2019年6月7日金曜日

 BIXXIS試乗会・・・6月9日(日)⇒6月16日(日)へ変更になりました!そしてコーダーブルーム試乗会も併せて開催致します!

当初6月8日(土)にシルベストサイクルさんでの試乗会があるので、その流れで翌日に当店で試乗会となっていましたが、恐らくシルベストさんも天候を懸念したのだと思われます。という訳で翌週にスケジュールを変更致しました!

当店の女性スタッフが手造りでPOPを描いて、インスタにもアップしていましたが、肝心の僕の方がホームページに開催日を掲載しただけで、ブログの更新が滞っていたというのはある意味こういう事態も考えられるという話だったので、大々的にブログで書けなかった訳なんですが・・・

しかしBIXXISの知名度はまだまだ業界の方でもご存知ない方が少なくない状況なので、本当はもっと大勢の方に知ってもらいたいブランドである事を、僕が真剣に考えているって事だけはご理解下さい!



僕が本格的にロードレースに興味を持ち始めたのは1994年。

DEROSAのロードバイクが最も輝いていた年でした。


DVDがまだ無かった頃なので、海外から輸入したVHSテープを擦り切れるほど繰り返し観て、当時のプロ選手たちの爆発的な走りに憧れてロードバイクを購入する事に。

それまでMTBを乗っていた僕は元々14kg以上あったMTBを、フレーム以外の全ての部品を超軽量パーツで組み直し、10.8kgまでダイエットさせ、ハブのベアリングは目一杯研磨し、ウレアグリスを更にオイルで柔らかくし、ギアは当時のシマノXTRで48T×11Tの組み合わせで、平地でも72km以上のスピードが出せる自転車に仕上げていたのですが・・・

その自転車を『FW15』と名付けていました。

93年F-1グランプリのチャンピオンマシンの名前・・・(笑)

小学生の頃からF-1が大好き・・・というより、スピードの出る乗り物は基本好き。

僕は両親がいなくて高校~大学と学費も自分のバイトで稼いだお金で通っていた関係もあって、なかなかロードバイクを買えなかったんですね。

だからMTBでもその気になればロードバイクに負けない走りができる!と言いたいがために仕上げた自転車でした。

そんな僕が初めて乗ったロードバイクはサイクルスポーツ(雑誌)の、売ります買いますコーナーで知り合った方から安く譲って頂いた『3連勝・カタナ』でした。

チェーンリングは52-42Tでスプロケは12-21T。

インナーを使うのは男じゃない!なんて考えていた僕は、初めて走った表六甲の高羽交差点~鶴甲~丁字ヶ辻の8kmを、馬鹿みたいに52T×21Tで止まりそうになりながらも足を着くことなく34分程で上ったのが、ロードバイクでの初めてのヒルクライム。

その後アウターを54Tに交換して臨んだのが1996年の『第8回ツール・ド・能登400』でした。

3日間で約430km走る、ロングライドやセンチュリーライドの元祖の一つです。

そこの2日目、輪島から能登半島の先端へ向かっている最中、丁度近くを通過する台風の影響で岩壁に叩きつけられたりして、ズタボロになりながらも最初のエイドステーションに辿り着いた際に出会った人が、まさに94年のジロでチャンピオンバイクになった『DEROSA・チタニオ』に乗ったYさんだったんです。

ゲビス・バランのチームジャージを着て走っていた僕と意気投合して下さり、その後3日目まで一緒に走って頂く事になったのですが・・・

当時のDEROSA・チタニオは決して軽くは感じませんでしたが、憧れの自転車だった事もあって、試乗させて頂いた時は夢のような気分だった事を今でも覚えています。



そうなんです!当時から僕がずっと欲しかった自転車は紛れもなく『あの自転車』だったのです!

僕にとってはフェラーリで言うところのF40みたいな特別な位置付け。




しかし今のDEROSAに当時と同じチタニオを求める事なんてできません。

何故なら既に高齢のウーゴ・デ・ローザ氏はもうトーチを握っていません。

後継者であるドリアーノ・デ・ローザ氏も『ウーゴの意志と伝統、技術を守る為』にDEROSAを離脱しているからです。




そしてドリアーノ氏が独立して新たに立ち上げたブランド『BIXXIS』こそが、僕の憧れていた『あのチタニオ』を、現在のスペックで具現化してくれる訳です。


当店でも3月に組ませて頂きましたが、このチタンバイク『BIXXIS・パトス』こそが、まさに求めていた自転車なんです。

今では手に入れる事すら困難な1994年のDEROSA・チタニオ・・・

でもBIXXISだったら手に入れられるんです。

しかも当時よりも重量も軽くなって、走りも軽やか・・・(でも確実にレーサーの乗り味なので、コンフォートさはありません)

フロントフォークはカーボンですが、僕が今まで試乗してきた数多くの自転車の中でも、ここまで剛性感があってハンドリングが素晴らしいフォークは数えるほどしかありません。


BIXXISジャパンの静観代表は試乗会の後にイタリアのBIXXIS工房へ旅立つそうです。

本当は僕も『パトス』を作って頂きたい事もあって、ご一緒させて頂きたかったのですが・・・新規事業の件もありますので今は行けそうもありません。

ただ『パトス』を注文する意志は変わりません。

94年ジロのチャンピオンバイクと同じジオメトリーで作ってもらう予定で考えています。


当店で現在展示させて頂いている、スチールフレーム『プリマ』も完成車重量は軽くて、レーサーとしても十分な戦闘力を秘めた自転車です。

最近では『スチールフレームのロードバイク=コンフォートなロングライド用』ってイメージが一般的になっていますが、これは紛れもなくレーサーです!

90年代まではツールやジロでもスチールバイクが走っていたんですけど、その当時のテイストを今も守っている本格派の走りなんです。

当然しなやかさもあるので、乗り込んで馴染めばロングライドもお手の物ですが、僕はそんな使用用途云々よりも、フレームの動きや働きをその身体で感じて欲しいから、この自転車を買って欲しいと思う訳です。

これこそが『世界一の職人』の作る本物の走りだと言いたい!

魂のこもっていないカーボンバイクよりも、職人がライダーの為に考えて心を込めた作品の方が愛着も湧くし、走って楽しさを感じないだろうか?

ドリアーノ氏とはスカイプを通して直接話が出来ます。(静観代表が通訳をして下さいます!)

ドリアーノ氏は注文するライダー1人1人にあったフレームを作るので、2つとして同じフレームが出来る事はありません。

そこにもロマンを感じませんでしょうか?

まずは試乗会にお越し頂いて、その走りを体感してみて下さい!

そしてコーダーブルームの試乗会も同時開催致します!

コーダーブルームの営業マンの藤谷様は自転車マニア・・・或いはオタクと言っても過言ではないくらい、自転車への愛に溢れている方なので、今回合同で試乗会を行なう事についてはとても意味のある事だと感じています。

それでは皆様、6月16日(日)AM11:00~よろしくお願い申し上げます!

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