2018年3月1日木曜日

2017年 9月・・・こんな自転車どうするの?


一見すると可愛らしいカラーリングのお洒落なクロスバイク・・・となるのでしょう。

2017年は例年よりも、ネット販売で購入した自転車の持ち込みが多かった気がします。

箱のままで持って来て頂けたなら、まだ楽でいいのですが・・・

中途半端に組み立ててから、「やっぱり何かおかしいので見て頂けませんか?」とか、明らかにセッティングが出ていないのに「すみません!防犯登録だけしてもらえませんか?」って来られる方が一番困るのです。

まず安全に組み立てができているのかどうかも判らない自転車を、ザルみたいに簡単に防犯登録なんてしちゃいけない!

そんな簡単に「良いですよ!」って防犯登録をしちゃう自転車屋は無責任だと思う訳です。

そこに秩序なんてものが無くなってしまうでしょ?

だいたい人様の命を乗せて走る乗り物をネットで売りっぱなしにするって行為自体が、倫理観を問われる部分でもあって、無責任な販売スタイルだと思うんですよ。

最近は「組み立ては必ずお近くの自転車専門店でお願いして下さい!」という旨の説明が書いてある自転車もあるそうですが、実際にDIY気取りで組み立てた自転車で不具合が出て、最悪走行中に大事故に至るケースも多々あるのが現状です。

なので単なる防犯登録だけでは通すわけにはいきません!

「当店で安全点検を実施した上で、組み直しや調整が必要な場合は、それに見合った工賃を請求致します!防犯登録は自動車で言うところの車検登録と同じようなものですから、整備の出来ていない自転車を素通りさせる事ができませんのでご了承下さい!」

必ずそのようにお断りを入れてから、登録や作業をさせて頂いております。

写真の自転車も防犯登録って話から、点検及び一部組み直しが必要と判断して作業に入りました。

そもそも僕はここのメーカーの自転車を絶対にオススメしません!

ボトルケージが取付できるのはありがたいですし、ハンドルの高さや角度を自由に調整できるエルゴステムが付いているあたりは「へぇ~!」と思う部分なのですが、自転車って剛性や安全性などをそっちのけで、便利さや視覚的デザインを優先して作るものではないと僕は思っています。

よく見て下さい、痩せ細ったクランクを。

ママチャリのクランクの方がよっぽど剛性がありますよ。

こんな貧弱なクランクでスポーティな走り・・・できるんですか?

ハンドルのグリップもママチャリ用の硬くて細いグリップです。

ブレーキも精度が悪くてマウントの剛性も・・・体重のある方が表六甲を下ったら2~3回くらいでブレーキマウントがねじれて変形しそうなくらい貧弱。

バックエンドはママチャリ規格の薄いエンドをハブナットで締め込むタイプ。

ホイールはスポークがホワイトカラーで一見お洒落ですけど、ベアリングは既にゴリゴリで滑らかさを感じない!

フロントホイールは逆イタリアン組み(タイヤの回転方向は合っているがホイールの回転方向が逆になっている)で、後輪は逆JIS組み!

明らかに自転車の構造を、理屈で理解していない人の組み立てたホイールです。

そして振れがある上にセンターも狂っているので、ホイールは一旦全てのニップルを緩めてから、縦振れと横振れを無くしながらセンターが出る様に組み直し。

ヘッドもゴリゴリに締めてあったので、玉当たり調整をし直し。

なかなか手間がかかるでしょ?

なのでリアホイールはあえて逆JIS組みのままセンター出しをしました。(一応Vブレーキ仕様の場合は、JIS組みと逆JIS組みによる違いや不具合はそこまで影響がございません)

そうしないと工賃が一気に跳ね上がります。




これは30年くらい乗り続けているママチャリのタイヤ交換の際に撮影した写真です。

見た目の使い込まれ感はすごいですけど、ここまで使い込んでもまだ走れるってすごくないですか?

やはりMADE IN JAPANですよ!

今ではそんな自転車、ほとんど皆無ですから。

世の中には1万円くらいの自転車で十分!とか思えてしまう人はまだまだ多いんでしょうね。

下手をすれば中古で3000円くらいのでもいい!とか・・・

3年間壊れずに乗れたら「あなたはとても物持ちが良い!」って褒められるくらいの恐ろしく低いクオリティでも、平気で命を預けられてしまうって事を、是非一度冷静になって考え直して欲しい・・・そんな話です。




そしてこれが最近のHAT神戸界隈を暴走している悪の乗り物です!


フル電動自転車!


なぜ兵庫県警はこうも自転車に甘いのか?

車には罠を仕掛けて違反行為をさせてでも検挙するのに、フル電動自転車を検挙しているなんて話は全く耳に入って来ない!

ペダルを漕がずに灘駅までの上り坂を、結構なスピードで上って行く姿は異様です。

乗っている人の多くは外国人の方で、1台のフル電動自転車を複数の外国人がシェアしている様子も確認できているのですが、彼らにはどうしても言葉や文化の壁があって、日本の法律にそぐわない乗り物である事が伝わりにくいし、反省する人も少ない。

逆に「あれは楽で便利な乗り物だ!」って買おうとする日本人もいたりする。

先日もフル電動自転車を購入したので、防犯登録をして欲しい!って東南アジア系のお客様がお見えになったのですが、英語で防犯登録もパンク修理もできないという事と、できない理由を書いてお渡ししたら、理解して帰って下さったのですが・・・

それを売りつけているのも主にネット販売ですよ。

ネットでは「この自転車は公道では使用できません。」と小さな字で隅っこに書いてあるだけで、都合のいい部分だけをクローズアップして販売している、確信犯的な悪徳業者がほとんどです。

そういうのも含めて検挙しない警察って何をしているんだろう?

そしてフル電動自転車は、少なくとも日本国内においては原動機付き自転車扱いになるので、ナンバー登録と自賠責保険が必要です。

更にはライトとブレーキランプ、前後ウインカーランプ、スピードメーターが必要です。

しかも原付免許がないと無免許運転になるし、ヘルメットも必ず装着しないとなりません!

公道で走るからにはそれが必須条件です。

もちろん歩道を走ったら即違反です。

HAT神戸には歩道を平気で走るバイクも多いので、根本的にモラルがなっていない無法地帯ですが、皆様はご存じでしょうか?

交通違反をはじめ、犯罪行為は常人逮捕が適用できるという話。

つまり一般の通りすがりの人でも、違反者を現行犯逮捕する事ができるのです。

僕も店の前でそういうバイクや、フル電動自転車、二人乗りの自転車など見掛け次第、注意しても止めない場合は現行犯逮捕するつもりで目を光らせていますので、どうか違反なさらないようにして下さい!

第一に違反行為をしたうえで、万が一交通事故に遭った場合、違反行為をしている人を守る法律もなければ、保険会社も無いという事をよ~くご理解頂きたい。

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