2017年4月4日火曜日

お腹空いた・・・

昨日昼過ぎに休日出勤で僕と留美さんは店に来ていたのですが、留美さんの実家のおばあちゃんが倒れて危篤だという連絡が入り、時間的に高速バスや特急列車の予約取って行く時間を考えたら僕の車で行った方が速いだろう?って話になって、急遽長野県の松本を目指す事になりました。

しかし阪神高速の動きが遅い。

このまま行ったら名神高速も車が多くてストレスになりそうだ・・・

そう考えて舞鶴若狭道経由で福井まで行き、国道158号線を全速力で走る手段を選んだのですが、これが大ハズレ!

朝からトースト1枚しか食べてなかった僕は、西紀SAでお蕎麦を食べたのですが、この30分ほどの休憩時間の間に道路の流れが変わってしまう。

福知山から先は一車線道路が続くので、大型のトラックや、お年寄りの運転する車などが増えると途端に速度が落ちてしまいます。

結局福井ICに着いた頃には予定時刻を40分以上オーバーしていました。

福井からは徐々に道路脇の積雪が気になるようになりますが、それよりも会社帰りの車が多く、そのうえ二車線あるのに、並んで走って全く道を譲らない車が越前大野まで一緒だったので、日没までには飛騨高山・・・はさすがに無理としても、中部縦貫道には明るいうちに合流しておきたかったのですね。

しかし越前大野に着いたら既に大野城がライトアップされていて、九頭竜湖までのルートに入って大鳥居を潜る頃には完全に陽が沈んでしまいました。

路面は濡れているけどグリップはあります。

しかし周りは完全に雪国化してきました。

九頭竜湖周辺の気温は0~3℃だったので、濡れた路面の凍結も覚悟しないといけないレベルになってきました。

雲が大量に発生してもやが深くなって、油坂峠付近は視界がかなりやばかったです。

白鳥から縦貫道に乗ったのですが・・・

縦貫道を走る車って乱暴なドライバーが多くて、強引な割り込みとかで、危うく目の前で多重事故になりかけたというか・・・

見ていてかなりイライラさせられました。

そんなイライラと時間的な焦りもあって、いつもだったら高山西ICで降りて高山市内を抜けて行くのに、混雑を避けたくて岐阜県道89号線を目指して終点の高山ICへ向かった結果、反対方面へ出てしまい、長いトンネルのバイパスを抜けたらそこは飛騨古川の手前、飛騨国府でした。

「しまった!北上し過ぎてしまった。」

そう思って冷静にルートを修正すれば良かったものを、1分1秒すら止まる時間が惜しくて走り続ける。

留美さんのおばあちゃんが無事に回復してくれたらいいけど、大動脈が破裂しているって聞いていたので、持ってあと1~2日だとか・・・

まだ多少ではあるけど会話もできる状態だって聞いていたので、何とか最後に言葉を交わせるように到着を間に合わせてあげたいっていう一心でした。

「県道76号線?上宝町?ああ、前の上宝村って事か?それなら国道471号線を奥飛騨温泉郷側から平湯温泉方面へ行けるかな・・・。」

とりあえず自分の知っている道へ出る手段であれば何でもいいって気持ちで県道76号線を走るが、これがまたとんでもない峠道で、序盤の九十九折はその気持ちがなくてもドリフトしないと曲がれないくらいのタイトで高低差の激しいヘアピンカーブの連続。

カーブが緩やかになっても道は狭くて工事による信号箇所が多くてイライラする。

本当だったらとっくに松本に着いているであろう時間なのに・・・

21時前にようやく国道471号線を奥飛騨温泉郷方面へ走り、まもなく栃尾温泉ってところで、留美さんに病院の親族から連絡がかかってきた。

「焦らないでゆっくりおいで。」って言われたそうで・・・

その瞬間に最悪の結果を連想してしまう。

栃尾温泉~平湯温泉の道は、かつて自転車でもよく走った事のある道で、馴染みはあるのですが・・・

まさかの雨が雪に変わって・・・

新平湯温泉の温泉街を抜けた付近から道路が真っ白で5cm以上は積雪している状態。

しかも正面から殴りつける様に雪が吹雪いている。

「マジかよ・・・。」

平湯温泉までの上りは概ね平均勾配が7%以上の道なので、これ以上雪が積もったら走れなくなる!

そうです、僕のインプレッサはノーマルタイヤだったのです。

しかも購入してからまだ何も触っていないので、タイヤも間に合わせのものが付いています。

クムホ(韓国製タイヤ)が悪いとは言いませんが、インプレッサくらいハイパワーな車になるとグリップは全然不足しています。

ブリヂストンやヨコハマタイヤのハイグリップラジアルだったら、多少の凍結路も走れるのですけれど・・・

ちなみに4月10日にAD08型ネオバを装着予定ですが、今回はまさかの想定外です。

「頼む!安房トンネルまで持ってくれ!そうすればあとは何とかなる!」

恐らく一度でも信号待ちなどで止まったら、再発進はできないだろうって状態でしたのでドキドキしながら上り、何とか無事に平湯温泉の安房トンネル料金所に到着。

料金所のゲートは必ず一時停止しないとならず・・・

案の定、再発進の際にグリップが抜けてタイヤが暴れる。

料金所がフラットで良かったです。

何とか立て直して発信!

この時の気温は-3℃!

しかし問題はこの後!上高地登山口のヘアピンがやばいのだ!

グリップしながら曲がるなんて到底できそうもない。

スタッドレスタイヤを装着している後続車をトンネル内で先に行かせて、僕は慎重に下る。

すると丁度僕が上高地ヘアピンに差し掛かった目の前で、対向車がスピンして立ち往生している。

なんてタイミングなんだ!と思いつつ、接触しないようにラインを作った結果、危うく壁に突き刺さるところでした。

ギリギリで曲がり切れたので、あとは無駄に回転数を上げないよう、慎重に走る。

上高地から奈川ダム付近まではトンネル箇所が多いので、外の区間だけ2~3速で慎重に走る。

ブレーキを踏む事は基本的に許されない。

踏めば止まらなくなって、立て直しにアクセルを踏む事さえ困難になる。

吹雪でまったく前が見えないけど、カーブの半径や距離を目算でエンジンブレーキを駆使して曲がって行くしかない。

知っている道で本当に良かったです。

結局松本に着いたのは22:30過ぎ。

通常の3倍以上の時間がかかってしまいました。

そして残念な事に留美さんのおばあちゃんは20:45にお亡くなりになっていました。

間に合わせてあげれなくて申し訳ないやら悔しいやらで、僕も泣きました。


松本市内に入ってからの吹雪はボタ雪で、すぐに溶ける雪だったのですが、フロントグリルとバンパーに着いた雪はそのまま凍結して、氷柱までできていました。

地元の人曰く、「こんなホワイトアウトをよくそんなタイヤで走って来たね。」との事で、僕も無事だった事を奇跡だと思っています。

とりあえずお葬儀の日程もまだ決まっていないって事で、留美さんだけ残して僕は神戸にとんぼ返り。

西紀SAで休んで以来ずっと走りっぱなしだったのですが、時間が無いので頑張って養老SAまでノンストップで走り、50分ほど仮眠を取って、今朝の5:30に無事帰宅しました。

とにかく朝から何も食べていないのでお腹が空いているのと、何せ眠い。

今日はM籏君が14:00~出勤なので、そこまで我慢すればいいのですが、あす以降しばらく一人なのでご飯どころかトイレにも行けないという。

それにしてもこの冬は寒暖の変化が激しくてお年寄りの方々は大変だったと思います。

僕も年明け早々、祖父が脳梗塞で倒れて、毎週休日の度に見舞いとリハビリの手伝い。

3月にようやく退院したかと思ったら、今度は祖母が倒れて・・・

こういう時に頼れる親が、既にこの世にいないっていうのがとても辛いですね。

早く桜が満開に・・・そして暖かくなって欲しいですね。

あっ、お腹が鳴った・・・(笑)

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