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2018年1月24日水曜日
2017年 6月の色々・・・コーダーブルーム試乗会編
2017年 6月 3日(土) 『コーダーブルーム』試乗会やってました。
この日は天気も良くて朝からサイクリング日和でした。
今回はたくさんの試乗車を用意して頂いたので、準備が大変です!
M簱君も一生懸命すべての試乗車にペダルを取り付けています。
この後変速やブレーキ、ホイールの振れ等をチェックして完了です。
店内にもパーテーションを拡げてPRしています。
しかしこの日は想像していたより試乗会に参加するお客様が少なくて残念でした。
何故残念かというと・・・
この日は今までの試乗会とは違って、完全にフラッグシップバイクが勢揃いしていたからです!
まずはコーダーブルーム最高峰モデルのファーナ・アルチメイト!
サイクルモードでも乗ったのですが、念の為にもう一度僕も試乗しました!
持ったら軽いのですが、乗るとそこまで軽快さが無いんですよね。
完全にプロスペックというか・・・
ゴルフクラブのカーボンシャフトでいうところの『フレックス-X』って奴です。
中途半端に硬いので・・・体重が乗った分だけしなって終わりで、ぺダリングによるしなりは期待できない。
乗り心地は悪くは無いのですが、このフレームを使いこなす為には相当の剛脚と体重が無いと無理かな?って次元の話。
逆に体重が極端に軽くてパワーが無い人だったら、純粋に硬くてダイレクトな乗り味だと感じるかも知れない。
それなら有りって感じるんじゃないかなぁ?
僕には合わないなぁ・・・
コーダーブルームさんのここ数年の飛躍を考えれば、ここまで本気の自転車を作っている姿勢は素晴らしいですし、実際性能の割に販売コストも他社の自転車に比べて格安なのは間違いありません。
『日本人の為の日本人による日本の自転車ブランド』
その当たり前のような事がどれだけ大切なのかを発信する為に、日々頑張っているのがコーダーブルームさんなんです。
しかし・・・
このファーナ・アルチメイトはちょっと頑張り過ぎなんじゃないかな?
ホンダ栃木の選手もこの自転車を乗りこなすのは大変なんじゃないかと心配になります。
まあインターマックスのバルブレンボや、ビアンキのオルトレ程、エネルギーを根こそぎ持って行かれるような類のフレームではないので・・・決して乗れないって訳ではないのですが、僕は軽快さとか・・・乗った時の風を切って走る気持ち良さをフレーム性能に求めてしまうので、その速度域へ持って行くまでの間に息が上がってしまうようなフレームは・・・
自分が乗る分には良いのですが、一般のお客様にはそうそうお勧めできる代物ではないというのが正直な見解。
絶対に一度試乗をしてからじゃないと、絶対に買って欲しくない自転車です。
この自転車は完全に乗り手を選ぶ部類の自転車なんです。
その次ですが・・・
現在はセカンドグレード扱いになっていますが、前年までのフラッグシップモデルだったファーナ・プロに乗ってみます。
これでも十分玄人向けのロードバイクだと・・・僕は思っています。
高いペダリングスキルがないと、上手く乗りこなせないタイプの奴でして・・・
僕も試行錯誤しながら、このフレームにマッチした乗り方を探りましたが・・・
僕のペダリングスキルが低いからなのか、フレームのしなりと反動のリズムと僕のペダリングのリズムがシンクロしなくて乗りこなせない。
チェーンステーの形状を見る限りはバネ感があってよく走りそうに見えますが・・・
あと一歩で何かが掴めそうな感じはするものの、まだ手が届かない感じ。
ある程度レース経験を積んだ中級クラス以上のライダーには勧めてあげても良い自転車かな?って感じです。
その場合選手を育てるバイクとして役に立ってくれるような気はします。
乗りこなせば速く走れる・・・そんな自転車でした。
更にその次は・・・
最新モデルのファーナ・プロ・エアロに試乗してみました。
これは最近の流行でもあるエアロロードというジャンルのフレームです。
TTバイクとも違うエアロロードバイクって、そもそも何なんでしょうね?(笑)
どこのエアロロードバイクもそうですが、中途半端と言うか・・・そこまで空力に優れているように見えない辺りも不可解極まりない場合が多いですよね。
コーダーブルームさんの中でのこの自転車の位置付け・・・
僕にとっては評価が難しいところです。
乗りやすい・・・でもそれってプロスペックとして用意した他のバイクと比較しても違和感にしか感じない。
ダイレクトな乗り味がこの自転車の特徴な訳ですが・・・
それって時速50kmを超えてからの伸びが頭打ちになるパターンの自転車に多い特性なんです。
じゃあ尚更エアロロードの意味合いが解らなくなる・・・
悪い自転車ではないのですが、ここまでのコーダーブルームさんの攻勢を考えたら、何だか逃げに入った自転車のように思えてならない。
そんな乗り味でした。
デザインとかカッコイイだけに、もう少しパンチの利いた乗り味が欲しかったかな。
ちなみに・・・
こちらのファーナ6800Sに関しては文句なしの良いカーボンロードバイクです。
踏み出しも軽いし、乗り心地も良いし、5800のモデルですら完成車重量が実測7.8kgと軽量で、しかも20万円というボーナスプライスの自転車です。
ロングライドからヒルクライムまでこなせる、恐らくは最もコーダーブルームさんらしい味付け。
やはりコーダーブルームさんの特筆できるポイントは、これからロードバイクを買って乗りたいっていう、初心者ライダーの為に存在するベストバイクを、多数ラインナップしているところ。
カーボンフレームのロードバイクなら絶対にこれ!
ファーナ6800S(または5800S)が日本人に最も適したカーボンロードバイクだと思います。
類似する乗り味のロードバイクとしては過去のモデルだとTREKのマドン4シリーズ、デローザのR838、最近のモデルだとLOOK765などがこれに近いテイストのロードバイクになっています。
そして当然価格もそうですが、重量の軽さで考えても・・・
例えば完成車価格が30万円のR838が、完成車重量8.9kgだったのに対して、ファーナ5800Sは価格が20万円で重量は7.8kg!しかも取り付けている部品のグレードもケチっていない。
LOOK765はすごく乗り易く楽な自転車で、非常に人気も高いのですが、同じくらいのグレードの部品でアッセンブルしたら、重量は同じくらいですが価格は30万円を大きく超えてしまいます。
当店のように低予算で高性能な自転車を買い求めに来るお客様が多い店舗だと、絶対にこのロードバイクは選択肢の一つに入る訳です!
ただ・・・
カーボンロードバイクの取り扱いには十分な注意が必要なので、風で倒れた場合とか・・・落車した場合に破損するリスクを考えると、結果的にアルミやチタンのフレームが売れるというのが、当店の傾向です。
そしてコーダーブルームさんにはファーナSLという、下手なカーボンバイクよりカーボンバイクっぽい乗り味のアルミバイクがラインナップされています。
価格も安いし軽い上に、恐ろしく加速が鋭くて速い自転車なので、それに乗ってしまったら他に欲しい自転車が見つからない!なんて現象も起きてしまうくらい優秀な自転車です。
また当店で試乗会を開く事もあると思いますので、是非コーダーブルームさんの良さを味わってみてもらいたい!
どうぞよろしくお願い致します!!
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