2017年1月18日水曜日

お父さんお母さん必見!子供用自転車について・・・

 

先程「ストライダーのタイヤ交換できますか?」ってお客様がお越しになりました。

しかしねぇ、これって樹脂製のタイヤをはめ込んでいるだけなんですよね。

軽くていいけど、減りは早いし乗り心地も悪い。

ただそれを、タイヤとチューブをゴム製のもので・・・ってなると、ホイールごと交換が必要です。

前後交換となれば工賃及び取り寄せ送料込みで、15000円以上は費用を見て頂かないと・・・。



実に無駄ですね。



そもそもブレーキの無い時点で、走る状況と場所を選ばないとならないうえに、乗り物に「乗ってコントロールする」っていう意味の根幹を成さない訳だ。

またがって2本足でバランスを取る?

果たしてそれだけの乗り物で、本当にコマ無しの自転車に乗るのが上手になるのだろうか?

改めて申し上げると、これは自転車ではなく玩具!つまり『おもちゃ』である。

室内か、せめて家の庭や公園でしか乗って欲しくないレベルの乗り物です。

よく売れているみたいで、当店の近所でもこれにまたがっているお子さんが多いので、販売しているメーカーさんや、既に購入して乗らせている保護者さんを非難するつもりはございませんが、僕はこのような乗り物が子供の成長に必要か否かで申し上げると、否だと考えているんですね。

あくまで僕個人の見解として・・・の話ではございますけど。


メーカーサイトには「ストライダーにはブレーキワイヤーが付いていない為、ハンドルが360度自由に回転します。転倒時ハンドルがロックすることもなく、ハンドルバーが体に加える衝撃を逃してくれます。」とありますが、ハンドルが簡単に首を振らないように固めに締め付けてあるのに、それで本当に転倒した際にハンドルが横を向いて喉や肋骨部分を突いて骨折する可能性とかないのか、いささか不安である。

まあそんな事を言ってたら、普通の自転車にさえ乗せられなくなる訳で、あくまで怪我の無いように乗るのは本人ですし、それを指導するのは他でもないお父さん、お母さんな訳ですよ。

また「幼児にはブレーキを握って止まるほどの握力が備わっておりません。そのためブレーキをつけても本来の意味を成さないのが実情です。危険を察知した時、幼児は反射的に足で止まろうとします。本能的動作でしっかり止まれるよう、ストライダーは3.0kgの超軽量設計となっております。」と書いていましたが、確かに幼児の握力ではブレーキレバーも無用の長物なのかも知れません。

子供が反射的に足を着いて止まろうとするって話も納得できる。

じゃあせめてペダリングをする事で進む感覚と、しっかりハンドルを切って曲がるって感覚を学ばせる意味合いで3輪車の方がメリットが大きいように思えるんですよ。

ペダリングを止めればブレーキになりますし、子供の力でペダルを制御できないような坂道であれば、それこそ足着き性は良いのだから安全でしょ?

コマのない状態でバランスを取る練習だったら4~5歳くらいになって、ある程度ブレーキレバーも握れるようになってから自転車のコマとペダルを外して乗ったら理屈上は同じような乗り物になる訳で、そこにブレーキも付いているから・・・より安全なんじゃないでしょうか?

それに自転車に乗る際に、最もバランス感覚を使う瞬間って、最初の漕ぎ出しの瞬間なんですよね。

買い物帰りのお母さんだって、よくふらついていますよね?

それって子供だけの問題じゃないんですよ。

じゃあペダルをつけて最初の漕ぎ出しだけペダルを踏み込んで、惰力で真っ直ぐ走る練習とか、それこそ地面にラインを引いて真っ直ぐの意識をさせるとかの方が、感覚を掴みやすいでしょ?


例えば車酔いする人が、振動や過度のブレーキ操作による重力や遠心力のせいで酔う人ばかりではなく、視覚的に速い速度や障害物などの迫ってくる感覚が苦手で酔う人もいるっていうのと同じで、自転車のバランスの取り方や入り方も個人差はあると思います。

だからこそ、この乗り物を一概に否定は出来ないのですが、ただ2~3歳のお子さんだったら3輪車の方が転倒のリスクも少ないのでいいのではないでしょうか?って感じたので、あえてこのような記事を書かせて頂きました。

尚、稀にこんな保護者さんがいます。

「自転車でこけられたら(車体に)傷が入るし勿体無いけど、ストライダーだったらこけても車体のダメージが少ないし気にならないからいい!」

いやいや、自転車とお子さんのどっちが大切なんですか?

壊れてもいいような物を子供に買い与えるのが、本当に親としての考え方なのですか?

どうも耳を疑ってしまうような方も、中にはいらっしゃるというのが、この商売を始めて以来、衝撃を受けた事実なんですよね。

どうか大切なお子さんの乗る自転車ですので、BAA規格かそれに順ずる自転車を、お近くの自転車屋さんで、安全に組み立ててもらったものをお買い求めして頂きたいものだと願います。

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