2021年6月27日日曜日

2021年5月下旬~6月初旬『トンデモ自転車』メンテナンス特集~その1~「えっ?こんなん直すのにそんなに時間がかかるの?」


 「なんか漕ぎ始めたらすぐにチェーンが外れるんやけど診てくれへん?」


そうやって持ち込まれた自転車のスプロケット(以後スプロケ)に注目!


何だか太い針金が絡まってややこしい事になっています。


これが悪さしてチェーンが暴れて、リアディレーラー(変速機)を変形させるような応力がかかったものと推測される。



犯人の正体はキャリア(荷台)に巻き付けていたゴムロープの先端フックだった。


これを確認した河野さんが、「後輪周りを全部外さないと直せないと思うので、少なくとも40分以上は作業時間を頂きたいのですが。」と伝えると・・・


「えっ?こんなん直すのにそんなに時間がかかるの?」って返されたそうで、その時のバカにしたような声のトーンは僕も別の作業をしながら聞いていたので、思わず「はぁ?プロが40分かかるって言ってるんだから、はい解りました!の話やろ?何なら自分で作業にチャレンジしてみるか?当然15分くらいで完璧に直してくれるんだろうな?」って言葉が喉まで出掛かって目が血走る。


アキラ君と留美さんから「店長!目が怖いです。」とたしなめられる。


買い物の荷物が多いからなのか、お客様は一度帰ってから出直すと言って去ったものの、結局はすぐにチェーンが外れて転がらなくなった為に間も無く戻って来られた。



比較的新しい自転車でしたが神奈川県の防犯登録・・・


向こうで買ってから引っ越してきたのか?

それともネット通販で購入した自転車なのか?



リアホイールを外す前にブレーキの固定を外そうとしたらボルトが舐めている。

どんな工場で組み立てた自転車やねん!って、既に嫌な予感しかしない。

この場合は8mmのスパナを使って弛めるしかない。


リアブレーキの台座を外し、次にハブナットを弛めたらリアホイールを外す。



後輪を外すとこんな感じ。



ゴムロープのフックが変形して絡みついているので、そう簡単には外せないだろうな~と思いつつ、スプロケの取り外しにかかる!



上からみたらこんな感じ。


かなり厄介な絡み方をしています。



案の定この程度のモンキーレンチでは工具の剛性不足で体重をかけても外れてくれません。



右下のモンキーレンチに替えて目一杯体重をかけてようやく外せました。



チェーンが外れた時にホイールのスポークが傷つかないように付けているチェーンガードですが、ここまで損傷が酷いと外した方がマシです。


ねっ?応力と熱で変形してうねっています。

リアディレーラー(変速機)の可動域さえキッチリとセッティングしておけば、こんなチェーンガードはそもそも不要なんです。

恥ずかしい話ですが、変速調整もまともにできない自転車屋があるのも事実ですし、ママチャリに乗っている人の多くは自転車のメンテナンスもまともにやらない人が多いので、このような部品が無いと自転車の損傷を最小限に抑える事ができないのであります。


チェーンガードなしでスプロケを装着します!


これで見た目もスッキリですね!



ママチャリのような正爪タイプの外装変速車両は、このようにチェーンを後ろに引っ張りながら後輪を差し込みます。(スポーツサイクルはピストやBMXを除けば基本的に逆爪タイプです。)


外装変速の自転車の後輪は、外す時も装着する時も変速ワイヤーのテンションを緩める為にギアはトップギア(一番重たいギア)に合わせて作業をするのがセオリーです。


ハブシャフトが引っかからないように、アウターケーブルを外側に開いて、フレームエンドにシャフトをはめ込みます。


キャリア(荷台)のステーが邪魔をしているので、ホイールを支えたままキャリアを持ち上げます。


エンドの爪にしっかりハマりました。

外装変速のママチャリはチェーン引きを使わない代わりに、変速機の付いている右側のエンドがしっかりハマった状態で右側のみハブナットを増し締めまでしちゃいます。(左側のみチェーン引きを付けてくれている親切な自転車もたまにあります。)

左側のハブナットは最後の仕上げなので指で回せる程度しか最初は締めません


もちろんその前に外装変速用の両脚スタンドを装着して、ディレーラーガード、フェンダーステー、アウターケーブル、キャリアステーの順番になるようにハブシャフトに貫通させます。



真後ろからみたらこの順番になるように・・・


それではまず右側からワッシャーとハブナットを取り付けて増し締めまでしちゃいます。


締め終わりました。

稀にフレームが歪んでいる場合を除けば、外装変速タイプのママチャリはここで右のハブナットだけを増し締めするのは鉄則です。


その状態でBB(ボトムブラケット)付近の後輪とチェーンステーとの隙間を確認します。

これは右側です。


対する左側の隙間は右側の倍程開いています。


つまり自転車のフレームに対して後輪が斜めに向いている状態です。


これから左のハブナットを指で回せる所まで締めます。


この際に忘れてはいけないのが、リアブレーキの台座は取付済みであること。



台座を固定するバンドはとりあえず連結させておかないと、ハブナットを増し締めしてからでは固定穴の位置がずれて固定できない場合があるからです。


ただし増し締めはせずに、ホイールを引っ張ると、一緒に動いて位置がずれるようフリーな状態にしておきます。(金属バンドとフレームが滑ってスライドする状態って意味)


更にこの状態でブレーキ本体とホイールを固定するハブシャフトのフレーム内側に入っている外径17mmのナットを薄口スパナで増し締め確認しておくこと。(万が一ここが弛んだ状態で組み立ててしまうと、自転車を使用すればするほどベアリング側のハブナットが弛んで、ハブ内部のボールベアリングが削れたり割れたりしてスムーズに回転しなくなる致命的なトラブルに発展するので絶対に増し締めを忘れてはならないチェックポイントである。)



左手でホイールの前方を手前に引っ張りながら(上記にあった左右の隙間の広い方に引っ張る・・・又は押す)、左のハブナットを目一杯指の力で閉めて・・・


そのままハブレンチで増し締めする。


時々左手を緩めてホイールの向きが程良く修整できているかを確かめながら、左手の引っ張り具合を調整する。


増し締め後に左手の力を抜いた瞬間の反動の有無で手応えが判る。


右の隙間に対して・・・


左の隙間は同じ幅になった!(ブレーキアウターやシフトアウターのせいで視覚的ずれが生じる場合があるので、目視だけではなくノギスなどで左右の隙間の計測もする事!)



左右のハブナットの増し締め最終確認!

弛んだら乗っている人の命にも関わる場所なので、念の為の増し締めトルク確認は必ず忘れない事!


それが終わったら初めてリアブレーキ本体を固定するバンドを増し締めして遊びを無くす!


ボルトの頭は舐めていたので、無理せず途中からスパナで増し締めをする。


次にブレーキの引き加減を調整しながらブレーキワイヤーを固定するナットを装着。


T字レンチで増し締め。


このリアブレーキはバンドタイプのドラムブレーキなので金色のボルトとナットでブレーキ内のゴムバンドの隙間を調整する事でブレーキバランスを整える。

外径8mmのナットはあくまでボルトを加締める為のナットなので、ここが弛んでいるまま放置している車輌は、ボルトごと走行中の振動で抜け欠損する事があるので要注意。


通常はブレーキ本体の上と後方の2ヵ所に調整ボルトが付属するはずなんですけど、このブレーキは1本しか付いていないので、ゴムバントが熱で変形したらきっとバランス調整が難しいだろうなぁ。


自転車の右側からバンドブレーキの裏側を覗くとゴムバンドの隙間がほぼ均等になっているかどうかを確認できる!(隙間から見える赤いのがゴムバンド)

この車両は1本しか調整ボルトが無くて、この状態が限りなくベストなセッティングでした。

更に最後は変速調整ですが、今ドライバーで指し示しているところが可動域調整のアジャスターボルトになっています。

HがHIギアの意味でトップ側の調整ボルトになり、LがLOギアの意味でロー側の調整ボルトとなります。


まずリアディレーラー(変速機)のガイドプーリーとトップ側のギアとの位置合わせをします。(この場合6段変速なので、シフトレバー(グリップ)は数字の6を示しているはずです)

トップギアの真下にガイドプーリーがあると、6段変速の場合5速と6速の入りが渋くなるので、真後ろから見た時にトップギアより気持ちガイドプーリーが外側へずれるようにセットしてあげます。


写真の場合は丁度真下にガイドプーリーがあるので、Hの調整ボルトを緩めて可動域を外側に拡げてあげます。



逆にロー側の調整はシフトレバー(グリップ)を1速にして、ローギアにチェーンをセットします。

この場合はローギア(1速のギア)の真下にガイドプーリーが来るようにLボルトを調整します。

この際にLボルトを緩め過ぎると、走行中に一気にシフトダウンしたらチェーンが外れてホイールとスプロケの間にチェーンが挟まって取れなくなってしまうトラブルに発展します。


「すみませ~ん!チェーンが外れたんですけど直せなくて~。」ってやって来る修理の大半がこのトラブルで、先程外したチェーンガードの必要性はそのトラブルの防止の為。


しかしディレーラーの可動域をちゃんと調整していて、後は乗る人が乱暴な操作さえしなければ、まずそんなトラブルになる事はございません。


このトラブルが起きる原因は、➀新車で購入した時点で調整がしっかりとできていない商品だった場合と、②走行時に右側に転倒したり、駐輪時に風などで右側に倒れた際にディレーラー(変速機)を地面に強くヒットしてエンド(ディレーラーハンガー)が変形した場合。

③最後に自転車の持ち主が、自分の自転車の構造も理解していないのに、DIY気取りで調整ボルトをいじってどこがどう変化したのかも確認しなかった場合。


以上の3つが主な原因になります。


➀と③の場合は可動域の調整で簡単に直ります。

しかし②の場合は補償外の修復作業をしないと直せませんが、最悪リアディレーラー(変速機)を新品に交換しないと直せなかったり、フレームまで歪んでしまっている場合は、それ以前に廃車する事を勧める場合もあります。


因みに今回の車両はほぼ買って間もない新車のはずなのにディレーラーが内側に少し入っています。

この場合はディレーラー本体ごと少し引っ張れば真っ直ぐになって、動きも正常になりますが・・・熟練した技術が無いと失敗してディレーラー本体を壊してしまう事があるのでくれぐれも加減に気を付けて下さい。


因みに補償外の修復や修理でもどうにもならないパターンとして・・・ながら運転で自転車同士が衝突するような事故や、歩道上のポールや電柱にぶつかったような人だと、フロントフォークが大きく変形する事がございます。

更に雨の日に猛スピードで走って、カーブなどで滑って思い切り転倒したような事故の場合は、乗るのが下手な人ほど転倒する時に逆らって悪あがきをするもので、単純に転倒による衝撃よりも、乗り手の体重や悪あがきの力で変な応力が加わってフレームが歪むことがあります。

いずれも乗っている本人は事故ったという自覚がないので、大体の場合が「すみませ~ん!なんかちょっと自転車の調子がおかしいみたいなんですけど診てもらえませんか?」って持って来て、自転車の状態が深刻である事を解っていない場合が多く、酷い人だとパンク修理とかでやって来て、自転車を見たら事故車だったりして、もはや直して乗れるレベルでないって事すら解っていない人が多いので、そこを伝えて理解してもらう事が想像以上に難しいと感じる事もある。



他に気になる所として、右のブレーキレバーが内側に入っていてシフトグリップも変速の数字が見えにくい角度になっていたので、ブレーキレバーを外側に開いて握りやすく、そして変速が確認しやすいように調整する。



このシフトグリップは3mmのアーレンキーで固定しているが、プラスドライバーで閉める奴はボルトの頭が舐めやすいので慎重に作業しましょう。

そして自転車がまだ新しい証拠に変速窓にフイルムが付きっぱなしなので、この後剥がして差し上げます。


次に・・・



これはお店によって考え方が違うのでするかしないかは絶対ではないのですが・・・

右のブレーキレバーはハンドルエンドから5cm入った位置にセットされています。
これはシフトグリップの厚みがあるから致し方のない位置です。



それに対して左側のブレーキレバーはこの通りハンドルエンドから3cm入ったところにセットされていて、左右で2cmの隔たりがある事が判ります。


通常はメーカーで組み立てた状態で来る場合などはこのセッティングである事が一般的ですが、理由は部品の隙間をつめてセッティングした方が、見た目が美しいという考え方からこうしている場合が大半です。



しかし当店は(というより僕は)左右の握りの感覚を均等にする方が操作性や実用性が高いと判断しているので、左のブレーキレバーをグリップから2cmずらしました。


左右非対称なのは、長く乗れば乗るほど身体にも影響が出て来るので、可能な限り左右均等になるようにナチュラルなセッティングをするのが当店の『絶対ルール』としています。


結局気になる所も修正して、写真撮影もしながらの作業だったのでここまでの作業に46分かかってしまいました。


実は他にサドルが真っ直ぐじゃなかったり、ヘッドが緩くてがたつきがあったので締め直しして、カゴも真っ直ぐに整えています。

更にステムも真っ直ぐではなかったので修正しておきました。

ホイールも前後とも少し振れていたのでそれも修正して・・・


結局全部で作業時間1時間かかりました。


「そんなに時間がかかるの?」って言っていた人には、この作業工程を全て見学して頂きたかったものです。

2021年5月20日木曜日

ペヤング獄激辛焼きそばの話・・・


 自転車には関係ない話。


むしろこれを食べてから走り出したら、公衆トイレに駆け込んでいるうちに愛車が盗まれてしまう恐れがあるので、サイクリングの際には絶対にチャレンジしないでもらいたい。


4月20日にスタッフの河野さんから「店長の誕生日プレゼント、何にすればいいか判らなくてこれ買ってきました!」って渡されたのが、ペヤング獄激辛の超大盛ハーフ&ハーフ。


6年ほど前に激辛の超大盛を食べて、結構辛くて汗を噴き出しながら完食した記憶があったので、「お前マジか?俺に死ねって言っているようなもんやでこれ?」と難色を示したものの、プレゼントと聞こえは良いが、要するに「これくらい店長なら食べれますよね?」って挑戦状のように思えて、そう思うと受けて立たずにはいられない訳で・・・


その夜閉店後に食べる事にしました。


ソースをかけた後試しに袋に滴っている獄激辛ソースを舐めてみたんです。


もうそれだけで喉が焼けそうな刺激!


ソースを混ぜながら漂ってくる熱気と匂いも殺人的な刺激で、匂いを吸い込んだだけでむせるほど。


丁度僕は気管支炎と睡眠時無呼吸症候群で1ヵ月半程まともに睡眠が取れなくて、体調も絶不調だったタイミングだったのですが、一口食べただけで全身の毛穴から汗が噴き出て来るのが判るくらいの辛さと喉の痛さ・・・


「うおぉ~っ!あああああ~っ!」


ひたすら叫び続ける。


その様子を面白そうに見ていたアキラ君に「お前も少し食べてみるか?」って聞いたら。


「店長がそこまで苦しそうにしているのを見たのは初めてで、ちょっと怖いですけど一口だけなら・・・。」というもので、獄激辛と獄激辛カレー味の2種類を一口分ずつ皿に盛ってあげた。


そしてそれを食べたアキラ君が床に転げまわって悶絶していたのは言うまでもない。


僕もひたすら「あああああああ~っ!辛い!ちくしょ~っ!辛いいいいい~っ!辛過ぎる~!」って叫びながら食べ続ける。


留美さんに「急いでお茶を買ってきてくれ!」とお願いして、そのお茶を飲んだら、余計に口の中の辛さが倍増して気を失いそうなくらい口の中が痛い!舌の感覚なんてヒリヒリ以外に何も感じない。


もう完全に唇と舌が破壊された気分です。


僕はココ壱番屋のカレーだと10辛(辛口の24倍の辛さらしい)の辛さまでなら、汗をかきながらも味わって食べれるのですが、今回のペヤングはその比にあらず!


むしろ韓国の済州島で青唐辛子を生で一本まるまま食べさせられた時を思い出しました。


社員旅行で行った際に僕と当時の後輩が、上司からの指令でチャレンジしたのですが、後輩は半分も食べれずに吐いて・・・


僕は全部食べ切ったものの、余りの辛さで3時間近く悶絶していたという強烈な体験です。


その時の記憶が蘇るくらいの辛さでした。


アキラ君は2口しか食べてないのに速効でお腹を下してトイレを占拠・・・(笑)


僕も涙と汗が止まらなくて完食するのに40分くらいかかりました。


河野さんが不敵な笑みでプレゼントしてきた意味・・・(苦笑)


まんまと一本取られてしまった訳ですが・・・



そこで今度は僕の逆襲が始まりました。


新たに担々味が発売されたのです。


先日河野さんから「店長!新製品出てましたよ!食べないんですか?」と言われ、「俺にまたあの地獄を味わえと?」と返したものの、早速ダイエー(グルメシティ)に売っていたので2つ購入!


「河野さんも食べるよな?」ってプレゼント返し。


そして今日は河野さんは休みなので、彼女の自宅から「お昼ご飯として食べます!」と連絡があって、リモートで写真と共に報告が入りました!


生卵2個とマヨネーズを大量にぶち込んで何とか完食したそうですが、さすがの河野さんも辛くて味を楽しむとかではなかったようです。


そして僕も勤務中とはいえ、部下に食べさせて自分は高みの見物・・・っていうのは嫌なので同じくお昼ご飯としてチャレンジ!


僕は生卵もマヨネーズも無し、寂しいので牛肉だけ加えてそのままで食べました!


今回は2分で完食!


確かに辛かったけど、前回の方が凶悪でした。


担々味・・・良く判らなかった。(苦笑)


とりあえず水も飲まずに一気に食べれたので、これなら人の食べ物としてはギリギリ許容範囲だったと言えます。口の中の辛さも10分程で引きました。


恐らくノーマルの獄激辛が一番理不尽な辛さだったんじゃないかと思われます。


個人的にはカレー味ならもう一度食べてみたいと思える感じ。


今度は是非うちのお笑い担当のアキラ君にも1箱完食してもらわないと、レポートが完成しないなぁ~って話で他のスタッフ一同結託済み。


アキラ頑張れよ~!(笑)

それがメーカーのするやり方かよ?

 久々のブログ更新ですが暗い話ですみません。


ちょっと衝撃的というか、かなり頭にくる内容だったので書く事にしました。


僕も業界の人間として、どんなに酷いメーカーであろうが、不誠実な卸業者であろうが、名指しで明言する事は可能な限り避けようとしてきました。

またメーカー名を記した場合も、仮にどんなにダメな自転車(モデル)があったとしても、そのメーカーの実力は本来そうじゃないと思う!過去には名車もあったし、またあんな自転車を開発して夢を与えて欲しい・・・そうやってオブラートに包んできたつもりです。


いや、まさかなぁ~。


旧財閥の大企業で顧客サービス部を任されているような人間が、お客様との直接やり取りの中で、まさか販売店(当店)の悪口を言って責任転嫁するなんて事が実際に行なわれていたなんて。


先日某家電メーカーの電動アシスト自転車に乗ったご婦人がご来店下さいました。


当店で購入したお客様ではないのですが、販売店が閉店してしまった事をきっかけにまずは某有名チェーン店に通うようになったそうですが・・・


なんと購入して2年足らずの電動アシスト自転車ですが、坂道でパワーモードにしてもアシスト力が変わらないという案件で今回ご来店下さいました。


症状が出たのは1年をちょっと回った頃。


お客様のご自宅は摩耶ケーブルの近くなので、かなりの激坂地区です。

モードを変えても走りに変化が無かったら明らかに違和感を感じるような場所にお住まいです。


それで某チェーン店に持って行ったら「いえ、特に問題はないですよ!」の一言で返されてそこからしばらく騙し騙し乗っていたけど、知り合いの同じ車種と乗り比べたら明らかに違う事が判り、某チェーン店の言っている事が信用できなくなって当店にお越しになったそうなんです。


当店で預かって、一度コネクター類を全部抜いてリセットをしてから接続するなどしてテストはしてみたのですが、やはり急坂ではモードによる違いは感じられず、モーターがダメなのか、スイッチかセンサーの故障なのか、年式を考えてもリコール対象になるような不具合じゃないですかね?ってお伝えした訳です。


兵庫県神戸市で某家電メーカーの電動アシスト自転車を直で取引しているのは某チェーン店と、某家電販売店のみで、当店をはじめとする個人店はすべて卸業者を介して取り扱いしている。


とりあえずお客様には直接メーカーの方に不具合を訴えて頂いたのですが、結局3年保証の期日内なのでモーターの無償交換となったそうで、それも某チェーン店で交換作業をしてもらう事になったそうです。(お客様は当店を指名したそうですが、直接取引をしていないから無理だと言われたのだとか)


そしてご周知の通り作業の遅い某チェーン店なので、電動アシスト自転車のモーター交換だけの作業に20日間も預けていたそうです。(GWを挟んでいたとはいえ長過ぎ)


その間お買い物は当然の事ながら、お子さんの保育所の送り迎えもバスやタクシー及び徒歩で大変だったそうです。


で、ようやく直ったと思った電動アシスト自転車ですが・・・


モーターを新品に交換したのに一切症状が戻っていません!


そこで改めて当店にその後の経過報告を兼ねて、その自転車に乗って来てくれました。


その際スタッフ全員でテストしましたがやはり症状は変わっておらず、今度は当店から卸業者を介して某家電メーカーに症状を伝えてもらいトラブルシューティング。


ただしお客様には、今回のテストで坂道に入る前にパワーモードに入れておけば、そのままパワーモードで走れる事が判明したので、その旨を伝えて一旦自転車をお返ししました。


あとは坂道走行中のモード変換ができない事に対するメーカーの返答を待った結果・・・


卸業者の担当者から某家電メーカーの回答を頂きました。


「返却したモーターをコンピューター解析した結果、ペダルに負荷をかけたタイミングにアシストのスイッチを入れた履歴が101回あったので、恐らくそれでトルクセンサーがエラーを起こした可能性はあるそうなんです。あと当社の電動アシスト自転車は坂道を走りながらモードを変換してもアシスト力は変わらないんです!そもそもうちの電動アシスト自転車は坂道に弱いですし・・・とのことでした。」


そういう回答でした。


それってどうよ?メーカーとして言ってはいけない言葉じゃないのか?


坂道を上れないのでは「電動アシスト自転車は坂道もスイスイ上れて楽ですよ!」って謳うのは詐欺じゃないか!


あとアシストのスイッチを入れずに走り出して、重いと感じてからペダルを踏み込みながらアシストのスイッチを入れる・・・


それってメカに疎い女性ならやりがちの『あるある話』ですよね?


しかも男性でも一般人ならうっかりスイッチを入れ忘れて・・・ってパターンもありますし、電池の消耗を意識して走り出してからスイッチを入れる人だっているかも知れません。


確かに当店でも販売するお客様には丁寧に使用しないと車体やモーターなどに負担がかかります!とは日頃伝えている事なので、今回のお客様にも念の為に心当たりを確認したうえでお気をつけ頂くように申し上げましたが・・・。


しかし解せないのは坂道走行中であってもモード変換は出来たはずなんです。


そのメーカーの電動アシスト自転車も例外ではなく、これまでそんな症状を聞いたのは初めてです。


即ちトルクセンサーのエラーが関わっているなら、そこを直せば良いんじゃないの?って思ったりもします。


そもそも走り出してからスイッチを入れる行為も、101回程度やったくらいで壊れるとかおかしくないか?


何年で買い替えを推奨しているの?『当社の電動アシスト自転車は3年壊れずに持ったら上々ですよ!」って自ら認めたようなもの。


そんな惰弱なトルクセンサーは改良しないとダメなんじゃないの?


なんか当たり前のような口調でもっともらしく言えば「ああ、そういうものなんだ~?」って納得する人はいるかも知れない。


これってただのリコール隠しじゃないの?


自転車業界に限らずこういう体質の企業って多いよね?


そして今日お客様のご自宅に某家電メーカーから連絡が入ったそうです。


「それはそういうものなので直しようがないです。」とか・・・

「ラルプデュエズさんが電動アシスト自転車の事を良く解っていないだけですので、当社から注意しておきますね!」


そのような事を言ったそうです。


僕らはお客様に安全な乗り物を提供する立場の職業です。


だからお客様が納得できないのであれば僕らは何処までも妥協はできないし、お客様が納得するまで徹底的に対応するのが使命なんです。


例え時間や手間を取られて割に合わない事があっても、それがお客様との信頼関係に繋がると考えているから協力するのです。


こういう言われ方で、まるで悪いのは当店だと責任転嫁するような言い方をされたんじゃやってられない!


お客様は当店にそんな注意の電話が入ったら申し訳ないと思って、今朝慌てて連絡を下さいました。


まずお客様にそんな余計な気遣いをさせる事自体、メーカーとしては絶対に有り得ない対応じゃないでしょうか?


しかもお客様に聞けば、メーカーの担当者は「モーターだって新品に替えてやったじゃねぇか!」って受け取れるくらいの横柄な対応だったそうです。


しかしそれは保証期間中なんだから当然の権利ですし、購入当初は問題なかった操作が、1年ちょっとでできなくなった事にお客様は不安と疑問を持っている訳なんだから、メーカーはそこを安心させる説明をすれば良いだけじゃないの?


それを「どうしてもというなら自転車をお預かりしてもよろしいのですが、でも変わらないと思いますよ?それでもよろしいのですか?」等とも言っていたらしく・・・


論点おかしくねぇか?


あり得ないなぁ。


某バイクメーカーの電動アシスト自転車部門にも、過去にそれに近い対応をした営業マンがいたけれど・・・


因みにお客様は毎回電話をかけて来る営業マンが違っていたので、「前の方はどうされているんですか?」って聞けば、「前回の担当者は体調不良で現在お休みを頂いております。」とか適当な理由を言った後、人としての感情があるのか?って疑問に思うくらい淡々としゃべられて、「前回の担当者からはここまでしか伺っていませんので、私がお答えできるのはここまでです。」みたいな。


そりゃ納得しろっていう方が無理じゃない?


僕としてはこんな業界の腐った話を晒したくはないんですが、まるで当店が未熟なのが悪いみたいな言い方をされたので名誉にかけて書かせて頂きました。


もしこれがきっかけで当店で某家電メーカーの商品が取り扱いできなくなったり、あ〇ひではないどこぞのチェーン店の社長のやり方みたいに、当店を卸業者と断絶させて閉店に追い込むような圧力をかけたりしたなら・・・きっとそういう事だとご理解下さい!


僕はそういうやり方をする人間を心から軽蔑するし、まして日本の誇る大企業がもしもそんな事をするのだったら、今後の日本に未来はないと思っています。


そもそもお客様をフォローもせずに、自分たちの会社を守る為に論点をずらしたり、ウソや言い訳を並べて開き直るのはなぜなのか?

しかも自転車の修理で預けている間、お客様が保育園の送り迎えとかお買い物でどれだけ不便でバス代やタクシー代など余計な出費を必要としたか?その事への気遣いもなく、マニュアル通りのクレーム対応ってどうなんでしょう?


そこに加えて我々のような個人商店はハエ叩きで落とすくらいの気持ちで、平気で責任転嫁したり貶したりしやがる訳だ。


そういえば昔、通信機器の飛び込み営業をやっていた頃を思い出すなぁ~。

あの頃もそう・・・ムラテックやNTTの主装置付きビジネス電話器を町工場やオフィス街にリース契約で販売していたのだけど、いざ契約がこじれたり、それもNTT側の回線工事のミスとかオプションの付け忘れとかでこじれたケースでも、平気で小売業者である我々をこき下ろして責任転嫁し、自分たちは一切契約には関係ないので、すべては施工会社と機器を販売している業者の問題です!ってやられていたなぁ~。(僕は幸いトラブルが無かったけど先輩や同僚がそんなトラブルに巻き込まれて大変だったのを見ている)


テメエの所の商品を代わりに販売してくれている小売業者に対して労いどころか、酷い場合は「契約先とのトラブルが続くようならパートナー提携解消!」とか平気で脅しをかけて来ていたのを思い出したよ。


自分の手は汚さない癖してあれは酷かったよなぁ~。


しかし腹立たしい。


自分に力も権力も無いってこれほど惨めで悔しい事なのか?


ちくしょ~!その営業マンぶん殴りてぇ~!


僕は本気で怒っています。

2021年4月7日水曜日

河野さん再びキレる・・・(笑)

今回は決して横暴な来客があってそうなった訳ではない。


そして毎回僕がこんなタイトルで記事を書くものだから、一部の常連様から『河野さん=キレキャラ』で定着しつつあって、度々ネタにされるに至ってきたので・・・


そろそろ僕が河野さんから本気でキレられる可能性が出てきた。(汗)


自転車の二人乗りは5歳まで、抱っこ紐は道路交通法違反。子供乗せ電動アシスト自転車購入前の基礎知識 | パパやる (papayaru.com)


 子ども乗せ自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社 (bscycle.co.jp)



今回のネタは上記のサイトをご覧頂けばわかる子乗せ電動アシスト自転車のルールについて。


元々『前子乗せ』は1歳~3歳頃まで。


『後ろ子乗せ』は3歳頃~6歳未満まで。


だったものが、『後ろ子乗せ』のみ小学校入学直前までは認められるようになった。



以上が周知の事実であります。


いや、周知の事実だと思いたい・・・自転車屋としての希望的観測である。




本日アキラ君が最初に接客対応した奥様・・・


「子供を乗せる電動アシスト自転車を探しています。」との事で全メーカー中、現状ダントツで最強モデルのビッケシリーズを案内。


すると「この子を乗せれる自転車となればどれがオススメですか?」と返される。


その女の子はもう明らかに年齢制限に引っかかるだろう・・・そう思ったアキラ君が困っていたら、すかさず河野さんが「あの、大変失礼ですがお嬢さんは何歳ですか?」と確認。


するともうすぐ9歳の小学3年生だという事が判明。



そこで河野さんに選手交代!


「お客様、大変恐縮なのですがもうお嬢様は子乗せには乗って頂く事ができません。なぜなら道路交通法で認められているのは小学校に入学する直前までのお子さんなので、お嬢さんを乗せて走ったら道路交通法違反になって罰金刑になります。」


そう説明したにも関わらず「この子を後ろに乗せた時に、脚が後輪に巻き込まれないような装備とかあるのでしょうか?」と質問内容を変えてきたそうで、さすがに河野さんも「ダメだこりゃ!」と心を折られそうになったとのこと。


「人の話を聞いて無いんですか?」って言いたい気持ちを押し殺しつつ、「先ほどもご説明させて頂いた通りいかなる自転車であっても、もうお嬢様くらいの年齢のお子さんを後ろに乗せて走る事は法律違反ですので、絶対にやらないで下さい!」と念押ししてお帰り頂いた模様。



HAT神戸にはそういう注意や指導を何度しても、懲りずに小学校高学年や下手をすれば中学生の子供を後ろ子乗せに乗せて走る保護者が少なからずいて手を焼く事がありますが・・・


ハッキリ言って罰金がどうとかの問題じゃないんですよ!


『信号無視』にせよ『ながら運転』にせよ『無灯火』『並走』・・・そういう法を犯した自転車が事故を起こした場合、当然の事ですが100対0で裁判に負けます。


しかも個人賠償保険に入っていたとしても、法を犯した被保険者を守ってくれる訳もなく、裁判になれば完全に自腹で損害賠償を払う判決になります。



逆に事故の被害者だった場合、その場合も「法を犯した奴のどこが被害者やねん?ちゃんちゃらおかしいわ!おととい出直してきやがれ!」って話になり、加害者側の保険会社も相手にしませんし、裁判に訴えても賠償命令は棄却されます。


むしろ加害者側の車など・・・破損に関しての損害賠償支払い命令が下るでしょう。

法を犯した被害者は被害者にあらず!むしろ起こらなくても良かった事故で迷惑をかけた加害者となる訳です。


今はまだグレーの部分が多く、対オートバイ及び自動車の場合、交通弱者とみなされて自転車の方が甘い診断をされる事がございますが・・・


第三者の目撃証言や、ドライブレコーダーなどの証拠があった場合は一気に不利になりますので・・・


ましてやお子さんを乗せて違反する保護者の神経は尚更の事・・・理解ができません。

その事故で大切なお子さんが怪我をしたり、最悪死亡したらどうするんでしょうか?

もちろん違反した方が悪いので、親に従って乗せられていた『何も知らないお子さん』にしてみたら報われませんよね?

ちなみにその場合被害者側だったとしても保護者の監督責任に当たるので、お子さんが亡くなった場合は保護者の責任だと理解して下さい。


どういう事情があってもそこを明確にして『違反自転車の身勝手なグレー』を無くさないと、歩行者や自動車など他の通行者にとっても脅威になってしまうので、僕も厳しめに書かせてもらいます。



今一度自転車をルール無用の乗り物だと勘違いしている人は、交通ルールを一から勉強し直してもらいたいものだと思うのです。


このまま自転車に乗っている人がブラック寄りのグレーばかりであり続けると、いずれ自転車に乗るのも免許証が必要になる時代が来るかも知れませんので、くれぐれも我儘な自分ルールを勝手に作らないようにお願い致します。