2024年8月4日日曜日

ドグマF8の組み立て


GW前に預かったピナレロF8のフレーム。


高校生の男の子とお父さんが持ち込んできたものです。



部品もそうですが某サイトで購入したそうで、組み立てができるかどうか?

僕としてはGW中にでも乗り慣れてもらいたい気持ちでしたが・・・

部品チェックして判ったのが、BBとクランク、ペダル、チェーン、シートポスト、ディレーラーハンガーが不足しているのが判明。

Di2の配線も足りているのかは不明だったので、最悪こちらで買い足すとして・・・


問題はディレーラーハンガーもシートポストも専用品ってこと!

どっちも正規品だと高くて、それだけで軽く10万円以上の出費になります。


という訳で専用部品に関してはお客様の方で安く手に入れてもらう事にして、それ以外に関してはこちらで安く準備できるところから始める事にしました。


ハンドルもカーボンエアロハンドルなもので、内部はカーボンのバリなどもあって配線は楽ではありません。


ジャンクションスイッチもバーエンドタイプ。


大抵の配線図では2カ所とも配線しているのだが、無駄をなくした配線にするには1カ所のみの配線がベストかも。


バッテリーは空っぽだったので充電してからあらゆる配線パターンを試して動きを確認。


とりあえずイタリアン規格のBBで問題無い事も確認。


ディスクロードなので油圧だったら面倒だなぁ~と内心思いつつ、機械式とハイブリッドの2種を用意してくれていたので、迷わずハイブリッドを選択。

これならべパーロックのリスクも無いし、ただの機械式よりもよく利く。


念の為にオーバーホールしてフルードもチェック。


ブレーキパッドは1セットだけ摩耗が激しかったので交換。


5部山でそんなに持たないので、この場合は交換します。


ワイヤー関係をフレーム内に通す際の蓋になる部品ですが、片方だけ開いていて、反対側は穴も開いていなかったのでドリルで穴開け加工。


綺麗に斜めにケーブルが入るように計算して穴開け。


ハンドルに引き続きフレームにケーブルを通すのもひと苦労。


ある程度長めに切ったブレーキアウターを、ハンドル内部に通す前に長さの調整。

ミスって切り過ぎたら一からやり直しの鬼畜作業です。(笑)


6月初頭にようやく全ての部品が揃いました。


バッテリーをシートポスト内に差し込むのですが、振動で抜けないように滑り止め加工するのですが、重量が余計に増さないように材料を探すのがまたひと苦労。


BB付近にすべてのエレクトリカルワイヤーを集約してつなぐのですが、一番しんどい作業がここでした。


全ての配線に判りやすく目印を入れます。


これならどれがどの配線か判るでしょ?


これをBB裏に綺麗に収納するのがまた神経を使う。


ここまで形になってようやくドリンク休憩を取ろうか!って気持ちになれる。


やっと完成形になってきました。

あとはDi2の調整とバーテープを巻いたら・・・

完成しました!

配線も問題なく気持ちよく乗れます。

後日本人さんの体格に合わせてセッティング。

ものすごく感動して喜んでくれて嬉しかったです!

息子さんが志望校に合格したお祝いで、中古とはいえ、超高級ロードバイクを用意したお父さん。

これはお父さんも相当頑張ったと思います。

そしてうちの元スタッフだったM籏君の後輩だなんて!

是非落車しないよう大切に乗って下さいね!

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