2013年11月11日月曜日

サイクルモード2013レポート!2014年モデルの台風の目は・・・?(前編)


ここ数年サイクルモードでは期待を裏切られまくりである。

こと大阪会場に関しては覿面(てきめん)だろう。



なんの事かって?



試乗車のラインナップと台数が酷いってこと。






11月 9日(土)
結局僕と中富君、N様2号と、O様1号の4名で大阪南港へ向かう・・・


まず9時過ぎから入場待ちしていた僕たち一行は、まずインターマックスの試乗コーナーに並ぶ。

先頭から10人以内に並んだので、手はず通りの試乗車をゲットしようとする。



僕が狙うはKUOTA(クオータ)のキラル!

これが2014年モデルの台風の目になると睨んでいました。



O様1号には同じくKUOTAのKOM(ケーオーエム)を!

これはインターマックスが推しているクオータのフラッグシップモデルなので、その自信の根拠を確認し、またキラルとの違いを検証する必要があります。

最近ラピエールのゼリウスに乗り換えたばかりのO様には間違いなく適任のはずでした。



そしてN様2号にはインターマックスのバルブレンボを検証してもらい・・・

クライマー体質のN様には不向きともいえるチョイスですが、ニールプライドやTNIなどの、比較的硬めのフレームに乗った経験がある方なので、バルブレンボがどのくらいの暴れん坊なのかは乗れば必ず判るはず!



最後に中富君にはデダチャイのグラディアトーレを・・・

これは2014年モデルの中で、僕が最もセールスしたいと思える可能性を秘めた自転車だから、キラル同様しっかりとインプレする必要がありました。



とまあ、インターマックスのブースだけでも、事前に綿密な打ち合わせをしていたにも関わらず・・・




試乗車のラインナップがメチャクチャ少ないではないか!

インターマックスの試乗車は2012年の時もそうだったが、結構肝心なモデルが抜けている事が多い!


「なんでやねん!バルブレンボ以外全滅やんか!!」



結局僕がクオータのKOM・airに変更、中富君が以前より気になっていたというデダチャイのネリッシモに、O様1号がクオータのコルサに変更という、いきなり出鼻をくじかれる事態に陥る。




更にはバルブレンボの時間指定が出来ないなどの事情もあって、僕と中富君だけが次のターゲットであるデローザのコーナーへ・・・

ここではKING・RSとSUPERKINGの乗り比べと、チタニオとネオプリマートの乗り味を改めて検証するって目的があったのだが・・・

ここに来てまたしてもKING・RSとチタニオが無いという悲劇!

しかもなぜか最上級モデルのプロトスがラインナップされていたものの、スーパーキング共々開場から僅か10分余りで試乗予約チケットが終了!

そうなるとIDOLくらいしか上位機種がないのだが、ここで僕はあえてR838を選択!

やはりフルカーボンのデローザが完成車で30万円って事で、一躍人気車種に躍り出た、今一番売れているであろうデローザですから、知っておいてもイイと思ったんですよね。乗りやすいって評判も聞きますし・・・

そして無事希望通りネオプリマートの試乗チケットをゲットした中富君は、先にネリッシモを試乗しに戻る。


さ~てデローザR838に乗ってみた感想ですが・・・



無駄な癖も無く乗りやすい・・・

確かに乗りやすい。

でも・・・何か違うねんなぁ~。

「えっ?これデローザである意味あるの?」

答えは『無い』でしょ?

どこにマイスターの血統やスピリッツが隠れているの?

もはやカーボンフレームである意味すらない・・・。



デローザは乗り手を選ぶ自転車が多いけど、基本的に乗り手のポテンシャルを引き出す乗り味があって僕は好きですし、ずっと憧れているブランドです。

デローザでレースに勝つことは、フェラーリでF1に勝つことと同じくらいのかっこよさなんです。

そのデローザがこんな味気ない駄作にロゴを付けちゃいけません!

結局試乗コースを5周したけど、乗り味がごく自然で乗りやすいって以外に良さを見出す事ができなくて返却。

超ガッカリでした(涙)

正直プロトスとかキングにしても、すごくいい自転車だけど、そこまで大金はたいて乗りたいか?って聞かれると、「う~ん・・・」ってなってしまうレベルなんですよね(苦笑)

間違いなくキングは世界の自転車の頂点の一角に入る名車ですが、どこまでいっても所詮カーボンモノコックフレームなんですよ。

つまりただ勝つために作っただけの道具に過ぎない。

マイスターと云われるだけあって、デローザは本来感覚的な経験と技術によって、類稀なる作品を生み出してきた本物志向のブランドなんですよ。

職人の手で一本一本のチューブ(パイプ)を、あらゆるレースシーンを思い浮かべながら溶接し、そしてハンドメイドでありながら、機械のような正確さでバランスの取れたフレームを作る・・・

それがデローザのスピリッツですよ。

やはりチタニオとスチールモデル以外に、デローザの何たるかを表現できる自転車は無いのかな~って改めて感じてしまいました。

ちなみにスチールモデルのネオプリマートは全員が絶賛でした。

常日頃僕から「スチールフレームの良さを知らない奴にロードの良さなんてわからない!」とか、「スチールフレームといえば、やはりネオプリマートが最高のフレームやで!」と聞かされている中富君は、「期待していた以上に良かったです。この良さは他の・・・カーボンフレームとかと比較するに値しない、まさに別格の良さですよ!乗るのが面白くて思わず声が出てしまいました。」との事。

ロード歴が短くて、アルミやカーボンの自転車しか知らないO様1号やN様2号ですら、「これはイイですね!」とか「スチールは重いから・・・なんて言っちゃ駄目ですね!乗ったらこんなに軽くて小気味よくコントロールできるなんて!」という嬉しい感想を頂きました。

そうですよ!

素晴らしい自転車を生み出せるブランドは、流行に流されない独自の持ち味を大切にしてもらいたいものです。

そしてデダチャイのネリッシモに乗った中富君の感想ですが、「十分な剛性感はあるけど硬過ぎず、コントロールもしやすくて楽しいです。でもダンシングが安定しないのはなぜ?って感じでした。」との事。

ちなみに2012年モデルのネリに乗った僕の感想としては、ダンシングの安定性は普通に悪くは無かったです。

恐らくジオメトリーの関係で、人の体格によって微妙に操作バランスが変わっているんだと思います。

そういう意味でも試乗って本当に大切ですよね?


そしてクオータ・コルサに乗ったO様の感想ですが・・・

「あれはあかん!あんなんどこがいいねん!重すぎる!」との事でした。

何だか残念ですね。

これは僕が思うに、コルサが重く感じる理由は、フレームの剛性に脚力が負けているからではないかと・・・

O様のビアンキでしんどい思いをしていたという過去の経験から考えると、そういう事なんじゃないか?って結論に至りました。


つまり15~20万円クラスの完成車にして、プロ選手が乗るに耐えるくらいの剛性を持っているという・・・

そう考えればさすがクオータ!さすがインターマックス!って事になりますよね?

僕もコルサに乗っておくんだったと後悔(汗)

そしてN様が最初に乗ったバルブレンボですが、これにはN様に続き中富君までもが・・・

「うおっ!なんじゃこれ?めっちゃいい!うおっ!すげ~!楽しい~!!」

周りのライダーたちがビックリして落車するんじゃないか?ってくらいの大声で興奮していました。

坂道はしんどいかも知れないけど、平地だったらどんどん踏んでいきたいくらい、スピードという麻薬に取り憑かれそうなフレームだそうです。

僕の乗った感想としては・・・

「何これ?ゼルトゲンボスやんか!」という・・・

つまりインターマックス設立以来の名車と、乗り味が全く同じの自転車なんですよね。

ちなみに僕はX-LIGHTは好きですが、ゼルトゲンボスの乗り味は苦手でした。

今中氏がゼルトゲンボスの乗り味にこだわっている理由が、正直未だに理解できていません。

高いペダルスキルを求めているって感じでもないのに、ちょっと踏み出しに引きずるような重さがあって・・・

でも一度速度が乗ると、どうしようもないくらい加速して、高速を維持してくれます。

レース中盤でアタックを決めて、大逃げをするには打って付けの自転車ですね!

しかし車で言うところのランボルギーニのような性格の自転車で、かなり麻薬的なものですから・・・

速攻で脚を使い果たして、そのまま魂を抜かれてしまいそうな自転車って感じでした。


それでは続きはまた後日!

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