2015年11月10日火曜日

雲海に浮かぶ天空の城を求めて・・・その2


朝来山の立雲峡に到着しました!

山東から下道でショートカットする際に使う県道277号線沿いに立雲峡への登山口があり、朝来山中腹まで乗用車で乗り入れが可能である。

駐車場は桜のシーズンのみ有料で、通常は無料なので非常にありがたいのですが・・・

登山口から駐車場までの道路が非常に狭いので、車同士のすれ違いが困難。

途中道路の拡張工事をしている区間はあるものの、全体的に未熟なドライバーにはリスクの高い道である事を書き加えておきます。

僕らが立雲峡の駐車場に着いたのは既に9:30頃だったので、駐車場はかなり空いてはいました。

そしてそういうタイミングだったからなのか・・・

駐車場の傍らにある汲み取り式の公衆便所に、バキュームカーが回収に来ていて・・・

到着するや否や、エキサイティングな殺人臭が漂っていた。

上の写真は第3展望台という場所から竹田城を撮影したのだが、この第3展望台まで臭いが漂ってくる。


第2展望台や第1展望台まではかなり登らないといけないらしいのだが・・・

道は写真の通りぬかるんでいて、しかも金梨山登山でかなりの急斜面を歩いた事もあって、既に脚はパンパンに張っている状態。

山歩きしている人なら解ると思いますが・・・

菊水山を全力疾走で登って下りて、間髪入れずに鍋蓋山を登るような感じです。

六甲山系全山縦走に参加していた頃なら、その程度でしんどいだなんて思う事すら無かったのですが、最近どうにも疲れが蓄積されてしまって・・・。

とりあえずぬかるんでいるところを極力避けて道なき道を進みます。


ぬかるみ区間も終わる頃、何やらカメラマンが溜まっているポイントがあったので、そちらへ行ってみると・・・

割といい感じじゃないか!

これだと更に上まで登らなくても、十分な写真が撮れます。


ここを登ると第1展望台の向こう側に回りこんでしまうので、ここで右に曲がって下さい。

尚、ぬかるみの原因は・・・この石段の脇ぐらいから流れ出ている湧き水?のようです。


向こうの木の枝にぶら下がっている看板・・・

「頭上注意!」って書いているのかと思いきや、「蜂に注意!」でした。

意表を突かれたが、実に笑えない。

実際クマンバチに付きまとわれてうっとおしかった。

その直後、左カーブを曲がったところで何かが走り去った!

「うそ!?今のリス?うおっ!やっぱりリスや~!」

ミワさんと留美さんを呼んだのですが、2人が来た頃は隠れていなくなっていました。

「もっと早く来ないと~!せっかく珍しいものが見れたのに・・・。」

「そんな事言っても足が痛くて、そんなに早く歩けないし!っていうかホントにリスだったの?」

「見間違える訳ないでしょ!あ~っ。また見れるといいなぁ~。」

更に登っていく・・・


「あっ!何か岩の後ろに隠れた。今の多分リスだよ!」

「えっ?どこ?どこ?」


「ほら!」

「あっ!ホントだ。かわいい!」


人が往来する道に出てくるなんて珍しくないですか?

野生動物に出会えて感動できるのは、こういう小動物の場合に限りますね!

僕は今年2度もイノシシからタックルを受け、夜中の六甲山で複数の猿に追いかけられ・・・

ろくな事がなかったなぁ~(笑)

大した怪我もなく無事に生きている事が奇跡です。


駐車場から撮影しながらとはいえ、30分近く歩いてようやく第2展望台です。

滝の上から観るそうです。


「う~ん。微妙・・・。」

ここから第1展望台までは8分程です。


到着しました。

時間も時間で雲海も観れないからって、一眼レフカメラを車に置いてきてしまった事を後悔。


これで雲海が観れたら最高ですね!

ちなみに右に写っている山が先ほど登った金梨山です。

山頂付近に岩場が見えてるでしょ?そこが金梨山大権現の祠です。


竹田城のアップを撮影するにも・・・


所詮携帯電話のカメラじゃこうなってしまう。


このくらいが綺麗に写せる限界かな。


それにしても誰だよ?雨具やらペットボトル等のゴミを放置して帰った奴!

あったまくるわ~!

人のゴミなんて持ち歩きたくもないけど・・・

放って置けないので持ち帰りました。

こういうマナー違反する人は山に上らないで下さい!

あ~っ!イライラする!

下山する際、先ほどリスと遭遇した付近で、今度は・・・


アオダイショウに遭遇しました。

長さ1mあるか無いかのまだ若い個体です。

最初は遊歩道にいたのですが、猛スピードで大岩の裏へ隠れたところを撮影。


撮影に気付いてまた逃げ出しました。

アオダイショウは臆病なんですね。

とりあえずこの日は諦めて下山し、生野銀山~青垣峠~青垣とドライブを楽しみつつ神戸へ帰りました。

そして・・・

僕は懲りずにまた立雲峡へ来てしまったのです。




次の日曜日・・・

仕事を終えて一旦は家に帰ったのですが・・・

集中力のあるうちにすぐに出かけ、真夜中の3:00頃に立雲峡へ到着。

今度は野生の小鹿を轢きそうになってビックリ。

この日は前日が暖かかったので、かなりの気温差が出来ると見込んで来たのですが・・・

山東で外気を見たら12℃って・・・3:00なのにそんなに気温が高くていいの?

10℃以下だったら確実だったはず・・・。

少なくとも春日に着いた時点ではものすごい濃霧で、「これは確実に雲海ゲット!」って感じていたのに、竹田に着いたらこれがまた全然だったという悪夢のような現実。

そして立雲峡の駐車場は半分以上埋まっている。

「すごいなぁ~!本気の人はこの時間には、既に第1展望台で陣を構えてるんだ~。」

僕は4:30頃まで車の中で仮眠を取っていましたが・・・

「まぶしいな!もう!」

どんどん集まる見学客!

しかしハイビームとかホンマに勘弁して欲しい。

奥は一杯なのに、登山口に近いところで駐車したいからって奥まで入るんだけど、空いてないから戻ってくる・・・

そこに新たな車が進入して大渋滞。

まぶしいしうるさいし寝れたもんじゃない!

そんなに暗くて恐かったら夜間に車を運転しなかったらいいねん!

鳥目だったら夜間はおとなしく家で寝てりゃいいんです。

車中泊している人がいるとかいないとか、そんなの関係ない人も多くて・・・

懐中電灯でそこらじゅう照らして歩く迷惑な人やら・・・

真っ暗な山の中に来ているってだけで、アホみたいにテンションが上がっているグループとかカップルとか・・・

「うるせぇな!ちったぁ黙って寝かせろよ!」

犬の吠える声とか・・・

なんで真夜中の山歩きにペットを連れて来てんねん!

糞の処理とか真っ暗闇でもできるんか?狭い登山道で邪魔になるようならやめてくれ!

イライラ・・・

僕は年がら年中、どうしてこうもイライラしているんだろう・・・って思えるくらいイライラ。

どうせ6:00くらいにならないと日が差さないので、雲海をはっきり観れない事は判っているのだけど、これ以上寝れなくてイライラするのが嫌だったので、それで4:30に登山を決行したのです。

5:00過ぎに第1展望台に着いたら、所狭しと人で埋まっていました。


一眼レフカメラは持ってきたけど、三脚は荷物になるから持ってこなかったんですね。

結果シャッタースピードを落として撮影したら、ぶれてこうなっちゃうという・・・

(念の為にいうとフラッシュは使っていません。)


お見苦しい写真で申し訳ございません!

正直三脚が無くても、普段なら開いたシャッターが閉じるまで、2分だろうが3分だろうが息を止めて、ピクリとも動かず構えているのですが・・・

ここまで山を登った疲れと睡眠不足の為、そんな集中力がなかった・・・そういう事です。


6:30近くなりましたが、まだ十分な明るさではなくて、相変わらずシャッタースピードは遅い。

そして雲海はどうなることやら・・・


遠く養父の方は雲海が見えるんだけど・・・


間も無く7:00!

いい頃合になってきたのに、朝もやは雲海にまで発達する事もなく・・・


今回も失敗に終わった。


金梨山大権現。

肩をガックリ落としながら下山する。


その道中で朝焼けに照らされる竹田城を撮影!

一瞬竹田城の向こうに雲海らしいものが見えたのだが、カメラを構えているうちに消える。

この風景を雲海有りで観れる日は来るのだろうか?


最後に駐車場からもう一枚!

それにしても駐車場がえらいこっちゃになっていました。

ツアーバスまでやってきて、統制の利かないツアー客が周りを見ずに突き進んでくる。

そしてバスが邪魔で車を出せない。

駐車場に停めれなかった車が道路脇に路駐してて、これはこれで邪魔にならないか?

という訳で、いい時間に雲海に浮かぶ天空の城を望む為には、遅くても4:30までには現地入りしておかないと駐車スペースが無くなる。

そして駐車するなら登山道に近い場所よりも、出入口に近い場所の方が後々帰りが楽である事。

何より雲海を撮影したら、いつまでも余韻に浸ってないで、速やかに下山し車に乗って駐車場から脱出する事。

以上が今回調査した結果の結論である。

近いうちにもう一度リベンジを決行したいものです。

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