2017年2月22日水曜日

これからロードバイクを始めようかとお考えの皆さんに!

3月~4月頃からサイクリングシーズンの到来です。

それに向けて今から自転車を探しておられる方が多い時期だと思います。



「ロードバイクが欲しいのですが、どのくらいの予算が必要ですか?」



一番多い質問ですが、まずはそれにお答え致します。

よく「予算20~30万円くらいで何か良い自転車は無い?」って来られる方がいますが・・・

20~30万円という予算は半分正解で半分ハズレなんですね。

もしもウェアやヘルメット、シューズなどの予算も計算の上での発言であれば正解。

後々になって他にも必要なものがあるって事を、考えていない場合はハズレだとご理解下さい。



『自転車本体の予算として見た場合の適正な価格帯とは?』



①初めてロードバイクを買う場合・・・8万円~15万円前後

②2台目に購入でレースで表彰台を狙う場合・・・30万円~100万円

③コレクターとしてロードバイクを買う場合・・・50万円~



①の根拠・・・(A)初めてのロードバイクにそこまでハイエンドの物を選ぶ必要が無い。
         (B)変速機は使いこなせるようになってからグレードアップが望ましい。
         (C)フレーム素材は金属の方が落車等に強い。

②の根拠・・・(A)概ね30万円以上あれば、レースに勝てる自転車は作れます。
         (B)レースでは落車のリスクが高いので、あまりお金をかけて欲しくない。
         (C)一般的なホビーレーサーで100万円以上かけるのは自己満足の領域。

③の根拠・・・(A)10年後、20年後になっても色あせない自転車は最低でも50万円以上する。
         (B)趣味でコレクションをするなら気が済むまでお金をかけてもいいと思う。
         (C)プロレーサーが使う機材なら150万円以上する自転車もざらなので。

尚、10年後、20年後になっても色あせない自転車とは、それだけの年月が経ってもガシガシ乗れるって意味ではなく、「あの時代のこの自転車はすごく良かった。」というふうに、記憶に残る名車の事を言います。(例えばコルナゴC40やLOOK-KG171のようなもの)



実際に乗り比べてみて150万円するロードバイクが良いかと言われれば、それだけお金をかけていて良くないはずもないし、逆に悪かったら「金返せ!」って気持ちになるでしょ?

それよりは如何にコストをかけずに良い自転車を手に入れるか・・・

なんですが、そういう言い方をすると、セール品で高級バイクを買えば済む話!って結論を出す人が多いのですが、それもちょっと違うんですよ。

その意味を改めて考えさせてくれるのが10万円前後の自転車なんですね。

10万円台のローコストバイクっていうのは、メーカーのコンセプトが一番出易い部分なので、実は一番誤魔化しが利かない価格帯で・・・

ただ購入する人の大半が入門者なので、誤魔化しているのが明るみになりにくいだけ。

だって何台も乗り継いでいる人が、今さらそんな自転車に興味を持たないでしょ?

サイクルモードなどで試乗車に乗るって言っても、専ら狙うのは日頃乗る事のできないハイエンドバイクばかりで、わざわざローコストバイクに乗る人なんて、入門者以外はほとんど皆無。



ところでメーカーのコンセプトと申し上げましたが、ここで気を付けないとならないのが、大手メーカーはブランドバリューで販売を試みるケースが多いという部分。

例えば車でも、重たい鉄のシャシーに1600cc以下か、下手をすれば軽自動車のエンジンが載っていたとしても、それが跳ね馬のロゴが入ったフェラーリの車だとして、定価が500万円~600万円の場合、僕は結構売れるんじゃないかと思うんですよ。

日本人って本当にブランド志向な人が多いですから、そういう売り方をした方が効果的だって事なんですね。

TREKさんやGIANTさんなどはコンセプトストアが各地にあって、車でいうところのディーラーみたいなスタンスでやってらっしゃいます。

それも、そういったお店で顧客になる事がステータスだとして、自己満足に陥りやすい日本人の心理をよく理解した戦略だと思います。



で、あれこれゴチャゴチャと言ったところで結論ですが、客層というのは・・・

①良いものであればいくらでもお金を出す人
②良いものは欲しいけど、予算には限度がある人
③ロードバイクの相場も知らなければ、最初から予算も低めの人

大きく以上の3つのタイプに分かれます。

①は一握りもいるかどうかですので、当然メーカーが狙うのは②か③の客層になります。

その中で最もブランド志向に陥りやすい(騙されやすい)客層は②なので、例えばコルナゴ、デローザ、ピナレロ辺りで、ハイエンドなフラッグシップモデルと、同じジオメトリー・・・或いは同じコンセプトを基に作られた・・・なんて自転車を30万円前後で販売されちゃうと、まんまと食いついてしまう訳ですよね。

ブランドバリューが強すぎて、例えパーツがシマノ105以下であっても、「安い!」って錯覚に陥ってしまう絶妙な価格帯なんです。

もちろん一流メーカーの自転車ですから、所有欲を満たされて価格以上の満足感に満たされてしまう方が大半かと思われます。

それもあくまでランドマジックといったところで・・・

よく見たらホイールはRS-010だったりR501だったり・・・

クランクとブレーキキャリパーはシマノが完成車用に用意しているRS500シリーズや、FSA等の可能性が高く、決してフル105では無かったりする。

結局フレーム性能を遺憾なく発揮する為には、そのフレームに見合ったレベルのホイールや部品が必要になって来るので、気が付けば30万円の完成車を買って、真の意味における完成形に仕上げる為には、総額で50~60万円程度の出費に至るのであります。

それでも最終的な満足に至らなかった結果、100万円前後かそれ以上のハイエンドを求める事になり、まんまとメーカーの戦略にかかった形にとなる訳です。



では③の客層の視線で見てみましょう。

15万円前後の完成車でも105クラスのアッセンブルを施した自転車は少数ながらもあります。

かといってパーツが良いから自転車が良いかと言ったら、そこは決してイコールではありません。

あくまで自転車の良し悪しを決めるのはフレームの性能がメインです。

あとはそれを引き立てる為のパーツアッセンブルで乗り味は随分と変わってきます。

ちなみに30万円の完成車と15万円前後の完成車で何が違うのか?

概ねフレームの素材の問題が大きいかと・・・

カーボンフレームなのかアルミフレームなのか・・・

カーボンフレームの良さはカーボン繊維のグレードや厚み、形状など、成形の仕方次第で軽くもできるし、しなやかな乗り心地にもできるメリットがあります。

逆に言えば軽くて硬く仕上げたカーボンフレームは、乗り心地が極端に悪くなる場合もありますし、日本人の小さな体格と脚力で乗る事を考えたら、そこまでグレードの高いカーボンにする必要性もなくて、24Tや30Tクラスのカーボンで作った方が、しなやかで加速も伸びるし、乗り心地も良いと思えます。

そういうフレームであれば、下手にハイエンドバイクを買うよりは日本人向きと言えます。

ただし悪く言えば誤魔化しが利くのもカーボンフレームなので、そこが難しいところですね。

例えば24Tとか30Tとか65Tとかであれば判りやすいですけど、東レのT700とかT1000などであればトン数でのグレードがハッキリと公表されていませんし、何よりカーボンフレームを成形する金型も使い回しの時代ですので、大半のフレームがOEM(部分的なものも含めて)だったり、カーボンのグレードを変えただけなので、開発費にコストがかかっておらず、実際に原価が低かったりするものなんです。

カーボン=高価ってイメージが出来上がっていますから、メーカーにしてみたら猫も杓子もカーボンバイクを作ってさえいれば利率は上昇する訳ですよ。

その反面アルミフレームは金属なので誤魔化しようがありません。

軽量化する為には肉薄なアルミで、それも剛性を殺さないような形状のチューブ(パイプ)を使うので、サイズ毎のジオメトリーの変化による品質のバラつきも出やすいですし、肉薄なチューブを溶接する場合、溶接技術も高いレベルを求められます。

更に軽量化の為に溶接ビードを削って、まるでカーボンモノコックフレームのように見えるアルミフレーム等は、それこそ溶接技術に自信が無いとできない芸当で、しかも製造コストもかかってきます!

少なくとも人件費の分だけ考えても、カーボンよりは価格に対しての手間とコストがかかっていると考えられます。

なので利益重視のメーカーだと、溶接ビードは削らないのは当たり前で、フレームの精度もいまいちだったり、パーツアッセンブルでコストを削っているパターンも多く見受けられます。

しかしアルミフレームは今から15~20年前のアルミフレームブームの時に、ほぼ技術が成熟され切ったこともあって、当時ならフレームセットだけで18万円は下らなかったであろうものが、今では完成車で10万円前後で手に入る時代になったので、余程のマテリアルフェチじゃない限りは、カーボンよりもアルミフレームのロードバイクを選んだ方が、ハズレに当たる率は少ないという事だけ、これは断言しても良いかも知れません。(あくまで少ないってレベルの話ですが)

まず落車したり、風で倒されてもカーボンだと割れたりクラックが入るリスクも高いので、ロードバイクの扱いに慣れていない入門者ならアルミ(金属フレーム)を選ぶ方が間違いないと考えるのが自然だと思うのです。

アルミフレームでもチューブの形状や、ジオメトリー次第で乗り味や乗り心地は変わります。

その辺はロードバイクを購入する動機や目的、自身の走り(性格とかスタイルとか)を申し付けて頂いたら、ピッタリ合うものはプロデュースできると思います。

ちなみに重量はやや重いですが、基礎がしっかりしていてオールラウンドに乗りやすいアルミバイクとしてはMASIのフレームはかなりの優等生です。

一時は為替の関係で値上がりするのを、パーツのグレードを落として完成車の低価格を維持していましたが、最近はまた頑張っています。

あとラピエールのアルミフレームは乗り心地が良くて、悪路でもトラクションが逃げないところがしなやかなカーボンフレームみたいで面白いです。

コーダーブルームは最近ハイエンドモデルを出して頑張っている感を前面に推していますが、実はアルミバイクの売り上げを一番大切に考えています。

ファーナSLはクラス世界最軽量ってだけではなく、ダイレクトな加速と反応速度は間違いなく世界でもトップクラスの性能ですし、その下のファーナ700クラスも入門者用としては十分過ぎるくらいの反応の良さに加えて、コンフォートモデルのカーボンフレームのような快適な乗り心地だったりします。(ホイールにもお金をかけていますしね!)

エヴァディオのバッカスSLになると完成車価格は20万円以上になってしまいますが、アルミなのにしなって、その反動を推進力に変えてくれるフレームなので、乗りこなすと本当にとんでもない加速力を秘めています。



まあ話せば他にも色々とあるのですが、とりあえず初めてのロードバイクにそこまで予算をつぎ込まなくても大丈夫ですよ!って言いたかったのと・・・

あとはヘルメットにウェア&グローブ、サイクルコンピューターにライトやボトル関係、そしてフロアポンプ(空気入れ)等、早い段階で買い揃えないといけないものがたくさんあります。

追々ビンディングシューズ&ペダルのセットも欲しくなってくるはずなので・・・




これからロードバイクを始めたい方は、全部込みで15~20万円くらいのご予算を考えて下さい!





余談ですが最近はシマノ・ターニーというコンポーネントもできたので、6万円前後のロードバイクも
出ているのは確かです。

高校生や中学生くらいの学生さんだったら、そのくらいの自転車から始める方が、可愛げがあって良いと思ったりもします。



高い自転車が売れればお店的には嬉しいんですけど、僕も自転車乗りの一人なので、そこは利益よりもお客様の満足度を重視したいというのがあって、結果的に商売っ気を出せないんですね。

多分・・・こういう事を書いてしまうとメーカーさんに怒られてしまうかも知れませんし、「お前それでも自転車屋か?売る気あるのか?取り扱いができない事へのやっかみか?」等となじられる可能性があるのですが、すみません・・・好きなようにやらせて下さい。(笑)

そして相変わらず文章が長くて本当に申し訳ございません。

2017年2月12日日曜日

今週末は・・・

しばらく車通勤に慣れてしまった人間が、久々に電車通勤なんぞを続けると、何気に疲労の蓄積が倍増したみたいで・・・

年末あたりから何度か体調を崩していたのですが・・・

昨日は本当に立っているのもやっとな状態だったので、閉店後救急病院に行って診察を受けてきました。

インフルエンザの検査は陰性で良かったのですが、久々に咽頭炎になってしまい、喉の腫れがくすぐったくて咳が止まらなくなったりするもので・・・

確かに1月頃から予兆・・・というか症状が出ていたのですが、確定申告が近付くにつれての忙しさ然り、冬場の売り上げの低さを如何にカバーするか・・・

そんな事を考えると、我が身より仕事優先にならざるを得ず。

結局やばくならないと病院にも行こうと思わない訳で・・・。


いや、危なかったです。


僕は大きな病気や怪我で入院をした事がないのに、今から8~9年ほど前に咽頭炎で緊急入院して、4日何も食べれずに点滴漬けだった事があるんです。

その当時は毎月70~90時間の残業が当たり前のサラリーマン生活で、よく過労死しなかったなぁ~って思えるレベルの日々を過ごしておりましたので、お医者さんからも「疲れとストレスが原因です!」て言われていました。

その時は喉が大きく腫れて食道が塞がり、声も出せないし水も飲めないくらいの激痛で・・・

何が起こったのか解らなくてパニックになった程。

まあその経験があるから尚更の事、昨夜病院で咽頭炎だって診断されてドキッとしてしまいました。

喋れないしご飯も食べれないなんて苦痛どころの話じゃないです。

今は処方して頂いた薬のお陰で快方に向かってはいますが・・・

今夜ももう店じまいして帰りたいくらいです。(笑)

一応咳が酷いので、必死に堪えながらの接客しかできませんが、昨日と今日で電動自転車2台とロードバイクも1台販売する事ができたので、個人的にノルマは達成しています。

明日も脳梗塞で入院している祖父のリハビリと、その後の予定についてを、病院で話し合う事になっていますし、最近まる一日中ノンビリ過ごした休日なんて無いくらい、ほぼスケジュールが埋まっています。

15日(水)は臨時でお店をお休みにしますが、これも休みたくて休むのではなくて、展示会と午後からは不動産契約後の後片付けなどで、完全な肉体労働です。


いや~っ。思い切って4~5日くらい休みたいですね。

休んでグアムかサイパンでもいいので行き、ゴルフとかテニスでもしてゆっくりとリラックスがしたいです。

誰か一緒にゴルフ行かへんかなぁ?(笑)

そんな訳でちょっとこのところお疲れ気味で、昨日の走行会も朝出勤はしたものの、走れる状態じゃなくてお休みし、今朝のポタリングも近場のモーニングで済ませて頂きました。

チームのメンバーさん達にはご迷惑やご心配をおかけして大変申し訳ございませんでした。

まあ体調はあれですが・・・

今日は近くの小学生の女の子がメッセージ付きで手作りチョコレートを持って来て下さったり、常連のお客様からもあれこれ頂きまして大変恐縮ですが嬉しい一日でした。

という訳で・・・

いや、ホンマにもう閉めようかな今夜は・・・(笑)

2017年2月10日金曜日

2月11日(土)の予定・・・

スキーは日程を変更しましたので、あす11日は通常通り営業します。

ちなみにスキーへは2月27日(月)に行く事になりました。

よろしくお願い致します!

あとサイクルモード・・・3月 4日(土)に行きます!

走行会代わりに試乗しまくりましょう!

一応走行会の時間に集合して車で移動する予定で考えています。

お店も開けていますので、14:30頃には現地を引き上げて神戸に戻って来る段取りで考えています!

参加希望者はお早めにご連絡下さい。

第3回しまなみ海道サイクリング~最終回~また逢う日まで!


これから亀老山展望台へ上るというところで、残念ながらI藤様とお別れの時間がやってきました。

本当は一緒に上った方が楽しかったとは思うのですが、I藤様は因島に車を置いていますので、暗くならないうちに戻らないとなりません!

ここから因島の駐車場までは、例えI藤様の走力でも余裕をみたら2時間半は欲しいところ。

何とか暗くならないうちに車に自転車を積み込む事を考えたら、間もなく15:00になろうとしている今から向かわないと厳しい感じです。

そしてI藤様は帰りに尾道ラーメンを食べて帰るのだと意気込んでらっしゃいました。(笑)



とりあえず残る5人で亀老山へ挑みますが・・・

もう行く前からミワさんはギブアップする気満々で超ネガティブ。

なので坂道のきつくなる『山頂まで2.8km』地点までは何とか全員で上りましたが、そこから先は無理せず歩くなりしてもらう話で、取りあえず自由に上る事にしました。


この先300m程でゴールなのですが・・・


来島海峡と一緒に、ここまで頑張ってくれた自分の自転車を撮影!


写真左に薄らと見えるのは今治市街です。

1年前にここを上った時は本当にしんどくて苦痛でしたが、賑やかで楽しかったです。


そしてお約束の藻塩アイスを頂きます!


塩キャラメルのような味で、本当に美味しいんです!

1年前・・・K田様&トミーさん1号とのヒルクライムバトルで力を使い切ったヒデさんは、この藻塩アイスを食べれない程疲れ切っていましたから、今回はしっかりと堪能しました!

そしてよく考えたらH川様は今回初めての亀老山でした。

「展望台に行きませんか?」ってお声掛けをしたのですが・・・

「いえ、結構です。」

ここの展望台の見下ろす景色は高所恐怖症には厳しいそうなのです。(汗)

そういう意味では、ここまで自転車で上って来ただけでも素晴らしいですよね。

そしてミワさんから「女性陣はギブアップします!」とのメールを頂きました。


H川様が「2人にお土産として藻塩アイスを持って行きましょう!」っておっしゃって下さいまして・・・

「ん・・・?ドルチェ?なんで?」

そう僕が疑問を投げかけたら、売店のご主人と女将さんが理由を教えてくれました。

元々ここの売店が『ドルチェ』さんの支店第1号だったらしく、今もその名残として『ドルチェ』さんの商品を販売しつつ、藻塩アイスだけはこの売店だけの専売特許として、それも『ドルチェ』さんに特別に製造して頂いているとの事。

実はこの年『ドルチェ』さんの社長がお亡くなりになった事を僕も小耳に挟んでいたので、ご主人の社長との思い出話を少し聞かせて頂きました。

ただその会話の中で僕の記憶とどうも噛み合わない部分があって、帰ってから色々調べてみたんですね。

すると僕が旅行会社のプランナー時代にお付き合いさせて頂いていた、役職不明の営業マンだった方の正体がまさかの社長だった事実が判明。

妙に決裁権を持ってらっしゃったので、当時から部長以上の方であるとは思っていました。

しかし売店のご主人のおっしゃる部長とは苗字が似ているだけで違う・・・何で?

まさか身分を伏せ名前も変えて、自ら営業もされていただなんて。

社長のフェイスブックは2014年5月までしか更新していませんでしたが、その2つ前にアップしている記事は2014年3月22日・・・

つまり僕たちが初めてしまなみ海道サイクリングで行っていた日です。

そしてその時は前日の3月21日に僕は本店で社長にお会いしていました。

忙しそうだったので会釈だけしかできませんでしたが、今思うととても寂しい話です。



とりあえず我々3人はアイスが溶けないうちに下山する。

山頂まで残り1.5km地点を過ぎた辺りで、自転車を押しながら下山している女性陣に合流。

そこまで上っていたならあと少しだったのですが・・・

しかしまあ亀老山の登坂は表六甲並みか、それよりちょっとしんどいくらいの上りなので、きっと相当辛かったと思います。

登山口の交差点まで下山してから女性陣の藻塩アイスタイム!

確かに美味しい!と喜んで頂けました。


そしていよいよ来島海峡大橋に上ります。

これを渡れば今治からひたすらフェリー乗り場を目指すのみです。

寂しいなぁ~。


橋の下はものすごく潮の流れが速いです!

こういうところが来島海峡の魅力です。


さあ夕日が沈まないうちに橋を渡って・・・


橋の上で振り向いて撮影した写真です。

この看板ですが、こんなに判りやすい看板を掲げていてもポイ捨てが多く・・・

特に車(主に大型トラック)からのポイ捨てが酷いです。

前日も写真こそ撮影しませんでしたが、マクドナルドのゴミとかを撒き散らしていたんですよ?

考えられませんよね。

本当にマナーの悪い人が多いので、一人でも多くの人に『ゴミは責任を持って持ち帰る意識』をして頂きたいものです!


今治に渡って海岸線を、しまなみ海道への名残惜しい気持ちを馳せながら激走!

少しでも明るいうちに距離を稼ぎたいですからね。

そして市街地に入ったところのサークルKで休憩中に、I藤様から「因島に到着しました!」とメールがありました。

さすが太陽神!2時間半はかかると思っていたところを2時間で走破したようです。

神戸までの車の運転・・・どうかお気をつけて!


これは今治国際ホテルの前くらいで撮影したものです。

ここから1時間少々走れば西条なので頑張りましょう!

先ほどのサークルKにて全員、ライトとテールランプを装備済みです!


そして壬生川まで帰ってきたら、やっぱり焼肉っしょ!

みなさん疲れ切っていますので、しっかりスタミナつけて下さい。

東予港まではあと少しですが、油断禁物・・・って思っていたら、ミワさんが縁石に接触して落車。

最後の最後で大転倒したので、一瞬ヒヤッとしましたが・・・

何とか大きな怪我もなくタイツに小さな傷がついた程度で済みました。

ただあの瞬間に大型トラックが交差点を曲がって来ていたら・・・と思うとゾッとします。

東予港周辺の道路は是非、自転車にも優しい道路に整備し直して頂きたいものです。


メッチャぶれていますが、20:15に乗船しました。

みんな早く寛ぎたいモード全開です!(笑)


今回も相部屋になるようなので、全員自分の番号のベッドに間違えないように陣取る。


これはまた瀬戸大橋の下を潜る時に撮影したものです。

「あ~あ、もう終わりかぁ~。」

楽しみにしていたしまなみ海道の旅はあっと言う間でした。


名残惜しいです。

なので芋吉をじっくり味わって食べることにしました。

「う、うめぇ~っ!」

想像以上に美味しかったので、もっと買っておけば良かったと後悔・・・

2017年度のしまなみ海道サイクリングはいつ実施しょうかな?

また素晴らしい思い出を作る為に戻ってきます。

しまなみ海道・・・また逢う日まで!

2017年2月9日木曜日

第3回しまなみ海道サイクリング~その8~カイ君とサザエさん・・・


全員無事に『三和』さんに到着しました!

僕の予定していたスケジュールより38分押しの状態ですが。

何とかそんなに待たなくても入れそうな感じです。



ところで・・・そんなにそんなに予定スケジュールについて事細かに書いていると、僕がものすごく面倒くさい人間みたいに思われるかも知れませんが・・・

改めて申し上げます。

僕には全体のスケジュール管理をする義務があります。

単純に時間通り進行させるだけではなく、メンバーの体調やトラブルなど、不測の事態に対しても臨機応変に対応できるように、常に次の目的地までの到着予想時間などを想定しているものなのです。

ここにおいては時間が押す事によって、まずは『三和』さんが混雑する時間になる事を懸念していました。

それによって待ち時間が生じた場合、大幅にスケジュールをロスするからです。

行き当たりばったりで良ければ全て楽なんですが、フェリーの時間もありますし、季節的に日が短い事も考慮しないとなりません。

なのでここに参加しているメンバーさん達は、僕がその辺の事まで計算して走っている事を信じて全て任せてくれていますので、その辺は誤解の無いようにお願い致します。




お店の向かい側を見たら何だかスッキリしています。

元々の店舗だった建物が、跡形もなく無くなっていました。

ここの土地を買ってラーメン屋さんをしたら、取りあえず広告とか出さなくてもお客さんに困る事はなさそうですね。

どっちが有名なラーメン店か判断できない人とか、並んで待つのが嫌なお客さんが確実に流れてきますので・・・

勿論そんな事をしたら、間違いなく人としての人格とモラルを問われますが・・・。(笑)


「よ~し!今日は贅沢するぞ~!」

ラーメンはコク旨を選択し、それとイギス豆腐に媛っ子餃子・・・


まずラーメンとイギス豆腐が来て・・・


媛っ子餃子2人前!


ええ、これ全部僕が注文した内容です!

まるでこれの為だけに走って来たようなものですから。(笑)


媛っ子餃子の触感がたまらない!

ラーメンは普通の塩ラーメンも美味しいのですが、コク旨はスープが絶品で・・・

I藤様もその味に唸っていました。


お店を13:00に出発して、来た道を戻っています。

これから最後の島である大島の『ペイザン』さんを目指します!


伯方橋と大島大橋を渡っています。

女性陣もお昼ご飯を食べて少し元気になったみたいです。


能島城跡を海の向こうに見ながら大島を走ります。


この先最後の難関『宮窪峠』を上ります。

相変わらず追い抜き様に声掛けをしないライダーに僕も、I藤様も更にはヒデさんまでもがヒートアップして、宮窪峠までの上りは時速35km前後のスピードで爆走する。

そして抜いて行ったライダーを抜き返す際は元気よく・・・

「お疲れ様で~す!」とか「右から抜きま~す!」と、しっかりアピールしてから抜いて行く。

正直疲れたけど・・・たまにはこういうの、気持ちいいっすね!(笑)

そして宮窪峠で再び箱根学園ジャージを着た女学生と、その仲間たちと再会。

「お疲れ様です!」

「先輩お疲れ様で~す!」

これもまた旅の思い出ですね!

『ペイザン』さんは元々木曜日と土曜日のみの営業だったと記憶していますが、実は営業日が変更されて今は日曜日にOPENされているのです!

そしてほぼ僕の予定通りの14:00過ぎに到着しました。


初めて『ペイザン』さんに来た時はガーデンテラス席を利用したのですが、今回は奥の喫茶ルームを利用しました。


なかなかお洒落な空間です。


箱根学園のお2人も撮影しています。

鳥籠を電気の傘に使うとか、面白いインテリアです。


こちらはお疲れの様子です。


まだまだ注文したドリンクが出てくるまで時間があるので・・・

その間にお土産用にパンを購入しています。

『ペイザン』さんのパン・・・美味しいんですよ~。


ミワさんと留美さんはその間に店内の世界観を満喫中!

僕はその奥が気になって向かいます。


奥にはワンちゃんが2匹。

手前のカイ君は以前からいたワンちゃんですが、奥のワンちゃんは前に来た時にはいませんでした。

人に興味はあるみたいですが、過去に虐待された経験があるのか、ビビリで人見知りです。

お店の方に名前を聞いたら・・・

「サザエさんです!」

「えっ?」(汗)

じゃあ何ですか?カイ君を漢字で書いちゃったりすると『貝君』だったりするの?

また変な事を真剣に考え込んでしまいました。

カイ君は人懐っこくて撫ぜてあげたら、僕の手をペロペロ舐めてきますが、サザエさんはなかなか近寄って来ません。


そしてI藤様とミワさんが「よ~し!任せなさい!」と、サザエさんに挑むもやはり近寄って来ず・・・

むしろこの距離から・・・

いい大人2人が「さあさあ、さざえさん!こっちにいらっしゃい!さざえさん!こっちですよ~!」って呼んでいる光景が、たまらなく滑稽で面白かったという・・・

「さざえさんって・・・。」

でも・・・インパクトが強くて、絶対に忘れない名前ですよね?

間違いなく今からサザエさん症候群に陥る時間帯ですし。(笑)


僕とH川様は飲み物だけを注文。

「すみませ~ん!お先に頂きます!」


「ええ、どうぞ!どうぞ~!」ってI藤様、顔!顔!変顔!

本当にいつどこにいても、元気でサービス精神旺盛なお方です。


そしてI藤様や留美さんのご注文の品が出て参りました!

「うわっ!すげぇボリューム!」

そして美味しそう!

実際に僕は留美さんのを分けて頂きましたが、さすが『ペイザン』さんのパンは美味しいです。


ヒデさんは意外にも超甘党なので・・・

でも念の為に申し上げると、この後・・・亀老山に上って藻塩アイスを頂くので・・・

みなさんお腹を冷やさないか、少々心配になってきました。(笑)


そして本来15:00まで滞在予定だった『ペイザン』さんを14:50に出発!

亀老山に上る事を踏まえて時間の貯金を作る事ができて良かったです。

カイ君とサザエさん!また次回元気な姿を見せて下さいね。

それでは次回は最終回・・・お楽しみに!

第3回しまなみ海道サイクリング~その7~箱根学園ジャージで人気者!?


地味にしんどい因島も、生口大橋の下までやってきたらホッとします。

ここは生口大橋の上り口の正面くらいにある『カフェ菜の花』さんです!

これまでは朝早くに通過してしまうので、開店しているタイミングで立ち寄れる機会が無かったのですが、今回はここでモーニングをする為にスケジュールを緩くしていました。


なかなか豪華なモーニングです。

トーストにはハチミツも付いているので自転車乗りにはありがたい内容ですね!

そしてここのウエイトレスさん、どうやら『弱虫ペダル』ファンらしく、H川様とI藤様が箱根学園のジャージを着ているのを見るや、「箱学ジャージカッコいいですね!後で写真を撮らせて頂いてもよろしいですか?」って・・・

「えっ?何でまたそんな展開になっているの?」

僕は前日H川様に合わせて箱根学園のジャージでした。

なのでこの日はパンダーニのジャージで走っています。

するとH川様は荷物を少なくする為に、着替えのジャージは持って来ていないって話でこの日も箱根学園・・・

I藤様も箱根学園ジャージで「アブ!アブ!」と言いながら走っています。

「うわっ、何か仲間外れにされた気分や~。」って思うくらい当てが外れました。

ちなみにパンダーニジャージに合わせて持参していたグローブが、朝見つからなくて・・・

僕はグローブだけ箱根学園のを着けていまして。

箱学ジャージのお2人に食いついているウエイトレスさんに手をかざし・・・

「あ・・・ちなみに僕はグローブだけ箱学・・・。」

「あっ、本当ですね!」

「・・・もう終わりかい!」(笑)

反応の薄さにカウンターパンチを食らった状態で、僕は寂しく朝食を頂く。

「はぁ・・・これは何かの罠や・・・。」


食後に記念撮影!

そしてその様子を撮影するミワさん。

さらにその様子を撮影する僕の構図です。


そして全員で集合写真!


『カフェ菜の花』さん、コーヒーも美味しかったので、またしまなみに来た時は立ち寄りたいです。


それでは生口大橋に上りましょう!


生口大橋の上から生口島を望む。

この日はこの後一気に伯方島を目指します!

混まないうちに『三和』さんのラーメンを食べに行きます!


橋を渡って今度は因島方面を望む。

先ほどモーニングを頂いた『菜の花』さんも見えています。

写真一番右に見える山が、前年度にみんなで上った『因島公園』ですね。

あそこの坂道もなかなか強烈でした。


今回は伯方島まで最短ルートを走ります。

これは生口島の南部沿岸です。

初めてしまなみを走った時もこのルートを使いましたが、あの時はモーニングのできるお店が無くて、寒いしお腹が空いたしで、本当に苦しかった覚えがあります。

そして生口島は瀬戸田の町以外は、今でも飲食店がほとんど皆無な状態です。

なので朝や夕方に走る人は、休憩のタイミングをしっかり頭に入れて走るようにして下さい!

それでも僕は長閑なこの島の事、結構好きなんですけどね。


そして多々羅大橋へ上るスロープに来て、異変を感じたので止まって見たら・・・

前輪がスローパンクしていました。

タイヤに細いガラス片が刺さっていたのでそれも取り除く。

パンク修理でもすぐに終わりそうだったのですが、時間を短縮させる為にチューブ交換。

携帯ポンプはGIYOのマイクロフロアポンプがお勧めです!

小さいけどバルブに固定する部分はフレキシブルタイプで、バルブを折る心配もありません!

それに空気圧ゲージも付いていますし、足で踏んでフロアポンプのように空気を入れる事ができるので、他の携帯ポンプみたいに腕の筋肉がパンパンになる事もありません。

7気圧くらいまではあっという間に入るので、僕みたいに8気圧まで入れる人にも楽な逸品です!

そして僕がチューブ交換作業をしている10分少々の間に、また色々な事がありました。

女子高生か女子大生かの女の子だけのサイクリンググループが走っていて、その内の1人が箱根学園ジャージを着ていたそうです。

H川様とI藤様の2人に対して「先輩!お疲れ様です!」って手を振って行ったそうで・・・。

なるほど・・・

箱根学園のジャージを着ている者同士では、先輩と後輩の関係が成り立つという、新たな事実を知る事ができました。(笑)

更に真っ赤な自転車に、全身真っ赤なジャージ、ヘルメットに角を付けて走るライダーも走って行きました。

「あれ何ですか?」

「さあ・・・赤い彗星じゃないの?」

「確かにシャア専用ザクみたいな感じでしたよ。」

そこで僕は「いや、シャア専用ザクが自転車に乗ってしまったら、シャアはどうなるんだ?それってシャアザク専用ロードバイクになるんじゃね?だったらシャアの軍服のコスプレで、角の生えた赤いロードバイクにした方がらしくなるんじゃないの?」等と、冷静に・・・そして限りなくどうでもいい事を真面目に考えてしまうのでした。


多々羅大橋では、前日鳴らせなかった・・・って話で、ミワさんが鳴き竜にチャレンジ!

まあ結局のところ、「へぇ~。」で終わってしまうところが寂しいネタではあります。

そして大三島に渡ったところで道に迷った留美さんが、Uターンに失敗して落車。

大した怪我はしませんでしたが、距離を走るだけに極力落車の無いように気を付けて下さい!

そしてあっという間に大三島橋の所までやってきました!


またしてもI藤様のハイテンションに釣られ、ここまでの上りをハイペースで上って来た為、脚が攣りそうになってしまいました。(笑)


またしてもピンボケ画像で失礼します。

これは大三島橋の上で、向こうに見えるのが伯方島!

大三島橋から次の伯方橋までの区間は短いのですが、結構アップダウンがあります。

そして伯方橋の上り口をスルーして、更に上って山を越えないと、『三和』さんのラーメンは食べれません!


お腹が空いている留美さんは、あともうひと踏ん張りでラーメンが食べれると思ったのか、ここに来てペースが上がってきました。


少し遅れていつの間にか半袖半パンと軽装になったヒデさんと、その後ろをI藤様にアシストされながらミワさんが上って来ました。

元々上りが嫌いで、好きになろうという気持ちの無いミワさんにとっては、ここからの区間は非常に苦しかったと思います。

さあ・・・こんな調子で無事にこの後の難関をクリアできるのでしょうか?

しまなみ海道サイクリングもいよいよ大詰めになってきました。

それではまた次回!