2014年12月31日水曜日

第50回『TEAM EURO』走行会!・・・いきなりデビュー!エヴァディオ『アポロン01』!!

12月13日(土)走行会!
 
この日は僕とH川様、マサやん&タケやん&ヨネやん、そしてI藤様!
 
この日はとうとう組み上がったばかりのエヴァディオ・バッカス01改め『アポロン01』で出走。
 
しかもわざわざこの走行会でデビューという事で、この日の朝まで当店で預かっていたのです。
 


ペダルもシマノからLOOKへ変更し、シューズもSIDIを新調しました。

ヘルメットもKOOFUに!

元々TREKショップで一式をそろえたI藤様は、そろそろボンちゃんを卒業したい!との事でしたが、冬用のウェアはまだボントレガーなんですね(笑)

そろそろエヴァディオからすごくいいウィンタージャケットが発売されるので、また後日・・・。

しかしこの自転車は恐ろしく速いので、まさに鬼に金棒!I藤にエヴァディオってな訳で、一緒に走るメンバーもどきどきしながらの出走となりました。

まずは山手幹線を軽く流して・・・

ん?軽くだったかな?(笑)

僕も試乗車のバッカス01で参加しようか迷ったのですが、年内はゼリウスで走ります。

ゼリウスの加速は最高に気持ちいいです。

しかし、マサやんとヨネやんがしっかりと反応してきます。

BMC・TMR01に乗ったマサやんはともかく、古いヤマダサイクルオリジナル(恐らくNISHIKI又はVIVALO製)のスチールバイクに乗ったヨネやんが良く頑張っています。

この日は住吉霊園へ向かいましたが、住吉川沿いの上りでも、僕は決してゆっくりとは走っていませんでしたが・・・

この日不調のH川様以外は遅れずについて来ていました。

そして僕もここからゼリウスの本領発揮!と行きたかったのですが・・・

まさかの違和感。

住吉霊園に入ってから急に身体が重く感じて、踏めなくなりました。

そうなんです。

実はゼリウスって隠れ吸血バイクなんです。

楽に走らせてくれるけど、ペダリングのリズムが狂った瞬間、全く助けてくれなくなるという・・・

トルクをかけたペダリングはどうやらお気に召さないらしいのです。

一気に踏み込んで、70(回転/分)以上のケイデンスをキープしないと力を貸してくれない。

そんな感じでしたね。

逆にヨネやんが絶好調!

絶好調男のI藤様にピッタリとついてグイグイ上っていく。

僕は回復と温存に切り替える為、マサやんとタケやんにI藤様とヨネやんを追わせる!

そして20%超の区間を越えて、霊園の奥地まで・・・

結局僕はH川様を引く感じで遅れてGOAL。

I藤様が辛くも逃げ切り、ヨネやんは最後の最後でマサ&タケの2人に刺されたそうです。

そしてここへ来たら・・・

恒例の住吉山手の壁!

気合の入ったマサやんが行く!

追うI藤様。

その後ろでヨネやんが落車!!

斜面が強烈過ぎてビビリが入った模様。

その落車で前を塞がれH川様が失速し棄権。

タケやんも続いて棄権。

その後ろから抜けた僕は先に行った二人を追う。

もう回復したので行ける!って思ったら、次の瞬間ペダルが外れて落車しかけて停車。

自転車を展示していた時に、誰かにペダルの開放値を触られたようで、確かにユルユルでした。

I藤様はまさかの大腿四頭筋痙攣でSTOP!

マサやんの一人勝ちで終わる。

更にヨネやんの提案で、渦森台へ上るが・・・

まずは僕が仕掛け・・・

次にI藤様が気合でカウンター!

それを被せ込むようにマサやんがアタック。

これは追うのは無理か?と思ったら、意外に行けそうだったので、僕は今回初めてダンシングで加速。

シッティングで垂れても、ダンシングでならもう一度加速可能!

これもゼリウスの特徴です。

このまま直線で一気に抜くか、少し泳がせて最後のカーブで刺すか・・・

そう考えていたら、一瞬フラットになる区間でマサやんが拳を突き上げる!

「うそ!そうきますか。」

先に勝利宣言されて、そこでゲーム終了となりました。

一瞬「まだまだ上やで~!」って叫びながら抜こうかと思いましたが・・・

それをやると僕もこの後の仕事に支障が出るので(笑)

帰ってきて当店にある、もう一台のアポロンと記念撮影!


右のアポロンが成長すると左のアポロンに・・・

なる訳ありませんが。

I藤様曰く、平地は鬼のように速い!との事ですが、上りはまだ自転車に負けてしまうらしくて、早く慣れるように努力します!と言って仕事に向かわれました。

これからまた走行会が楽しくなりそうです!

2014年12月28日日曜日

今更ながら年末年始のスケジュール

先日僕にとって親同然の存在である大叔母の容態が突然悪化し他界した事もありまして、喪主を務めた関係で結構バタバタしていました。


とりあえず・・・


年末年始のスケジュール

12月29日() 14時まで通常営業&大掃除。閉店後14時~営業会議

12月31日() シンズバーガーでカウントダウン(現地23時~)

 

 

 1月 3日() 7:00~12:30初走行会。13時~初営業

 1月 4日() 8:30~初ポタリング。

 

 


2015年1月の休業日

1日()、2日()、5日()、13日()、     19日()、26日()






まあこんな感じですので、宜しくお願い致します!!

2014年12月27日土曜日

12月 7日(日)ポタリング・・・マサやんの希望で・・・

この日はH川様とH江様、Y崎様3号とE藤様、マサやんとタケやん、A部様とY田君改めヨネやんが参加し、計10名での出走となりました。

で、いつもなら今日のモーニングはどこにする?って話になるんですけど、マサやんの「僕・・・まだシンズバーガーに行った事がないんですよねぇ・・・」って言葉と、10名って人数を踏まえまして・・・

シンズに行く事に決定しました。

まあハンバーガーが美味しいのはもちろんの事ですけど、この季節はオイスターチャウダースープが飲めるってのが最高ですね。

シンズバーガーへの道のりは、上り坂が基本なので、E藤様のように女性で坂道が苦手な方には、少しでも傾斜の緩い王子公園内の駐車場を抜けるルートを走るようにしています。

最初はそれでさえ、しんどくて上れなかったE藤様。

毎週走っている訳ではないので、少々時間はかかりましたが、この半年の間で随分と走れるようになりました。

前回のランチポタでもよく走りましたし、だんだん『しまなみ街道往復完走』の目標が近くなってきた感じです。

同じように気持ちよくサイクリングしたいけど、体力的に自信がないとか、まず何からどうすればいいのか判らない人なんかには、是非当店にお立ち寄り頂きたいものです。




そして話は変りまして、怪しいのが一人紛れている図です。

もしも全員がこのドクロのマスクをして走ったなら、道行く人たちのリアクションはどうなるんでしょうかねぇ?

いたずらやドッキリが大好きな僕としては、一度試みたい気持ちはあるものの・・・



しかしそれよりも大問題なのが・・・

「えっ?牡蠣ダメなの?」

マサやんが貝類と甲殻類がダメな事は知っていましたが、まさかのタケやんまで牡蠣がダメだなんて・・・

2人ともアレルギーがある訳でもないのに牡蠣がダメらしい。

実に勿体無い話である。


このあと開店時間が近づいて、僕だけ先に離脱して店に戻っている間、他の皆さんは伸さん(シンズの店長)から、チキンやら何やらとおつまみを頂戴したそうで、なんともうらやましいお話でした。

僕も熱々のチキンが・・・

ははは(笑)



そしてマサやんの今後の予定で、新しいロードを作るか、まずホイールを買う(作る)かって迷っている件なんですが、とりあえず乗らない自転車を処分しましょう!って事になったんです。

そして2台持っているBMCの内、余り乗らない方をオークションに出品して・・・

無事に落札されましたので、夜その事を伝えにルミナリエへ・・・

ルミナリエ期間中、警備員のバイトをしているマサやんを探しに行ったわけなんですが・・・。


いや~っ。今年のルミナリエは綺麗でしたね。

そして例年にない警察及び警備の厳重さ!

それなのに来客数が減っているという悲しい状況。

まあ僕はもうルミナリエの本来の目的は十分に全うしているものと思うんで・・・

正直もうこのイベントは個人的にはいらないかな・・・

神戸市が余計な経費を使うくらいなら、他に充実させないといけない事が沢山あるようにも思えますし。

元ツアープランナーにして、地元LOVEの僕としては、震災被害者の供養の為のイベントを、クリスマスのイルミネーション程度に思われる事が許せないので、バスツアーのネタにされるのも不謹慎極まりないと思っている訳ですよ。

でもついルミナリエの募金がてらに宝くじを買っちゃうんですよね。

1000円分買って500円当たりました(苦笑)

あわよくば1等当たれ!って思ったのですが残念です。



で・・・結局マサやんを見つける事が出来なくて・・・

諦めて帰ろうかと思って東遊園地の南側へ抜けたら、東北復興支援のブースがあって・・・

宝くじで戻ってきたお金もあったもので、募金がてらにメッセージを書きました。


人型なのでイラストを描けばいいものを、自分が阪神淡路大震災で味わった経験を思い返して、全部言葉で書いてしまった。

しかもよく見たら、まるで自分に言い聞かせているような内容ばかり・・・

大変失礼致しました。

そもそも、隣のフナッシーのような人型が目立ち過ぎて、なんだか不完全燃焼・・・的な気分になってしまいました。

いや、東北も例え10年かかろうが20年かかろうが、情緒豊かで自然に恵まれた美しい東北に戻って欲しいですね。

三陸鉄道の旅とか・・・してみたいです!

2014年12月19日金曜日

第49回『TEAM EURO』走行会!・・・新しい言葉が生まれました!『モー詐欺。』

まず・・・第48回走行会については、中部・北陸サイクリングで実質行なった理屈でお願い致します。

11月30日(日)は留美さんと御三家のメンバー(H江様、H川様、Y崎様3号)に加えて、マサやん、Y田君、N様2号の7名でポタリングをしたそうで、トレボンへ行き、その後個々に走りに行ったそうです。

その際のH川様の走ったルートが上り三昧だったと報告が上っています。(笑)

そんな話を聞いたら今回も上りを・・・

それも出来ればゼリウスの破壊力を試す意味でも、是非再度ドライブウェイを走りたかったのですが・・・

「寒い!あ~っ!寒過ぎる!」

12月 6日(土)の走行会。

寒過ぎて参加者が少ない!

実際12月はこの週以降、本格的に寒くなってきました。

参加者は僕とH川様とマサやんのみ!

Y崎様3号が冷やかしがてらに見送りに来てくれましたが・・・

急に寒くなると本当に走りたくなくなりますね。

とりあえず僕はゼリウスに乗ったものの・・・

「この寒さだと再度は厳しいですよね?」

「凍結している可能性もありますね。」

「じゃあ他のルート考えます。」

って、特に行くあてもなく出走する。

山手幹線をひたすら東へ・・・

岡本を過ぎたくらいで既にグロッキー。

「ああ・・・もう暖かいお店でモーニングでも食べて帰りたいなぁ~。」

ところが、僕の中では甲南山手の手前で地下トンネルを下って右折・・・をイメージしていたのですが、思いの他交通量が多くて車線変更できずに直進。

そうなると諦めるしかないのだが・・・

しかしそう開き直った瞬間、なんだか身体も温まってきて、ガンガン走りたい衝動に駆られ始める。

ところがH川様の動きがまだまだ重そうなので、ポタリングのつもりで阪急夙川駅前で左折。

甑岩通りを北上していくと・・・

「おっ!そういえば・・・」


こんな喫茶店がありましたね。

僕が始めて夙川~苦楽園~甲陽園の土地に執着するようになった頃、よく当時の自転車仲間と入ったお店です。

18年振りに入りました。(それ以降はスイーツに目覚めた事もあって、専らイートインのできるケーキ屋さん・・・主に今は無くなったPOWDERとか、あとツマガリなんかに行きつけるようになってしまったので、夙川周辺で普通の喫茶店に入る事がなくなっていたんですね)

しかしここ『こしき珈琲店』の中はレンガの壁に暖炉まであって、一度入ったら出たくなくなるようなお店なんです。

モーニングを頼んで、ホッと一息。

マサやんはもう完全に寛ぎモードに入っていましたが・・・

「さあそろそろ行きましょうか!」

「これからどこを走って帰るんですか?」

そうです・・・

モーニングをしたせいで帰る気満々モードになっていたんですね。(笑)

「そうやねぇ~。前にNさん(2号)が死にかけた所を走りましょうか?」

「Nさんが死にかけたって?坂道っすか?」

「ん?まあ行けば判る感じ。」

「マジッすか?Nさんが死にかけるくらい強烈な上りなんてダメでしょ?」

「えっ?なんで?」

「いや、モーニングを食べて油断させておきながら、それはないっすわ!」

「十分温まっていい感じでしょ?」

「いやいや、前回もこのパターンじゃなかったですか?」

「先週は岐阜にいたから知らな~い!」

「うわっ!鬼でしょ?っていうか世間ではこれを何て言うか知ってますか?」

「えっ?何て言うの?」

「詐欺ですよ詐欺!モーニング詐欺!」

「なるほど、じゃあ俺はモーニング詐欺師か?略して『モー詐欺。』って句点も付けて商標も作らなあかんね?」

「いやいや何を開き直っているんですか。恐い人やわ~。」

「まあまあ!ノンビリ行けばいいやん!」

って苦楽園の坂道を上り始める。


確かにここの坂道は苦楽園一番町から二番町までの急な上りが終わって、坂道が緩くなって安心した瞬間に、今度は五番町までの急な上りが現れる、二段構えの激坂だ。

これを時速40kmオーバーで一気にアタックを仕掛けたN様2号が、一段階の坂が終わって次の坂道が見えた瞬間に心が折れたのは言うまでもない。

しかし今回はそれより更に上の、そのまた更に上まで上ろうとしているので、ペースを抑えていくのは当然の事。

さすがに苦楽園五番町のバス停を過ぎ、交番前を右折する頃には、最初は上まで上るなんて嫌だ!って言っていたマサやんも・・・

「ここまで来たら行くっきゃないでしょ?」

やはり若い人は元気ですね!

そうは言ってもH川様も、それほど大きく遅れる事無くちゃんとついて来ています。

苦楽園三番町を西側へ上り、左折・・・そして右折。

「さあどうだ!」

「うわっ!マジッすかこれ?」

散々10%以上の坂道を上ってから、更にジェットコースターのような坂道を、ただひたすら真っ直ぐ上っていきます。

横を並んで走るマサやんが・・・

「現在14%・・・」

「そんなにここって緩かったっけ?」

「サイクルコンピューターではそう出てます。」

「じゃあ・・・ここからは?」

「うわっ・・・ははは・・・20%越えてま~す。」

「そうかここでも20%程度なんや?」

「いや、それだけあったら十分でしょ?」

実際坂道がきつ過ぎて僕は前輪が4回浮きました。

後ろのH川様の事も考えて、わざと蛇行して走り、こうすれば少しは楽に走れますよ!って示して上る。

直線の激坂ポイントを終え、最後の九十九折へ、

そしてここに来てマサやんがアタック。

でもいつもほどの切れ味は無い!

なので「まあいっか~!」って、僕はあくまでマイペースで楽に上る。

そしたら・・・

「ダメじゃないですか!言い出しっぺの店長が僕に抜かれてちゃ!」って、マサやんに怒られてしまいました(笑)

「このあと帰ったら仕事があるから許してな!」(笑)


街が小さく見えるこんな所まで上りました。

苦楽園四番町の一番ピークです。


H川様もよくぞ足を着くことなく上り切りました!


これだけの眺望が拝めるなら、走ってみる価値はあるでしょ?


まあ逆光のせいでなかなか綺麗に撮影できませんが・・・


西側を撮るとホラッ!

空は澄んだ青でしょ?

お二人に下山しましょう!って声を掛けようと思い、ふと北側斜面を見たら・・・


なんと水仙が咲いているではありませんか!

普通は12月下旬~4月上旬までの花なのですが・・・

少し早過ぎませんか?

なんだか今シーズンがやたら冷え込むんじゃないかという、余計な不安に駆られてしまいました。


帰りは六麓荘~芦屋山手~と抜けて、芦屋川沿いに下山。

山手幹線を突っ走り、開店3分前に帰着しました!

初めて高級住宅地を走り抜けたマサやんは・・・

「ああいう大きな屋敷とか見て、ここに住んでいる人はきっとものすごく頑張ったから、こんなところに住めるんだろうなぁ~。って、そう考えると自分も頑張らないとあかんなぁ~!って、ポジティブな気持ちになれるんですよね!」

素晴らしい!

僕も19~21歳の頃そう感じて、そこを目標に生きてきて今日に至っています。

だから今後もみんなでポジティブに頑張りましょう!

2014年12月18日木曜日

試乗車あります!現在5台です。初心者の乗り方講習会も常時受け付けてます!


先日ラピエールの試乗車2台に引き続いて、エヴァディオの2台とトンプソンの1台が追加されました。

今週末であれば間違いなく5台全てを楽しんで頂けます!

ラピエールは近々返還する予定ですので、店頭になくなっていた場合はご了承下さい。


ちなみに今回揃えた試乗車は全て、抜群の走行性能を備えたモデルであることを断言します。

特に「どんな自転車が自分に合っているのか判らない!」っていう方は、是非迷わず試乗にお越し下さい。

これらの自転車に乗って感じたインスピレーションを教えて頂くだけで、ピッタリあった自転車をアドバイスさせて頂きます。

初心者の方にはスタッフが一緒に走って、乗り方の講習会なども行なえますので、是非お気軽にお声掛け下さい。


エントリーNO.1


『AVEDIO(エヴァディオ)・ペガサス』

  【サイズ】 44     トップチューブ(水平換算) 509mm / クランク長 165mm

  身長150cm未満の人でも乗れるサイズですが、推奨は152~165cmの方にマッチします。

  【フレーム素材】 3AL/2.5Vチタン合金/フロントフォークはフルカーボン

  【使用コンポーネント】 シマノ・105(5700型)

  【ホイール】 シマノ・R501  【タイヤ】 コンチネンタル・ウルトラスポーツ

  
  【コメント】 ライトスピードの軽さとデローザの質実剛健な乗り味を足して2で割ったようなチタン
        バイクです。踏めば踏むほどギュン!と進みますし、軽く回していけば200km程度は
        軽く走破できてしまいます。チタン製フレームにしてシマノ・105の完成車が40万円
        未満で購入できる・・・それでいて走りは100万円オーバーの自転車と同等クラスって
        考えたら、こんなお買い得な自転車・・・他にはなかなかございません。



エントリーNO.2


『ラピエール・センシウム200L』

  【サイズ】 44     トップチューブ(水平換算) 515mm / クランク長 170mm

  適応身長は概ね155~168cmの方にマッチ。

  【フレーム素材】 フルカーボン

  【使用コンポーネント】 シマノ・105(5700型)

  【ホイール】 シマノ・R501  【タイヤ】 ミシュラン・ダイナミックスポーツ

  
  【コメント】 ラピエールの自転車のテイストは、ほぼゼリウスのそれを踏襲しています。ゼリウス
        自体はバランスもよく、高い運動性を備えているのですが、基本的には上級者向けの
        自転車だけに、踏んだら踏んだ分だけ疲れが跳ね返ってきます。しかしそれに対して
        このセンシウムは幾分かコンフォートな設計で作られているので、ロングライドで力を
        発揮します。上り坂もスイスイ上れてしまうので非常に楽です。ただしこのフレームの
        ポテンシャルをフルに引きだす為には、まずホイールの交換は必須だと言えます。



エントリーNO.3


『AVEDIO(エヴァディオ)・バッカス01』

  【サイズ】 50     トップチューブ(水平換算) 535mm / クランク長 170mm

  適応身長は概ね168~180cmの方にマッチ。

  【フレーム素材】 アルミ合金/フロントフォークはフルカーボン

  【使用コンポーネント】 シマノ・アルテグラDi2(6870型)

  【ホイール】 シマノ・6800  【タイヤ】 ミシュラン・リチオン2

  
  【コメント】 アルミフレームとしては世界でも最高峰の仕上がりだと思います。キャノンデールの
        CAAD10とか、スペシャライズドのアレーSワークスあたりでお悩みの方には、是非
        このバッカス01も選択肢に入れてもらいたい。レーシングスペックと割り切って乗った
        場合、思いの他乗り心地が良いと思えます。細かい突き上げなどは程よく緩和されて
        非常にマイルドです。しかし踏めば踏むほど空を駆け抜けるような鋭い超加速を体感
        できます。自転車からもっと踏め!もっと踏め!と脅迫を受けてすらいるような感覚に
        なれる魔性っぷりは、まさにレースで勝つ為に作られた自転車の証です。



エントリーNO.4


『ラピエール・ゼリウス100』

  【サイズ】 46     トップチューブ(水平換算) 520mm / クランク長 170mm

  適応身長は概ね160~172cmの方にマッチ。

  【フレーム素材】 フルカーボン

  【使用コンポーネント】 シマノ・105(5800型)

  【ホイール】 マヴィック・アクシウム ⇒ イーストンEA70へ変更(テストの為) 

  【タイヤ】 マヴィック・アクシウム ⇒ パナレーサーレースL-EVO2へ変更

  
  【コメント】 フランスのF1グランプリでも有名な、マニクールサーキットの風洞実験施設で開発
        されたフレームなので、単にバランスのよいオールラウンダーなフレームってだけでは
        なく、空力にも優れたデザインなのが特徴。ヘッド周りの剛性を上げて直進安定性を
        向上し、BBハンガー周りの剛性を上げてペダリングの軽さも実現。トップチューブの
        中間からシートステーに至ってあえて剛性を落とし、適度にしならせて推進力に変換
        させるフレームに仕上げている。その乗り味はカーボンフレームでありながら限りなく
        レース用スチールフレームに近いものになっている。



エントリーNO.5


『トンプソン・フォース』

  【サイズ】 45(46.7)  トップチューブ(水平換算) 514mm / クランク長 172.5mm

  適応身長は概ね158~170cmの方にマッチ。

  【フレーム素材】 フルカーボン

  【使用コンポーネント】 シマノ・105(5700型)

  【ホイール】 TRC・420  【タイヤ】 IRC・フォーミュラプロ

  
  【コメント】 平地の加速の鋭さはピカイチです!ここまで恐ろしい加速力を持ったフレームは、
        僕も今まで乗った事が無いです。近い乗り味でいえばインターマックス・バルブレンボ
        なんかが近いですね。それよりは踏力の入力が楽な感じです。強いて弱点を挙げる
        なら、脚が売り切れるのが圧倒的に早いという事(笑) 並みの脚力では使いこなせ
        ないと思えます。ところが脚力の無い方が乗ったら逆に楽な自転車になるという・・・。
        非常に両極端な性質を併せ持っています。60~70%くらいの力で乗りさえすれば、
        ロングでも気持ちよくは走れるでしょう。まだ日本に入ってから日が浅いので、人とは
        違う自転車に乗りたいって人や、尖った性質の自転車が好きな方にはオススメの1台
        だと思います。トンプソンはBMCと同じく、10人のうち1人が良いと言ってくれたなら、
        それでいい的な乗り手を選ぶ自転車なのが魅力です。エヴァディオ同様にフレームの
        カラーオーダーが楽しめるのもありがたいですね!


以上!

是非試乗会にお越し下さいませ!

先日・・・まさかの事件が・・・笑


表彰台の右の人・・・

どこかで見覚えありませんか?

はい・・・あのお方がやらかしちゃったんです。

ピナイさんことK合様です。

フェイスブックにメッセージが入ったので何かと思ったら・・・

「店長!やりました!僕2位に入りました!」って。

愛知万博跡地のモリコロパークで行なわれた『ヴェロフェスタ』ってレースに出場したらしいのですが・・・

相当嬉しかったみたいですね。

で、参加クラスを調べてみたんですよ。


「なるほど・・・ビギナーですか。」


ちょうど店内には走行会を終えてから寛いでいるメンバーさんたちもいたのですが、全員黙り込んでしまった。

僕はモリコロのレースやコースも詳しく知らないのでどんな感じかは想像がつきませんが、ピナイさんほどの人がビギナーに参加するのか?と店内ではそういうムードになっていました。(笑)

「レジェンドがビギナーって有りなんですか?」

「まあ、レース自体は初心者だろうから間違ってはいないよね。」

そう、ピナイさんはレースでの駆け引きとかマナーとかに関しては間違いなく初心者だと思いますが、走り自体は普通のクラスでも全然走れると思うんですよ。

僕はピナイさんの事をずっと『平地が遅い人』と思っていましたが、先日トンプソン・フォースに乗った時のスピードはかなり切れてましたから、もともと素質はあるはずなんです。

なのでこれを皮切りに更なる飛躍を期待したいですね!

1周5kmのコースでしたら単独で走っても8分以内でキープできるように頑張って下さい!


結局後ろのマイヨジョーヌを着た選手に抜かれちゃうんですね。

レースを見ていない僕には偉そうな事を言う資格はありませんが、周回毎の写真を見させて頂いた限りでは、序盤から様子を見ながら走って、2周目に入る前後のタイミングで抜けていれば勝てたかも知れませんね。(全体的に常にピナイさんが前へ出過ぎていたように思えたので)

タイムを見る限りだとラスト400mを割ってから、既に脚を使い切った感じが伝わってきます。

ロードレースは残り4kmからが真剣勝負で、ラスト400mで力を残していた者が勝てるのです!

オフシーズンもしっかり走って、春からまたチャレンジしてみて下さい。

僕や『TEAM EURO』のメンバーも少なからず刺激は受けてますので、冬場も寒い寒いと叫びながらも頑張って走ります!


ピナイさん・・・そろそろトンプソンに乗り換えてみませんか?

2014年12月17日水曜日

世界で1台しかないエヴァディオ!その名も『アポロン01』!!

自分が欲しくなってしまうくらいの最高傑作が完成しました。


今回のワタナベ塗装さんの仕事は、完璧過ぎるくらいでした!

強いていうならダウンチューブの『AVEDIO』の文字は僕が注文していたものと書体が違うのですが・・・

いや、出来上がりを見る分にはこの書体のロゴでもバッチリ決まっています!

異次元の加速力を持つ男といわれるI藤様のニューバイクです。

I藤様は青と白が大好きで、その2色でカラーオーダーをするつもりでいましたが、僕が同じ色を好きって事も知っていたので、「青は店長に使っていただきたいので、僕は白地に金の模様で・・・」と遠慮して注文。

一応説得はして、最終的なデザインの味付けは僕のさじ加減で決めていい事に・・・

確かにブルー系のパールホワイトにゴールドのツートンなら、かなりゴージャスな仕上がりになるでしょうが、そこに嫌味の無い程度にメタリック系のブルーを差し色として加えたら、更にロイヤルなカラーリングになるに違いない!と、ほぼ僕の独断でデザインを進めました。

デザインの細かいところは何度もエヴァディオさんと摺り合わせをして、僕のこだわりを全てぶつけました。

あとはワタナベ塗装さん次第という話になって・・・

今回はエヴァディオのシステム1に含まれる、『SUN』というトライバルのデザインをベースに、ヘッドマークだけ色を変えてくれだとか、ダウンチューブのロゴを塗らずに、別色で文字の大きさもこちら指定のサイズとバランスで書体も変えて塗ってもらうことにしました。

しかし問題は3色が重なる箇所が、分厚くなってしまう事なのだ。

「そこのバランスを調整して滑らかにする為には、塗装料金だけでも8万円は軽く越えてしまいますよ!」ってエヴァディオさんにも半ば「これだと完全にシステム2扱いになるし、やめた方がいいよ」って、遠回しに制止されたのですが・・・

「いいです!やって下さい!これはやる価値のある仕事です!」って押し切りました。

もう僕の中ではI藤様の予算を超えた分は、僕が自腹を切ってもいい覚悟でいましたので、意地でも納得のいく自転車に仕上げてやろうと思っていたのです。

その代わり最高の塗装に仕上げて欲しいってお願いしました。

フロントフォークの欠品・入荷待ちに1ヶ月少々と、塗装に3週間。約2ヶ月待ちわびていました。


最高にゴージャスな仕上がりでしょ?

クランプバンドとディレーラーバンドもメタリックブルーに塗装してもらいました。

前後のエンドにもブルーの塗装・・・


フロントフォークの翼のイラストがいい味を醸し出している。

ヘッドマークのカラーを変えるっていうのも、やってみて正解でした。


本来の『SUN』のデザインだと、ダウンチューブのAVEDIOの文字が、トライバルの模様の間にコンパクトに収まるのですが、このように文字の色と大きさを変えて重ねた方が高級感も増します。


ベースはもちろん『バッカス01』ですが、SUNのデザインなのにお酒の神様の名前はどうなんだ!という単純な発想から太陽神の名前を冠して『アポロン01』へ改名!

いつも元気で絶好調なI藤様にピッタリのネーミングです。

エヴァディオではこんな小細工も快く引き受けてくれるので、本当に遊び心が脹らみます!


こいつにまたがったらテンション上るだろうなぁ~!

バーテープはDEDAを使用していますが、化粧テープとエンドキャップはエヴァディオにしています。

オールエヴァディオの方が統一感があってかっこいいですからね!


どうですか?

貴方も世界で1台だけのカスタムバイクを作ってみませんか?

ご予算なども含めてご相談に乗りますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい!

2014年12月16日火曜日

中部・北陸サイクリング~その8~完結編・・・国道8号線バイパス爆走!それでも届かぬ冬の夕日・・・


内灘総合公園の南西にある展望台と風力発電施設。

内灘浜に限らず、能登半島の西側沿岸は基本的に風が強い。

僕が初めて参加した『第8回ツール・ド・のと』(1996年)は、丁度2日目に台風が能登半島をかすめて行ったので、大荒れでした。

初日は宿泊施設の数の関係等で、輪島ゴールグループと、曽々木ゴールグループの2組に分かれるのだが、輪島と曽々木では18km以上離れている。

しかし2日目のスタート時間は全く同じ時間なのである。

輪島スタートだった僕は暴風吹き荒れる中、18km先をスタートした先頭グループに追いつく為に単独で時速30km以上をキープしながら追うのだった・・・




基本的に『ツール・ド・のと』はセンチュリーライドの代表格みたいな大会ですが、3日間で400km以上を走る訳なので、当時の僕は腕試し程度に考えていたんですね。

初日は最後尾くらいからスタートして、約1時間前に出発した先頭グループを追いかけ、単独ながらも常に時速50~55kmのスピードを維持して走り、羽咋の中山エッグ休憩ポイントまでには先頭に追いついてしまい、そこからは昼食ポイントだった門前健民体育館前までは、自衛隊の先導車を追い抜く事ができないので、フラストレーションを溜めながら走り・・・

サイクルコンピューターの平均時速は、せっかく金沢市内を抜けてから38.6kmにまで貯金していたものを、門前町では31.9kmまで落としてしまい、少しでも挽回したい気持ちからわざとスタートを遅らせて走りだす。

しかし序盤の疲れが昼食休憩の後にドッと出てきて、ラストの難関である円山峠の上りで脚が攣ってしまうのだった。

下りでストレッチをしながら走っていたら、現役の競輪選手って人に抜かれ、下りで人に負ける事が許せなかった僕は猛追し、そのまま輪島市内までもつれ込んで、ラスト4kmからスプリント勝負になり、ゴール前200mで競り勝った僕の平均時速は32.8kmまで回復。

ちなみに初日に走った距離は126km。



そんな経緯があっただけに2日目は、台風だろうがなんだろうが、「今日こそは平均時速40kmを超えてやる!」って思いで走っていたのですが、真っ直ぐ走る事さえ困難な暴風の中で、1度は突風に煽られて、対向車線側の道路脇の岩盤に叩きつけられ、それでも落車する事なく無事に木ノ浦のチェックポイント(休憩所)に着いたものの・・・

その頃には既に満身創痍で、40km少々の距離を走って平均時速28km。

その数字を見ただけで、もはや心が折れかけていたという時に、僕は木ノ浦CPでデローザ・チタニオのジロ・デ・イタリア優勝モデルに乗ったY様と出会う。

その時僕が着ていたジャージは94年モデルのゲヴィス・バランチームのジャージ。

そう、94年にジロを制したチームのジャージです。

当然当時の僕が最も憧れていた自転車はデローザ・チタニオ。

一瞬で意気投合してしまったそのY様と僕は一緒に走る事になったのですが・・・

このY様のスピードもさながら、完璧なアシストもあって、僕は単独で走るよりも息の合った仲間と走る事の大切さを学んだのでした。

能登半島の先端を回ってからは風の影響も落ち着き、再び時速50~55kmをキープして走り続ける。

当時平地と下りのスピードでは誰にも負ける気がしない・・・そんな中二病だった僕のスピードにもピッタリついて来てくれて、当時はまだ苦手意識が強かった上りでは逆に僕をリードしてくれて、傾斜が5~10%程度の上りも時速36kmを割る事なく走り、あっと言う間に平均時速も上っていく。

しかし風の影響は去ってもこの日は悪天候。

珠洲も穴水も通過して、間も無く和倉温泉ってところで、左は海で右は潟って一本道が存在するのだが、そこでタイミング悪く波が迫ってくるのが見えた。

「あかん!なんちゅうタイミングやねん!うお~っ!」

海面すれすれの道路脇に申し訳程度ある防波堤?に打ち付けて砕けた波を頭からバサリと被り、「こんなルートをコースに入れやがって、殺す気かボケ~ッ!」って叫びながら走り、更には能登島大橋を渡る最中から雨雲の下に入り、ラスト10kmはようやく追いついた先頭グループと土砂降りの中でスプリント合戦。

ゴールライン通過時に前後輪とも滑って、横にスライドしながら走ったあの恐怖を今も忘れない。

しかし悪天候の中2人でアシストし合いながら走って、40km地点では平均時速が28kmを切るか切らないかで走っていた僕が、177km走破した時には35.4kmまで挽回したのだから、今考えてもすごい走りをしたと思う。


内灘浜の波を眺めながら、ふと昔の事を思い出して、よく考えたらこの日僕が着ていた長袖ジャージは96年モデルのゲヴィスチームのジャージ。

別に意識して着てきた訳じゃないだけに、何か運命的なものを感じてしまう僕でした。


それにしてもY崎様3号にお借りしたスチールロード。

さすがにそろそろしんどく思えてきました。

いくら乗り心地がいいといっても、トップスピードの伸びは時速40kmを超えてからが頭打ちで・・・

30km台前半で走るなら楽だけど・・・っていう性質が、ロスタイムを巻き返したいと考えている僕にはちょっと重荷になってきました。


おどけて幸せの鐘を鳴らしているA部様ですが、かなり疲れています。

僕の乗っている自転車より軽量な、カレラのカーボンフレームとはいえ、だいぶ脚を使ったので、かなりフレームに体力を吸われていると想像できます。

そう考えたらやはりTREKのドマーネは優秀ですね。

K南様は訳あって(笑)シューズをスニーカーに履き替えているものの、まだまだ底力を隠し持っています。


丁度自転車競技場では変り種自転車の試乗会見たいなのをやっていました。

「なかなか楽しそうやん!」

ちなみにこの競技場の向こう側に僕が鎖骨を折った事故現場があるのです。

思い出しただけで左の鎖骨に違和感を感じてしまうのと、そろそろ時間もヤバくなってきたので・・・

「さあ!行きますか!」


内灘大橋と河北潟の景色ともお別れ・・・



帰りは県道8号線から県道25号線を経由して、国道360号線~県道20号線~県道148号線と走って尼御前に向かう予定だった。

僕が判断力を狂わせたのは犀川を渡った辺りでの事だった。

久々に来た金沢の景色が余りに変わっていたので、念の為にサポートカーのY崎様2号にこの先のルートを聞いたんですよ。

「もうすぐ8号線と合流ってなっているよ。」

「えっ?うそっ?(汗)」

そう、現在県道8号線を走っている事を考えたら、改めて合流する8号線って、当然国道8号線か?って思う訳ですよ。

僕の頭では国道8号線に合流どころか、接触もしないはずだという記憶があって、ここで混乱する。

でも実際のところ、その先で合流するのは同じ県道8号線の新道の方だった。

だって国道8号線は北陸自動車道よりも内陸だから、冷静に考えたら判るはずだったのに・・・

そう・・・実はこの新道と合流する手前で右折すれば、次の目標だった県道25号線に入れたのである。

それを突き止めずに新道へ合流した僕は、「???」な状態に陥っていた。

そして北陸道の白山ICが見えて初めて南下し過ぎたって事と、ここがまだ国道8号線ではないと自覚をする。

慌てて右折して再びサポートカーのナビを確認。

実はまだルート修正は可能だったのだが・・・

ナビに最短ルートを確認したら、松任から小松までは国道8号線バイパスを走るルートが最短最速と出たのである(汗)

「え~っ!マジか?おかしいなぁ~。そんなはずはないねんけどなぁ~。」

しかし下手に道を反れて、もしも本来のルートを見つけれなかった場合を考えたら、さすがに恐ろしく思えて・・・

「じゃあそのナビのルートに従います。」って結論に至ってしまったのです。

そして松任から県道291号線を経由して、いよいよ国道8号線バイパスに合流。

明らかに遠回りになってタイムロスだと感じた僕は、ここのバイパスで少しずつ加速。

K南様もA部様もついて来るのが確認できたので、ここで一気に加速して、実に松任から小松までのバイパスの区間、約11.2kmの距離を、まさに平均時速36km以上のペースで駆け抜けた。

僕のサイクルコンピューターは常に時速42~48kmのスピードを示している。

ちょっとした上りの区間も惰力で38km前後の速度を維持し、怒涛の快進撃である。

サポートカーのY崎様も驚くくらいのペースで小松を通過!

小松空港を抜けて安宅スマートICを横切った時には16時40分。

本来17時に尼御前に到着予定でいた事を考えても、かなり挽回したのであります。

30分のタイムロスを内灘でUターンする事で20分のロスへ減らし・・・

その後ルートを大きく外してしまったものの、この調子なら17時05分にはゴールできそうだ!



しかしなのだ・・・

西の空が分厚い雲に覆われてしまった事も含めてだが・・・

思いの他日没が早かったという(涙)

雲のせいで夕焼けすらも美しく見えない空模様。

安宅ICと片山津ICの中間で僕は他の3名から決断を迫られる。


「わかりました!これは行ってガッカリするくらいなら、少しでも早めに帰宅する方向性に行った方がいいですね。粟津温泉は当初の予定よりも内陸ですし・・・。帰りましょう!」

「ここから粟津温泉までは9km弱です!」

「よしそれなら頑張って走れますよね?」

「すいません店長!僕はここでリタイヤしてもいいですか?」

A部様がとうとう限界を訴えたのでした。

いやいや十分頑張りましたよ!

街中でダラダラ走った箇所もあるし、パンクやK南様のトラブルでゆっくり走った箇所もあったにも関わらず、僕の平均時速は26kmですよ。

多少の個人差があっても、事実上は平均時速30km以上のペースで100km以上の距離を走ったのですから、本当によく走りました。

「まさかこんなに速いペースで走らされるとは思いませんでした。」

そう言われると「ごめんなさい!」としか答えられません。

そもそも夕日を見るのならゴールの時間は16時半までに設定すべきだったし、初日の移動時間による疲れが皆さんにはきつかったのも事実です。

これはこれで次回のサイクリングイベントの企画では、参考にして計画できるので、そうですね・・・


次回は宿泊場所とコースを出来るだけ近い場所にしたいと思います!

そしてA部様がサポートカーに乗って間も無く雨が降ってきました。

「マジか?すごいタイミングですね。」


残った自転車組2人が走り出して左手を見ると・・・

小松空港の進入灯(着陸の誘導をする灯火)が綺麗に輝いている。


しかし携帯のカメラだとなかなかピントが合わないですね。

とりあえず無事に粟津温泉にゴール!

2日目の走行距離は110.9kmでした。


その後自転車を車に積んでからの帰りは、(少しでも安い)ガソリンスタンドを探して彷徨ってしまい・・・

せっかく予定通りくらいに帰路についたにも関わらず、晩御飯タイムが遅くなり、神戸への帰着時間も23時半を回ってしまいました。

まあもう少し早く帰ってくるというのも、今後の課題になりそうです。

それにしても今回も楽しいサイクリングができて本当に良かったです。

一緒に行った3名の方々、僕が留守中にお店をサポートして下さったメンバーの皆様、本当にありがとうございました!

2014年12月14日日曜日

中部・北陸サイクリング~その7~久々の金沢を内灘まで・・・


兼六園といえばこの徽軫灯籠(ことじとうろう)と霞ヶ池の景色が定番です。

丁度本格的な冬に向けて雪吊りを設置したばかり。


初めてここを訪れたのは31年前、小学2年生の夏休みだった。

この景色をバックに写真を撮ってもらったのを覚えている。

ヒステリックだった祖母との二人旅は気を使うので嫌だったが、和倉温泉に泊まって翌日は能登島水族園に行き・・・

今思えば楽しかったなぁ。

ここに来ると目頭が熱くなり涙が出そうになる。

何というか初めてここに訪れた頃、胸に抱いていた夢があって、それが今何一つ達成できていない自分の姿を水面に映して、とても悔しく思うんですよ。

あと本家が同じ石川県の七尾にあるっていうのも関係するのか、何故か懐かしい気分になれます。(曽祖父が本家を捨てて北海道へ移住した経緯があって、そんなに親交はないんですけどね・・・笑)

『ツール・ド・のと400』への出場や、自分の進むべき道に迷って全国を放浪していた頃、旅行会社で勤めだしてからは仕事の営業で・・・

何だかんだで金沢には縁があるんですよね~。

この兼六園内を歩くのも今回が6度目・・・いや7度目かな。

ホント不思議だけど、たまに来たくなる場所の一つです。


そういえばK南様は過去に日本3名園を訪れた事があるそうで、僕同様懐かしんでおられました。


あっ・・・僕が邪魔で灯篭が写っていない(汗)


冬の兼六園は2回目ですが、改めて見るとあちこち雪吊りだらけですね。






ああ・・・最後の写真ですが、決してミニスカのお姉さまを狙って撮った訳ではございません。

たまたまです(笑)

この少し前にはもっとミニのタイトスカートで、しかもモデル級に長身のJDがいまして、一緒に記念撮影をお願いしたかったのですが、結局僕にはその勇気がございませんでした(笑)



まあそんなお馬鹿な話はともかく、服装の関係で誰かに写真を撮ってもらうのも億劫な我々は、4人一緒に撮影するのが困難で・・・


こんなん出ました。

ああ・・・そう、こういうベタな駄洒落は面白くない?

ちなみに服装の関係で人に撮影をお願いし辛い理由ですが・・・

考えてもみて下さい。

小脇にヘルメットを抱えて、何だかよく解らない靴を履いた、モッコリタイツ姿の男が3人と、普通に観光で来ましたって感じの女性が1人の組み合わせなんて、なんともシュールじゃないか。



「あっ!もうすぐ13:20ですよ!そろそろ行きましょう!」



僕は30分の時間調整の為、白尾海水浴場まで走る予定を、内灘総合公園までにしました。

丁度前半戦でかなり脚にダメージが来ていますというA部様の事を考えても、多少の距離短縮になるでしょう。



だったら内灘まで行く事も野暮じゃない?って話にもなるのですが、ここは僕のわがままが70%と、残り30%は行けば他の3名が絶景に感動してくれる!って期待があるので、外せなかったのです。

わがままの70%のうちの20%は、そこに向かう道中で過去にちょっとした苦い思い出があって、ずっと後悔を引きずっていた場所があるんですよ。

県道200号線沿いにある木越って所なんですけど。

そこで懺悔をしてスッキリしたいっていうのが、まずあったんですね(苦笑)

そこで僕は奇跡的に、この十数年間苦しみ続けていたのは自分だけだったんだって事を確認できたので、すごく晴れ晴れした気持ちで皆の所へ戻る。

少し心が軽くなったところで内灘を目指す。

内灘の地名の由来は河北潟という潟がある所だ。

浅野川を渡り、内灘町のまるでサンフランシスコのような地形を目の前にした頃、右手に内海が広がる。

「うわ~っ!」

「ね!綺麗でしょ?」

そしてA部様には辛かったと思いますが、内灘町の上りを上って、県道162号線を北上する。


総合公園の手前の駐車場から内灘大橋越しに見る河北潟の景色です。

夜はイルミネーションが点いて綺麗なんですよ!



実は残り50%のわがままの部分っていうのは・・・

2008年の『ツール・ド・のと』の大会受付会場付近での事でした。

福井~金沢での出張を終え、翌日から3日間で大会に出場する予定だったんです。

アマチュアのままでいいからもう一度選手として自転車レースの世界に帰りたくて、その為にはまず原点の頃の自分に返る必要があって・・・

その為の大切な大会だったんです。

ところが総合公園内には車が速度を出さないようにする為の車輪止めがあったんですね。(群馬県は榛名山の有名な5連ヘアピンに、ドリフト防止の為に作ったあれと同じ)

普通に車のサスペンションが底突きするくらいの盛り上がりなんです。

ちなみに取引先の車で自転車競技場の南西まで送ってもらい、そこで自転車を組み立ててサイクリングターミナルの受付会場に向かった僕には、そんな罠が公園内にある事など知る由もなく・・・

受付終了後、宿泊先へ移動をしようと僕は自転車に乗る。

間も無く会社から電話が・・・

片手で携帯電話を取り出したとたんその現場へ。

車輪止めには白線が引いてあって、光の加減で凹凸を確認できなかったのが事故の原因。

気付いた時には時速40kmを超えていて・・・

宙を舞った僕は自転車を右手と右足で持ち上げ、左手は携帯を握り締めたまま、頭と左肩から地面に叩きつけられる。

軽い脳震盪とそれ以上の激痛が!

左の鎖骨を折ったんです。

過去に12度車に轢かれたり接触して撥ね飛ばされつつも、骨折なんてした事のなかった僕が、初めて骨折を経験した場所なんです。

痛いのとショックでしばらく動けませんでしたが、自転車と携帯電話は無事に無傷で守り切りました。

他の参加者や大会関係者が助けに来てくれ、大騒ぎになってしまいましたが・・・

「大丈夫です!例え骨折していても、最後まで完走できるので走らせて下さい!」

必死にお願いしましたが、棄権扱いにされ・・・


オフィシャルの車であの金沢大学付属病院に運ばれたんですよね。

「俺は何の為に金沢まで来たんだ!」

それ以来次に金沢に行く時は、もう一度『ツール・ド・のと』に参加する時か、仲間と一緒に自転車で訪れる時だ!って心に決めていたんですよ。

大好きな場所の一つである内灘の思い出を、もう一度いい思い出にしたい・・・

そんなわがままだったんですね。

今回走って下さった仲間のお陰で、僕はまた能登半島が走りたいって思えるようになりました。

A部様、K南様、Y崎様!本当にありがとうございます!

そして知らないうちに展望台が出来ていたので、皆さんと内灘の景色を堪能する事にしました。

いよいよ次回がラスト!

無事に尼御膳へ辿り着けるのか?乞うご期待!