2015年8月27日木曜日

しまなみ海道サイクリング2015!~尾道の花火と悶絶の松永~


因島大橋を渡りました。ただいま向島です。

そしてこれから西へと沈む太陽です。


こちらは留美さんKETSUカメラです。

むこうに見える赤い橋は岩子島へ渡る橋です。

H川様との会話で、次回は岩子島も走ってみたいねって話になりました。

やはり旅やツーリングは寄り道にこそ醍醐味があるものです。


それにしてもM山様のKETSUもそろそろ限界!

意地と根性でここまで走って来られました。

明日も同じくらいの距離を走れるのか心配ですが、一晩しっかり寝て回復してもらうしかないです。


そしてようやく渡船乗り場まで到着しました。

今回も尾道へ渡る側は向島渡船を利用!

ここの渡船は造船所の水路を、まるでジャングルクルーズのように楽しめる要素があるのです。


実は南港から乗ってきたフェリーで一緒だった2人組のオネエさんと、度々すれ違ったり出会ったりしていたのですが、まさかゴールのタイミングまで一緒になるとは思いませんでした。

僕らが大三島でのんびりしていた事を差し引いても、このオネエさん方は走るのが速いです。

そもそもフェリーを降りる際は自転車じゃなかった彼女たちは、東予から今治まで鉄道かバスで移動して、そこからレンタサイクル・・・ってパターンですかね。

聞いてみたらやはりそうでした!

ちゃんと自分の自転車はあるけど、今回は片道だけ走って、翌日は尾道を徒歩でガッツリ観光して帰るのだとかで・・・

乗り捨て出来るレンタサイクルは便利だとおっしゃっていました。

自転車歴もそこそこあるみたいで、随分と旅慣れていましたねぇ。


それにしても・・・尾道駅前についた瞬間の人混みはどうよ?

2人組のオネエさんとお別れをして、我々は合流予定地である千光寺ロープウェイの駅を目指す。

しかし時間は既に18:00・・・

ロープウェイの営業時間は終わっているし、千光寺公園も花火大会鑑賞の絶好ポイント!

そう思うと自転車で上るのも混雑している可能性が・・・

石段を丁寧に登っていたのでは、もはや食事の時間にも間に合わないし、尾道ネコ探し散策をするにも暗くなる。

悩んだ結果、今年もH川様にはネコを諦めて頂く事に・・・

そして僕たちが写真のロープウェイ乗り場へ向かう最中、既に尾道入りしていたミワさんは寺院巡りの遊歩道を歩いており、JRの線路越しに我々の走っていくのが見えたらしく・・・

「私徒歩なんですから、先々と行かないで下さい!」とお怒りの電話が。(汗)

「ごめんなさい。」

そして結局全員が合流したのは18:15。

「これは素直に食事場所へ直行した方がいいですね。」

そして今回お世話になるお店『青柳』の場所は本来、商店街を歩いて行った方が判りやすいのですが、商店街は人通りが多く、9人中8人が自転車を持ったまま通過するには、ちょっと厳しいかなぁって思い国道2号線を歩いて行きましたが・・・

「うわっ!行き過ぎたかも・・・。」

何とかお店に現在地を伝えて誘導して頂き、無事18:30に『青柳』に到着しました。

店内で先に食事をしていたカップルにジロジロ見られ、「チャリやってる人達や!」ってボソボソ話しているのが聞こえた時・・・

思わず「何がチャリじゃボケェ!ロードバイクっちゅう呼び名も知らんのかい、このアホンダラァ!」と叫びたい衝動に駆られながらも、笑顔でニコッと愛想を返して差し上げました。


尾道出身の友人よりご紹介預かり、事前にメニューとか予算を相談してお願いしていました。


名物はこちら、オコゼの唐揚げです!


煮付けもしっかり骨切りをしてあって食べやすい!


しかしこいつにはてこずった。(笑)

7~8月の季節の魚『シロギス』の焼魚ですが・・・

シロギスって見た目以上に骨が硬くて、皮もしっかりしているので、身をほぐして剥くのが大変です。

トミーさんは頭以外、骨も残さず食べたそうですが・・・

僕は骨まで食べるのを途中で諦めました(笑)

そしてI藤様とM山様は専らノンアルコールビールで盛り上がっておりました(笑)


丁度食べ終わった頃に「ド~ン!」と音が始まって・・・


いよいよ花火大会ですね。


建物が邪魔なので、徐々に海の方へ移動。


トミーさんやI藤様達は、移動せずに無難に撮影を楽しむ。


しかしせっかくの尾道なので、尾道水道と花火のコントラストじゃないと嫌だ!って思った僕は・・・


市役所の広場へ向かうが・・・

建物に邪魔されずに鑑賞できるエリアは、見事に先客がシートを敷いてビッシリと埋まっている。

浴衣ギャルに揉みくちゃにされながら花火を楽しむなんていう、男のロマンも叶いそうにない(笑)

一緒に移動していたミワさんにも「何言っとん?アホちゃう!」って一蹴されました(苦笑)

色々諦めて渋々、元の通りに戻って来てみんなと鑑賞。


綺麗やなぁ~。


っていうかK田様の撮影が一番綺麗でした。


19:30~21:15までと言っていましたが、一体何万発打ち上げるんだ?と思っていましたが・・・

どうにも途切れ途切れにスポンサーの紹介が入って、割とのんびり続く感じです。

まあ『みなと神戸花火大会』よりも演出もロケーションも良いと思いますが。


所々でクライマックス的な要素はあったので・・・


時間はまだ20:00過ぎですが、そろそろホテルへ向かいますか?って話になり・・・


20:30に再びミワさんと別れて、自転車で国道2号線を東へ進む。

すると翌朝の合流ポイントである新尾道大橋の真下付近は、迷惑な路上駐車で溢れ返って・・・でも僕の予想通り、そこがベストビューポイントの一つなんですよね。

向島と尾道の間に海があって、そこに打ち上がる花火ですよ?

想像しただけでロマンチックです。

しかし我々が通過するタイミングでは、長々とスポンサーの名前を読み上げていたのか、丁度中休みだった模様で、実際に最高のロケーションでの花火を目にする事はなく・・・

再び花火が打ち上がる音を耳にしたのは、ミワさんと留美さん、M山様が宿泊する東尾道の宿に、間も無く到着する頃だった。

そしてその東尾道でH川様が行方不明になる!

8名で走って直前の信号までは全員いる事を確認していました。

そこから300m程進んで左に入ったところに宿があります。

まさかその距離で行方不明になるなんて、誰が想像できたでしょうか?

最後尾を走っていたH川様・・・

留美さんとトミーさんが振り向いた時に、一人のロードレーサーが更に東へ走って行くのを目撃し、まさかみんなが左折した事に気付かずに直進したのか?って慌てて、2人はその影を追って更に東へと、最後の力を振り絞って猛ダッシュ!

そんな事も知らずに宿に着いて、先に預かったミワさんの車のキーで鍵を開け、松永に宿泊をするメンバーの荷物を出して整理していた僕達は、騒ぎを知って更に慌てる。

しかもその時僕らに知らされた情報は「トミーさんが直進して、H川さんと留美さんがそれを追って行った!」という誤報!

どこでどう情報が捻じ曲がったのだろう?

そして僕の携帯にはH川様からの着信があったので、何度かかけ直したのですが、一向に出る様子もなく、折り返しもない・・・

ミイラ取りがミイラになったら大変だ!って思っていたら、ミワさんが帰ってきて、間も無く留美さんとトミーさんが戻り、そこで初めて行方不明者がH川様だという事。そして直進したロードバイクのライダーは無関係の人だったって情報が共有される(汗)

僕の感覚ではH川様は道に迷って困るタイプではないので、間違いなく何らかのトラブルがあって、だから着信が入ったのだろうという見解・・・

よって折り返しの連絡を待ちましょう!って話でまとまった次の瞬間。

「あっ!H川さんが来ました!」

「ああ~っ!よかったぁ~!もうビックリしたじゃないですか~!」

要するにからくりはこう・・・

最後に確認した信号待ちの際、最後尾のH川様は釘を踏んでパンク。

何も知らないみんなは発進。

そして後方から全く関係ない人が、たまたまロードバイクで追いついて、そのまま直進していったという事なんですね。

なので実際のところH川様は、交差点の灯りを頼りにチューブ交換をして、無事にパーティに復帰したという話。

まあ贅沢を言えば、その単独でロードに乗ったライダーが、H川様を追い抜き様にその異変を確認して、それを我々に関係者か無関係かはともかく、ちゃんと伝えてくれていたなら何も慌てないで済んでいたという訳ですね。

是非そんなシチュエーションに出くわす事があったら、「先程お一人、パンクか何かで止まっていましたけど、お仲間だったりしませんか?」の一言を伝えて差し上げて下さい!

きっと助かる事もあるでしょう。

切に願います!

そして松永で宿泊予定の6名は、更に10km近く走って無事にホテルに到着!

この日はたった141kmしか走っていないとはいえ・・・

もう集中力の限界!

背中の痛みもそうですが、夏のしまなみ海道を舐めていました!

日差しによるダメージも相当蓄積されたと思います。

ロビーの係に「この辺でマッサージってしてくれるお店ありませんか?」って聞いたら、「以前はあったんですけど、もう無くなって・・・福山まで行ったらあると思うんですけどね。」

福山って・・・確かに松永は既に福山市ですけど・・・(苦笑)

終電の事を考えたらリスキーだ!

仕方が無いのでスマホで調べてみたら・・・

「あるじゃねぇかコノヤロー!」(笑)

「店長!もしかしてエッチなマッサージを探してるって間違えられたんじゃないですか?」(笑)

「あぁ~。きっとそれかも知れないっすねぇ。」(苦笑)

とりあえず部屋に入って・・・

シャワーを浴びた後30分ほど仮眠。

それからマッサージ店の住所とマップを頭に入れて・・・

ロビーに降りたらH川様とI藤様、トミーさんがビール片手に語らいでました。

僕はキリンメッツで仲間入りしつつも、マッサージ店の営業時間が気になるので、程々にして一人で出発・・・

2号線沿いから鞆の浦へ続く道沿いまでの範囲を、徒歩で2時間近く歩き回り・・・

結局どこも営業していなくて、諦めて部屋に戻ったのが0:30過ぎ。

身体の疲れを抜くどころか、ドップリ疲れを倍増して帰ってきたのです!

実に起床時間まで3時間半足らず!(汗)

「明日は死ぬかも知れないな・・・。」

果たして翌日の復路はどうなる事やら・・・

2015年8月25日火曜日

しまなみ海道サイクリング2015!~言うことを聞かないハラミと、因島の悪意~

なんだこのサブタイトルは?って思われた方も多いでしょう。

これは決して焼肉の際に網や鉄板の上から逃げ惑う、往生際の悪いハラミの話ではありません。


とりあえず大三島から次の生口島を目指して、多々羅大橋へ上ります。


マサやんが見たら喜びそうな・・・

一般的には緩やかな上りの迂回路があるのですが、僕たちは道の駅・多々羅しまなみの横にあるプチ激坂を上って自転車道路と合流します。


相変わらず留美さんカメラはKETSUを捕らえて離さない。

M山様、上りで大健闘しております。


そしてまたKETSUが3つ。

ようやく多々羅大橋に乗りました。

向こうに、これから上る観音山が見えます。


とりあえず橋脚の『鳴き龍』を聞きに行きましょう!


見上げただけで酔いそうな高さです。


あんまりI藤様が『伯方の塩』の歌を口ずさむものですから・・・

思わず僕も橋脚に添えつけの拍子木を手に取り、「は・か・た・の・・・」

「ええ~っ!」

そうなんです「し・お」の部分の音程が違うのです。

拍子木ではそこまで表現できないのです(汗)

「あかん!モヤモヤしてきた。」

最近何かにつけてモヤモヤし通しな感じがします。


とりあえず生口島に着いた一行は、ここで2手に分かれました。

何しろ初心者組みを引率できる助っ人が加わりましたから・・・

そう、H川様に『CATチームリーダー』として、活躍して頂く出番がやってきました!

M山様と留美さんが引率されて、海岸沿いに瀬戸田の町を目指します。


途中、瀬戸田サンセットビーチで休憩していたらしいのですが・・・



場所は変わりまして、観音山の上りを目指す5名ですが・・・

生口島南IC前でミワさんのサポートカーと合流し、そこから間も無く上りへ差し掛かります。

ずっと後方でアシストに徹していたヒデさんやトミーさんは、ここぞとばかりにペースを上げる。

初めて走る上りでよくやるなぁ~と見送ったら、今度はK田様まで追いかけて・・・

ますますペースを上げて・・・

「無理!ついて行けない!」

そうなんです。

恐らく自転車を担いで砂州を歩き回ったツケが回ってきたんでしょうね。

僕は背中が痛くて、上る気力すら維持できないレベル。

I藤様が必死に励ましてアシストをしてくれるも・・・

背中が痛過ぎて呼吸ができなくなってきた僕は、元気に応えることもできない。

完全に横隔膜(ハラミ)がストライキを起こした状態だ!


「行ける!行ける~っ!」と気合を入れてくれるI藤様。


遅れないようにしようとは思うけど、ここまで身体の言うことが聞かなくなると、苦痛以外の何者でもない。

首を絞められながら上っているような感覚です。

上らなくちゃいけないのに、呼吸が追いつかない。


少ない酸素で走れるように、必死で呼吸を整えながら上っています。

正直この時は倒れそうなくらい辛かったです。


それでも何とか伊豆里トンネルまで上りました。

酸欠で意識が遠のきそうになりながらも、写真だけは撮っておこうと・・・


振り返ったら島々の景色は見えるのですが、ここの上りの苦しさが伝わるほど斜面がきつくなかったという・・・(汗)


その間にトンネルを抜けた下りでトミーさんは自身の自転車を撮影。

上りになると笑顔になるトミーさん・・・やっぱり変態やわ~(笑)

とりあえず瀬戸田まで下りを爽快に飛ばして、向かうはジェラートのドルチェ!


「うお~っ!美味~い!」とI藤様も大満足。

この日は一体どれほどアイスを食べたんだろう・・・(苦笑)


初めての方々にはデコポンと伯方の塩味をオススメしています。

僕は違うのを食べたんですけど、デコポンのジュースを追加で頼みました。

少し遅れてCATチームが到着。


M山様も僕のオススメジェラートが気に入ったようで、自宅へジェラートセットを配送する手続きまでしておられました。

それにしてもH川様率いるCATチームが、なぜ僕たちより遅れて到着したか・・・なんですけど。

本来は海岸沿いに来る方が早く着くはずなんですよ。

しかし瀬戸田サンセットビーチで・・・水着のオネエさんたちを、いっぱい見ちゃったのだとかで・・・

それはきっと重い腰を上げての出発だったに違いない。

すごくうらやましい!

なんで山なんて上っていたんだろう?



少々モヤモヤしつつ・・・生口島を後にする。

そして生口橋で一旦ミワさんとお別れ!

ミワさんが尾道入りしたところで、駐車場の確保が厳しい可能性もあるので、先に宿泊施設に車を預けて、東尾道からJRで尾道まで出て来るという作戦を選択。

そうです・・・この日、尾道の街は花火大会のため、17:30~22:30まで交通規制で車両は入る事も出る事もならないのです。

一応規制区域外の駐車場も調べて資料は用意していましたが、万が一・・・を嫌うミワさんは電車移動を選んだという訳だ。

これは僕の予想する最高のロケーションから、全員で花火を鑑賞するというプランが消える事を意味するので、本音ではOKしたくなかったのですが、初めて見る花火大会なので、勝手が全く判りません。それだけに冒険もできないだろうという事で、渋々了解する事に。

そしてサポートカーがいなくなって心細くなったメンバーを盛り上げつつ・・・

因島を寄り道もせずに走り続ける。

しかし僕は僕で背中の痛みが増していて、既にボロボロ・・・

途中で身体を庇い過ぎて、因島フラワーセンターの前で脚が攣りそうになり・・・

満身創痍で因島大橋の袂まで到着。

大橋の上り口までは最後の上り坂。

しかしもう一つやり残した事がある!

『はっさく大福』である。

季節によっては食べられない地元の銘菓だけに、今回は絶対に食べようと思っていたのである。

H川様は朝食べてきたそうですが・・・

しかし現在『はっさく屋』がテナントを設けている旧因島レストハウスは、道を1本奥に入ってプチ激坂を上る必要がある。

余力は・・・ギリギリ残してある。

I藤様やK田様と一緒に残った力を振り絞り・・・

「よっしゃ~!はっさく大福お待たせ~っ!」って到着したら、なんだか慌しく駐車場の車に乗り込む人々の姿が・・・


しかし看板には18:00まで営業とあるので大丈夫か~!って入口を見たら・・・


電気が消えて、入口になにやら看板が・・・


「なんですとぉ~っ!」


すかさずもう一度営業時間を確認!

現在16:45なんですけど・・・

まさかと思って駐車場の人たちに目をやると・・・

「本日はもう売り切れなんです~!あはははは。」と言って車に乗り込み、早々に走り去っていったのである。

「悪意や・・・悪意しか感じなかったですよね今の?ねっ、H川さん?」

「えぇ・・・私は今朝食べてますので・・・。」

だぁ~っ!ここにも悪意を抱いた人がいた~っ!

「なんの為に残った登坂力を出し切ったんだ俺は~。」

「まあ店長・・・これもネタになるから元気出しましょう。」

「うう~っ!悔しい。」


あの因島大橋に乗る為には、今の坂道を戻って・・・

また坂道を上らなきゃならない!

無念・・・またはっさく大福の為に、改めてしまなみ海道に赴いて来なければならないのか・・・

来年も計画するしかありませんね(笑)


何とか上ってきたけど・・・あとは最後の島である向島を走らないと尾道には辿り着かない。


一人はっさく大福を食べたH川様は余裕の笑顔で走る!


顔は真っ赤になっているが、ゴールが近いとあって笑顔の留美さん。

はっさく大福が食べれなくて一番悔しいはずなのに・・・


ヒデさんが珍しくバテている。アシストメインでゆっくり走ったものの、暑さもあって思いの他しんどかったみたいだ。


M山様は体重が100kgあることもあって、いい加減サドルが食い込んでお尻が痛い模様。

トミーさんは・・・一番余裕の表情をされていました。

さてまもなく尾道です。

頭の中は『時をかける少女』の歌が流れてきました。

無事にミワさんと合流できて、食事も花火も満喫できるのだろうか?

次回請うご期待!