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2017年2月7日火曜日
第3回しまなみ海道サイクリング~その5~前半戦終了!尾道にて天国と地獄?
17:55 尾道駅前に到着しました。
11月って事を考えたら暗くて当然の時間です。
さすがに先に到着したM山様は新尾道駅から新幹線に乗ったところでした。
猫探しに行けなくなったのにH川様は笑顔です。
そしてここから宿へ向かうのですが・・・
男性陣の宿は福本運航のすぐ傍で便利なのですが、女性陣の宿はあの千光寺山の上なんです。
尾道城(見た目だけで実際にそんなお城は無いのですが)の隣にある建物がそうです。
まず今回のしまなみ海道サイクリングは、ギリギリまで参加者名簿が決定しなかったんですね。
みなさん年末にかけて仕事が追い込みに入っている方も多い訳で・・・
2週間前まで宿泊の予約を仮押さえにしていたのですが、やはり最近尾道の観光が地味に人気が上がっているらしく、僕らの枠を他の観光客に取られてしまった訳ですよ。
それに今回の参加希望者の中にはトータルの予算を気にしている方もおられましたので、フェリー代や道中の食事代などと合わせて3万円までに・・・とか言われちゃうと、現実問題参加者が100人くらいはいないと、地元の観光協会にも偉そうに交渉を持ち掛ける事ができるはずもなく・・・
まあ正味5人~10人程度の御一行様じゃ、まだまだ宿泊施設の方が立場が上で、むしろこちらの足元を見てきますからね。
どこの業界もスケールメリットが絶対ですから。
そんな事情もある中で3~4日前まで最終参加者の決定を待って、同時進行で安く泊まれて・・・便利だったり面白かったり・・・そんな宿は無いかと探し回っていた訳ですよ。
その結論がドミトリー!
相部屋なのでセキュリティに若干の不安はあるものの、とにかく安いし・・・何より非日常的で面白い!
そこでどうせなら夜景も綺麗で、尾道といえばここ!的な宿にしようと、女性陣の為に考慮して予約したのがあの山の上のお宿です。
ところが女性陣は絶句!
「ただでさえ走って疲れてお腹も空いているのに、それマジで言ってるんですか?」
ただただ冷や汗・・・。
「どうやってあそこに行くの?どのくらい時間がかかるの?」
「え~っと、では僕らの宿はすぐそこなので、ちゃちゃっとチェックインを済ませたら、猛ダッシュで着替えなどしますので・・・あの宿まで案内させて下さい!元々そのつもりでいましたし・・・。」
「だったら早くチェックインして下さい!」
「はい。」
まあそんな流れで不穏な空気になってしまった訳ですよ。(笑)
いやね・・・初めてのしまなみの時みたいに・・・留美さんが男性陣4名を、ツインを2部屋で予約を入れていたのに、現地に行ったらダブルを2部屋にされていて・・・
空気入れも完備してますよ!って言っていたのに、現実にはママチャリ用の空気入れしかなかったというとんでもない展開があったので、その時を思えばこんなの全然OKじゃないか!と僕は思っていたのですが・・・
とりあえず男性陣は宿にチェックイン!
その間女性陣は宿のデッキテラスで待っていてもらう。
ドミトリーは2段ベッドが複数入って相部屋になってもいいですよ!って人しか宿泊ができません。
僕らの部屋には2段ベッドが2つあって、僕とヒデさん、H川様の3人以外にドイツ人の観光客が1人泊まる予定らしい。
何だかんだで女性陣には30分近くも待って頂いて、そこから尾道城を目指す感じで移動。
JRの線路を歩道橋で渡るところから、「自転車・・・担ぎますよ!」って、僕がミワさんの自転車を担ぎ、すぐさまH川様も留美さんの自転車を担いで下さいました。
「店長!私のリュックも持って下さい!もう肩と背中が痛くて限界です。」とミワさん。
「げっ!リュックもですか?」
するとヒデさんが「荷物は僕が持ちますよ!」と申し出て下さったのですが・・・
ヒデさんはまだ大腿骨の痛みも残っているので、僕としてはヒデさんに余計な負担はかけたくありません。
「大丈夫!余裕です!」
そうは言ったものの、実質15~20%くらいの激坂を上った後、梯子みたいに急な石段を登って、更にまだ石段が続く・・・
街を見下ろす景色が綺麗とかいう前に・・・
まるでおばけ屋敷の中を歩いている気分です。
そして120km走って疲れた身体に、リュックサックと自転車の重みが沁みる。
必死で15分間石段を上り続けて・・・
女性陣の泊まるお宿に到着しました!
さすがに僕も汗でびっしょり・・・っていうか、この日初めて汗をかきました。
それにしても驚きだったのは、ここのお宿のスタッフさん・・・
ものすごく気さくで対応が素晴らしく、僕もここへ泊ってみたいと思える程でした。
僕らが激坂と石段を登ってきた事を気遣って下さり、ロビーへ案内して頂いた上に冷たくて美味しいお水を頂きました。
そしてロビーで寛ぎつつ、女性陣の戻って来るのを待ちます。
それにしてもどぎつい道程でした。(汗)
そしてこんな時間にはなりましたが、千光寺公園を散歩しつつ・・・
尾道の夜景を見ながら千光寺の参道を下って行く事に・・・
本当は千光寺山の上にある『プティ・アノン』さんというレストランで、美味しいシーフードを食べよう!って思っていたんですけど・・・
場所が場所だけに夜の部でのスタッフの確保と、人件費に見合った売り上げのバランスが取れないとかで、ランチ&カフェオンリーになってしまったそうです。
なので今回は久々に『かき左右衛門』さんを予約していたんですよ。
最近尾道には民泊やドミトリー系のお宿が増えたんですかね?
ここは夜景もバッチリで千光寺もすぐ近くなので、尾道好きならたまらないお宿でしょうね!
そして参道の石段を下りていたら、何かが佇んでいるのが見えてきました。
尾道ブランドの野良猫です。
めちゃくちゃ人懐っこい奴でして・・・
スリスリとかたくさんしてくれました!
しかしそこで不思議だったのがH川様。
ずっと尾道の猫を楽しみにしていたはずのH川様が、かなり猫から距離を取っています。
理由は匂いが身体に付いたら、家に帰った時にミック(飼い猫の名前)にヤキモチを焼かれてしまうので、触りたくても触れない・・・というものでした。(笑)
まあ動物もそういうの気にする事があるかも知れませんからね!
人通りのほとんどない夜の商店街です。
寂れた感じが意外と味わい深いですね!
そしてようやく『かき左右衛門』さんに到着!
今夜はもう自転車に乗らないので、気兼ねなくビールで乾杯!
20:00の予約で・・・それこそ時間を測ったかのように5分前に到着したのですが・・・
既に生牡蠣や焼き牡蠣は完売!
どれだけ人気があるねん、ここのお店は!
それでもこのカキフライがまた絶品で・・・
ここまで濃厚なカキフライを食べたのは生まれて初めてかも知れない!
そのくらい美味しかったので、また追加で注文!
地元の人に言わせたらもっと美味しい牡蠣専門店がある!との事でしたが・・・
とんでもない!
ここのカキフライ・・・絶品ですよ。
大袈裟じゃなくて、本当にここまで美味しいのは他では食べた事がございません!!
このオーブン焼きの牡蠣と・・・
牡蠣の燻製も美味しかったのですが・・・
いやぁ、これは是非・・・生と焼きも食べてみたかったものです。
とりあえずお腹一杯になるまでここで食べたかったのですが、締めの尾道ラーメンを食べないといけないので、満腹になる前に移動。
そして尾道ラーメンの店と言えば大抵が19:00~20:00の間に閉店するって話なんですが、地元の方から遅くなっても尾道ラーメンが食べられるお店があるって聞いていたので・・・
『クラウン』さんというお店を探します。(地図は頭の中にインプットしているので迷わなかったけど)
ところがネットで調べていた『クラウン』さん・・・中華料理店という事だったのですが・・・
「これってどこからどう見てもスナックやんな?」
完全に夜のお店の佇まいでした。(笑)
そしてカウンター席しかない店内は、既に地元のヤンキー風のファミリーで埋まっておりまして・・・
「失礼しました~。」と僕は扉を閉めるのでした。
他に尾道ラーメンを食べれるお店がないか、探し歩いているとこんなお店を発見!
『ピナイ』って・・・はぁ?あのピナイ?
そんな訳ないんですけど、まさか・・・いや、驚きました。(笑)
そしてどうでもいい話かも知れませんが、ピナイさんが3月 4日(土)に、久々のご来店予定だそうです。
サイクルモードと重なって忙しい時なんですけど、走行会に参加するそうなので、またみなさんで軽くもんでやりましょう!(笑)
結局飲み屋街には尾道ラーメンを食べれそうなお店が無く、諦めてアーケードを歩いて駅方面へ戻っていたら・・・
まさか服屋さんに自転車(小径)界のロールスロイスと言われる『アレックス・モールトン』が展示されていました。
クランクの角度を直してあげたいと思えてしまうのは職業病でしょうか?
またしてもドミトリー宿の一つ・・・
意外にも若い女性のお客さんが多いのでビックリしました。
そして尾道帆布のお店がある所に出てきて・・・
「尾道帆布のカバンとか、欲しいけど高いよねぇ。」なんて話をしていたら・・・
「あれ何?尾道ラーメンって幟が立っていない?」
見ると『牛ちゃん尾道店』さんの前にその幟があった。
前々から焼肉を食べに行ってみたかったお店ではございましたが、今回はそこまでの余力は無いので、大人しく尾道ラーメンだけを頂く事に・・・
「私たちはもう食べれないから帰ります!」とミワさん。
「えっ歩いて?」
「違います!お金がかかってもいいからタクシーで帰ります!」
「は、はぁ・・・申し訳ございません・・・。」
という訳で女性陣は先に離脱したので、男性陣3人で入店!
ボリュームたっぷりで味も美味しかった~!
焼肉屋のラーメンだなんてバカにしたら、バチが当たるくらいの美味しさでした。
有名店にも負けていないと僕は思います。
ヒデさんはチャーシュー丼もセットで頼んだのですが・・・
よく食べるなぁ~と感心しつつ、それにしても21:00を回っていても尾道ラーメンが食べられるお店ができたなんて、本当にうれしい限りです!
その後一度宿に帰ってお風呂の支度を・・・
また飲み屋街方面へ10分以上歩く羽目にはなるのですが、『天然温泉尾道みなと館』さんに向かいました。
宿で割引チケットを頂いた事もあって、ノンビリと大浴場に浸かるのも悪くないな・・・と。
ところがですよ、入った時は野球少年風の高校生達がロッカールームを、目一杯広がって使用しており、ロッカーを使えないし、そこら中びしょ濡れにして歩くしで・・・
また僕のイライラモードが点火する・・・。
H川様だけ先に空いたロッカーを使って入浴。
僕とヒデさんはクソやかましい高校生たちに睨みを利かせながら仁王立ち・・・
ようやく入浴した時にはドッと疲れが出てきて、眠いのなんの。
で、十分温まって風呂から上がったら、今度は大学生くらいのサークルか部活のグループがロッカールームへ入ってきて・・・
一人の子がトイレを占拠して出て来ない。(わざと?)
そして別の子がトイレをドンドン叩いて下品な下ネタを連発・・・挙句に「お前が出て来おへんのやったら、受付のお姉さんに聞いて女子トイレでも使わせてもらうわ~。」等と発言。
明らかな関西弁。
「この関西の恥さらし共が!」
僕とヒデさん、またしてもイライラ・・・
先ほどの高校生といい、この大学生といい、責任者的な先生なのか・・・保護者なのかが同伴しているのに、これがまた一緒になって冗談に付き合っている。
今回のしまなみ海道サイクリング・・・イライラするために来たのではないのですが。
公共施設でのマナーも解っていないような小僧共を引率するんだったら、もっと締めるところはビシッと締めて欲しいものである。
僕が注意して聞かなければ鉄拳制裁してもいいって言うなら話は早いのですが、最近のご時世は本当にやりにくくなったものです。
今の世の中、ストレスフリーな社会にならないものかと、心から切望します。
しかしまあ、宿に帰るまでイライラしていたおかげで、身体が冷えずに済みましたが・・・(笑)
で、初めてのドミトリー体験。
隣の部屋は韓国人観光客の御一行様で騒がしかったのですが、夜には静かになっていて良かったです。
ただ相部屋予定だったドイツ人はドタキャンしたっぽくて、結局現れませんでした。
せっかく必死にドイツ語を思い出していたのに残念であります。
あっ、もちろんあいさつ程度の言葉しか喋れませんが。(笑)
次回2日目スタート!お楽しみに。
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