2016年2月8日月曜日

メリダ・スクルトゥーラTEAMのフレームをDURA-ACEで・・・


昨年夏にしまなみ海道を一緒に走ったM山様の新車です。

しまなみの時は同じメリダの『リアクト400』というアルミフレームで走っていたM山様。

体重があるので、壊れないフレームで始めたロードバイクライフ。

しかし少しでも軽くて頑丈で・・・できれば乗り心地の良いロード・・・

そう思って昨年秋には同じリアクトでもカーボンフレーム仕様の『リアクト5000』を購入!

それはそれで気に入って乗っておられたようなのですが・・・

ここまでくると「更に軽くて楽な自転車が欲しい!」っていう物欲が強くなってきたのでしょう。

それで「僕はメリダが好きなんで・・・。」と新たに購入したのがこの『スクルトゥーラTEAM』のフレームキット。

半年の間に3台目ですよ!

でも、そのくらい走る事の楽しさを知ってしまわれたのでしょう!

まあメリダが好きなのはともかく、さすがに3台目は慎重にバイク選びをして頂きたかった・・・が本音ですが(笑)

確かにこのフレーム・・・とっても軽いし上りも速く走れそう。

新城選手がランプレチームに移籍した事も加えて、非常にホットなフレームだと言える。

しかし果たしてその乗り味は如何に?

まずBBのサイズが特殊なので、シマノ製クランクに対応のモデルを注文とあったのですが、TOKENのBBが品切れ中!

そこでMORTOPのBBを仕入れて採用する事にしたのですが・・・

まずリアブレーキのみダイレクトマウント仕様なので、組み付けとメンテナンスがやや面倒である。

自転車を倒立させての作業は、他人様の自転車を触る職業としてはタブーともいえる事なので、作業スタンドに固定し、ひっくり返しての取り付け作業となった。

そして最もスッキリしなかったのがワイヤーの取り回し。

特にBBハンガー周りの処理に無理矢理感があって、インナーワイヤーへのストレスが気になる。

フロントディレーラーを操作するインナーワイヤーに限っては、満足なガイドも付いておらず、「ライナーを利用して上手く形にしてね!」とでも言いたげな・・・

ほぼ組み立てるショップの応用力を頼りにしたような作り。

実際のところ、フレームキットに付属しているBBにはシマノクランク対応のアダプターが付属しており、セラミックベアリングにこだわるとかで無いのであれば、ある意味社外品のBBに交換しなくても問題なかったレベルで、むしろ純正BBの方がクランクシャフトカバーが付いているので、結果的にトラブルは起きなかったであろう。

というのも、フロントディレーラーのインナーワイヤーはフレーム内で剥き出しなので、ライナーで保護しつつやはりBBハンガー内でクランクシャフトカバーをガイド代わりにフレーム外へ引き上げる形状なので・・・

クランクカバーが無いMORTOPのBBを使う事で、シャフトとライナーが直接干渉する事態になったのである。

タケやんに作業を任せていたとはいえ、そこは僕の監督不行き届きであり・・・

ペダリングの度にシャフトに干渉したライナーが後方にずれていって、いつの間にかインナーワイヤーと直接干渉してしまう現象を起こしてしまう。

ペダリングの度にカチッ!カチッ!って音のする原因を探った結果がそれだった。

結局MORTOPのベアリングが圧入式って事も踏まえて、中にシャフトカバーを取り付けする案は難しいとして、ライナーとシャフトの間に摩擦が起こらないように工夫すれば良いって結論に至り、何とか大きなトラブルにはならないまま、処理を施すことができました。

そうは言っても・・・いずれはBBを交換するなど、何かしら対策を考えておく必要はあるでしょう。

で肝心な乗り味ですが・・・

BBを純正よりもダイレクト感のあるMORTOPに交換している事を踏まえても、決して踏み出しは軽くない。

むしろリアクトの方が素直に思える。

トンプソンのフォース程までとは言わないが、かなりスパルタンなフレームだと思います。

思い切って踏み込まないと、しなった後の反動を推進力に変えられない。

中途半端に踏むと・・・しなりと反動はバイブレーションに変わって、伸びが頭打ちになる。

フレームのリズムとシンクロするのが非常に難しい印象でした。

ただし・・・不思議と乗り心地は良く(ここはフォースも同じだった)、「のんびり走る!」と割り切って乗るのであれば、比較的快適な自転車にも思えました。

コーナーリングの安定感も十分ありましたし、そこは楽な自転車かも知れません。

上りでダンシングをする場合は、リズムを刻むのがやや困難かも知れませんが・・・

まあプロスペックのフレームだと思えば、そのくらい灰汁が強い自転車である事は当然として、それを乗りこなす楽しみは湧いてきますよね?

一応シマノDURA-ACEと、フルクラム・レーシングZEROで組み立てた重量は7.05kgと十分な軽量バイクに仕上がっています。

とりあえずM山様にはダイエットを兼ねて、この自転車を乗りこなせるよう、走り込んで頂くしかありません!



是非次回はカーボンバイクではなくチタンバイクを・・・

いや、愛着を持ってスクルトゥーラを永く乗ってあげて下さいね!

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