2016年10月23日日曜日

北アルプスチャレンジ!・・・その8 『この景色が観たかってん!』


トロリーバスの駅の裏口です。

何となく哀愁を感じる出入口じゃないですか?

黒部ダムの施設内には迷路のようなトンネルや通路が一杯あって、色々なところにこのような出入口があるんでしょうね。


この日にピッタリの注意書きがありました。

左の看板には『内蔵ノ助谷~仙人谷ダムまでの区間は通行禁止』と書いていますが、それも道の整備次第であって・・・

ただ今年は十字峡付近で頻発している地震の影響で、歩道の修復作業が難航している模様。

自己責任で行ける熟練者以外は来ないでくれ!と言っているようにも見える。(笑)

ちなみに地図上では「内蔵ノ助谷」ではなく「内蔵助谷(くらのすけだに)」が正しい表記である。

谷の上には『内蔵助平』という地名があるが、当然『ナイゾウスケベエ』とは読まない!(笑)

正しくは『クラノスケダイラ』と読みます。

この日は行けそうなら十字峡まで行きたいのですが・・・

前日の登山で足の裏と膝を完全に痛めてしまっているので、果たして行けるのか・・・

この時点で9:17なので、8時間以内に帰ってくればトロリーバスの最終便には間に合う計算。


立山アルペンルートは台風とか関係無しに大賑わいでした。


しばらくはこんな道をひたすら下って行きます。


でも傾斜はそこそこ急勾配ですよ。

10%は超えています!


ここで『旧日電歩道』の看板が出てきます。

これが水平歩道であり、下ノ廊下とも呼ばれるルートを示しています。

ちなみにここを真っ直ぐ行く道もありますが、通行禁止です!

更に言うと・・・後で聞いた話ですが、この真っ直ぐの方の道の先で、つい3日程前にツキノワグマが目撃されたそうです。

左へ下る道は・・・


こんな階段だったり・・・


こんな急な坂道を転げるように下りて行きます。

膝が笑う、笑う。

特に後半、コンクリートの水路沿いの急斜面を下る時など・・・

帰りに再びここを登れるのか不安になるくらい、強烈にダメージが残りました。



でもようやく川の畔まで下りて来ました!

見張り小屋らしきものが建っていて、外にクマのようなおじさんが座っていました。

「これから歩きに行くの?」

「おはようございます!そうですよ!」

「どこまで行く予定?」

「本当は今日欅平からここまで歩いてくるつもりだったんだけど、台風16号のお陰でプランが狂っちゃって・・・なので今日は次回チャレンジする時に備えて、ここから目安になる所まで歩いたら戻ってきます。」

「今回初めてなの?」

「はい、初めてですよ。」

「よくここの道知ってたね?」

「6月に黒部ダムでもらったダムカードのお陰で、水平歩道の存在を知りました。」

「今日は水量が多いから足元気を付けてね!」

「は~い!行ってきま~す!」

そんな会話を交わして、いざ黒部渓谷!


「おおお~っ!いきなりいい感じ!」

右手に大きな岩場があったので、そちらへ飛び移る!


黒部ダムが半分だけ顔を現しました!

観光放水もしているので、ここまで飛沫(しぶき)が飛んできます!



それにしても岩魚が泳いでいそうな気配がビンビン伝わってきます!

フライフィッシングとかしてみたい!


台風の後でもこの水の美しさ!

黒部渓谷の水は本物です!


そしていよいよ川を渡ります!

流れは速いけど、水の美しさに感動です。

橋を渡って左を向くとそこには・・・




き、き、き、きた~っ!





この景色に会いたかったんだよ~!

くそ~っ!どうせなら欅平から歩いてきた最後に、この景色を拝みたかった~!

そしたらきっと感動で涙が出ただろうなぁ~。


今来た道を振り返ると、見張り小屋が見えます!

関西電力さんの職員さんが交代でこの近辺をパトロールしているそうです。

次回・・・黒部渓谷は下ノ廊下!どこまで歩いて行けるかな?

どうぞお楽しみに!

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