2016年6月7日火曜日

なにそれ?クレームのつもりですか?

パンク修理やチューブ交換した後で、たま~にこういうお客様が出戻りしてきます。

「こないだここで修理してんけど、こんなにすぐ空気って抜けるもんなん?」

って、明らかに当店の責任にしようって腹づもりであることは明確。

もしも当店の修理ミスであれば、責任は果たしたいので無償で直しますよ。

むしろそれで怪我や事故があった時の為に保険(弁護士特約付き)にも加入しています。

当然そうならないように努力も注意もしていますが、100%大丈夫なんて断言できるほど僕も偉くはない。



ただ、だからといって・・・あからさまにクレーム的な、当店の技術を疑ったものの言いようで、入って来られたりすると・・・

僕なんて手に持っている工具を、投げつけたい衝動に駆られるので、是非気をつけて頂きたいのです。

まして他のお客様の接客をしている最中とかだと、最悪の相乗効果抜群ですよね?

それでもしも原因が当店のミスじゃなかった時に、一体その方はどういう落とし前をつけてくれるんでしょうか?

僕の生まれ育った長田区や兵庫区っていう極めて野蛮な地域では、「おいおい!すんませんやあらへんねん!これは指一本じゃ足りへんよなぁ!」って話にすらなりますよ・・・多分。(笑)



そうでなくても出戻りなんていうのは店の信用を失墜する大事件なので、例え800円のパンク修理1つをミスしただけでも、その噂や評判が巡り巡って100万円程度の損失になるものなんです。

信頼を回復するまでの期間も半年~1年は最低でもかかるのです。



常連の顧客なんて少なくてもやっていけるような、立地条件の良いお店や、初心者のお客様しか相手しないお店であれば、ヘッドのガタツキが残っていようが、ホイールの振れ取りもきっちりしないで新車を販売したとしても、きっと気にも留めないのでしょう。

当店はお客様一人一人に思い入れを持って対応しています。

その方の乗り方に合わせて、ただ直すのではなく、今後の扱い方のアドバイスも説明するようにしています。

それは故障やパンクの原因が何かを教えてあげる事からはじまります。

自転車の状態を見ればその方の自転車に対する愛情や、扱い方は一目瞭然なのです。




今回のクレームじみたお客様も、サイクリング用のロードに乗っていらっしゃる方だったので、4月頃パンクしてチューブを交換した際に、「いつも何気圧にされていますか?」の問いかけたのですが、「知らん。パンパンに入ってたらいいんじゃないの?」って返されて・・・

「マジか~。ありえんわ~。」と思いつつも・・・

「これは6~8気圧ないと駄目なタイヤなので、今回は7気圧ちょっとで調整しておきますね!」ってお渡しした記憶が残っていて・・・

今回パンクしたそのタイヤをめくって見ると、バルブ周りでチューブがS字に折り重なっており、明らかに空気圧が少ない状態で乗って、ブレーキの度にホイールとタイヤが断層のようにずれて、中のチューブが折り重なり、恐らくは折り重なった箇所が擦れたり、伸びた箇所が薄くなっているのでひび割れ等した可能性がある・・・

一目でそういう判断のできる状態でした。

「ちなみに空気圧はいつもどのくらいで合わせてますか?」

「ああん?空気圧?前にチューブ交換してからワシは何も触ってへんぞ!」

「そうでしたか。恐らくチューブを交換した際にも空気圧の説明と、空気圧が徐々に減る話も説明していたとは思いますが、それから全く足していなかったんですね?」

「なんや、そんなにすぐ抜けるものなんか?」

「ロードバイクは毎回空気圧を管理しないと、乗り続けてはいけないって説明したのをお忘れになったのですか?」

「えっ?毎回?」

「ええ・・・この自転車をどこで購入したのかは存じ上げませんが、販売店でもその説明は必ずあると思うのですが、それもお伺いしてなかったのですか?」



実際にチューブを取り出して点検してみたら、やはりバルブ付近が擦れて穴が開いていました。

寄りによって修理の困難な場所です。

お店によっては有無を言わさず「チューブ交換です!」というような箇所!

しかし人の話を聞いていないばかりか、技術力まで疑われて、少々ムカッときた僕は、「バルブ近くのパンクであっても綺麗に直せる技術はちゃんとあるんだよ!」って見せつけて直す事にしました。

これで出戻りがあったら僕の負けですけど(笑)



その時は店をたたんでもいいっていうくらいの覚悟でないと、こんなクレーム対応・・・いちいち付き合ってられません。



頭ごなしに来て、散々当店に恥をかかせておいて、理由がお客様自身って判った時の情けなさ。

こちらも辛くなるので、何事ももう少し大人な対応でお願いしたいものです。



P.S.長田区と兵庫区の皆さんへ、極めて野蛮な地域と表現した事について、誉めちぎり過ぎた事を心よりお詫び申し上げます!これは『地元愛』です。

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