2019年12月5日木曜日

『若狭路モニタリングツアー』行ってきました!・・・その⑥・・・浪路旅館での楽しい時間!と・・・その裏側


梅丈岳山頂に蛍の光が流れる中、各々に夕景を見納めながら下山する。


東の空には月が・・・


先ほど上ってきたレインボーラインの道路が見えます。

写真左手・・・遠くの方には越前岬も薄っすらと確認できます。

H様やT様、F様が待ちくたびれてるかも知れませんので急いで下山しましょう!


徒歩でも山頂まで登れるのですが、同じ料金を支払って登るならリフトの方が早いです。


アキラ君も景色を堪能したみたいで満足そうでした。


でも蛍の光が流れると寂しい気持ちになりますよね。


駐車場に到着!

って思ったら・・・


またアキラ君が要らないパフォーマンスを始めようと・・・


本当は子ダヌキの顔がなかったそうで、そこに顔をはめて記念撮影して欲しかったんだって・・・。

閉園前なので着脱式の顔を装着させられてしまったのですね。

アキラ君・・・はしゃぎ過ぎ。(笑)

まあ・・・このくらいなら微笑ましいので、事件簿にはカウントしないであげましょう。


駐車場からも景色は楽しめるので、H様はそれなりに景色を楽しんでおられたそうです。

F様はお土産屋さんをぶらぶらと見て回って過ごしていました。

ところが大変だったのはT様で、決まりかけていたお仕事の契約が1本飛んでしまったという電話があったそうで・・・かなり落ち込んでいました。(この時点ではその事を伏せて、何事もないように振舞っておられました)


ここから宿泊予定の『浪路旅館』までは、上ってきた道を逆に戻ればあっという間に到着するのですが、せっかくなのでレインボーラインを海山まで抜けて、三方五湖を周遊するルートで向かう事にしました。

H様は以前当店の主催で越前海岸サイクリングを催行した際、前泊で浪路旅館に泊まったことがあるので、駐車場から宿までの道もよく覚えておいででした。

さすがに到着した時はもう外は真っ暗でしたが、女将さんやスタッフの皆さんが玄関で明るくお出迎えして下さって、無事にチェックイン!

看板犬のミーちゃんも参加者の皆さんに懐いてくれて良かったです。


楽しみにしていた夕食です。

勿論これは初期のセットなので、後からまだメニューは追加されます。

メニューは僕と女将さんとで話し合って、かなり工夫して頂いてます。

予算の問題もあるのでさすがに水揚げされたばかりの越前ガニや、若狭フグなどの高級食材は採用できませんが、地場産のサザエやうなぎの茶碗蒸し、地鶏とうそばのお鍋、米は福井県産のブランド米『いちほまれ』など・・・

ちゃんとお品書きまで作って頂きました。

ズワイガニはカナダ産のものでお願いしました。

なぜカナダ産なのか?



ズワイガニは日本海からオホーツク海にかけて漁獲されます。

その中で福井県沖で獲れたものが越前ガニや松葉ガニ、柴山ガニ、間人ガニ等のブランドガニになるのです。

カニは深海に棲むデリケートな生き物なので船酔いします。

漁獲後に船のいけすに入れていても、あっという間に弱って死んでしまうそうで、弱ったり死んでしまったカニは一気に味が落ちてしまいます。

最悪カニみそ(実際には脳みそではなく消化器官)が溶けて身に染みわたって、身も全て溶けてしまい、スカスカの『ベチャガニ』になってしまう可能性もあるのです。

なので越前ガニがズワイガニの王様なのは、漁獲する漁場から水揚げする港までの距離が最も近いため、カニが元気なうちに生で食べたりボイルできるところに理由があります。

しかし三国港を代表に越前の港はどこも小さく、大きな船が出入りできないので、一度に水揚げできる量が少ない事も希少価値となっています。

ズワイガニに限らず、カニの身をスルッと気持ちよく抜いて、美味しく食べるためには鮮度が命です。

北海道の漁船などにはボイルして急速冷凍する設備がついていますが、漁獲後のどのタイミングにカニを締めて調理するか、また釜の圧力と塩加減などが味に影響するので、僕は北海道で売っているズワイガニは当たりはずれが大きいと思っています。

また福井県でお土産用や、飲食店用に卸しているズワイガニの多くはロシア産です。

しかしこれもお国柄なのか・・・ロシアの業者はいい加減なところが多く、加工処理のクオリティには安定感がありません。

要するに当たりはずれが激しいのです。

ところがカナダには福井県漁業連盟が直接、ズワイガニの加工に携わる設備や指導を施しており、鮮度は北海道産と同等レベルですが、味は福井県のそれと変わらない安定のクオリティです。

調理直後に急速冷凍っていうのも美味しさの秘訣です。

ボイルしたカニを急速冷凍せずに店頭に並べていると、カニの節々が黄ばんで汚くなってきます。

元々死んだカニをボイルして売っているものだとなお、味は比べ物にならないくらい落ちているので、例えばタグ付きのブランドガニを何万円も支払って買うとして、それを地元の観光客目当てに商売しているカニ屋さんで購入するのは・・・お勧めできません!

日本海で買うからと言って、どこのお店も正直な商売をしている訳ではないので、あんまり大きな声では言いたくないですけど・・・気を付けましょう。

1杯が15000円以上(解禁直後や年末年始は価格が倍以上)するズワイガニで、本当に活きのよいタイミングでボイルしたものであれば、絶対に身はスルッと気持ちよく抜けます。

ハサミやカニスプーン(フォーク)を使わなくたって、綺麗に食べる事ができるのです。

まあそんな諸々の事情で今回はカナダ産のズワイガニです。



そしてお願いしていた船盛です!

今回はカンパチが手に入ったそうで1本つけて頂きました!

やはり日本海と言えば青魚ですよね。

千鳥苑で作っている地場産のクラフトビールも美味しいので、皆さんにご用意させて頂きました。


夜の久々子海水浴場。


月明かりが綺麗です。

今回3部屋に別れて寝る事になりましたが、僕を含む男性陣の部屋にみんな集まって談笑が始まりました。

皆さんがより打ち解け合う事ができて本当に楽しかったです。

本当はこの日湖上館パムコでソーシャルビジネスカレッジがあったのですが・・・

今回は参加者も少なく、宿泊するメンバーがいなかったので・・・僕があいさつしに行ったらみんな帰った後でした。(汗)

仕方なく急いで宿に戻ったのですが・・・

「えっ?みんな寝てる?」

お腹いっぱい食べて、お酒を飲んでお風呂に入って・・・それなら解る!

僕と同様お酒を飲んでないアキラ君も布団に入っている。

まあなんだかんだで楽しかったけど疲れも溜まっているのでしょう。

僕の部屋にはH様、T様、O様、そしてアキラ君と5人で寝ていたのですが・・・

何か怖い話でもして盛り上がりたかったのに残念・・・いや、きっとそうなる事を予想して先に狸寝入りされてしまったのかも知れない。(笑)



だが僕が怖い話をするよりも、もっと恐怖の大事件がこの後起こるなんて!



この時点で僕はまだそのような事態を想像すらしていませんでした。



深夜1時半頃・・・

外泊すると一段と寝つきの悪くなる僕が、ようやく眠りに入った瞬間・・・

「ヒュ~!ヒュ~!」と誰かの寝息のような音で目が覚めてしまいました。

しかしせっかく寝つこうとしたタイミングだったので、気にしないようにして寝ていたら・・・今度は・・・

「ピィ~~~~ッ!ピィ~~~~~~ッ!」と更に高い音に変わって部屋中に響きます。

その次のタイミングに鼻がぶっ壊れてしまうんじゃないか?って思えるくらいの勢いで鼻水をすする音が「ズルズル~~~~ッ!」って・・・

その瞬間犯人がアキラ君だと確信。

「おい!鼻をすするなよ!鼻をかんで、うがいをして来いよ!」って声を掛けても一切反応なし。

肩を掴んで揺さぶっても起きやしない。

かなりの爆音なので、他の人まで目を覚ますんじゃないかと心配するが・・・

「あれ?みんな眠ってる。うそでしょ?どんだけ皆さん疲れているの?」

そこから僕は2時半頃まで寝れないでいた。

ボリボリボリボリボリ~ッ!

爪を立てて畳を掻きむしっているのか?って思えるくらいの音で、顔や腕、身体中を掻きまくるアキラ君。

彼はアトピーなので理解はできるのですが・・・掻き過ぎ!

そのうちヒリヒリして痛くなってきたのか、今度は全身を全力でさすりまくる。

洗濯板でカッターシャツのシミでも取っているのか?っていうくらいの勢いとパワー!

しかも僕の知る限り、アキラ君にこんなパワーは無い!

普段のアキラ君では考えられないような恐ろしい力で掻いたりさすったりするもので、部屋の畳も振動で揺れている。

震度2くらいの軽い地震かと思うくらいの揺れです。

それでも誰も起きません。

「いやいや・・・うそでしょ?」

恐くて寝れないくらいの事態です。

そのうちあまりにも痒かったのでしょう・・・全力で自分の顔を叩き始めたのです!

両手で目一杯、バシッ!バシッ!って、それもスピードが尋常ではない。

「自分の顔を叩くスピードかそれ?」

1秒間に16連打の高橋名人には負けるかも知れないけど、14連打の毛利名人とはいい勝負するんじゃないか?と思えるくらいの連打。

顔から枕、布団を通して・・・やはり畳が揺れるほどの衝撃である。



リアルホラー映画を観ているような気分になって寝れない。



5分、10分の話ではない。

そんな尋常ではないスピードとパワーで30分以上も悶えるアキラ君。

その後は疲れたのかピタッと止まって、その後恐ろしいほどの静寂が・・・。

余計に気持ち悪くて・・・落ち着いて寝れない。

その時点で2時を完全に回っていたので、再び眠りについたのは2時半頃だと思います。

そして3時過ぎ・・・


「ピィイイイイイイ~~~~~~~~~ッ!・・・ズズッ・・・ズルズル~~~ッ!」

「ボリボリボリ・・・・ゴシゴシゴシ・・・・バシバシバシバシバシバシバシ~ッ!」



またしても地震のような振動で「うわぁ~!また始まったんかぁ~。」と目が覚める。

なぜこの状況でみんなは平気で寝ていられるんだろう?

そう思っていたのですが、この時ばかりはT様もこっそり目を覚ましていたらしく、僕以上にアキラ君の異変に怯えていたそうです。(苦笑)

『アキラ事件簿その7』はエクソシストを呼ばないといけないレベルの大事件でした。

で今度は割と早めに眠りにつけたのだけど・・・4時過ぎ。

今度はアキラ君がものすごい勢いで立ち上がった振動で目が覚めた。

「今度は何?」って思ってドキドキしていたら・・・トイレだった。

たのむ!・・・もっとそろりと動いてくれ!(笑)

その時はH様も目を覚まし、携帯電話を確認してからまた寝ていました。

結局僕もその後少しは寝たのですが、5時過ぎにH様が起きたのに合わせて一緒に起きる事にしました。

H様はその後軽くランニング(というか散歩?)に出かけたので、僕はロビーでマッサージチェアに癒される。

結局まともに睡眠をとれていないので、ストレッチを念入りにすることにしました。

せっかく浪路旅館は若狭湾の波の音に癒されて、気持ちよく睡眠がとれる環境だというのに、アキラ君のお陰で僕にとっては恐怖の夜になってしまいました。

6時半・・・朝食の時間です。


しっかりたんぱく質を摂ってサイクリングに臨みましょう!


あれだけ寝ながら暴れ倒したアキラ君は、既に燃え尽きています。(笑)


綺麗な海・・・と言いたいところですが、中国や朝鮮半島から流れてくるゴミで砂浜が汚れています。

毎年この清掃が大変なんです。

特に若い人が減ってご年輩の方が増えてきているので・・・

なので僕としては、そういうボランティアもこれからやっていきたい活動の一つと考えています。

7:30チェックアウト。

これから再び千鳥苑に移動してサイクリングの準備に入ります。

ではまた次回!

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