2019年12月3日火曜日

『若狭路モニタリングツアー』行ってきました!・・・その②・・・三方五湖の歴史と自然を満喫!


カヤックツアーのスタートです!

まずは虹岳島荘(こがしまそう)という温泉旅館を目印に前進します!


カヤックがひっくり返ったらどうしよう?と心配していたT様はやや緊張気味。

しかしインストラクターの岡本さんと一緒なので心配はありません。

水月湖の水深5m以下は硫化水素が蓄積され無酸素状態ですので沈むと危険です。

ちなみにここ水月湖はそういった特殊な環境から、年縞(ねんこう)が湖底に綺麗な状態で7万年分も堆積していたという奇跡の湖でもあるのです。

何がすごいって、例えばこれまでエジプトのピラミッドが何年頃に建てられたか・・・って話で、大体の予測しかできなかったことが、年縞によって正確な年月を算出できるようになったのだから、これから歴史の年表が大きく変わる可能性や期待が高まっているのです。

これって世紀の大発見なんですよ!


ところでK様ご夫妻もカヤック初体験ですが、こちらはものすごくご満悦!


本当に楽しそうです!


午前中は風が一切吹いていなかったことがありがたかったです。

皆さん順調に速度を上げていく。


湖面でゆったりしていた水鳥の群れが一斉に飛び立ちました。

ここでアキラ君がニヤリと笑う。


水面すれすれで飛ぶ水鳥。

実は今回希望日などを考慮して催行したのですが、やはり仕事だったりご家族の手術などが原因で、参加できなかった参加者も何人かおられました。

その一人に河野さんもいた訳ですが、こんなに鳥だらけだったら・・・きっとカヤックで気を失っているかも知れないね?って話をした瞬間・・・

無駄に河野さんに対する対抗心が強いアキラ君が燃える!

「よっしゃ!河野~っ!鳥の写真をいっぱい撮って見せてやる~!」などと意気込んでいましたが・・・

余りにもアキラ君が張り切っていたので、インストラクターの日下さんが「その河野さんって方は本来参加予定だったのですか?」と、遠回しに河野さんが参加しなくてアキラ君が寂しがっているのだと解釈している様子がほほえましかったです。(笑)


僕がアキラ君を追い抜くとこれまた負けじとスピードを上げる。

付き合わされているO様は大変です。(笑)


目的の虹岳島荘が近付いてきました。


ステーキハウスの『銀座スエヒロ』の創始者が建てたという施設です。

『スエヒロ』は関西では馴染みが薄いかも知れませんが、元々は大阪の堂島が起源の老舗で、京都の四条通にも支店があった(現在はアバンティに店舗があるらしい)ので、僕も以前はよく利用していました。

ここ虹岳島荘は坂本龍一さんなどもお忍びで泊まりにいらっしゃるそうですが、福井県唯一の『日本秘湯を守る会』の会員としても、温泉マニアの間では知られています。

ラドン温泉なのですが、水月湖の水質や湖底に蓄積された硫化水素との関係性などは、まだ明らかにされていません。

ただ水月湖を東から西へ横断するように泳いだ人がいるそうで、ちょうど写真を撮っているこの辺りの水は温かくて気持ち悪かったとおっしゃっていたとかで、温泉が湖底からも湧き出している可能性があるのではないかと思います。


本当に穏やかなコンディションです。


そしてどのカヤックも遅れることなく、順調に進んでいます。


そして虹岳島荘の前には浦見川の出入り口が・・・

ここを抜けると久々子湖と繋がっています。

水月湖も汽水で海水と淡水が混ざっているのですが、久々子湖の方がより海水濃度の高い汽水です。

久々子湖は海とも繋がっているので、潮の満ち引きによっては浦見川の流れも変わるとかで、行きか帰りのどちらかが大変になる事もあるそうです。


今日は行きが流れがあって楽なので、帰りは逆流でちょっとしんどいかも・・・という日下さんの判断です。


浦見川では運が良ければカワセミを観察することもできるそうなので、皆さんには周辺の野鳥に気を配りながら進みましょう!とご案内。


この橋は以前の若狭ソーシャルビジネスカレッジにて、自転車で走行した事のある橋です。

自転車で菅湖の湖畔を走って、虹岳島荘の前を通過して間も無く、この橋を渡って水月湖の外周へと入ります。


こちらはアキラ君視点!


とことん鳥狙いで撮影しています。


サギでしょうか。


雲が炎のように見えます。


アキラ君が『対河野』写真を撮影中の間はO様が一人でパドリングを頑張っています。


ずっと旋回しています。

我々を歓迎しているのか、警戒しているのか、それともアキラ君の思惑がテレパシーで繋がっているのか?

後者の場合河野さんに撃ち落されても文句は言えません。


まるで不死鳥!

雲の動きがとても面白い空でした。


アキラ君の視点が通常に戻りました。


最後尾の岡本さんが撮影!

橋の下をくぐって野鳥探しをしています。



しかし残念ながらサギとトビ以外は小さな野鳥しか見当たりません。


1662年に発生した寛文近江若狭地震で、久々子湖と菅子を結ぶ気山川(きやまがわ)が隆起してしまい、それによって上流の3つの湖が水で溢れたそうです。

そこで2年がかりで作った水路がこの浦見川なのです。


留美さん視点です。

あの先に久々子湖があります。


この付近に浦見川を作った行方久兵衛さんという人が自分の名前を彫って残そうとした場所が残っています。

ただ「そういう事は自分で評価するものではなく、誰かが評価して作ってくれるものだから自分で名前を彫るなんてカッコ悪い真似はするんじゃない!」と母親に咎められて、久兵衛さんも諦めたのだそうです。


いよいよ久々子湖側へ出てきました。


こんな舟屋もあって、雰囲気を感じますね。

舟屋と言えば京都府の伊根が有名ですが、若狭も三方五湖周辺に見られます。


そういえば久々子湖で獲れるシジミも美味しいそうです!


この辺りで養殖をしているみたいなので、パドリングも静かに丁寧にゆっくりと進みます。


情緒があってホントに楽しいですね。


アキラ君が水面の水鳥が一斉に飛び立つ瞬間をまた撮影!

ここまで被写体が小さいと、さすがに河野さんも怖がらないと思うけど・・・。(笑)


久々子湖に出ました!

僕が最初に新規事業の拠点にしようと考えていたコルパという施設が、向こうに見える野球場の右手にあります。

九州の業者さんではなく、周辺の観光施設たちさんとコネクションのある僕が運営していれば、きっと上手く活用できていたと思うんですけど・・・

美浜町役場さん・・・その分は今後の活動で協力して下さいよ!(大いに期待しています。)

とりあえずここでカヤックツアーは一度水月湖へ引き返します。

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