そうそう、今回も試乗車のラインナップが少なかったり、そもそも参加メーカーが激減している背景には色々と理由があるみたいなんですよ。
一つにはサイクルモードへの出展費用でしょうね。
輸送費やら機材費やら人件費も加わると、幕張と大阪南港の両方に出展すればかなりの費用がかかるはず!
下手をすれば軽く1千万円仕事なんじゃないでしょうか?
次に試乗車ですが、これも卸業者の経費で組み立てて準備する訳ですが・・・
まあなんせよく壊されるらしいんですよ。
特にカーボンフレームが主流になっているせいで、ちょっとした落車でもフレームが破断しやすいのです。
そして落車や接触をしても一切申告せず、何事も無かったかのように返却するお客様も多いそうで・・・
そりゃピナレロやデローザ、コルナゴなんかだと、2~3台いかれちゃったら軽く100万円以上の損害になる事だってありますからね。
そう思うと各メーカーも出し渋りますよね~(苦笑)
もちろん保険とかには入っているでしょうけど、どこのメーカーのスタッフも、サイクルモードの1週間前からは、ほとんど夜中まで残業して試乗車を組み立てたり・・・と、それはお客様の為にと思って頑張ってくれているんです。
そんな気持ちを考えたらもう少し大切に乗って欲しいというか・・・
どいつもこいつも雑な乗り方してるよな~って、見ていると感じるんですよね。
そもそも身の丈に合った自転車に乗ってもらえませんか?
そういいたくなるお客様の多い事!
そりゃね100万円以上の高級車をはじめとした、プロスペッククラスの自転車なんて、普段ではお目にかかることも稀でしょうから、記念に乗っておこう!みたいなノリのお客様が多くなるのも確かです。
しかしねぇ・・・
こういうふうに、初心者の方の為のレッスンコーナーまで用意してくれているんだから、まずは操作方法だけでもしっかりと身につけてから試乗してもらいたいものですよ。
そうでなくても試乗車の中には逆ブレーキ仕様の自転車も結構あったので、普段の感覚でブレーキを操作したらジャックナイフして吹っ飛んでいったり・・・
そんな光景も珍しくないというか・・・
確かに自転車は、これまで運動という運動を経験していない人でも、気軽に始められちゃうスポーツではあります。
しかしスペックばかり気にするオタクが多いのも事実で、数字や知識ばかりに囚われずに、とにかく乗り方の基礎くらい身につけてから来い!って言いたくなるのはメーカー側の本音ではないかと思われます。
事実今回の大阪会場では、初日からカップルがドグマでランデブー!
複合コーナーでバランスを崩した彼女と接触して、2人とも落車!
ドグマ2台の損害価格はいかほどに?(驚)
現場を見た中富君とN様2号は・・・
「あれはないっすわ!大体コースも狭いし人も多いのに、横並びでアウトインアウトなんてされたら後ろもつかえるし、カップル同士とはいえ突然進路を塞がれたら事故しても当たり前!」
もっと周りのスピードやライン、自分のスピードとラインをしっかり把握・分析し、瞬時に判断できるようにならないと、あんな狭い試乗コースでは、自転車の性能を引き出すどころか、まともに走る事すらままならないのです!
自分一人が走るコースじゃないんです。
常に自分より速い人が後ろから刺してくる可能性や、前方の人が急にラインを変えてくる可能性などを計算しつつ、安全マージンをとったラインで走らなければなりません!
それをまるでニュータイプにでもなったつもりなのか、隙間を縫うような走りで暴走するピナレロやデローザが多数!!
振り回す腕も無いのに金にものをいわせて、フェラーリやランボルギーニを暴走させてるDQNと同じか・・・
いや、試乗でお借りしている自転車だと考えれば、どう考えてもそれ以下の行為ですよね?
あと女性ライダーに多かったのが、コースを逆走しそうになっている人とか、完全に自分の世界で走っている人。
出来るだけ周りの動きを良く見て、正しい判断が出来るように訓練しましょう!
ちなみに今中氏はヒルクライムが安全なレースイベントだと薦めてはいましたが・・・
ヒルクライムばかりやっていたんじゃ、いつまで経ってもライディングテクニックは磨けません!
とまあ・・・
そんな状況ですから試乗車を壊されたくないメーカーにしてみたら、出展条件の『完成車を販売するメーカーは試乗車を提供する事』なんて割に合わない話な訳で・・・。
正直そういった裏事情を聞くと、今回のサイクルモードが無事開催された事自体、奇跡だと感じました。
ところで試乗車のインプレッションをまとめてみます!
車種によって1人の感想をベースに、また4人の総評をベースに評価をしているので、あくまで参考程度にご覧下さいませ!
メーカー 車名 乗り心地 剛性 加速性 操作性 デザイン 総合
デローザ R838 8 7 7 8 9 78点
↓ ネオプリマート 9 7 9 10 10 91点
インターマックス バルブレンボ 5 10 9 9 10 86点
クオータ KOM-Air 8 7 9 8 6 77点
↓ クラーロ 7 8 9 9 7 80点
↓ コルサ 6 9 8 7 8 75点
デダチャイ ネリッシモ 7 9 9 8 7 81点
ピナレロ ドグマ65.1 7 9 10 10 10 93点
リドレー ノア 7 9 9 8 7 80点
ニールプライド ビューラSL 8 8 9 7 9 83点
↓ ゼファー 9 8 9 9 8 87点
↓ アリーゼ 8 9 10 10 9 93点
スペシャライズド ターマックSL 7 10 10 10 8 91点
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