2013年4月28日日曜日

中古自転車の定義

最近問い合わせの電話が増えたのは嬉しいのですが・・・

「中古自転車を扱ってますか?」という内容が多い。

勿論『古物商』の資格は取っていますので、中古の買取りや販売も可能です。

しかしですよ・・・

皆さんの認識において中古自転車ってどういうものですか?

①安ければなんでもいい

②ボロボロでもなんでも乗れたらいい

③どうせまた盗まれるくらいなら・・・

以上の3項目に当てはまる方は是非よく考え直して下さい!

当店で展示販売している中古といえば、ビアンキとインターマックスがございますが・・・

どちらも最高に素晴らしい自転車で、中古でも価値が高い作品だからこそ、自信を持って置いているのであって・・・

俗に言うママちゃりの中古車なんて、基本的には扱いたくありません。



安ければ何でもいいからという理由で、ボロボロの粗大ゴミ同然の自転車を買ったとしましょう。

仮にその購入価格が3000円だった場合・・・

まずその自転車はほとんど整備されてはいないと思われます。

販売しているお店が廃棄処分で引き取った自転車の場合、処分代を2000円程取ったとして・・・

その場合、前後のブレーキくらいなら新品のシューに交換してくれるかも知れません。

しかしブレーキシュー2ペアで760円、前後ブレーキ交換調整工賃1200円と考えたら、処分代の2000円はすぐに消えます。

そうなるとそれ以外を直したり、部品交換したら3000円では売れなくなります。

だってタイヤとチューブのセットが1本2000円なんですよ?

ボロボロの自転車を安全に乗れる状態に直そうと思ったら、部品代だけでも平均して10000円くらいかかるんです。

それに工賃を加えたら計15000~20000円くらい必要です。

つまりママちゃりの場合、中古自転車の方がお金がかかる訳ですよ!!

3000円とか5000円で売っている自転車は、基本的に整備はしていません。

よほど店で買い取った時の状態が良い自転車でなければ、手を出すのはかなり危険です。

「貴方は3000円の自転車で人生失いたいですか?」

それが安全な自転車を扱う、我々自転車屋の意見です。

新車でも10000円しないような自転車にしてもそう・・・

どこで誰が組み立てているかもわからない、安全確認や点検もできていない、そんな自転車でいいんですか?

例えば1000万円出してベンツを買ったとしましょう。

発進して間も無くホイールが外れて事故になりました。

これって大問題ですよね?

それが1万円の自転車だったら別に壊れてもオッケーなのでしょうか?

また、盗まれても平気なのでしょうか?

1万円だろうが1000万円だろうが同じじゃないでしょうか?

貴方の命を乗せる乗り物に変わりないでしょ?

ひとたび事故をすれば、周りを巻き込む可能性のある乗り物であることにも違いないでしょ?

貴方の所有物でしょ?責任持って扱わなきゃいけませんよね?

そう考えたらボロでいいとか盗まれてもいいとか、とにかく安いものでいいなんて簡単に言えないでしょ?

僕らとしてもそんなゴミを売って事故をされて、「おたくで買った自転車のせいで・・・」なんて言われたくはありませんよ!

盗まれたくなかったら世界で1台だけの自分仕様の自転車に仕上げればいい!

セキュリティにお金をかければいい!

まずは気に入った自転車を買い、愛着を持って大切に扱おうよ!

自転車だって命乗せて走ってんねん!

使い捨てみたいな考えで乗るなよ!

僕は誰もが安全に、楽しく自転車に乗ってもらう為に職人をしているんです!!

職人をなめんなよ!

それが自転車屋を代表して叫びたい本音です。

失礼致しました。

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