その気になればどんなデザインでもできるかも知れません。
2台目以降で購入を考える人なら、「次はもう買い換えなくてもいいくらいの自転車が欲しい!」って思うのはごくごく自然の事だと考えています。
男性だったらある程度既製品のデザインでも「これカッコイイなぁ!」って思うフレームだったら、あとはアッセンブルするパーツ次第で、自身のオリジナリティを出せると思うんです。
男性はデザインより、やや機能美を優先する傾向があります。
しかし女性の場合は機能美よりも見た目の美しさや、独自の世界観やイメージにシンクロするデザインを好む傾向が強いと思うんです。
なので本来機能美を重視して製作される自転車においては、作る人の大半が男の人って考えたとき、デザインって女性的に見ると妥協しないと乗れない自転車が多いと思うんです。
仮に自転車のデザイナー(女性)を採用しているメーカーがあったところで、現時点でそこまで女性らしいデザインの自転車って無いように思えます。
若干偏見じみた表現にはなりますが、結局自転車が好きで、その製造に関わる仕事を選ぶくらいの女性ですから、ひょっとしたら男性的な美的感覚の方かも知れないし、どんなに女性らしいデザインを考えたところで、コストがかかり過ぎれば会社的に却下されるし、上層部の感覚が古臭ければ当然許可は下りにくいだろうし・・・
とにかく目を引くような女性的デザインなんてそうそう見ない訳ですよ。
『じゃあ作ったらいいんじゃないの?』
答えは単純だと思うんです。
僕は今回カラーオーダーで自転車を注文した女性に求めるもの、譲れないものを窺いました。
①水玉デザインが施されていること
②白がベースだけど青も好き
③どこでもいいから小さくウサギのシルエットを施して欲しい
④コストは可能な限り抑えて
⑤当然の事ながら小柄な人でもカッコよく乗れるサイズとセッティングにして欲しい
以上の条件を元に、概ねのデザインをラフで作った後、お客様と共同でデザインの草稿を仕上げ、パソコンデータとして制作。
要はそれでカッティングシートを作って、塗装のマスキングにするという提案です。
あとはコストを抑えるためには塗装の行程を悪戯に増やさない!
つまり複雑なデザインにさえしなければ可能。
それ以外の仕上げやコーディネートは僕に一任されたので、エヴァディオさんとコミュニケーションを取りながら具現化していく。
従来のワタナベ塗装さんがいないから、正直色々不安ではありましたが・・・
新型のバッカスSLをこんな感じで仕上げました。
あえてエヴァディオの旧ロゴを採用したのは水玉フォークとの相性を考えて。
個人的にも旧ロゴの方が好きですし。(笑)
そしてフロントフォークのクラウンにさりげなくウサギのシルエットを・・・。
水玉に紛れてワンポイントとして左右に入れてみました。
今回フレーム本体はシンプルにパールホワイト1色にしましたが、行程さえ無駄に増やさなければそこまで大幅なチャージ料金がかからないので、バックエンドも青色にしたり、そこにも水玉をあしらう事ができたとおもいます。
エヴァディオの自転車は間違いなく人の第6感を刺激する最高の自転車です。
それがこのようにカラーもオーダーできるのですから、僕がずっと提言している『世界で1台、自分だけの愛車を作りましょう!』を、最高の走りも併せて実現できる訳ですよ。
勿論女性に限らず男性も「こんなロゴを入れて欲しい!」とか、「こんな書体の文字を入れて欲しい!」等といったニーズを、どんどんお聞かせ下さい!
とりあえずこの自転車の完成形は後日改めてアップいたします。
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