2020年11月27日金曜日

2020年5月は山三昧!・・・その⑤『しばらくは山以外でウォーキング!』

 


5月13日以降しばらく、山は尺取虫が久々に大量発生しているので避けよう!って話で、普通に街中をウォーキングする事になりました。


それにMちゃんもなっちゃんも、そろそろ緊急事態宣言中に与えられた学校からの課題を提出しないとならない期限も近付いており、歩く頻度を少し減らす事にしました。


ところで上の写真は中央卸売市場近くで撮った写真ですが、カニが2匹(こんな小さいサイズでも2杯とするべきか?)紛れて写っています。


発見できましたか?(笑)


なっちゃんにしてもMちゃんにしても、HAT神戸以外をほとんど知らずに育っています。


アキラ君もそうです。


両親が共働きだったり、習い事で忙しかったり、理由や環境は様々ですが、家族でゆっくり旅行に行ったり、友達とだったり一人旅だったりの経験がまだないので、本当に何も知らない事が多いです。


アキラ君の場合、家族旅行は毎年しているらしいのですが、だいたいお決まりのコースで馴染みの宿に泊まるパターンらしく、新しく行った事のない所へプランを立てて行くって習慣が無いそうなんです。


だから地元神戸の事ですらHAT神戸を出たら知らない事だらけ。


最近はそういうお子さんが多いみたいです。


僕は幼稚園から一人で片道1時間20分かけて電車通いしていたり、祖母の買い物に付き合って難波や梅田、京都に出歩く事も多かったし、父親とは東北地方と東京を1週間以上かけて旅をした事もありますし、祖父母とは頻繁に旅行に行きました。


親戚のいる北海道にも青森から青函連絡船で函館に渡ったり・・・(小学生の時点で一人で行けと言われても、平気で寝台車で青森まで行き、連絡船に乗り継ぎ・・・更に函館から札幌まで出てから、小樽の親戚の家にも、芽室に住む親戚の家にも、旭川の親戚の家であっても、迷わずに特急に乗って行けていました。)


だから尚更最近の若い子を見ていると、あちこちに連れて行ってあれもこれも教えてあげたくなります。


地元神戸でさえ、平安時代から震災前までの様々な歴史や、街の栄枯盛衰の経緯やその理由など、辿って行けば面白い話がそこら中に転がっています。


中央卸売市場周辺だけでも平安時代からのネタが詰まっていますし、映画のロケになった場所だったり、旧兵庫県庁跡地があったり・・・そこに初代兵庫県知事にして初代総理大臣であった伊藤博文が通っていたなんて事を想像してみただけで、何だか不思議な気持ちになったりもするものだ。



これは2号線沿いのポスト・・・


近くまで行くと兵庫大仏のイラストが描いてある。


この兵庫大仏も、奈良と鎌倉に次ぐ日本3大仏の一つであり、その大仏のある能福寺は天台宗の最澄が建立した日本で最初の密教寺と伝わっていますし、平清盛が出家した際に断髪した場所だとも云われています。


そして昭和の風景が所々残っている兵庫区は、昭和生まれの僕世代にはたまらなく懐かしい場所なんです。


それはもう新開地周辺の昭和初期に建てられたビルとか、ほとんど無くなりましたけれど、それでもまだ昭和のまま残っているお店とかも多いですし・・・


我が地元ながら歩いていて飽きる事がありません。


ここからハーバーランドまで戻った瞬間、平成以降の神戸(現実)に戻ってきたような気分にさせられます。


この日はなっちゃんに昭和から平成、阪神淡路大震災を経て変わった街の変化について語りながらウォーキングを楽しみました。


後日、今度は兵庫運河を中心に和田岬や苅藻、尻池の方をMちゃんと歩きました。


改めて思うのは神戸市の都市開発には個性が無いという事。


世界中を見回せば、どんなに最先端の技術や企業が密集した都会でさえ、歴史的建造物などをみだりに壊したりはしていない。


住宅街でさえその街並みを保存しようという傾向が強い。


神戸にも歴史的な背景や、明治以降の日本で海外から入って来た最先端の文化を発信していた街である由緒がある。


その情緒がどんどん失われている事に寂しさしかない。


中央区の海岸通りなどは昭和初期のビルと最新の建築がコラボした状態で保存されているビルもあって、僕はすごく好きなのですが・・・


全くの新しい建築に建て替わっていく事には賛同できない。


せめて三宮の阪急会館ビルのように復刻させようという意図が含まれていると嬉しいのですが・・・。


やはり自分の生まれ育った街なので、いつまでも愛着を持っていたいし、世界に誇れる街であって欲しいと願う訳。


僕が子供の頃・・・神戸市は世界的レジャーと観光の街だったはずなんですよ。


そう思うと『時代の移り変わり=便利な世の中=情緒もくそも無い』の図式が出来上がってしまう。


知事の公用車にセンチュリーなんて買っていないで、県も市も街の景観を保存して神戸らしさを無くさない努力を費やしてもらいたい・・・と庶民は願っているのである。

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