2018年10月10日水曜日

穂高岳山行3日間!(初日)その4・・・涸沢カールに到着!そして悪酔い(笑)


奥穂高岳と涸沢岳が正面に見えるアングルでの涸沢の紅葉!

今回の山行で撮った写真の中でも気に入っている1枚。


これは北尾根~前穂高の稜線。

写真ではなだらかに見えるでしょ?

めちゃくちゃ見上げて撮影しています。

この北尾根から前穂高岳を登るルートは『バリエーションルート』と言って、ルートマップには記載されていないルートなので、ここの山系のルートを熟知したプロフェッショナルしか登る事を許されない・・・まあそういう事です。

単純に言えばクライミングルートと同様、保険の適応外になる可能性が高い危険なルートって事になります。

前回涸沢の水を飲めるか否かを聞いたお兄さんが、翌日登ると言っていた北穂高岳東稜ルートも実は別名『ゴジラの背中』と呼ばれるバリエーションルート。

ただでさえ難関ルートのオンパレードなのに、まだ非公式のルートをいくつも抱えているのがここ穂高連峰って事です。

そりゃ何度登ったって飽きるはずもないわな・・・と感心する。


10月 1日(月)14:03

ようやく涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐点に到着。

まあここまで2時間ちょっとで登ってきた事になります。

補給食休憩(約10分)と沢の水を飲んだ休憩(約3分)を差し引けば。


分岐から少し登った所から再び前穂高岳方面を望む!


そして進行方向。

正面左が涸沢岳(標高3110m)で、右が北穂高岳(標高3106m)です。

翌日は北穂高岳を南稜ルートで登って、大キレットを散策してから戻り、正面の稜線を歩いて涸沢岳経由で穂高岳山荘まで行く予定。

雨が降ったらまず歩くな!と云われるくらいの超難所らしいので、今からワクワクが留まるところを知りません。


遠くに見えるハゲ山はやはり大天井岳です。

槍ヶ岳から東鎌尾根~喜作新道であの山まで稜線のルートが繋がっています。

更にその左の稜線の先に燕岳が続きます。

燕岳の先は餓鬼岳と唐沢岳で終わってしまうのですが、大町を挟んだ爺ヶ岳~白馬三山を含む後立山連峰までは、槍ヶ岳より双六岳~野口五郎岳経由で稜線が繋がっているので、時間と体力と気力があるのであれば、北アルプス全山制覇もできなくはない・・・

多分そんな事をやっている変態登山者も何人かいるはずです。

『変態登山者』・・・最大限の賛辞です。


更に標高が上がって現在標高2300m付近。

前穂高岳方面に涸沢ヒュッテのテラスが見えてきました。


そしてテント村のガレ場の向こうに涸沢小屋も見えてきた!

涸沢小屋は北穂高岳南稜の下に隠れるように建っている。

先ほどのお兄さんはここでテントを設営。


涸沢小屋の向かって右の滝がかっこいい!

『トリュンメルバッハの滝』みたいにうねったラインがとってもセクシー!


しかし南稜の下に隠れているって事は、モルゲンロートの時はここまで降りてこないと見えにくいよね?

もう脚が棒みたいでしんどいんですけど~!(笑)

翌日はもっととんでもない行程なので、朝からこんなところまで降りてきてまた登るなんて、余計な負担は増やしたくないなぁ~って一瞬悩む。

やはり涸沢ヒュッテに泊まるべき・・・だったのか?


とりあえず奥穂高岳~白出のコル~涸沢岳をバックに自撮り!


さあ喉が渇いたぞ・・・何か飲もう!


14:20 涸沢小屋に到着!


ここのテラスからは涸沢ヒュッテもテント村も見下ろす事が出来るのだ!


いや~っ!もうこんな石段・・・見たくもありません!

想像以上に辛い道程でした。


清々しい涸沢カールの景色!

前穂高岳から奥穂高岳まで続く吊尾根の稜線が美しい!

(後に実際に歩いて苦しめられる事になる)


標高2350m!

もう森林限界ですよ~!


そしてこれが今回の裏ミッション!

「涸沢に着いたら是非、生ビールを飲んで下さい!」

お客様のF谷様から勧められていたミッションです。

涸沢はマムートがスポンサーをしているようで、ジョッキにもマンモスのロゴが付いています。

屏風の向こうから常念岳が『ひょっこりはん』をしていたので、とりあえず常念岳に向かって乾杯!

「美味い!」

美味いけどメッチャまわる。

800円の生ビールは高いか安いか?

そんな事はお山料金だと思って気にしない!

少なくとも美味しい事には変わりない!

そして随分飲んで底の方になっても泡が消えない!

気圧とか高度の影響なのか?

最後まで美味しく飲めるビールだったので、ビール好きならここでビールを飲まないと、美味しいビールを語れないだろ?と言っても過言ではない。

だがしかし・・・メッチャまわる。

疲れが溜まっている上に標高が高い事も影響してか・・・



悪酔い。



チェックイン後、コーヒー(500円)も美味しく頂いたが・・・

酔いが抜けない。

部屋に入って、同室に泊まる事になった他の3名とつい溶け込んでしまい・・・

夕食まで昼寝もできなくなる。(笑)


夕食はポークステーキがメインでとっても美味しかったのだけど、まだ酔いが抜けてなくて気分が悪く、食欲が湧いてこないのでした。

なんとか完食!

美味しかったのに食べるのが辛いなんて!


部屋から外を見る。

こんな時間で既に窓ガラスが結露するとか・・・


外に出てみて解った!

寒い!

半袖で歩く場所じゃない!

そしてユニクロフリースを着てもう一度出てみたが、これがまだ寒い!

山頂付近に怪しい雲がかかってきた。

翌朝のモルゲンロートは5:44から見れるという。

しかしこの日の夜から標高2350m以上の山では、みぞれ混じりの初雪が降るとかって噂が・・・

どうやら台風が通り過ぎたところに気圧の谷間ができて、それが雪雲に発達するのだとか。


23:56 窓から見た月明かり。

雪が降っているようには見えないけど、外は間違いなく氷点下の寒さである。

モルゲンロート・・・ちゃんと観れるかな?

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