2013年5月23日木曜日

自転車ロードレースにハマった理由・・・

みなさんは何かにハマる時ってどんなきっかけがありますか?

僕は基本的に勝気で負けず嫌い!

『何か一つでも多く、人より飛び抜けた能力を持っていないと、たちまち死んでしまう病』という病気を患っているので、常に『これだけは誰にも負けないという自信』を持てる『何か』を隠し持っていないと駄目なんです(笑)

その為に色々な事にチャレンジしてきました。

時には命懸けで・・・そこから更に命を削る想いで、ひたむきにその道を極めようと躍起になっていた時がございました。

正直これまでの人生で「今度ばかりはもう死んだな・・・」って覚悟した瞬間が、何度あったかも覚えていないくらい、ギリギリのチャレンジを数多く経験してきました。

普通なら遺体の見分けもつかないくらいの状況になっていてもおかしくない事故をして、それで無傷だった時は周りからも奇跡だといわれ、サイボーグと呼ばれていた事もあります。

そのくらい普通では体験できない世界を、凌駕しないと気が済まない性格ゆえ、どんなスポーツをする時も、勝たなければ自分を許せなくなるんですよ。

でも僕はその反面努力が大の苦手で、基本的に上手い人のプレーを見て自分のものにしてしまったり、生まれ育った環境で身についた身体能力だけで何とかしてきたので、いざ本物と対峙すると力量差を見せつけられ、グロッキーになってしまうんですよね(笑)

子供の時から足の速さに自信があった僕は中学の頃、1年間帰宅部をしていたお陰で格下の連中に50m走で負けた事がきっかけで・・・

余りにも悔しくて陸上部に入りましたが、その陸上部にはオリンピックに3度も出場し、アテネ五輪では1600mリレーの決勝まで勝ち進んだメンバーの1人でもある、小坂田先輩をはじめ、当時の神戸で最速のメンバーが揃っており、とことん自尊心を打ちのめされてしまいました。

それでも1年ちょっとの陸上部生活でかなりレベルも追いついて・・・

また当時の顧問の指導がとても優れていた事もあり、恐ろしいくらい基礎体力が上がったのを覚えています。

一時はそのまま陸上を続け、極めようかと考えた事もございましたが、高校からは久々に空手道に復帰して技を磨くことに・・・

しかし練習場所を巡って他の部活とけんかが絶えなかったので退部し、再び帰宅部へ戻りました。

進路相談では先生から「スタントマンになる気があるなら紹介したるぞ!」と言われるし、自宅には自衛隊や地元の暴力団からスカウトが来るなど、「いやいや・・・僕は大学に進んで研究したい事が山ほどありますから~」と断り続け・・・

結局志望校を目指してホテルマンをしながら浪人している頃、気分転換に自転車のクラブチームを立ち上げたのが最初。

当初は人が到底成し得ないような「スーパーなチャレンジを達成しよう!」と集まったメンバーで・・・

ヨーロッパを毎日平均200km以上走って最短時間で縦断しよう等と計画。

ヘルシンキからスタートしスカンジナビア半島を経て、デンマークへ船で渡ってからはドイツ~オーストリア~イタリア~モナコ~スイス~フランス~と走る予定で、僕はミシュランマップでルートを決め、宿泊施設も網羅して・・・

まあ1ヶ月かけてパーフェクトな計画を作った訳ですよ。

しかしメンバーの提案で前哨戦として、四国1周約860kmを4日で走破する計画が持ち上がり、それを実行したところ、予定通り4日で1周したのですが、メンバーと僕との間に埋めようもない力量差があるという事が判明し、メンバーがグロッキーに陥る事態になってしまう。

勿論ヨーロッパ縦断計画は白紙になり・・・

たちまちクラブチームに暗雲が立ち込める。

そんな最中『福知山クリテリウム』というレースに出ないか?って話が湧いてきて出場する事になる。

クリテリウムはスプリント勝負が主体の周回レースなので、当然最初はロードバイクで出場する予定でしたが、一緒に出場するメンバーの一人がMTBしか持っておらず、一応レギュレーションさえ満たせばMTBでも出場可とあったこともあり・・・

僕のロードレースデビュー戦は何とMTBでクリテリウムという、無謀としか言いようのないチャレンジとなってしまったのです。

しかし勝算はありました。

陸上短距離出身の僕はスプリンター体質!しかも中長距離も人並み以上に走れる脚質なので、自転車レースでならいきなり結果を出せる!

そんな根拠のない自信で満ち溢れていました(笑)

また僕のMTBはブロックタイヤでしたが、パナレーサーのシングルトラック390という、当時の世界最軽量のXC用タイヤを装着していて、これがまたアスファルトでも良く転がるんですよ。

フレームはブリヂストンのワイルドウエストという鉄製の安物でしたが、コンポはXTR、ハンドルとサドル、シートピラーはカーボン製の世界最軽量クラスのパーツで減量し、10kg台に仕上げていました。

ハブのベアリングも研磨していたので、平地では時速72.6kmまで自力で引っ張れるスペシャルな自転車でした。

もう僕の頭は「MTBでロードを差し置いてスプリントで勝った暁には、もはや俺に敵なしやな!」ってな具合に、勝つ気満々でしたね(笑)

それで望んだレースでしたが・・・

終始ペースが速い!

クリテリウムは周回毎の、ゴールライン通過順位でポイントがつくので、基本的には簡単にアタックが決まらないよう、集団のスピードがコントロールされている。

だから中途半端に速くて、爆発的なアタックを決めるタイミングがなかなか巡ってこない。

しかも道が狭いので選手同士の肩と肩がぶつかり合って、けんかになるなんて当たり前!

とても落ち着いて走れるものじゃない。

そんな中、集団の前へ前へと徐々にポジションアップをしていた時、とうとう2~3名のアタックが決まってしまった。

「くそっ!もたついていたせいで出遅れた!」

それでも「追え!追え~!」という集団の追撃に加わってゴールスプリントで逃げグループを追い込んだものの、一歩及ばず・・・

タイムは同着タイムでしたが、順位は17着という不甲斐ない成績に終わってしまい・・・

「くそ~!ロードやったら絶対に勝てた勝負やったのに~!」

そう思った瞬間からロードレースにハマってしまいました。

ちなみに今だから解る話、自転車レースにおいて絶対に勝てるなんて事はほとんどありません。

体調や天候や路面のコンディション、レースで集団をコントロールするメンバー、仕掛けるタイミングや、仕掛けた時に便乗してくれる面子など・・・

あらゆる条件が揃って勝利を手にする事ができるので、狙ってそうそう勝てるものではない!

それもロードレースの醍醐味なんですよ。

そしてその日から程なく僕は『つがいけサイクル』というヒルクライムレースで、とんでもない怪物と出会ってしまい、ますます自転車ロードレースの魅力にハマってしまいました。

「あの人に勝ちたい!」

本気でそう思える素晴らしいアスリートたちに出会えたのです。

これは今までの人生で最高の宝でした。

その詳細はまた改めて・・・

是非みなさんも何かにチャレンジしてみて下さい!

もし何からどう始めていいか判らない・・・って方がおられましたら当店へお越し下さい!!

一緒に自転車やりましょう。

僕もかなりブランクが空きましたが、まだ諦めてませんから!(笑)

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