2018年9月12日水曜日

再挑戦か?癒しか?


年内にもう一度チャレンジするとなると、今月中か来月上旬までにはスケジュールに組み込まないとならない。

8月の初チャレンジでは、天候と駐車場に恵まれなかったうえに高山病で、日帰りの逆縦走が失敗に終わった奥穂高~西穂高縦走。

震えながら馬の背を降りて、ジャンダルムまであと少しってところで台風並みの暴風雨。

その先には・・・


ロバの耳のこんなトラバースがあったり・・・


無謀にもジャンダルムを直登ルートで行きたい願望があったので、さすがに当時は死を直感して断念。

来年まで待つ?

いやいや、毎晩夢で登る夢を見続けているので、もう身体が疼いて仕方ない。


国内最難関ルートを歩かないと出会えない天使も待っています。

ただこれから日照時間も短くなる一方ですし、10月には雪が降る可能性もありますので、行くなら早く行きたい。

そんな気持ちで毎日悶々と過ごしています。



そこに山があるから登りたいのか?



今はそんな直感的な感覚ではなく、使命感に近いというか・・・山に呼ばれているなぁ~って感じです。

そんな僕もあれ以来、書籍やDVDでみっちりと北アルプスのルートを勉強しています。

最近になって、せっかく行くのに奥穂高~西穂高縦走だけじゃ勿体ないんじゃないか?等と思うようになってきました。

もしかしたらかなり頭の中が毒されてきたのかも知れません。

今歩きたいルートは槍ヶ岳~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳の大縦走。

それなら前回と同じ奥飛騨温泉郷を起点にグルっと回れる。


向こうに見える笠ヶ岳の左の谷底が奥飛騨温泉郷(新穂高)で、蒲田川沿いの林道をあるいて千丈沢乗越経由でこの槍ヶ岳山荘を目指す。


槍ヶ岳も標高3180mあるので、一度は登っておきたい山です。


そして槍ヶ岳から北穂高岳まで続くこの大キレットを縦走。

とにかく槍から西穂高まで歩くのに何が楽しいかというと、このダイナミックな稜線をずっと歩き続けられる事が何より刺激的なのである。


大キレットの難所の1つである『長谷川ピーク』。


ここの馬の背もゾクゾクするようなナイフリッジです。


そして少しオーバーハング気味に通過する『飛騨泣き』。

道が険しいだけじゃなくて左右の斜面も切り立っているので、滑落したら即死です。


北穂高岳付近は滝谷(飛騨)側が大きく切り立っており、高所恐怖症の僕にはハラハラドキドキなんですけど・・・


でもその後の北穂高小屋のテラスで飲むコーヒーは格別でしょうね。

ここは日本で最も標高の高い場所にある山荘なのですが、食事も美味しいと評判です。

槍ヶ岳の右手には大天井岳や燕岳、その遥か向こうには白馬三山を代表とする後立山連峰も見えています。

北穂高小屋から前回僕が宿泊をした穂高岳山荘までのルートもかなり険しく、雨が降ったらまず歩くな!って言われるほどの岩稜ルート。


本格的なロッククライミングで有名な滝谷ドームの右手を見れば、飛騨側の切り立った斜面に身も心も震えます。

だからと言って涸沢(長野県)側の斜面もところどころ切り立っているので危険な事には変わりありません。


涸沢岳の北側ルートは非常に険しい登りです。


そして涸沢岳を下れば、いよいよ前回のルートのリベンジとなります。

穂高岳山荘の向こうに奥穂高岳と馬の背、ロバの耳、ジャンダルムと連なって見えています。

槍ヶ岳からジャンダルムまで、実に8峰もの3000m超級のピークを楽しめる訳です。

さすがに1日では無理なので槍ヶ岳山荘と穂高岳山荘でそれぞれ1泊するスケジュールで考えてはいるのですが・・・

いきなりやり過ぎ感もちょっとあったり・・・

やっぱり人生には楽しみを残しておきたいでしょ?



あとは今悩んでいるのが、涸沢カールの紅葉とモルゲンロートを観たいって気持ちが,ございまして・・・


夏の涸沢カールはこんな感じで、奥穂高岳と涸沢岳、左右を前穂高岳と北穂高岳に囲まれた、日本最大級のカールですが・・・


秋になるとこのように色付きます。

紅葉の名所ですが、誰でも気軽に行ける場所ではありません。

僕のように飛騨側から穂高岳山荘経由で行くのか・・・

または一般的なルートとして、上高地から行くしかありません。


上高地からの場合、河童橋から見えるこの風景は岳沢カールと言います。

正面に奥穂高岳とジャンダルムがあって、右に吊り尾根が伸びて前穂高岳と、その手前に明神岳がある訳です。

岳沢ルートは上級者ルートに分類されているので、通常穂高を目指す場合は写真で言うところの右手裏側になる涸沢ルートを目指すのが一般的で、その涸沢カールの紅葉が素晴らしいのです。


モルゲンロートとはドイツ語で『朝焼け』を意味します。

旭日が昇ると共に山頂から真っ赤に染まって、それが徐々に下がってくる現象。


涸沢カールの紅葉とモルゲンロートの共演は、日本が世界に誇る絶景の一つだと言っても過言ではありません。


この大自然の織り成すショーを観て癒される為に、最初から涸沢カールメインで上高地から入山するのもありかなぁ~とか思ったりする訳で・・・

とっても悩んでます。

店の営業日はどうするのか?って話ですけど・・・

もうこれまで・・・かれこれ15年程、自分のプライベートは随分犠牲にして生きてきていますので、堂々と休ませて頂こうかと思っています。(笑)

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