2018年1月20日土曜日

2018年 新春サイクリングin倉敷・・・その3


王子が岳を下って再び国道430号線を鷲羽山に向かって走る。

僕は王子が岳の展望台で昼食施設へ到着予定時刻を連絡済みなので、ここから鷲羽山までは休む予定はない。(鷲羽山展望台についたら食事施設への最終の連絡をする約束になっている)

とりあえずここからはほぼ海に沿って走る感じなので、問題なくスムーズに行けるだろう!

そう思っていた矢先のトラブルでした。


これはグーグルマップによる問題の交差点ですが・・・

僕はずっと昼食は下津井漁港で、下津井は鷲羽山の麓にあると以前からブログでも書いていたし、出発前にも簡単にルートの説明もしたつもり。

王子が岳の上から目的地方面を指しながら、「JR児島駅を過ぎて児島ボート(競艇場)前を通過したら鷲羽山への上りが始まります。下津井はその先端を抜けた先にありますが、到着前に鷲羽山展望台からもう一度食事施設に連絡する事になっています。」と、次の行き先を明確に伝えたつもりでいました。

それに山ちゃんに至っては、僕がサポートカーを運転するミワさん用に用意していた予定ルートマップを、車での移動中に目を通していたはずなので、僕が説明するまでもなく、次に目指すのは鷲羽山だと把握しているはずだと僕は思っていました。

実際に我々の通過したルート上にある案内看板には、常に鷲羽山までの道筋を指し示したものばかりで、そこまで迷う道ではなかったはずなのですが・・・。

ところが上写真の田の口交差点は、道なりに行くと本線から逸れてしまいます。

交差点で左折するのが正解です。

上の看板を見れば誰でもそう判断できるだろうと考えた僕は、左折して次の信号あたりで後続を待つ事に。

430号線に合流してからさほど距離も走っていないので、大幅に遅れるはずもないのに、S藤さんと山ちゃんが一向にやって来ない。

交差点を左折する前までは確実に視界に入っていたのにだ。

数分待って「信号に捕まったとしてもさすがにここまで遅いはずがない!」と思って山ちゃんに連絡したら、「今山の方へ向かっています。」って・・・一体どこの山を指して言っているんだろう?

もしも間違えて岡山県道266号線方面に向かっていたら・・・

そう考えるとゾッとしたので、慌ててミワさんに連絡するも、どこの道をどこに向かって走っているのかすぐに判らないという回答で、そうなると「430号線に戻って下さい!」としか言いようがなく・・・

僕とH川様、A浦様の3名はしばらく動けないまま待機。

しかしこれがまた随分と遅いので、もう一度連絡をして確認をすると、道なりに進んだ道は国道430号線の北側を、遠回りではあるけど児島方面へ向かっていたとかで、今430号線に合流して進行方向の逆に向かって走っているとの報告があり、それと同時にミワさんのサポートカーが見えました。

それならそれでもう少し早い段階で「児島ボートを目指してルートを修正するので、現地で合流しましょう!」って連絡が欲しかったところであります。

疲れているS藤様は余計に距離を走らないといけないし、待っていた3名は温まっていた身体が冷えるし、何よりこのトラブルで食事施設への到着予定時間に25分くらい遅れる予想となってしまったのは大きな痛手でした。

とりあえず僕は少しペースを上げて走るしか無く、ミワさんには食事施設に到着時間が遅れる旨を連絡してもらう事に。

山ちゃんに「次の目的地は把握して無かったんか?」って聞いたら、「何とか山を目指してるのは知っていたんですけど・・・。」って、おいおい!地名が解らなかったら何度でも聞き直せよ!(笑)

聞き慣れない地名は頭に入ってき難いものなので、地名や土地勘に疎い人は、必ず念押しして確認を取るようにして欲しいと思います。

左折した我々を見失っただけではなく、交差点の看板も確認しなかったS藤様に至っては次の目的地がどこかもご存じなかったそうで・・・(汗)

やはりツアーは団体行動ですので、全員がスケジュールと目的地をある程度把握していないと、迷子や遭難者を出して行程を楽しむどころじゃなくなる可能性があります。

だからこそ絶対に他人任せにならないように、「事前にルートの下調べ(地図でも良いので)をする。」「一緒に旅をしている仲間を見失わないように意識する!」というのは大切な旅の心構えです。

実際バスツアーなどでアンケートを取って、「旅が面白くなかった」と答える方の多くは、今自分がどこに来ているのかが明確に解っていなかったり、そこに行く目的も知らない事が大半なんです。

なので旅行のパンフレットはテーマ性のあるタイトルだったり、目的地や食事、温泉などのイメージが浮かびやすいものの写真をできるだけ印象深くデザインするのが基本ですし、添乗員などがこれから行く観光地や観光施設の歴史や文化、今回足を運ぶ根拠などを上手に説明するだけで、お客様にとってその一日が特別なものに変わったりするものなんです。

そんな中でツアーの添乗員や、今回の僕のように先頭を引いてガイドをする立場の人って、どうしてもスケジュールを優先しないといけない役割もあるので、全体の安全とか人によって違う『スタンダード』のギャップを考えて、妥協点を考えたり発想の転換とかをしないと、結果的に全員が満足するツアーにできなかったりするので、実際のところ・・・ツアー進行中の間は一切気楽ではないんですよね。(笑)

これは当店のサイクリングツアーに限らず、どんなツアーでも言える事で、団体で慣れない土地に行って何かするって言う時は、自分だけではなくみんなで楽しまないと!っていう気持ちと、それを実現させる為に自分は何を注意すべきかって事を、一人一人が意識して責任感を持って動かないといけないものなんです。

・・・なんて言ったら旅行が堅苦しいものに思えてしまうかも知れませんが、あくまで最低限のエチケットの問題です。

本来ツアーを楽しむべきお客様は、余計な気遣いもせず純粋に楽しんで下さる事が理想です。

僕は今回のこのトラブルは(自分の読みが甘かったという意味で)大きな失敗だと考えて反省していますし、普段「サイクリングツアーの際はスタッフもお客様も無しで、みんなで楽しめばいい!」と言ってはいるものの、やはりスタッフならお客様の安全と行程の無事を最優先しないとならないので、早い段階での判断や連絡、決断ができなくて、S藤様のサポートどころか自分まで一緒になって道に迷った山ちゃんは、やはり反省してもらわないとダメだと思いました。

でもこの失敗を経験した事で、山ちゃんが成長してくれることも同時に期待しています。


という訳でここは鷲羽山展望台の入口ですが、立ち寄ってる時間が無くなったのでスルーします。
鷲羽山からの瀬戸大橋の景観も非常に素晴らしいので、ちょっと残念でした。


これはH川様が撮影した鷲羽山ハイランド方面と下津井漁港方面の分岐点から撮った瀬戸大橋です。

ここでH川様とA浦様はS藤様と山ちゃんが分岐点で道を間違えないように!という意味合いで待機してくれています。

ミワさんは先に食事施設まで向かってくれているので、僕はそれを追う形で先に進みました。

順調良く行けば鷲羽山展望台に寄り道しても12:50までには着いていたはずでしたが、実際に食事施設の『保乃家』さんに到着したのは13:10過ぎ。

それでも『保乃家』さんは明るく迎い入れて下さったので本当に良かったです。


前菜です。

向かって左はタコのつみれ。

右はタコの子のテリーヌ風。

なかなか繊細な料理が出てきました。


次は酢の物。

打って変わってボリュームを増した盛り付けです!

タコのあらゆる部位を三杯酢で楽しみます。

ここにもタコの子が入っていて絶品でした。


そしてメインのタコのお造り!

出来ればカウンターで捌いているところを鑑賞しながら食べたいですよね。

一応今回の料理は作る前に活ダコを座敷まで持って来てくれて、「本日はこれを調理いたします。」と言って見せて下さるので、実際に料理ができるまでがとてもワクワクするのでした。

やはりタコは湯通ししたものではなく、活ダコの刺身が一番だと思います。

包丁の入れ方も細かくて綺麗です。


そしてタコのから揚げ!

盛り付けは3人前ですが、大皿なので十分なボリュームでした。

これも本当に美味しいですよね!

ついさっきまで生きていたタコなので尚更。

 
こちらは上手く撮影できなかったのですが、タコのつみれが入ったお味噌汁です。
 
これに白ご飯(オプションでタコ飯等に換える事もできる)とデザートがついています。
 
 
お昼ご飯に1人あたり5700円って言うのは、我々のような庶民には贅沢かも知れませんが、これだけ美味しいなら・・・たまには有りだと思います。
 
思いの外お腹一杯になったのと、居心地の良さも加わって、1時間で出る予定が1時間半も滞在してしまいました。(笑)
 
僕にスケジュール管理義務を忘れさせるなんて、なかなかの素晴らしい料理でした。
 
それではいよいよ今回のサイクリングツアーも大詰め!
 
倉敷美観地区を目指して走ります。
 
では次回最終回をお楽しみに!

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