本日より通常通り営業を開始しました。
やはりと言うべきか、予想通りパンク修理と「空気入れて下さい!」のオンパレードに始まり、今少しだけ落ち着いたところです。
そして早速走行会メンバーさんの1人が新年のご挨拶を兼ねてご来店下さり・・・
LOOK765のフレームをご注文下さいました!
新年早々ありがとうございます!!
そして昨年の春よりご近所のお客様からご予約を頂いていた自転車も、本日無事にお客様の下へと旅立って下さいました!
1月 2日の新春若狭サイクリングも無事に楽しむ事ができましたし、本年はなかなか素晴らしいスタートを切ることができました。
ただ一つ残念だった事は・・・
年末に僕が抱いた『ほのかな夢』が『果かない夢』へと変貌を遂げてしまった事です。(苦笑)
と言いますのも、滅多に中古車として市場に出てくる事のない幻の名車が、同時に3台も売りに出されたので、売値次第によっては思い切って購入を考えていました。
そもそもここ数年本当に車運が無いと言うか・・・
社用車として買った車はトラブルが多かったり、貰い事故も多かったですし・・・
縁があって手に入れたランサーエボリューション5も、自分の納得の行く走りに仕上げていたので、それなりに満足はしていたのですが、車検を頼んだ業者が全然作業をしてくれないまま放置して、車検もバッテリーも切れて動かせなくなったものを、一方的に僕のせいにして、逆に保管料やら営業に支障が出た損害賠償やら・・・
なんだか知らないうちにそんな理不尽な請求書を送られてくるような話に発展して・・・
随分泣いたよなぁ~。
店の運転資金全部いかれて、生活すらまともに出来ない状況に追い込まれて・・・
そのうえそんなピンチを「是非僕に助けさせて下さい!」って、新たに入ってきたスタッフが、全く商品を売らないし、それどころか当日欠勤は多いし、お客様を怒らせるし・・・と、散々でして。
結局せっかく立て直した運転資金を、あっという間に吸われてしまい、ランエボは泣く泣く手放す羽目になったのです。
しかし今ではそのランエボも希少車種につき、キッチリとメンテナンス及びチューニングしている車両であれば、中古車としての価値が随分と上がってきています。
本当に悔しかったですね。
そんな事もあって僕は趣味の一つである車をしばらく封印する事にしていたんです。
どうせまた好きな車を手に入れたところで、同じような状況になって手放すくらいなら、最初から所有しない方がいい!
しょうもないオートマの車に乗っていれば、自分が車好きだった事も、きっと過去の思い出になるだろう。
そういう気持ちで必死に封じ込めていました。
僕は自転車もバイクも車も、ハンドルと車輪の付いた乗り物に乗ったら、途端にスイッチが入るくらい無類の乗り物好きです。
それこそ20代の頃は仕事中も・・・右手は握り締めて左手がシフトレバーを探り、左足はクラッチを踏んで右脚でヒールアンドトゥ。
その当時は車を「運転していて死ねるのなら本望だ!」とさえ思っていたので、ホント・・・完全に病気でしたね。
そんなとんでもない病気を患っていたくらいなので、それを思えば今は随分更生したなぁ~と我ながら驚くほど。
それでもやっぱり思うんですよ。
「俺、何でこんな車に乗ってるの?」って。
社用車は割り切って乗れるとして、自家用車はありえないって思えてしまうんですね。
僕の夢の一つに『いつかチュリニ峠を全開ドライブで走ってみたい!』っていうのがあるんです。
チュリニ峠っていうのは、『モンテカルロ・ラリー』の舞台。
プライベーターとして参戦できたらいいな・・・っていう夢があって、腕と勘を鈍らせたくないって想いもちょっとあったりするんですよね。
笑われるかも知れませんが。
で話は戻るのですが、その滅多に中古車として市場に出ない車というのはスバルの『22B』っていう車で、限定400台(僕の記憶が正しければ後に追加でもう400台出ていたような気がします。)の特別仕様車なんです。
1997~2000年のWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)で活躍したスバルのラリーカーをそのまま市販化したような外見の車。
通常の市販モデルが2000ccのエンジンなのに対して、2200ccとボアアップをして・・・
更にはワイドフェンダー化してコーナーリングの安定感も抜群に上がっているというモデル。
本当・・・僕にとってはずっと「悪魔に魂を売ってでも欲しい!」と思っていた車なんです。
販売当初は500万円という価格でしたが、一瞬で完売した事もあって、中古車になっても定価以上の価格で取引されていたりしたのですが・・・
数年前に兵庫県内でシリアルナンバー001番の中古車が、何と280万円程度で販売されていたんですね。
今思えばなぜその時に買わなかったんだ?って話なんですけど・・・
当時は独立に向けて、一日1食で約1年半・・・必死に開業資金を作っていた時期なので、欲しくても欲しくても手が出せなかった。
そんな事もあって、ずっと欲しい気持ちを抑える為に見ないようにしていた車です。
こちらは実際に故コリン・マクレーが乗っていたという実車。
20年近く経っても全く色褪せない、洗練されたデザインです。
カルロス・サインツにトミ・マキネン、セバスチャン・ローブ・・・
天才と云われるラリードライバーは多いけど、コリン・マクレーは天才の前にとてもクレイジーだった。
若くして亡くなった名ドライバーの活躍も、この車の魅力を伝説にしている所以。
あの走りとスバルのWRC3連覇が、僕の青春時代に与えた衝撃は大きい。
そんなスバルの魂が詰まった作品は、市販車とはいえ、いきなりレースに出ても勝利を狙えるくらいの仕上がりで、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでのタイムアタックでは8分に迫る速さでした。
当時はフェラーリでさえそのタイムでは走れなかったので、2000ccエンジンの小型車としてはありえないスペックでした。
まあそんな感じです。
今ではマクラーレンP1とか、ポルシェ918、ランボルギーニ・アヴェンタドールなど7分以内で走るとんでもない車も続々出ていますが、かかっているコストが違いますからね。(笑)
それにGC8型のインプレッサが20年前の化石かと言えば、決してそんな最新のスーパーカーに引けをとる訳でもなく、ちょっとチューニングすれば0発進から時速100kmに達するまで3秒かかるかどうかのモンスターマシンには仕上げる事が可能なのであります。
そして加速の鋭さもそうですが、何よりも特筆すべきは運動性能。
60:40の理想的な前後重量配分と水平対向エンジンの低重心が生み出す絶妙な慣性は、運転した事の無い人には決して理解する事の出来ない・・・まるで全身を電気が走るような感覚を与えてくれます。
一体感と安定感・・・
この車の楽しさはそこに尽きます。
その特別仕様車って考えたら魂を売ってでも・・・って言う気持ちも、何となくご理解頂けるかと・・・
思い切って価格をASK(応談)としていた車屋さんへ問い合わせてみたのです。
年末年始にも関わらず、車屋さんからのお返事を早々に頂きました。
3台のうち12万7千kmと一番走行距離の多い車両でさえ、帰ってきた回答は1000万円弱で取引をする見込みだとの事。
とうとう日本国内においての価値も、確実に上がってきたという訳だ。
すぐに知り合いの車屋さんに連絡し、過去1年のオートオークション(ハナテン等)での流通履歴を調べて頂いたのですが、更に心の折れる回答が・・・
2016年度はたった1台のみで、しかも18万3千kmの過走行車であるにも関わらず、何と成立した取引額は907万5千円だったとの事。
そして2万8千kmの低走行車に至っては、価格を公表したのですが、まさかの1480万円!
しかも本日、成約済みとなりました!ってメールが来ました。
恐ろしい・・・
まさかこの数年でそこまで価値が上がってしまうなんて・・・
そして僕みたいに22Bを狙っている人は、世の中には巨万といるって訳だ。
果かない夢だったなぁ~。
そうなると通常市販モデルの価値もこれからどんどん上がる可能性があるので、買うなら今が最後のチャンスかなぁって結論に至ってしまいました。
僕の精神衛生上、誰に何と言われようが・・・
GC8を所有する事が、自分にとって幸せである事には違いないのだと断言できます。
さあ頑張って働くぞ~っ!
必ず手に入れてやるからなぁ~!待ってろよ~!(笑)
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