2015年5月14日木曜日

とりあえず生きてます!

最近またブログの更新が滞っているけど、大丈夫?生きてる?というメールを頂きました。

ご心配をお掛けしまして大変恐縮です!

実はGWが終わってからもゆっくり休まる暇もなく、連日お店には重症患者が担ぎ込まれるんですね。

重症患者とは当然自転車の事ですが・・・

どうやったらこんな壊れ方をするんだ?っていう自転車や、車と接触事故してホイールが曲がった自転車など・・・

基本的に事故車は安全の為にも修理より買い替えを勧めるようにしていますが、何ぶん事故にかこつけて買い替えしましょうよ!って、まるで当たり前の商売文句を言っているみたいに思われるのもシャクだったりするので・・・

一応お客様の意向を聞いてから、僕の見解をお伝えするようにしています。

そして100%完璧に直せない自転車を、限りなく100%に近づけるオペをするのです。

工賃は結構かかります!

①ポテトチップスみたいに変形したホイールの修正

②曲がったエンドやディレーラーハンガーの修正

③ねじ穴のタップやリコイル作業

④ねじ山がバカになったボルトを外したり破壊したりする作業

⑤変形した部品を再生する作業

以上のような作業は壊したり傷が入ったり、何かしら失敗する可能性を孕んでいます。

もちろん失敗のないように作業をするのがプロの仕事ではありますが、そんなリスクの高い作業を無償で出来るわけありませんよね?

むしろそんな保証の出来ない作業は、バカ高い工賃を請求しても文句は言えないんです。

でも追々買い替えも考えてもらわないといけないし・・・って思ったりすると、高い工賃は請求しにくいですよね。

辛いところです。

客目線だと安いほうがいいに決まっていますが・・・

正直ミスが出来ない・・・でも大丈夫って保証もできない作業なんて、本来したくない作業なんです。

失敗したら何を言われるか判らないってリスクがある作業を、なぜ安価な工賃で引き受けなきゃならないんだ?

そして得てしてそういった自転車を持ち込むお客様ほど、自分の自転車の症状を自覚していないか、解っているけど知らない振りして「別に自分は悪くないんだけど・・・これって直るのかな?」っていう、曖昧な態度の人が多いので、どうしたいのか?どうして欲しいのか?ハッキリしてくれ!って事が多いんですね。

なので初めてご来店されたお客様の場合は、先に工賃に関して説明した上で納得して頂いてからでないと、作業には取り掛かりません。

以前にこんな事がありました。

「虫ゴム交換だけでなんで300円もかかるの?」っていう、小学生たちの意見。

これには最低作業工賃を300円~って設定した関係もあるのですが、実際に虫ゴムってバルブコアに付いた状態で仕入れる訳じゃないんですね。

一つ一つ虫ゴム用のチューブをカットして、コアを差し込んで作っているんです。

「試しに君らも作ってみるかい?上手くできたら記念にあげるよ!」って作らせたんですね。

結果・・・「どう?作ってみた感想は?」

「めっちゃ指先が痛い。1つ作るだけで爪が剥がれそうなくらい痛かった。」

「そっか。そっか。・・・で、1つ交換するのに300円って言うのは、それでも高いと感じるかい?」

「ううん!逆に安過ぎるって思えた。こんなんを何個も作って用意するのって、考えただけで嫌や。」

「じゃあ考え方は改まった訳やね?」

「うん。さっきはあんな事言ってごめんなさい。」

とまあ、そんな風に体験させて理解してもらえる事ばかりだといいんですけど・・・

一般人の感覚というのは様々なものですが、何でもかんでもホームセンターの1万円もしない自転車の価格をベースに語られてしまう場合なんかは、さすがにイラっとさせられます。

常にそういうジレンマと向き合って作業に臨んでいる訳ですね。



そういえば最近ホームページやらLEDやら、コピー機やらの営業電話や訪問が多いです。

現状2人で販売や作業をしているので・・・

電話が鳴り響いて、慌てて取った内容がそういう電話だった時は、さすがに怒りが噴火しそうになります。

同じ業者から毎日懲りずに営業の電話とか・・・お控え頂きたいものです。

短気な僕が優しく電話応対するのって、スーパーストレスなんです。

ごめんなさい!

あと暖かくなって自転車の需要が増えてくると、中古自転車の問い合わせも増えてきますね。

当店は中古自転車の取り扱いは確かにしています。

でもメインではありません。

ほとんど乗っていない綺麗な中古車を、「乗らないから処分したい!」って持ち込まれた場合なら、一般車(ママチャリ)でも置く事はございます。

前後タイヤ交換!

ワイヤー周りのリフレッシュ!

ブレーキ交換!

それだけで部品と工賃を合わせて1万円を軽く超えます。

中古で購入してそれだけお金をかけたところで、結局フレームやホイールは中古でしょ?

絶対安全だ!と言える要素はありますか?

そんな事を考えたら、新車で2~3万円、或いは4~5万円かけてでも、BAAの基準を合格している自転車を買った方がよっぽど安心じゃないでしょうか?

「買ってもすぐに盗まれるやん?だったら盗まれてもいい自転車にしておきたいやん?」

そんな言い訳をよく聞きます。

だったら盗まれないような工夫をすればいいんです!

盗まれるのと命を失うのと・・・どっちが困るんですか?

いい自転車を買うのは保険と同じようなものです。



こんな説明をしなくて済む時代って訪れるんでしょうか?

人の意識を変えるって簡単ではありません。



とりあえずそんなジレンマばかり・・・

でもなんとか頑張っています!

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