2015年1月21日水曜日

2015年 1月 3日(土)・・・第1回走行会!「お正月ですから・・・」で何でも片付けられてしまう恐怖!

前日の雪が残る朝でした。

車のガラスも氷が張っていて・・・

出勤路も凍結が目立ち・・・

そしてマサやんは店に向かう道中、ハーバーランドで落車したそうです。

「綺麗なお姉さんにみとれていたら、まさかのスライディングっすよ。幸い転んだ瞬間は誰にも見られなくて済みましたが・・・」と、思いのほか元気そうだったので安心しました。

集合したのはH川様とマサやん、I藤様とヨネやんの4名!



この日は7:00~12:45まで走る予定で、僕のプランでは甲山~船坂と抜けて、三田~吉川と走り、余力があったら東条湖くらいまで行って・・・

あとは淡河~三木~明石と抜けて国道2号線で帰る、約120km程度のコースを考えていました。

このルートなら途中で何かあっても、コースを変更したり短縮するのも自在だからである。



「しかしなぁ~。」

「寒いだけならともかく・・・雪が・・・ねぇ。」

マサやんの落車の事もあるので、皆に緊張が走る。



「じゃあしばらくモーニングでもしながら、路面温度が上るのを待ちますか?」

「是非そうしましょう!」

そういう訳で、8:30頃までロイヤルホストでモーニングしながら作戦会議。



「で・・・店長、今日はどこまで行こうと思ってるんですか?」

「三田とか吉川とか・・・そっち方面。」

「本気で言ってるんですか?路面やばそうですよ。」

「その時はその時でしょ?行ける行ける!」

「うわぁ~。やばいなぁ~。」

「行ける行ける~っ!」

そしてようやくスタート。


何だかよくわからないテンションにH川様だけが嬉しそう。

マサやんは超寒がり屋さんなので既に凍え死にそうな表情。

HAT神戸の道路にはまだ雪が残っています。

ちなみにこの日、まだビンディングペダルではなく、スニーカーで参加しているヨネやんを除けば、僕以外全員シューズカバー着用。

「皆さん暖かそうでいいですね!」

「いやいや!店長もシューズカバーしたらいいじゃないですか!」

「世の中にはシューズカバーを買うお金すらなく、頑張っているロードレーサーもいるんですよ!」

「意味が解らないです。」

そんなバカな事を駄弁りつつも、時速33~42kmくらいのスピードで山手幹線を東へ・・・

そして阪急夙川駅前で左折。

甑岩通りを進んで獅子ヶ口で・・・一瞬ルートを迷う。

しかし阪急夙川線の踏み切りを渡った後、信号のない建石筋の横断にてこずる煩わしさが嫌で、神園町~甲陽園西山町~山王町回りのルートで甲山大師道との交差点まで行く。

ここで僕は新年早々、ヨネやんに意地悪な選択肢を投げかける。

「さあヨネやんだったらここの交差点をどう進む?左折して大師道を走るか、真っ直ぐ新甲陽町へ入るか・・・どっちがいい?」

「えっ?僕だったらですか?うわっ、どうしよっ!ええっと・・・左です!」

「おお~っ!ヨネやんは左を選びました。僕は真っ直ぐ抜けますけど、皆さんはどっち走ります?」

「では僕らも真っ直ぐで。」

「ええ~っ!マジですか?」

「じゃあヨネやん。逆瀬川でまた会おうか?」

「じゃあ僕も真っ直ぐ行きます!」

「ははは!あれっ?左へは行かなくていいの?(笑)」

「そっかぁ~左折してくれたら、恐ろしく強烈な激坂ルートやってんけどなぁ~。」

「えっ?坂?めちゃ興味が・・・でもいいです真っ直ぐで!」

「その方がいいよ!今日の路面コンディションだと凍結して進めない可能性もあるから。」

で、コープから上ヶ原の緩やかな上りを、関西学院大学方面へ走る。

関学の美しい校舎に見とれながら走るヨネやんに、ヴォーリズ建築の素晴らしさを語りつつ・・・

甲東園駅方面へ頴川美術館まで下る。

そこから北上・・・踏切を渡って仁川~小林~逆瀬川~と走り、伊子志1丁目の交差点を渡った時の事だった。

突然右方向から、タウンサイクルに乗った65~70歳程の初老の男性が信号無視して道路を横断し、こちらへ突進して来たのだ!

車はいないが僕ら5人が連なって走っているにも関わらずだ。

思わず僕が「オイオイ!」って声を上げたら・・・

「なんやコラァ!』って怒鳴り返された(汗)

これには後方のメンバーも相当頭に来たらしく、「信号無視しといて何を逆切れしてんねん!」って怒っていました。


「いやぁ・・・今のは全く気分が悪いですねぇ~。」

「あれはあかんでしょ?」

「まぁ、今日はまだ正月ですからねぇ。」とH川様。

「いやいや、正月だったら何しても許されるんですか?」

「ええ、正月だから皆さん正月ボケなんですよきっと・・・。」

「ええ~っ?そうなの?そういうもんなの???」



それはそうと一人で走っている、ピナレロに乗ったライダーに遭遇。

宝塚南口の交差点で僕らが後ろに張り付いた事を、クリートの着脱音にて気付いているはずだが振り向かない。

きっと人に干渉されるのが嫌なライダーなんでしょう。

宝塚大橋ではなく、温泉街方面へ抜けるルートが僕らと被ってしまったので・・・

「はぁ~。なんかやりにくいなぁ~。」って思うのでありました。

平地は頑張って走っているんだけど・・・上りで距離が詰まる。

こちらも一度抜いてしまったら礼儀として、そのまま一気にスピードを上げなきゃならないから・・・

後ろのメンバーの事を考えたら、余計な事をしてしんどい思いをさせるのも忍びなくて。

だが結局・・・温泉街を抜けて、そこから生瀬方面へ、武庫川沿いに見返り岩の前を抜けるルートまで被ってしまう。

やはり上り区間では一気に追いついてしまうので、思わず僕のスイッチが入りかけて、一気にぶち抜きそうになったのですが、恐らくついて来れるのはマサやんとI藤様のみで、ヨネやんとH川様を置いて行ってしまう事になる。

その場合、2人が生瀬を過ぎてから、国道176号線を三田方面へ進んでくれればいいのですが、万が一蓬莱峡方面へ入ってしまう可能性を考えてしまうと、生瀬駅前で待たなくてはならない。

そうなるとわざわざ抜くだけ抜いた人にまた道を譲ることになるので、なんだか嫌な気分にさせてしまう可能性があるのだ。

自転車乗りって抜かれて嫌な気分になる人や、抜かれたら対抗心を燃やしてなのか、ピッタリとついて来る人が多いので、独りでストイックに走っている人とか、むやみに抜けないんですよ。

追い抜きざまとか普通に挨拶を交わしたり、一言二言会話を交わせるようなライダーだと気持ちよく走れるんですけどね。

僕も性格上後ろに黙ってピッタリと張り付かれたら、つい引き離れるまでスピードを上げてしまう性格なので・・・

そういうの本当に面倒くさいところなんですけどね(笑)

仕方がないので宝生ヶ丘を抜けた辺りで、僕は逸るマサやんを制止して一度止まってやり過ごす。

視界からいなくなったのを確認して再び走り出した。

しかし・・・それでも生瀬の駅前まで来る頃には射程範囲内に捕らえてしまう。

「あ~っ!こんなペースで三田まで付き合わされたら、13時までに神戸へ帰られへんかも・・・」って思っていたら、ピナレロの人は蓬莱峡方面へ・・・

「良かった~!これで変に気を使わずに走れるわ~。」

それにしても176号線は車の往来が多い!

さすがは大阪~福知山間を結ぶ幹線道路。

名塩付近からは路側帯に雪の残る区間も増しており、それに対して交通量が多い事から、万が一凍結路面を走る場合などを想定して、皆緊張しながら走るのだった。

今回のメンバーで最もハートが強いと思われるI藤様でさえ、「体力的には問題ないのですが、精神的にもう疲れました!」と弱気な発言。

実際に何度かわざと幅寄せしてくる車がいたり、路肩に雪が残っているのが確認できているはずなのに、自転車を車道に入らせないように詰めてくる車とか・・・

意外とそういう車が多かったです。

H川様曰く、「まあ正月ですから・・・」なんだそうですが・・・酷いですね。

中には僕らが安全に走り抜けるまで待ってくれて、手を挙げて感謝の合図をすると手を振り返してくれる親切なトラックドライバーもちゃんといましたが・・・



そして名塩から赤坂峠まではダラダラと続く上り坂。

僕は知らず知らず淡々と走ってしまい、凍結した路側帯と車の往来にビクビクしながら走っているメンバーと差が開いてしまう。

途中まで僕にピッタリ付いて来ていたはずのヨネやんが・・・いない?

「マサやん!ヨネやんはどうしたの?」

「いや~。あんだけペース配分を考えない走りをしたら潰れますよ。途中から一気にペースが落ちてましたよ。」

「げっ!マジか~。少しペース抑えた方がよかったかな?」

「まあヨネやんがもう少しペースコントロール出来るようになれば、それでいいんじゃないですか?」

ヨネやんの課題は筋力アップもそうだが、まず持久力アップが先決ですね。

それでもH川様と一緒に上ってきて・・・

「ピークまであと1kmちょっとだから頑張って!」って教えたら元気になっていました。



しかしピークを過ぎた向こう側はさすがに凍結箇所が多い!

北六甲台を横目に北上し、道場~横山~三田本町と来てとうとう三田駅前に到着!!


キッピーモール前の歩道は完全に凍結していました。


ここまで走ってきて温まった身体ですが、ここで写真撮影している間に一瞬で冷えてしまう。

「三田・・・やはり寒いなぁ。」

「当たり前じゃないですか店長!」

「よっしゃ!頑張ろ~っ!」

そこから三田市役所前を左折して、三田大橋を渡り左折、帰りは信号も少ない道を目一杯飛ばして帰らなくてはいけないので・・・

西山のセブンイレブンで最初で最後の休憩。

するとマサやんが「実は元カノがこの辺に住んでるんすよねぇ~。」って、しみじみと感傷に浸っているではないか。

「恋人よりも自転車を選びます!そんなの当然でしょ?」って豪語していたマサやんですが・・・

「解るよその気持ち!いい思い出はいつまでも大切にしていたいものさ。しかし新しい彼女ができても、もうそういう事を言っちゃダメだから・・・気をつけてね(笑)」



そして三田学園横を抜けて・・・

鹿の子台~藤原台と走って五社から有馬街道を走る。

そうなのだ、路面コンディションに泣かされて、既に時間は12時を回っていたのである。

「このままじゃお店のOPEN予定時間に間に合わない~!」

「留美さんと野口さんがいるから大丈夫でしょ?」

「ん~っ!心配~っ!」

そして問題は大池を過ぎてからだった。

徐々に有馬街道を走る車の交通量が増えてきた。

日が昇って路面コンディションが良くなってきたので、ノーマルタイヤの車も動き出してきたのでしょう。

そうなると路側帯を走っている我々は非常に危険な状況になる訳だ!

花山から谷上までの区間、この辺は石楠花山や双子山の影響で日が当たりにくい。

なんとこの日、ここまで走った中で最も路側帯が凍結している区間であったのだ!

しかも下り坂・・・更に右カーブ。

車道側に入らないと落車は免れない感じだ・・・

しかし後方の車は車間を詰めてきて間に入れてくれない。

自転車を完全に邪魔者として認識している模様。

そうなると先頭の僕は凍結路面に突っ込むか、停止して車がいなくなるまで待つか・・・

そのいずれかの選択しかないのだが、下り坂で速度に乗ってしまっているので、急には止まれない訳ですよ。

下手にブレーキをかければ、後ろからついて来ているメンバーを巻き込んで集団落車になる恐れもある。

既に振り向いて車間距離を測る余裕すらない。

グリップはもう限界なのである。

とりあえず可能な限り減速する素振りをみせて、後方のメンバーが危険を感じ取ってくれる事を祈る。

そして僕とマサやんは凍結した路側帯に突っ込む!

マサやんは朝に落車したばかりで、一度前輪のコントロールを失った時など、恐かったに違いないのだが、無事に車道に合流。

その間僕は2度前後輪が滑って・・・いっその事、このままステ~ンと転んでしまおうか・・・等と思ったりもしたのだが、あまりにも車が近くを走るもので、転ぼうものなら確実にタイヤに巻き込まれるっていうのが嫌でも想像がつく。

それに自転車は試乗車のゼリウス。

ホイールは野口君のエンヴィ。

意地でも落車なんてしたくない!

時速40kmオーバーで滑りながらロードをコントロールするなんて、正気の沙汰じゃない!

そんな時、一瞬車の列に隙間が出来た!

「今だ!」そう思ってハンドルを少しずつこじりながら右へ寄せていく。

凍結路面でコントロールを失った場合の心得として、まず急ハンドルを切らない。

次に流れに逆らわない!そしてむやみにトルクをかけない!

これが鉄則です。

そこでまさかの・・・更に3度目の落車ピンチ!凍結した轍でバランスを完全に崩しました!

・・・が、辛うじて耐え抜き、危険ゾーンを無事に突破できました。

「店長!綱渡りしますねぇ~。」

「いやぁ~、スリリングで楽しかったよ!あと、みんなも無事で良かった!」

それにしてもやたらと意地悪く幅寄せしてくる車が、GD型のインプレッサだったのが悲しかった。

僕も元々インプレッサ乗りで、今もGC8後期モデルの集いで全国に仲間を持っているだけに、同じスバルの系統を汚すような走りに、かなりイラついてしまった。

窓を開けてタバコを吸いながら運転していたので・・・

「いや~幅寄せされてバランスを崩して自爆なんて一番バカらしいよね~!どうせやったら車に接触されて転んだ方がたっぷり保険代も頂けていいんだけど・・・スカッと轢いてくれないかなぁ~!」って、わざと聞こえるように言って差し上げたら、慌てて離れていきました。

自転車も軽車両なんで、普通に車道を走る権利があるんです。

確かに歩道も走れたり、せこい乗り物ではありますが、僕らも自動車やバイクに迷惑をかけないよう、細心の注意を払って走っているんです。

ロードのタイヤは直径2cm程度の太さしかありません!

面白半分で幅寄せなんてされたらたまったものじゃないんです!!

簡単に命だって失うんですよ?

みだりに幅寄せなんてしないで下さい!

まあH川様に言わせたら「まああれも正月ボケなんでしょう。」って結論に至るのですが(苦笑)



ちょっとこのまま本線を走ると、さすがにトンネルとか恐いなぁ~って感じたので・・・

「箕谷から山の街まで旧道を走ります!」ってルートを一部変更!

箕谷駅前の信号でいよいよ時間は12:50となってしまい・・・

「みなさんごめんなさい!ちょっと店に連絡します!」

そして留美さんに到着が13:15過ぎるかも・・・と伝えて走り出す。

その際H川様が溝蓋で滑って落車!

ノーパンク!ノー落車!で無事に帰りたかっただけに慌てましたが、特に怪我や自転車の故障もなくて良かったです。

で、旧道に入った瞬間・・・

「うわぁ~!マジかこれ?凍結し過ぎやろ~!」

僕とヨネやんは根性で乗ったまま走る!

タイヤが滑りながらも何とか突破。

I藤様とH川様は、後方から車が来たので慌てて自転車を降りる。


僕とヨネやんだけ凍結区間を無事に走り抜けて、残りのメンバーを待っていました。


「あれ?マサやんは?」

「彼なら、こんな道を走らせるなんて頭おかしい!狂ってる!とか言いながら、凍結路面を記念撮影してましたよ!」

「何それ。結構余裕じゃないですか?(笑)」

とりあえず小部峠を越えてからは、特に気になる凍結箇所は無く・・・

無事に下山して13:15にお店へ戻って参りました!


それにしてもウェアや自転車がドロドロで・・・


一旦コーヒーで乾杯した後、全員で自転車の洗車大会をしたのでした。

ブラシでゴシゴシする人。

小さいブラシで細かいところをゴシゴシする人。

スポンジで水洗いする人。

セームで水分を拭き取る人。

雑巾で乾拭きする人。

それぞれ役割分担をして全員の自転車を綺麗にしました!

「洗車もみんなでやったら一瞬やし、結構楽しいものですね!」

またみんなでロングを走りたいなぁ~。

ちなみに今回は約82kmしか走れませんでした。

しかし皆さんは「今日は本当にアドベンチャーやった。」と、達成感と充実感と安堵の気持ちに満ちていました。

本当にお疲れ様でした!

これに懲りずにまた楽しく走行会を走りましょう!!

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