2014年4月17日木曜日

しまなみ海道サイクリング・・・2ndステージその1『極寒の早朝スタート!』

福本渡船前に6:00集合。

そう決めていた事もあって5時前には起床。

コンビニで補給食を調達したいとおっしゃるK様には、先にシャワーを使って頂き出発して頂く。

その後僕も準備を終えてロビーに下りると・・・

H川様とH江様が待っておられました。

「おはようございます!Kさんとは会いましたか?」

「いえ!まだですよ。」

「いや、Kさんは先に出たので・・・我々も行きましょう!」

ロビーに鍵を返してフロアポンプを借りる。

しかしホテルで置いているフロアポンプは既に壊されている上、そもそも空気圧ゲージもついていないので、輪行&泊まりでしまなみに走りに来るサイクリストは是非ゲージ付の携帯ポンプか、携帯用のゲージを持参した方がいい。

すかさずH川様がポンプを貸してくれましたが、ゲージが無くて・・・

「朝早いからフロアポンプを貸してくれるサイクルターミナルも開いてないし、いや~参りましたね。こういう場合の事考えてなかったもので・・・」

慌てて準備をしていた僕は携帯ゲージも忘れてきたので、凡そ6気圧くらいの空気圧で走り出す。

福本渡船の前まできて「やっぱり空気圧低いな~。」って困っていたら・・・

今度はH江様が「これY崎さん3号にお借りしている携帯ポンプなんですが・・・。」とお貸し下さいまして、これがゲージ付でしかも13気圧まで可能な高圧タイプだったので助かりました!

福本渡船は一度接岸して間も無く出発するという、非常にせわしない船なので、船が接近するまでに必死で頑張って・・・

結局7.8気圧で諦めました(笑)

「あと10秒待って欲しかったな~!」

「まあまたどこかで入れたらいいじゃないですか!」

そんな感じでスタートしたのでありました。

これは5:53頃の尾道駅前。

尾道水道の東の空は、間も無く日の出を迎えようとしている。

尾道の街ともお別れ・・・

またゆっくりとこの街を散策したいものです。

千光寺公園を見上げましたが・・・

まだ桜は色付いていませんね。

これから賑わってくる・・・そんな感じでした。



6:10・・・向島に着いた我々はとりあえず因島まで、前日の道を逆周りで走る。

3月22日~23日はしまなみ縦走のイベントがある為、尾道をはじめとするしまなみ海道のあらゆる所に参加者の大半が宿泊を兼ねて来ているはずなので・・・

サイクリングコースがごった返す可能性もあることから、「とにかく無駄を省いて早朝から動こう!その上で目的地を可能な限り観光しよう!」

これがこの日のテーマだったんですね。

なので誰よりも早く行動したのですが・・・

とにかく寒い!

メチャクチャ寒い!

神戸でも北区や三田の方では雪が降ったとか・・・

メンバーの皆さんは比較的防寒対策をされていましたが、それでも寒い!って震えていました。

それなのに僕は半袖のTシャツの上に長袖ジャージ1枚。そしてグローブも指ぬき・・・

いやね・・・これでも最初は「もう春やし、パンダーニの半袖ジャージと短パンでカジュアルに走ろうかな~。」等と考えていたのです。

ところが冷えるかも知れないと言われて、急遽長袖とタイツのジャージで参加する事に変更し、これでも自分の中では目一杯防寒対策をしたつもりでした。

しかし指ぬきのグローブはさすがにまずかったですね。

寒くてもう指先が割れそうなくらいの激痛でした!

向島の外周を、K様と2人で「寒い~!死ぬ~!」と叫びながら走っていました。

それでも綺麗な風景を観たら、その都度写真だけは撮りながら走ります。

6:30日の出のタイミングに撮った因島大橋。

日差しを受けるとさっきまでの寒さを一瞬忘れます。(日陰に入ると現実の辛さが甦る・・・)

すみません・・・ながら運転です。ながらの割りに手振れも無かったので採用しました。

ちなみに自転車専用道は橋を渡る時に歩行者や原付と同じ道を使い、しかも上下線の区別もなく・・・

また、ここ因島大橋のように通路が狭いところもあるので、基本的に譲り合いの精神を持つことと、ミラーの確認や周囲への注意を怠らない事が大切です。

この時は朝も早く、我々以外に通行が無かった・・・その瞬間を使っての手放し走行&撮影ですので、条件を満たさない場合は危険行為となってしまう事がございますので、くれぐれも真似をなさらないように。

今回しまなみ海道をサイクリングして感じた事として、サイクリストのマナーが比較的悪かったように思えます。

もちろん大勢いるうちの2~3割程度と思いますが、まず挨拶をするかしないかはともかくとして、追い越しの際に声をかけない方が大半である事。

そういう方に限ってリアホイールのラチェット音も無いものですから、接近に気付かず・・・抜かれる瞬間にギョッとするんですよ。

路肩には砂利や落下物が散乱していることも多く、前方の走行者がいつどのタイミングでラインを変えてくるかも知れませんし、長い距離を走って疲れている方だと集中力が低下しているケースも考えられます。

抜く際には「お疲れ様で~す!」とか「右抜きま~す!」とかって声をかける習慣をつけて欲しいものです。

ツール・ド・のとや以前あった琵琶湖一周サイクルマラソン等では、必ずそういうマナーを皆さんが守っておられました。

特にレンタサイクルの場合は「他人は他人!」って意識になりがちなので、まずは挨拶をするってところから始めて頂きたい。

挨拶を交わすようになれば、初めて出会ったサイクリスト同士でも、妙な連帯感が生まれてくるもので、譲り合う事も決して苦ではなくなります。

「右から抜きま~す!」て声をかけて抜く瞬間に、「お疲れ様で~す!」って返されると、なんだか心が温まるじゃないですか?

レースの時でさえ選手間では、主に勝負所以外での走行においてのマナーやモラルを重視する傾向があり、集団の先頭で風除けのローテーションに加わる事はもちろんのこと、障害物や方向指示の号令などを積極的にかけてくれる選手に対して、尊敬や仲間意識の感情を抱いたりするものなんです。

僕も10年以上乗ったり乗らなかったり・・・と自転車から離れた生活をしているうちに、なんだか急に自転車人口が増えたものの、そういう暗黙のルール的な要素を知らないサイクリストが増えたな~と思う事が多く、これからも当店に関わるお客様たちにも協力して頂き、そういった啓発に努めていけたらな~っと思っています。

やっぱり誰もが気持ちよく走りたいし、同じ趣味を持つ仲間でありたいですからね!

ちなみに話は変わりますが、しまなみではノーヘルのサイクリストが多かったです。

これについては正直僕はどう答えていいのか判りません(笑)

ポタリング程度のサイクリングであれば、ヘルメットの装着は任意でいいと思いますし、見方を変えればこのしまなみ海道がサイクリストに走りやすく、優しい環境であることを裏付けている訳で・・・

実際にしまなみ海道で生活されている地元の方々の、自転車乗りに対する心遣いは素晴らしいもので、一部には自転車乗りを毛嫌いする傾向が増加している・・・なんて声も聞かれますが、僕の受けた印象としては、非常に穏やかで譲り合いの精神を持った島民の方が多い感じでした。

それだけに安心して走れる・・・だからノーヘルでもOK?そういう意味では理想郷なんですけどね、ここしまなみは・・・。

ただしまなみ海道を自転車で走る方々は、以前ツール・ド・しまなみという大会で、自転車と歩行者の事故による死亡事件があった事を忘れないで欲しいです。

集団意識で乱暴な走りになりがちな人や、「俺が、俺が・・・」となりがちな方は特に、完全装備であること!そして、挨拶や譲り合いの精神を持って走って頂きたいと、切に願います!

何分大人のスポーツですから、どこまでも自己責任でやる以上、他人に迷惑をかけないというのが大切だと思います。

あっ!こんな話になったついでなので、一言言いたい事がございます。

以前走行会において、幅寄せしてきたトラックに対し、僕が大声で怒鳴って抗議したことについて・・・

一部のメンバーさんとスタッフからは「あれは駄目でしょ?お客様の手前、店長が声を荒げるのはどうかと・・・」とご指摘された事があります。

それはそれで至極もっともな話ではございます。

まあそれもあって最近は極力抑えるようにしておりますが・・・

しかしこれについて僕は今でも間違った事をしたとは思っていません。

グループの先頭を引っ張る立場として、当然の事をしたまでです。

パーティーの進路で事故とか起こされては困りますからね!

僕にとっての優先順位は、メンバーが事故や怪我無く無事に走ること。

そして自転車が安心して走れる環境を作ることだからです。

自転車を見て「ほんま自転車は邪魔やねん!」って幅寄せをしたり、無理な追い越しをしてから左折する車は多いです。

しかし最近のバイクやビッグスクーター、違法改造した原付などに比べたら、自転車乗りのマナーは全体的にまだ良い方だと思うのですよ。

なので自転車が車の走行を妨げた訳でもないのに、その自転車に対して故意に幅寄せをする車や、進路妨害をする車に対しては、こちらが危険行為を受けている側なので、凛とした態度で意思表示をする必要があると僕は考えています。

そもそも最近は自動車の運転でさえ、方向指示器を使わないで車線変更や右左折を試みるドライバーが非常に多い。

そういうドライバーは意思表示をする事の大切さをまったく解っていない。

そんな身勝手で縦横無尽なドライバー及び、無理やり進路妨害したトラックに対して、正義を持って抗議した僕の方が、逆に非難される事こそ理解に苦しむ。

僕は以前ブログにおいてはスプリントに水を差されたような書き方をしたかも知れませんが、実際にはそういう意味よりも大切な怒りの動機が他にある訳ですよ。

仮に僕が落車をしたら後方の通行にも支障を来たす。

しかも走行会のメンバーが巻き込まれてでもしたら・・・そんな事を含めての怒りですよ。

別に好き好んで、大声を上げたくてやってる訳じゃありません。

誰かが間違いに対して間違いだ!と声を上げなきゃ自転車を幅寄せする事が当たり前の行為に終わってしまうじゃないですか?

僕にとっては自転車だから邪魔だとか、そういう価値観を持つドライバーが多い日本の道路事情や、サイクルスポーツに対する認識の無さを改善したい気持ちが強いからこそ、必要な意思表示なんです。

僕だってどこまでいっても感情というものを持った普通の人間です。

そして自転車屋という客商売をしている反面、日本におけるサイクルスポーツの確たる地位を築きたいと考えるサイクリストの一人なんです。

客商売をやる人間だからって、必ずしも常日頃いい人である必要なんて僕は無いと思っています。

いいものはいい!駄目なものは駄目!ハッキリとした意見を持って何が悪いのか?

去年からずっとその事をモヤモヤと考えていたので、ちょっと吐き出させていただきました。

ところで因島も生口橋が見えてきたところで、この日最初の問題が・・・

「で、因島公園には行くの?」って話。

そこからの景色は最高でしょう・・・

そう思うと是非行きたかったのですが、今回はパスする事になりました。

「現在7:40!今行ったところで、因島名物の『八朔大福』は食べれるの?」

「いや、さすがにこの時間ではまだ開いてないでしょ?」

「そおっすよね~。」

「そう考えると・・・せっかく上りで全員が脚を消耗するリスクを背負って行っても、目的は半分しか達成できない・・・それならスッパリ諦めて、ゆとりを持って大三島と伯方島の観光を楽しみ、最後に大島のペイザンに閉店までに到着!そして亀老山に上る事を優先しましょう!」

そんな話でまとまりました。

生口島は先日北側の外周を走ったので、本日は南側の外周を走って多々良大橋を目指しました。

どうせ朝は早いのでドルチェも開いてないし、モーニングのできる喫茶店もあるかどうか・・・

っていうか、まだ朝ごはんを食べてないから、全員そろそろ腹ペコ度がマックスで・・・

「やばい!寒い上にハンガーノック寸前だ~!」と常に喫茶店を探しながら走っていました。

が、しかし・・・南側の外周にはそれらしいお店が一切無くて・・・

だんだん留美さんの表情が険しく・・・

そんな時に多々羅大橋の向こうに道の駅があることを思い出し、それをバックに記念撮影(笑)

「あとちょっとですよ~!あの橋を渡ったら朝飯にありつけますからね~!」となだめながら・・・

そして8:50に道の駅『多々羅しまなみ公園』に到着!

ところがレストランはまだ営業していなく・・・

露天のオムそば屋が準備中の状態。

「オムそば6個お願いします!」

15分ほど待って・・・
この多々羅大橋と生口島の風景を眺めながら、6人で楽しくブレックファースト!

「そういえばY崎様3号へのお土産どうするの?」

そうなんです。

Y崎様3号は今回のしまなみの為に、人数分のスペシャルオイルを用意してくれていたのです。

「雨が降ったりしたらこれを使って下さい!」って・・・

なのでお礼に尾道ラーメンを買って帰りたいところでしたが、昨夜は時間が遅くてお土産屋は閉まった後でした。

今朝も早朝から出発して・・・今は既に今治市(汗)

「どうしましょう?」

「とりあえずここのお土産屋さんで探してみましょうか!」

そしてありがたい事に尾道と今治の名物が両方あったので助かりました!

お土産の尾道ラーメン・・・無事にお店へ郵送!

その後ここの道の駅にサイクルイベントのピットブースがあることを知り、ようやくタイヤの空気圧を8気圧以上に調整できました。

しかしそうこうしているうちにいつの間にか時間は10:00を回り・・・

「やべぇ!さすがに危機感を感じる時間やわ!」

「それでは急いで・・・でも安全に大山祇神社へ向かいましょう!」

そうなんです。

実は大三島を横断して大山祇神社に向かう事が、思いの他大変な道のりだなんて、この時点では誰も知らなかったんです。

そして僕とK様、H川様の3人は途中で離脱し、しまなみ海道の自転車で上れる山としては最高峰の、鷲ヶ頭山を目指して出張走行会を行います。

果たして鷲ヶ頭山を無事に登頂し、更には大山祇神社のお守りを購入する事ができるのだろうか?

次回請うご期待です!

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