2020年10月30日金曜日

10月29日発売の雑誌の紹介!


 『関西ヒルクライムコースガイド』という雑誌が出ました。


一応今回の雑誌の中身については色々と意見もさせて頂きまして、僕も85ルートのうちの3ルートは実際に走ったコメント等入れさせて頂きました。



僕は岩谷峠と蓬莱峡、阪奈道路の3ヶ所の取材を受けてコメントを書いています。


他には東六甲ルートについて僕の意見を言及させて頂いた中で、逆瀬川スタートに関して「グループで走る際は通行の妨げにならないように注意して下さい。」という旨は採用して頂きました。


本当は甲寿橋スタートが一番安全で、車など他の通行の邪魔にもなりにくく、更には信号に捉まる率も低いのでオススメです。

という訳で・・・逆瀬川駅前スタートにしろ、夙川学院前交差点スタートにしろ、甲寿橋までの序盤は是非ウォーミングアップとして走って頂ければ幸いです。


尚、僕の紹介文は文字数制限が厳しかったらしく、かなりはしょられています。(笑)


僕は今から24年前(1996年)に当時のチームメイト(先輩)の口車に乗せられて『つがいけサイクル』(当時の日本3大ヒルクライムレースの1つ)に出場したのですが、当時はヒルクライムなんて大嫌いでした。


登り坂がしんどいという事もそうでしたが、当時の僕は走りに行く時には毎回、トップスピードに乗せられる信号の少ない道を探してあちこちを走っていたくらい、大のスピードオタクだったので、平地や下りでどこまで速度を出せるか・・・それに命を懸けていた事もあって、スピードは出せないし脚力を無駄遣いするヒルクライムはとにかく嫌いでした。


そんな僕が52T×21Tのギアで表六甲を、一度も地に足を着ける事なく上った《当時の僕は意地でも(スピードの出せない)インナーギアなんて使いたくない!って、普段からアウターで上れる坂道しか走らないようにしていたのに、先輩に無理やり表六甲を走らされた》事をきっかけに「表六甲をアウターで上る脚があるなら、インナーを使いこなしたら栂池で表彰台も夢じゃないで!」とおだてられ、しかもつがいけにはヒルクライムで日本一速いと云われる選手が参加しているからって聞かされて、そんなすごい人が参加するレースなら面白そう!って言いくるめられた訳です。


しかし実際に行ってみたら同じクラスに鈴木雷太氏(2000年シドニー五輪代表)が参加していて、スタート直後からのロケットのようなスピードに面食らう。


何とか栂池高原のペンション街までは食らいついて行ったけど、序盤からこんなに苦しかったら最後まで持たないと諦めて順位とタイムを落してしまった。

それがヒルクライムレースの初陣でしたが、途中でそれ以上の異次元のスピードで抜き去って行った村山利男氏(ヒルクライム界の絶対王者)を見て、世の中にはとんでもない人がいるもんだなぁ~って、リスペクトできる存在に出会えた事・・・

あとはそれまで出場していたクリテリウムレースなど、いつも殺伐としていて・・・言葉は悪いですが、邪魔な選手は全部ぶっ潰してやろう!って思えるくらい、緊張感で満ち溢れたレースとは違い、ヒルクライムは適度な緊張感はあれど、遅い選手も速い選手も関係なく、個人の力のみで走るレースなので、全員が主役というか・・・そこにドラマがあるんですよね。

ゴール近くまで上れば積雪も残っていて、初夏の北アルプスの清涼な空気と白馬三山の美しい風景に癒されました。

更にゴール後、下山しながら最後尾の選手まで一人残らず応援できるって、なんだか爽やかで気持ちいいなぁ~って感じた事も、僕がヒルクライムにハマるようになった理由です。


そんな訳で、ヒルクライムが嫌いだ!って思っている人にも是非そんな素晴らしい経験をして頂けたら・・・という事で、こちらの雑誌をオススメさせて頂きたいのと、この雑誌にも掲載されていない・・・更に言えば誰もが最狂だと口にする『暗峠』よりも強烈な登坂が神戸にあるという事を・・・興味のある方には教えて差し上げたいので、是非お店へ遊びにお越し頂けますと幸いです!


最後に八重洲出版と記者の皆様方、今回の企画に参加させて頂き誠にありがとうございました。

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