2016年3月20日日曜日

3月 5日(土)走行会代わりに・・・サイクルモード大阪2016に行ってきました!(前半)


神戸を8:00に出発して、H川様のお車で六甲山トンネル~阪神高速~中国道経由で万博記念公園まで行きました。

僕とH川様、H江様、K田様、O様2号の5名で向かったのですが・・・

大阪府道2号線が混んでいた事もあって、到着したのは9:15頃。

できれば開場時間の30分前には並んでおきたかった。

インテックスでもそうですが、早い人は大体1時間前には既に並んでいます。

早く入場しないとデローザやサーベロなど、試乗車が整理券制の人気ブランドはすぐにチケットが無くなってしまうのであります。

そしてピナレロ、コルナゴ、トレック、ジャイアント等は、試乗車待ちの長蛇の列ができます。

そういった理由もあって今回は全員が前売り券を購入して望んだのですが・・・

ここで一つ大きな罠が!

万博記念公園の入園チケットを別途購入しないと中へ入れないのである!

そんな説明あったかな~?

普通に考えたら判る話なのか?

だって・・・サイクルモードの入場券さえ買えば、それに公園入園料も含まれるって考えたりしないですか?

しかし何とか今回5名で行ったおかげで、列に並んで待機する役割と、入園チケットを人数分買いに行く役割と分かれて行動する事ができました!

そして2つ目の罠は試乗申込者が用意する規約同意書を、僕とK田様、H江様は用意していなくて、受付テントでその用紙を頂いて書こうと思ったら、今度はボールペンが2本しか用意されてなくて順番待ちで随分待たされて・・・

とても焦りました(笑)

それでも9:30から始まった入場には順調に間に合ったのですが・・・

ここで更に3つ目の罠が!

会場へ入る前に公園内受付本部で手続きをするのだが・・・

現地スタッフの誘導が微妙・・・というより、要領をしっかり把握されていなかった模様。

まず試乗をする人としない人に分かれて進路を誘導・・・

それができていなくて入場者の列は混乱!

さらに試乗車を希望する人たちの列も、規約同意書を用意できている人と持参していない人とで、列を分けて誘導しないといけなかったはずなのに、これもできていなくて・・・

先に受付を終えた来客の中に大変親切な方がいて、わざわざ後列の人に教えに来てくれた事で、実は我々がいたずらに無駄な時間を過ごしている事が発覚!

それさえ判っていたらさっさと入場手続きを終えて、2分で会場入りできていたのだ!

それを30分近くも余分に並ばされてしまい、結局会場入りしたのは10:00ちょうど!

もう少しスタッフへの誘導手段や段取りといった、落とし込みを徹底して頂きたいものであります。


とりあえず僕は真っ先にデローザのブースへ!

デローザの『スカンジウム』に乗ってみたかったのです。

しかし今回『スカンジウム』のラインナップが無いらしく・・・

今更『キング』や『アイドル』に乗ったところで、特別大幅な変更もなく、十分いい自転車なのは判っているので・・・

いきなり予定が躓いて頭が真っ白になり、次はどこのブースを目指せばいいんだ?って状況になる。

トレックにスペシャライズド、ジャイアント、ピナレロ・・・と色々候補があるけど・・・

ってそこで目に留まったのがビアンキ!

しかも滅多にフラッグシップモデルを用意しないサイクルヨーロッパさんが、『オルトレ』を用意しているではないか!


チェレステグリーンが可愛いから好きだ!って理由でビアンキ!ビアンキ!と騒ぐミーハーな人を否定する前に、これだけは乗っておきたかった。

過去にインフィニートに乗って、何が良いのかさっぱり解らなくて・・・

ビアニローネ7のフルアルミフレームはすごく良かったけど、重いし硬いし、そもそも最廉価モデルなので、そうなるとビアンキのコンセプトって一体なに?みたいなところもあって・・・

ホイールはたかがレーシング5とはいえ、フルクラムのホイールは剛性も高く、フレームの性格を知るにはもってこいです。

そして『オルトレ』に乗って2km強ある試乗コースを走ってみた結果・・・

走り終わって地に足を着いた瞬間、膝から崩れそうになってしまった(笑)

『オルトレ』・・・めっちゃ面白かったけど・・・これは疲れるフレームですわ~!

まずシッティングでの安定感は抜群なんですが、ダンシングだとふらついて安定しない。

試乗コースのアップダウンは意外にも急峻だったので、かなり本気で走らせてもらいましたが・・・

ゴルフクラブで言うところの・・・シャフトのフレックスがXといったところでしょうか?

このフレームをふりまわすには、相当の剛脚がないと厳しいですね。

20年前の僕だったら欲しい候補に入れたかも・・・

でもダンシングがふらつく時点で他を選ぶかも知れない。

面白いけど・・・過激な硬さに加えてコントロール性の難しさが、非常に残念な自転車でした。

次に隣のブースであるトレックさんで、『マドン9.9』を乗るために45分くらい試乗待ち。

サイクルスポーツ(八重洲出版)の別冊『ロードバイクコンシェルジュ』で、全国のプロショップ店長がオススメするロードバイクのナンバー1になっていた自転車がどれほどのものかを試す!


しょっぱなの『オルトレ』で2km走っただけで、既にヘロヘロだった僕が、待ちくたびれて更に疲れた状態で乗った『マドン9.9』ですが・・・

ホイールもアイオロスですし、この状態で145万円(税別)の超高級車です。

漕ぎ出し・・・とても軽かった。

『オルトレ』が一体どれほどスパルタンだった事か!

「はぁ~楽やわ~。これでちょっと回復できるかも・・・。」とか思いつつ、楽しく乗ることができました。

もちろん本気で走りましたよ!

シッティングの安定感は『オルトレ』の方が数段上でしたが、それよりは『マドン9.9』の漕ぎ出しの軽さの方がありがたい。

しかしダンシングは『オルトレ』よりマシ・・・あくまでマシ程度かな。

個人的にはハンドル高がもう少し低い方が好みなので、ちょっとゆっくりめで大きく振らないとダンシングがまとまらない印象でした。

アタックに反応するような、小刻みで素早いダンシングにはリズムが合ってくれない感じ。

もう1サイズ小さいフレームだったら或いは・・・とも思ったが、一つ問題があって・・・


今回乗ったのは54サイズ・・・身長168~175cm用らしいのだが、フレームは僕の見立てではどう考えても175~180cm向きのサイズで、そのくせシートピラーはやたら短い!

実は写真の状態がMAXの高さだそうで、僕には低過ぎて乗りにくかった。

一応別売りでロングピラーはあるそうだが・・・

ただでさえ150万円以上の出費をしているのに、プラス数万円出してシートピラーの交換?

捨てるほどお金を持ったブルジョワじゃないと・・・

そしてフレームの大きさの割りに短いステム・・・これもダンシングでしっくりこなかった理由かな。

オススメバイクで『マドン9』を選んでいるショップの人って、本当に試乗してこの自転車の事を誰よりも知っているんでしょうか?

本当にこの自転車を購入者の体型や乗り方に合わせて、ちゃんと組み付けしてあげられるんでしょうか?

いや~っ!些か疑問ですね~。

とりあえずトレックさんは適性サイズとアッセンブルパーツの見直しが必要なんじゃないかと・・・

余計なお世話かも知れませんが。

そしてトレックさんの可哀想な事に・・・試乗待ちで並んでいる方の中で、明らかに「貴方本当にこの自転車に乗るの?乗れると思ってらっしゃるのですか?」と3回くらい聞き返したくなる人の率が多かった事が印象的でした。

コルナゴやピナレロもそうだと思いますが、これは有名ブランドゆえの悩みですね。

自分の乗れるサイズじゃないって判り切っているのに、それでも無理して大きいサイズの自転車に乗ろうとする。

トレック・マドン9シリーズの52サイズは、身長163~169cm向けだなんて書いていたが、間に受けてはいけない。

身長163cmの人が限界までサドルを下げても、ペダリングがまともにできないほど脚が伸びきっていた。

つまり日本人の体型に合ったサイズ表記が必要だという事と・・・

本当にここぞとばかりに初心者マークの人が、むやみやたらと高級車に乗ろうとするのは如何なものかと・・・

気持ちはよく解るけど・・・そして規約同意書にもサインしただろうけども・・・

100万円以上の自転車を、駅前のレンタサイクルにでも乗るような、軽い気持ちで試乗するのは、見ていてハラハラドキドキするものです。

試乗車はメーカーや卸業者さんの財産ですから、是非気を引き締めて大切に乗って頂きたい。

そして次に僕が向かったのはピナレロのブース!

まだ『ドグマF8』に乗った事がなかったので(苦笑)

どうしてもオンダフォークに見慣れてしまっていたので、すっかりデザインが変わって・・・それでもドグマの名前を冠している事に違和感があった・・・

それが今まで試乗しなかった理由。

本当につまらない理由(笑)

乗ってみた感想は・・・


いや~さすがだね!

全てがまとまっていました。

これぞイタリア御三家の一角ですね。

踏み出しの軽さも『マドン9.9』よりナチュラルでいい!

シッティングの安定感も『オルトレ』には劣るけど必要十分!

むしろ振りまわすのなら、このくらいの味付けがベストだといえる。

ダンシングも自然にリズムを刻める感じ!

試乗コースの上りでは人をぶち抜く事に爽快感を求めているような人も多く見受けられましたが、それを更にスパッとぶち抜く心地よさがこの自転車にはありました。

しかしフレームだけで税込約70万円って考えたら・・・

そこまでコストをかける程か?という気持ちになるのは僕だけだろうか?

優等生過ぎて刺激が全く無い。

誰にでも乗りやすいフレームって・・・それってドグマである意味あるの?って思うのは僕だけ?

プロの使う機材なんだから、やはりちょっと尖っているくらいの自転車じゃないと、乗りこなす喜びが湧かないってね。

そういう意味では『オルトレ』の方が尖っていて好きだ。(尖り過ぎではあるが)

とても楽で安心して乗れて、それなりに速く走れるって考えたら、誰もが『ドグマF8』欲しいです!って気持ちになるのも無理は無いが、そんな簡単な自転車が『ドグマ』じゃやっぱり駄目だと思う。

わがままな意見かも知れないけど、ドグマはマグネシウム合金だった初代のドグマくらい尖ったフレームじゃないと、ドグマがピナレロの信条を具現化しているとはとても言い難い。

逆にこの『ドグマF8』くらい乗りやすい自転車だったら、他にもいくらでもある。

コストも『ドグマF8』のフレーム価格の半分以下で、完成車として買える自転車が大半だろう。

やはり今のピナレロはネームバリューにこだわる人にしか価値が無いのかも知れません。

もちろんドグマにこだわらなければもう少しコストも下げれますが・・・

次に東商会のブースに行ったら、やはりサーベロとラピエールの人気で賑わっていました。

しかも女性客の多いこと・・・(汗)

本当は『ゼリウスSLアルチメイト』に乗りたかったのですが、試乗車にはアルチメイトモデルが無くて・・・『ゼリウス500』の整理券をもらって他を回る事にしました。

ちなみにここで先日当店で実施した、エヴァディオ・ペガサスの試乗会に来て下さったお客様と遭遇!

気付いて声をかけて頂き光栄でした!

そして代わりに向かったのがインターマックスさんのブース。

ずっと乗りたくて乗りたくて気になっていたクオータの『キラル』が目的です。

しかし『キラル』は小さいサイズが1台しかなくて・・・

僕の乗れるサイズだと、『KOM』とか『クレヨン』しかなくて・・・

で、『クレヨン』ってどんなだろう?って気持ちもあったので、スタッフの方に「クレヨンとキラルだったらどちらがオススメですか?」って聞いてみたんです。

すると即答で「僕だったら絶対キラルにします!」っておっしゃいました。

やはりKOM推しの今中さんが、実はキラルが良いと言っていたなんて噂が、まんざら嘘ではないって話なんでしょう。


2サイズくらい小さいフレームなので参考になるか判りませんが・・・

いや~!これはいい!面白いし振りまわしやすい!

安定感は・・・攻めれば攻め込むほど安定する感じ。

山の下りとか楽しいだろうな~。

乗り心地もレーシングスペックだと思えばかなり優しい。

でも反応の良さはかなりレーシーな味付けで、このモデルがクオータのフラッグシップじゃないのが未だ信じられないというか・・・

この日ようやくワクワクできる自転車に出会えた感じでした。

そしてとってもお腹が空いてきたので、皆さんに電話して集合。

H川様だけは先にイートコーナーで並んでいたという・・・(笑)


どこのブースもすごい行列です!


僕は牛スジカレーにチーズとから揚げトッピングで頂きました。

ここで皆さんと食事をしながら午前中の意見交換会と、午後の作戦会議を行ないました。

まず5人中3人が乗って良かったという自転車がデローザの『SK』だそうです。

非常に乗りやすくて乗り心地も良かったそうで、デローザのブランドでフレーム価格が37万円だったら、それこそ『ドグマF8』を選ばずに『SK』を選ぶ方がお得でしょう?って結論に。

ひっかかるとすれば『SK』はデローザにとってフラッグシップではないという事。

ブランド志向の人はそういうこだわりを優先するので、自分が乗りこなせるかどうかは問題ではなく、ブランド名とフラッグシップかどうかが大切なのである・・・

そんなくだらないこだわりさえなければ、安くても素晴らしい自転車は選り取り見取りなのに。

そしてO様2号は早速エヴァディオのブースでバッカスSLを借りて試乗したそうですが・・・

「ああ~!これだったら、もう少し(買い換えるのを)待つんだった~!」と悔しがっていました。

つい最近フォーカスのCAYOを買ったばかりのO様2号ですが、正直「ん~・・・。」な感じで・・・

僕も乗ってみて・・・O様2号が以前乗っていたオルベアの『アクア』よりは全然マシでしたが、そう・・・「全然マシ」っていうだけで、心に響く走りではなかったんです。

エヴァディオとフォーカスとBHのどれにしようか?と悩んでセール品だったCAYOを購入したO様2号・・・

「これは是非ブランドイメージだけで自転車を選ぶ事が、いかに危険で愚かな事なのかをたっぷり味わって頂くしかないですね~。」と僕が意地悪を言ったら、「いや~、これはやっちまった感、ハンパ無いっすよ~!」とO様2号。

本当にあれこれ乗り比べたら、面白いほど違いが判るものなんです!

当然人によって同じ良いでも微妙に良さのニュアンスが違ったりもしますし、自分の好みが何なのかもより明確に判ってきます。

例えば乗り心地が優しくて、ロングライドに向いている自転車が好みな人には「私はヨネックスの柔らかい方のフレームがすごく良かったです。」というH川様の意見もありました。

僕はもう少し話題になっているような自転車を試乗してから、エヴァディオの新型を改めて味わってみようかな~って思いつつ、午後の試乗に向かいました。

次回へ続く・・・

2 件のコメント:

  1. マドン9の感想、大変参考になりました。
    先日9.2を試乗した際に、身長と股下からショップ側に勧められた54に何か違和感が覚え、
    52でその違和感が消えたのは、そのせいなのかもしれません。
    (ちなみに176cm股下82cmです。体が硬く、初心者というのも一因かもしれませんが。。)

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    1. アレコ様コメントありがとうございます。マドン9.2の54サイズだとホリゾンタル換算でトップチューブ長543mmとあったので、身長176cmの方だと適正サイズには含まれるんですよ。
      ただ自転車を乗りこなす・・・或いは振り回すって感覚で乗って頂くならトップチューブ長は530~540mmをオススメします。
      股下82cmの測り方が正しく測れているかにもよりますが、トップチューブ長は短めにして、ステム長を長めにする方がコントロールはしやすいと思います!
      そして柔軟性は乗り込めば徐々に付いてくると思いますので・・・
      アレコ様の理想的なサイズとしてはトップチューブ長(ホリゾンタル)535mmで、ステム長100mmからスタート(最終的には120mmが理想)って言うのがベストじゃないかと思われます。
      なのでマドン9.2で言うところの52サイズでシックリとくるのはその為だと思われます。
      どうぞご自身のその感覚を信じて購入して下さい!

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