2015年2月12日木曜日

2月 1日(日)ポタリング後の面倒臭~い物語と、ゼリウスアルチメイトのポテンシャルに感動した話。


当店にラピエール・ゼリウス・アルチメイトが届きました。

いいですねぇ~。カッコいいです!

マサやんも欲しがっていたカラーリングです。

アルチメイトシリーズは、実際にUCIプロチームのFDJ(エフデジュ)チームに供給されてる、プロスペックモデルの名称です。

ちなみに僕が乗っているGITANEも、チーム名をFDJと略する前のラ・フランセーズ・デ・ジュチームが実際に1997~98年と使用していたフレームなので、ある意味運命的なものを感じます。

ちなみに展示用ではありません。

とても面倒臭い方からのオーダーなんです(笑)

合言葉は「王者のバイクピナレロ!」「世界のラファ!」など、毎度当店のイベントでやらかしてくれるピナイさんがご購入!

当店に来る常連客の誰もが・・・

「えっ?ピナイさんが買うの?何それ?あの人あれだけピナレロ最高!とか言っておいて、そんな軽い事でいいの?店長はそれを許したの?」

「う~ん。許したっていうか・・・ラピエールにもPの文字が入っているから問題ないとか・・・まあそんな感じじゃないっすか?」

「うわっ!軽いわ~それ。ポリシーないなぁ~。」

「ははは・・・まあいいんとちゃいます?自転車自体は間違いないものですし。名車と呼べるくらいの逸品ですよこれは!」

「へぇ~!しかしピナイさんも思い切った買い物したなぁ~!」

「ああ・・・かなり面倒なオーダーでしたけどね。」


まず・・・どんな自転車が欲しいの?って話から始まって・・・

トンプソンのフォースがめちゃくちゃ良かったからそれが欲しい!でも予算的に試乗車をセール価格で買うくらいしか難しい。

でも買うならカラーオーダーでバッチリ決めたい。

「店長!とりあえずフォースの試乗車と、新車でカラーオーダーした場合の見積もり作ってもらえますか?」

「いいですよ。」

「ああ・・・それと、あとラピエールのエアコードとゼリウス、LOOKの675ライトとリドレーのヘリウムの見積もりもお願いします!」

「はあ?合計6台も?しかもリドレーって・・・知ってる?うちで取り扱っていないって?」

「えっ?リドレー無理なんですか?」

「何その、そんな事もできへんの?的な言い方・・・リドレーが欲しかったら、どうぞ芦屋のライドワークスさんに行って下さい!うちよりも品揃えは多いですから。」

「そんな意地悪言わないで下さいよ~!」

などといった面倒臭いやり取りがあっての結果がゼリウス・アルチメイトだった訳ですね。

そもそも見積もりを作成する手間にも、僕の人件費がかかるとか・・・

きっと気にもしていないだろうなぁ~と思いつつ、営業時間後にザックリと作成。

色々話し合った結果、ピナイさんの心はエアコードへと決まりつつありましたが、ピナイさんの提示した予算に合わせると、店の売上的に割りに合わなくなる事と、現在FDJ人気の煽りで次にエアコードを仕入れできるのが4月中旬以降という事・・・

これが大きなネックでした。

ピナイさんは先だってのモリコロパークで表彰台に立って以来、ものすごくモチベーションが上っておりまして、今度は4月に伊吹山のヒルクライムに参加するのだと意気込んでいます。

「ごめ~んピナイさん!エアコードはどんなに頑張っても、伊吹山までには間に合わせられそうもありません!」

「別にまあ・・・伊吹山はピナレロのラストレースにしてもいいんですけど・・・モニョモニョ・・・」

「えっ?何ですか?」

「・・・そういえばゼリウスってどうなんですか?店長の評価は高そうでしたけど、僕に向いてそうですか?」

「う~ん。すごくいい自転車ですけど、フォースが最高に良かったっていうピナイさんには、もう一つパンチが効いていないかも・・・あっ!そうだゼリウスのアルチメイトなら限りなく走りのレベルは近い感じですよ。」

って話で入荷する事になり・・・

そしてNEW105のコンポーネントで組んで欲しいと言われて併せて発注していたものの、「頼んでおいたはずのBBが入ってなくて組み立てられへんやん!」って、後から追加で発注をかけたので、余計な送料まで僕の自腹となり・・・

まあこれについては、そもそもゼリウスがプレスフィットタイプのBBだって事を忘れて、ホローテックタイプを注文していた僕も悪いので、元々入ってなくて良かったという話で・・・

その上プレスフィットって事から、必然的にTOKENのBBを注文する羽目になり、これまた当初の見積もりよりも足が出る訳ですね!(苦笑)

そんなドタバタの末に完成したゼリウスアルチメイト・・・


一応ホイールとサドルはいらないって話だったので、この日ピナイさんの持参したピナレロのホイールに11Sのスプロケをつけて、サドルはフィジークのテストサドルで、とりあえずフィッティングを行いました。



それにしてもこの日も朝から非常に面倒臭かったです。

自転車屋の店主がお客様に対して、『面倒臭い』をここまで連呼するってどんだけよ?って話なんですが、まあ、ある意味そんな事をストレートに言い合える関係であるという事だけご理解下さい。

この日は朝からポタリングでしたが・・・

前夜にピナイさんから「明日はポタリングってどこでモーニングするんですか?シンズバーガーですか?それともトレボンですか?」ってメールが来ました。

「そういえば最近シンズバーガーに行ってないから・・・明日はシンズにしますか!」って返したら。

「じゃあ明日はトレボンでお願いします!」って返信が・・・

「だったら最初からトレボンに行きたいって言えよ!」ってな話じゃないですか?

今度シンズに行ったら伸さんに謝れ!って感じで、さすがに僕もイラっときました。

「でも僕・・・明日は三ノ宮に9:00着予定なんで・・・」

「そんな事は知ら~ん!明日のメンバー次第で決めさせてもらいます!以上!!」

そもそも9:00に三ノ宮って、翌日はホイールとサドル持参で来て、ゼリウスに組み付けしてフィッティング&試走。そして輪行で帰る・・・そういう段取りじゃないのか?

じゃあ徒歩で来るであろうピナイさんの事を考えて、参加する皆さんには僕からごめんなさいして、駅に近い食事場所にし・・・

それでもピナイさんが食事場所に来店するのは9:15くらいになるはず・・・

そうすると間も無く帰るであろう我々は、ピナイさんを置き去りにしてHAT神戸に戻るのか?

何だかそれも気が引けるなぁ~って感じで、僕なりに悩んでなかなか寝付けなかったんです。

お蔭様で3時間程度しか睡眠を取れないまま出勤!

御三家の3名とY崎様2号、ヨネやんに、最近山篭りから一時帰郷していたM谷様とその息子さん。

そして今回初めてポタリングに参加するN尾様と、計10名で出走!

いや・・・今回に限っては、出走ってほど距離は走っていない。

なぜなら寒くて、皆さん「近場にしよ!マクドでもええで!」ってな具合で・・・

これについては僕も、ピナイさんの事を考えたらありがたい意見だったので、「じゃあ本日はロイホにしましょう!」って話で落ち着きまして、早速ピナイさんに灘のロイホに来るよう伝えました。

一応ポタリングですので、さすがに徒歩でロイホに行くのもどうかと思い、10名で海沿いの広場を西へ走り、HAT神戸脇浜から歩道橋~遊歩道(旧国鉄車庫線路跡)を経て、灘駅前まで戻って南下し、9:05にロイホに到着!

これなら少しはポタリングっぽいでしょ?

M谷様の息子さんも小学生ながら頑張ってラピエールのMTBで走ってくれました!

初参加のN尾様には少々物足りなかったかも知れませんが・・・

しかしモーニングがロイホなら、食後も当店まで歩いてすぐなので、ピナイさんも安心して参加できる・・・

そう考えていたんですね。



ところがどっこいピナイさんが来ないまま9:30となり、僕らはモーニングを半分以上食べていた。

「皆さんおはようございます~。」

「遅~い!もうみんな帰るで!一体何しとったん?」

「いや、ちょっとムカつくT○EK乗りが・・・」

「はあ?何の話やねん?」

要約するとピナイさんは調理師としての研修の為、鳥取に出張で行っていて、実はピナレロを輪行していたらしく、三ノ宮駅で自転車を組み立ててから灘まで自走で来たので遅くなった。

そしてその道中T○Ekに乗ったライダーと小競り合いをして、不意を突かれて負けたとかなんとか・・・

まあそんなどうでもいい話だったようだ。

「っていうか、ピナレロで来るんなら最初からそう言えよ!完全に歩きやと思って気を遣ったら、尽く裏目やないか!相変わらずいちいちややこしいねん!」

「え~っ!そんな事言わないで下さいよ~。」

「ええから早く席に着いて!」

「はい・・・。」

この日は本来、留美さんとY崎様2号、そしてN尾様と女性陣3名と相席でピナイ席を設ける予定でいたのですが・・・

そこにH川様が座ってしまったので、留美さんに外れてもらいました。

ピナイ席の正面にH川様。

斜め向かいがY崎様2号で、隣に初参加のN尾様という布陣。

まあH川様に至っては、相手がピナイさんって時点で、笑顔で毒を吐くであろう事が予想できる。

Y崎様2号は『首の無いN君』をはじめ、その場の空気を読まないKYな人に対して結構冷淡な対応をするので、この日のピナイさんとの会話の展開に期待がかかる。

そしてN尾様は事前にピナイさん観察ポイントを講習済みにつき、終始ピナイさんの口元に注目。

あとのメンバーは完全なる傍観者という訳だ。

もちろん僕はチョイチョイ、ピナイさんを弄りに会話へ参加。

H川様と女性陣に冷淡な対応をされて、果たしてピナイさんは会話が続くのだろうか?

そしてやり場に困って、いつものアルパカ(口をモグモグする動き)を披露してくれるのだろうか?

特にヨネやんは、その様子を期待して楽しんでいました。

「僕はあの人を、一瞬でも心の師匠にしてしまった事を後悔しているんです!ああ~っ!考えただけでイライラする~!」

悩める高校1年生・・・早くトラウマから開放されたいのであろう。

まあ僕から見たら正味な話、皆さん結構ピナイさんと仲良しなんですよね(笑)

ただ、そう言うとピナイさんが調子に乗るので、誰もそうは言わないんですけどね!

「なんやねん!今日はアルパカせんのか?」

「えっ!しませんよそんな事。」

これは自覚して、出来るだけモグモグしないように気を張っているって意味なんだと、僕は受け取りました。

「なんやおもろないなぁ~。」

しかしこの日はY崎様3号が、僕以上に激しくピナイさんを口撃!

お陰で途中から何故か僕が、ピナイさんのフォロー役に回る羽目に・・・

そしてM谷さん親子のサイドでは、ピナイさんのネタなんて放ったらかしで、ワンピースの話題で盛り上がってました。

「そろそろTVアニメでも、ピーカがしゃべりますよ!」

「えっ!マジッすか?うわっ!誰が声優を務めるのか楽しみ~!」

僕のイメージでは安田大サーカスのクロちゃんの声が、意外としっくりくるんだけどなぁ~って期待しているのですが・・・

とまあ、そんな感じで11名でのモーニングタイムはあっと言う間に終了!



来店後ゼリウス・アルチメイトの現物を見たピナイさんは、狂ったように奇声を上げていました。

「おおおおおおぉ~っ!メッチャかっこいいぃ~っ!」

予想以上に現物がカッコよ過ぎて、相当嬉しかったらしい。

その様子を見てヨネやんは「ホンマにピナイさんはウザイわぁ~!」と毒づき・・・

Y崎様2号やN尾様は、まるで珍獣を見ているかのような表情。

H江様に至っては自身のロードバイクがWレバーである事を、ピナイさんにDisられたらしくて、「今日は僕がKY発言の犠牲者になっちゃいましたよ!」と寂しそうにしていました。

以前某ショップでの件もあるので、H江様はかなり落ち込んでいました。

あの・・・確かにWレバーよりSTIレバーの方が遥かに便利で使い勝手がいいですよ。しかしWレバーが全盛期の時代にロードに乗った事もないような世代に、「なんでそんな古い化石みたいな自転車に乗っているんですか?」的な対応をされると、これはこれで結構頭にくるんですよね。

少なくとも僕もデビューした頃はそれでレースも走っていましたし、むしろSTIレバーで組むより自転車も軽く仕上がる。

なので2000年頃まではヨーロッパのプロ選手でも、上り主体のコースを走る時は、左側のシフターだけレバーにしていた人がいたくらいで、日本のレースシーンでもそういった事は割りと見受けられた光景なんです。

そもそもSTIレバーがスタンダード化してから、まだ22年程しか経っていないし・・・

95年頃のレースでもまだ2~3割くらいはWレバーのロードで参加している人がいましたからね。

ちなみに僕は98年の初夏までWレバーの三連勝カタナで走っていました。

Wレバーって固定しているボルトが良く緩んでギアが勝手に変わる事があるんですよ。

だからこそ自分の自転車のコンディションを、マメにチェックする習慣がつくんですね。

そしてクリテリウムとかのスプリントでは、タイミングよくシフトアップするのが大変で、隣の選手と肩をぶつけ合いながら操作するから、ライディングスキルも向上するし、よりペダリングのスキルも必要とされていた訳です。

ライダーを育てる自転車としてもWレバーは素晴らしい素材ですよ。

僕は原点に戻って走りたい時など、Wレバーがいいなぁ~って思いますし、三連勝を手放した事を今でも後悔しています。

なのでレース経験がないとはいえ、H江様は僕と世代が近いこともあり、懐古趣味的な要素からもWレバーにプライドを持つのは至極自然な話なんじゃないかな~と思うんですね。

そして次にイライラしていたのが留美さん!

僕がゼリウスを調整している際中、それを見ながらピナイさんが何かをモグモグ食べていたらしいんですよ。

それをヨネやんが「何を食べているんですか?」と聞いたところ、それはどうやらピナイさんの手作りのチーズケーキだったらしいのです。

まあチーズケーキが苦手なヨネやんとしては、「へぇ~。そうなんですか?」で終わる話だったんですけど、そのやり取りを傍で聴いていた留美さんとしては・・・

「えっ?チーズケーキ?しかも手作り?”ぎゅるるる~”あっ!お腹が鳴ったやないか~い!」ってな話でして。

その後ピナイさんがカバンをごそごそとしだして、再びチーズケーキを取り出してかぶりついた瞬間、留美さんの怒りはボルテージへと・・・

「手作りのチーズケーキなんだ!すごく美味しいよ!とか言いやがって!いったいいくつ持ってきているんだよ!だったら私にも食わせろや!むしろ皆さんにも配らんかい!」って思ったらしいです。

それはよく解る話じゃないかと・・・

とまあ、外野ではそんなバトルが繰り広げられていた訳なんですね。



しかしその間も僕は新生ピナイバイクのセッティングを頑張っていました。

ピナレロから外したホイールはニップルが緩んでセンターが狂っており・・・

まずはホイールの振れ取り・・・

しかも雪の山陰を走ったピナレロはドロドロで・・・汚いからクリーニング。

スプロケを付け替えて・・・

更にゼリウスのフォークのコラム長を決めて、カットしなくてはならない!

「ステムはコラムスペーサーも要らないので、ベタベタまで下げて下さい!」とピナイさん

「本気で言ってるの?一度カットしたら、もう後戻りできないよ?」

「いいんです!見栄えの問題も大事じゃないですか?店長の自転車のハンドル落差とか、そのくらい僕も落差を作りたいんです。」

「あとで後悔するなよ~!」

「はい!思い切ってカットして下さい!」

しかし万が一の場合を考えて、ステムの上に10mmのスペーサーを乗せるくらいのゆとりを残して仕上げる。


そうして出来上がったラピエール・ゼリウス・アルチメイト・・・

なかなかカッコよく仕上がりましたが・・・


蛍光レモンイエローのバーテープはちょっとやり過ぎじゃないのか?

一応ピナイさんのリクエストに沿って巻いたものなので、決して僕のセンスではありません。

そしてフレームカラーを考慮すると、今回はアウターケーブル系も遊ばずに、とりあえずシマノ純正で・・・


それでも見慣れてくるとバーテープも違和感がなくなってきたかも・・・

あと肝心な乗り味ですが。


ノーマルのゼリウスよりもやはり硬い!

一瞬で脚力を吸われる感じ。

そういうところはフォースに近いと思えるポイント。

でも主に平地で強いフォースと違って、全体的にバランスが取れている感じ。

そこはさすがゼリウス!

これは乗って楽しい自転車だ!!

是非乗りこなしたいって思える逸品ですね。

105で組んで、写真の状態で7.8kgなので、デュラエースで組んだら確実に7kgを切ります。

軽量かつ程よい高剛性フレーム。

理想的な自転車だと思います!



そしてこれで終わりかと思ったら、ピナイさん曰く・・・

「輪行で傷つけたくないので、ゼリウスのフレームは梱包して送って下さい!」との事。

「つまり何か、せっかくスプロケを交換したホイールに、元のスプロケを付けろと?」

「はい。そういう事です。察しがいいですね!」

「その分工賃を割り増ししていいか?」

「ええ~っ!そこはレジェンド割でお願いしますよ~!」

「殴るぞ!そろそろ!」

とか言いながら断らずにやってしまう僕・・・

「あと店長!もう一つお願いが・・・。」

「あ~っ?何だって~?」

「いや、あの・・・リアディレーラーがグラグラでして・・・まあこれが今朝T○EK乗りに負けた原因なんですけどね。」

見たらピナレロのリアディレーラーが本当にグラグラで、いつ抜けてもおかしくない状態でした。

「これは酷ぇな。いつ事故ってもおかしくない状態ですな。」

「で、これ直せますか?」

「修理工賃を頂けるなら・・・でも本音はやりたくない。」

「払います!是非お願いします!」

「工賃いくらにしようかな?」

「出来たら2000円か3000円で・・・」

「じゃあ3500円で!それ以上はびた一文まかさらん!」


結局僕のGITANEに施したのと同じ手術を、このFPボッチ号に施します。


気がついたらグラグラになっていたそうだが・・・

実はそれ僕のGITANEも同じで、実は時期的にも原因に心当たりがある。

いや、今となっては証拠も無いので、何かのせいにするなんて事は出来ないが・・・それしか共通する理由が思い浮かばない。

まあ今となっては全く関係ない話になるので別にいいのだが・・・

とりあえずタップを立てる。


この作業にものすごく神経を使うから、だからこそやりたくない作業なのだ。

それでも自分の自転車以上に完璧にリコイルを付けて、精度を出す事に成功しました。

もちろん今回の作業はお客様に借りているリコイルキットではなく、ちゃんと僕のリコイルキットを使用しました。

「それでピナイさんは今夜一(鉄板焼き屋さん)には行くの?」

「えっ?何ですか?一応行こうかと思っていますが・・・」

「もう無銭飲食はするなよ~!」

「まだその話を引っ張るんですか?」

「はあ?さては反省していないな?」

「もう大丈夫ですよ~。」

そんなやり取りをしていたら、まさかのH野様がご来店!

笑顔で「こんにちは!」って挨拶をしたのに、僕の隣にピナイさんがいるのを確認するや・・・

「てめぇ!なんでここにいるんだよ?」って表情が変わる(笑)

「丁度今、西宮でやらかさないでね!って話をしていたところなんですよ。」

「えっ?何?じゃあ今夜西宮に来るの?別にもう来なくていいよ!とりあえず通るのだけは許す。でも寄り道は許さん!」

「ええ~っ!いいじゃないですかぁ~。」

さあ猛獣2人に挟まれてアルパカ困る・・・。

そこへ一度は勉強の為に図書館へ行った、ヨネやんが、帰りに再度来店。

するとアルパカにんまり・・・。

「うわっ!ピナイさんまだ居たんですか?」

「ヨネスケが何を偉そうに!」

そう、この場で唯一ピナイさんが偉そうに振舞えるのは、元弟子?のヨネやんに対してのみ。

この必死にピナイさんのトラウマと戦う高校1年生と、必死に後輩として従わせようとする調理師の攻防戦を傍観しながら、僕とH野様は・・・

「まったく・・・やれやれだぜ。」

そしてそうこうしているうちに日が沈んできました。

「帰る方向的に、ヨネやんはピナイさんと一緒に帰るの?」

「嫌ですよ!ピナイさんは一人で帰って下さい!」

「そっか!じゃあ暗くなってきたから気をつけてね!」

「ありがとうございます。」

そして無事に去って行ったのでありました。

ピナイさんも今度こそピナレロが完璧に直ったので・・・上機嫌で帰りました。

これからラピエールに乗るピナイさん・・・

今後彼を呼ぶのにピナイさんではまずくなかろうか?

むしろこれまでピナイと名乗った事をピナレロに謝ってくれ!

「次回からはピナイッティ改め、ラピエッティの方がいいのかな?」

それについて彼は・・・

「いえ、今後もピナイで結構ですよ!」

やはりイタリアのピナレロ社に、原稿用紙20枚くらいの謝罪文を送って下さい。

なにはともあれ、ゼリウス・アルチメイトには満足してくれたみたいで本当に良かったです。

ピナイさんの今後の活躍期待しております!

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