2022年11月5日土曜日

若狭でキッチンカー『亀田珈琲焙煎所』さんに美味しいコーヒーを出してもらっています!

 2022.11.05(土)


福井県美浜町坂尻『千鳥苑』にて・・・



僕の代わりにアキラ君がお手伝いに行っています!


なんかよく判らないポーズを取っていますが、予定時間に30分以上遅刻した悪い奴です!


実は夏休みの前にアキラ君からの提案で「コーヒーのキッチンカーを店に呼びましょうよ!」って話をもらったところが発端。


彼の大学のお友達のお父様が自家焙煎したコーヒーをあちこちに卸したり、自らキッチンカーで販売したりされているという話は1年ほど前に聞いて知っていたのですが、その時はコーヒーも飲めないお子ちゃま舌のアキラ君が何を嬉しそうに自慢しているのだ?ってくらいにしか聞いてなかったんですね。


ところが苦いのが飲めなかったアキラ君が、ある時突然「スッキリ苦いコーヒーが美味しい!」とか言い出したもので不思議に思っていたのですが、今回のキッチンカーの提案をもらった瞬間、色々なアイデアが湧き上がって来たのです。


実は僕・・・中学1年生の頃に味覚に目覚めて和食は勿論、フレンチ、イタリアン等、様々な国の料理の味や食べ方などを学びはじめ、コーヒーや紅茶の淹れ方や飲み方、豆や茶葉による淹れ方の違いも興味を持ち始めて、コーヒー豆や茶葉のコレクションを始めたり、紅茶を淹れるポットを購入したり、コーヒーミルもあれこれ使い分けたりするようになり、自分の好きなコーヒーのブレンド比率を追及するなどしていた過去があります。


今は「美味しけりゃそれでいいじゃない!」ってスタンスで、細かい事は気にしなくなっていましたが、ふと過去の事を思い返してみて試したくなった事を思い出しました。


千鳥苑でゆっくりコーヒーを飲めるスペースが欲しかったのもあります。


セルフで紙コップに入れて飲むコーヒーではなく、店内を歩いていたらふわっと美味しそうな挽き立てのコーヒーの香りがする・・・そんなのが欲しいと思っていた事もあって、コーヒーショップを誘致できないか色々と考えていたんですよ。


そこにきて亀田さんの話を思い出したので早速企画書を作成して、豊中の亀田珈琲焙煎所さんへ出向いたのです。


僕の提案はコーヒー豆の品種で選ぶ従来のコーヒー屋さんのスタンスではなく、使用する水も選択できる新しいスタンスの飲み方です。


幸い若狭には昭和の名水百選と平成の名水百選に選ばれた名水が各2種類(計4種類)存在しています。


水は軟水と硬水ってだけではなく、含まれているミネラルの成分などその土地の条件によって味も性質も全然違うものになるっていう事もあるので、すべての水を飲み比べてその違いを理解したうえで、どんなコーヒーに合っているかを確かめてみたい・・・そう思えたんです。


亀田さんの所はミャンマーとインドネシアのコーヒー豆を直に買い付けて焙煎しているフェアトレードを地で行くスタンス。


僕の想定した様々な品種と水の相性を色々と組み合わせて・・・っていう複雑な楽しみ方はまだいきなりチャレンジできなかったのですが、ミャンマーやインドネシアの豆も焙煎の仕方次第で香り豊かで余韻の残るアロマテイストに仕上げたり、後味さっぱりのスッキリした苦みを楽しめるストロングテイストに仕上げることもできると焙煎の奥深さを聞いたので、「では水によってどこまでその味を変化させられるか試しましょう!」って話になり・・・


そうやって8月には4ヵ所に水を採取しに行きました。


地元の人は誰もが『瓜割の水』が一番だと口を揃えて言います。


それは熊川宿に住んでいる方も例外なく。


しかし熊川宿の前川の水も平成の名水百選に選ばれています。


熊川は吉野に並ぶ葛の産地。水は綺麗で美味しいのです。


当店のお客様でもあり、今後一緒に若狭の事業に力を貸してくれる予定のK様と一緒に水の採取に行ったのですが、熊川前川の水は採取場所が判らなくて、宿場街の水路から直接採取しました。


そのままでも飲めるのですが、森の香りが濃いというか、若干泥臭さがあったので、一度煮沸殺菌処理をしてからでないと安心して採用できません。


瓜割の滝の水は言うまでもなく、名水百選の中でも美味しい水ランキングで2位にノミネートされたくらいの本当に美味しい水です。


飲んだ瞬間、口の中に爽やかな香りが広がり、しばらくの間は吸い込む空気までもが美味しく感じるほど余韻が残る味。


ブルーマウンテンやマンデリンなど香りや酸味を楽しむコーヒーなら間違いなく相性が良い水だと思います。


遠敷川(おにゅうがわ)上流の鵜の瀬で採取した水もちょっと泥臭かったので煮沸殺菌処理が必要。


しかし奈良の東大寺二月堂で行われる『お水取り』行事で汲む水は『若狭井』という井戸から汲むのですが、これは神話の時代、遠敷明神が奈良で集まる八百万の神々の会合に間に合わないので、代わりに美味しいお水を送ります!って送ったとされる事から始まった行事。


当然福井県小浜市の行事として『お水送り』があって、鵜の瀬の水が奈良に向けて送られる事になっています。


このような神様へ献上する水という事から、霊験豊かで神秘的なお水とされています。


最後に小浜の雲城水ですが、これも鵜の瀬と近い山域の地下水が小浜一番町に湧いてきたものとされています。


恐らくこの4種類の水の中でも一番クセが無くて飲みやすく、後味もさっぱり!


苦みの効いた後口さっぱりのストロングテイストに相性ピッタリのお水です。



その4種類の水の中でまずは雲城水と瓜割の水の2種で今日は販売して頂いています。

ポップは説明文を僕が考えて亀田さんに作って頂きました。


瓜割の水は香り豊かなだけではありません!



このように油とも混ざりやすく、内臓脂肪などを取り除き体外に出す効能が高いそうです!


食後の一杯には最高のコーヒーだと思います!


その日の気分で水を変えて飲むとか、今までは無かったコーヒーの飲み方だと思いませんか?


名水百選の水が4種類も採れる若狭だからこそ簡単に楽しめる、新しい贅沢なコーヒーの飲み方です!


他のお店が真似しないうちに僕と亀田さんが最初に発案・実践した事をここに記したいと思います。


尚、千鳥苑で喫茶コーナーを作る案ですが、まだテナントは空きのままです。


亀田さんの焙煎する豆も採用しつつ経営してくれる方がいれば是非名乗り出て下さい!


コーヒー豆(或いは茶葉)と水をそれぞれ選択して、その日の気分で楽しめる新しいスタイルの喫茶店を一緒に盛り上げませんか?

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