2019年8月4日日曜日

若狭ソーシャルビジネスカレッジに参加して・・・第二回7月6日~7日開催


第二回若狭ソーシャルビジネスカレッジでは、カヤックやサイクリングでのガイディングツアーを実際に体験しつつ、それをビジネスとして継続させることがどのくらい難しく、また継続させるためには料金をどのくらいに設定するのが適正価格なのか?それをテーマに開催されました。

今の僕には是非意見を聞かせて頂きたい内容だったので、またしても他のスタッフや臨時スタッフのM籏君にお願いして店を任せてきました。

僕ら参加者は単純にツアー体験ではなくて、その準備と片付けも体験しました。

即ち何事も楽しい事ばかりではなく、その準備や片付け、メンテナンスにどの程度の手間と時間がかかるか・・・それによって実質トータルでどの程度の人件費が必要であるか?

それを身を持って考えさせられるのが、今回のソーシャルビジネスカレッジの要点です。


7月 6日(土)初日

常神半島の塩坂越にある漁港から出発!

常神半島に数あるプライベートビーチの一つを目指します。

僕とカヤックで組むことになったパートナーは、東京から移住してきて熊川宿を中心に自然体験学習など若狭の良さを多くの方に知ってもらう為の、イベントなどを企画・実施されている方です。

ある意味僕のやろうとしている事と方向性は同じです。


こちらは僕と同じ神戸から地域おこし協力隊として移住し、梅の加工業に関わる仕事をされている方と、長野県松本市から敦賀に移住して森林の調査や、獣害の対策などを考える仕事をされている方のペア。

カヤックは慣れているのか操作が上手でした!


こちらは若狭湾の海が大好き過ぎる名古屋のOLさんと、生まれ育った若狭で独立を考えている調理師さんのペア。

2人共カヤックは初めてらしく慣れるまで苦労していました。


パドルの使い方は自転車のペダリングのようなもので、余計な力を使わずに・・・

それが思いのほか難しくて、左右均等に推進力を作るのには慣れが必要。


実は僕もカヤックは初めてなんですが、岩にぶつかったらどうしよう?とか気にしながら推進力と操舵をコントロールして進みます。

実は見えている岩よりも、水面下に隠れている岩に乗り上げたりする方が危険なので、先頭に座っている人は水面下に岩が見えていないか確認を取りながら進路を指示します。


そして洞窟に入ってみる!

中は狭いので、脱出する時はパドルで岩を押しながら後向きに進みます。


2人で息を合わせてコントロールしないと脱出は困難です。


若狭湾の良さは海の透明度が高いだけでなく、比較的波が穏やかである事。

潮の満ち引きも太平洋側と比べたら激しくありません。

なので極端な離岸流とかも無いので、初心者でも比較的安心してカヤックを楽しめます。


常神半島のこうした岩場の中には『幻の滝』や『ニホンカモシカ』を観られるスポットが存在します。

『幻の滝』は雨の日に現れるので、わざわざ雨の日に観に来るのか?ってネタではございますが、一度は観てみたいものです。

『ニホンカモシカ』はこの辺には1頭だけが生息しているらしいのですが、基本動かずに静止してこちらの様子を窺っている事が多いので、そこにいても見つける事が困難なんだそうです。

ちなみにカモシカは名前にシカとは入っているけど鹿にあらず、ヤギと同じくウシ科に属しています。


最後に岩のトンネルを抜けて目的のプライベートビーチに到着!


ここのビーチはカヤック以外だと草木をかき分けながら山道を歩いて来ないと辿り着けません。


向こうの崖を越えたらその向こうには世久見の漁師集落があるのですが、ここから集落は確認できません。

ここは本当に誰からも邪魔されない穴場のような場所です。


これからここでシュノーケリングをしたり、釣りをしたり・・・希望があればあの岩から海へ飛び込んだり、海遊びを楽しみます。

僕は釣りに使えそうなエサ探しをしました。


シーグラス(ガラス瓶の割れた破片が波に削られて、自然と丸いガラス玉になったもの)を探すっていうのも面白いです。

シーグラスは木工ボンド等でくっつけていくと、ステンドグラスのようになります。

手作りのランプ作りとかオススメです!

そしてシュノーケリング組はサザエを大量に獲っていましたが、ここで獲れたサザエやアワビは持ち帰ったら密漁になるので、必ず海に戻しましょう!

僕は岩場で螺貝などを獲って、殻を潰して中身を釣りのエサに・・・

ここからは海に入ったので写真は撮れていませんが、簡単に説明すると・・・

胸~あごくらいの深さまで行くと足の周辺をキュウセン(ベラ)やメジナなど色々な魚が泳いできます。

そして釣針と錘を付けた釣り糸を垂らします。

勿論螺貝の身を仕掛けています。

まず足元の砂を爪先でほじくります。

そうやって砂を巻き上げると、一緒にプランクトンが舞い上がります。

それを狙ってたくさんの魚が近寄ってきますので、そこにエサを仕掛けた釣り糸を・・・

螺貝の匂いですぐに魚たちが反応します!

何度か当たりのある中で、ちゃんと食った場合は強めに引きがあるので、そこで糸をくいっと引っ張って合わせます。

それで簡単に釣れちゃうのです。

僕も過去には釣りバカだった頃があるのですが、自分の足元で見えている魚を、それもこんな原始的な釣り方で釣り上げたのは初めてなので、ちょっと嬉しかったり・・・(笑)

釣果はキュウセン2匹でしたが、なかなか楽しめました。

この日はこの後セミナーハウスに帰って、カヤックの掃除と片付けをして、夕食はバーベキュー!

前回の参加者だった女子高生も加わって、お肉や野菜をお腹いっぱい食べて・・・

そして20時から僕は自分の新規事業を立ち上げるにあたって、美浜町で何人かの社長に集まってもらい、協議会を設立する事になっているのですが、そこに加わって下さる社長たちには協議会とは別に、若狭町との協力体制が今後必要になるので・・・その流れで、若狭ソーシャルビジネスカレッジの代表である田辺氏とお互いの想いをぶつけ合って、今後は同志として協力し合いましょう!って話で集合を呼び掛けていたのです。

立会人として小浜市の市議会議員をされている杉本氏に、議員ではなく一般の・・・グリーンカフェ代表として参加して頂きました。

今まさに若狭を変えようとしている、或いは変えられる影響力を持った地元のスーパースターが集結するという、夢のような会議を開催する事が出来ました。

間違いなく歴史的瞬間だったと思います。

今回お集まり頂けなかった方にも今後どんどん仲間として加わってもらえれば、きっと地域を変えられる素晴らしいコミュニティができると信じています。

遅い時間帯にお集まりいただいた皆様、本当にありがとうございました!

そして 7月 7日・・・2日目


この日は三方五湖の内・・・水月湖と三方湖と菅湖の3つをサイクリングします。

今回は全員電動アシスト自転車で参加します。

基本的な操作方法の説明と、車道を走る際のルールやエチケットを説明。


僕は最後尾で全体の隊列が乱れないように監視と、後方から車などが接近してくるのを知らせる役割をしています。


センチュリーライドで知られるようになって、サイクリストも徐々に増えつつある若狭ですが、基本的に道路は広い道ばかりではございません。

地元の軽トラックなどの中には飛ばしている人もいるので、サイクリストも邪魔にならない走り方を意識しないといけません。

この日は丸岡~木之元~小浜~敦賀~丸岡と300km走るブルベも開催されていて、道中ですれ違うサイクリストも多かったのですが、こちらは電動アシストでサイクリングツアーという事もあって、さすがにすれ違い様に挨拶をするなどはお互い無し・・・(笑)

サイクリスト的には電動アシストに乗った人から挨拶をされても、心理的に(ママチャリの延長みたいな存在なので)同志とはみなせないと思うので、返事に困るというのが暗黙のルールだったりするでしょ?(笑)

でもブルベ参加者の中には僕をご存知な方がいて、最後尾を走る僕に気付いた事を後で知らせて下さったのには驚きました。


この茅葺屋根の建物は舟小屋です。

手前の舟小屋は屋根が随分と傷んできましたが、最近では茅葺屋根を直せる職人さんが激減してほとんどいないそうなんです。

ちなみにここで保管されていた舟は漁業用ではなく、収穫した梅を運ぶ為の物だったそうです。

三方五湖周辺は梅の産地としても有名・・・いや、意外に知らない方が多いんですよね。

梅と言ったら紀州と思っている人が大多数。

でも実は大相撲の優勝力士に贈られる梅干し1年分のトロフィーって、ここで収穫された若狭梅なんですよ。


西田地区にある梅の里会館で少し休憩。

梅干しや梅酒など地元の美味しい梅のお土産が手に入ります。

また大相撲で採用されている証拠の写真など資料も展示されています。


入口マットに絡まって動けなくなっていたコクワガタがいたので救出!

さすがに日中は動きが鈍いので、人に見つからない建物の影に逃がしてあげました。


そしてここは鳥浜酒造株式会社。

昔ながらのレンガの煙突がトレードマークです。


ちょっぴり酒蔵見学・・・。

サイクリング中なので試飲とかは出来ませんが。(笑)


大吟醸が一升瓶で4320円って破格の安さです!

相場は720mlで5000円くらいはするものです。

ここの純米酒を先日あるお客様にお土産で買って帰ったのですが、すごく気に入って頂けましたので、大吟醸は間違いなくコストパフォーマンス鬼級だと思われます!

採算が取れるのかつい気になってしまう程・・・。


これは三方湖と菅湖を結ぶ水路沿いの道。

この手前で水路を渡ると島の内という半島に行けます。

尚、三方湖は完全に淡水湖ですが、水月湖とこれから向かう菅湖は汽水湖なので海の魚と淡水の魚が共生しています。(時々ボラがジャンプしていました)


ここは菅湖・・・

島の内の半島は2本に枝分かれしていて、写真左はその半島の先端の一つです。

その奥に雲がかった山がレインボーラインの梅丈岳です。

写真中央の半島の裏には虹岳島(こがしま)温泉があります。

虹岳島温泉は元々ステーキハウスの老舗スエヒログループが運営していた隠れ宿です。


ちょっと振り返って写真を撮りましたが・・・もう確認できません。

実は大きな淡水性のカニが歩いていたのです。

僕の目の前で自転車を素早く避けながら・・・。

思わず気のせいかと思っていたら、他にもあれがカニだと気付いた人がいて確信を持ちましたが、普通に道路を歩いていたので本当にビックリしました。


島の内の尾根には大きな止まり木があるそうで、時々オジロワシがやってくるそうです。

羽を広げると240cm以上にもなる大型の猛禽類です。

飛んでいればここからでも余裕で肉眼で確認できるそうです。


そして虹岳島温泉の近くでこんな巨大なカメが道路を歩いていました。

僕が近付いたので、慌てて手足を引っ込めています。

外来種のイシガメらしいのですが・・・菅湖ではブラックバスを釣りに来ている人もいるとかで、外から外来種を持ち込んだ悪い人がいるんですね。

生態系に大きな影響が無ければ良いのですが。

ちなみに三方五湖のうち菅湖と水月湖は水面から水深5mくらいまでしか生物が生息していないそうです。

どういう訳か湖底から硫化水素(メタンガスと言っている人もいる)が湧いているらしく、湖底に生物が住めない状態になっているらしい。

ブラックバスの繁殖が顕著じゃないのも、そういった特殊な環境だからなのかも知れません。

そういった事情から湖底が昔のまま変わらず保存されている状態なので、『年縞』の調査がしやすい奇跡の湖とも云われる所以であります。

ラムサール条約に指定されている三方五湖には、まだまだ解明できていない謎がたくさんあるのだという・・・。


これは浦見川を渡る橋です。

浦見川は久々子湖と水月湖を結ぶ水路です。

運が良ければカワセミを観察できるらしい。


以前はここをジェット船で遊覧していましたが、現在休業中です。

美浜町が15億円もかけてジェット船を修繕しようとしているらしいのですが、他にも数億円かけて道の駅を作る計画もあるそうで、地元の住民たちは非常に怒っています。

それだけ予算があるなら他にできる事が沢山あるし、道の駅を国道27号線沿いに作ったら、個人経営の『五胡の駅』や『千鳥苑』の売上が吸われるだけで、どこもメリットがありません。

そもそも周辺のデメリットも考えずに箱モノを作るという事は、その土地の行政のトップがポケットマネー欲しさに行なう錬金術じゃないのか?って疑いに繋がる訳で、そういう裏事情を知っている立場としては見過ごせない大問題です。

そんな後先考えない行政の税金の無駄遣いで、不幸になる企業や住民が増える事を僕は絶対に許せないので、手遅れにならないうちに民間企業同士でコミュニティを立ち上げたいのです。


ここは水月湖と海水湖の日向湖を結ぶ水門(隧道)です。

以前は水月湖周辺の集落から漁船でここを抜け、日向湖や日本海に出て漁をしていたそうなのですが、ある台風の時に、水月湖の水が日向湖に流れていけすで養殖していたハマチを全滅させた経緯があって、現在は封鎖されている状態なのだそうです。

なぜハマチが全滅したかというと、先ほど話した硫化水素が流れ込んだからです。

一歩間違えれば生物が全滅するかも知れないシビアな三方五湖ですが、最近では海から久々子湖~浦見川を抜けて、更に水月湖~三方湖~その支流の河川と遡って、鮭の産卵が確認されているそうです。

うなぎの生態も気になるところですが、とうとう鮭まで住み着くようになるなんて、ますます不思議な三方五湖です。


まあそんな自然豊かな三方五湖ですが、水上ジェットで走り回るDQNも時々いるので、そういう輩をどう取り締まっていくか・・・

外来種生物をどうするか・・・

どういう観光地に発展させるのがベストなのか・・・

これからまだまだ課題が山積みです。


セミナーハウスに戻って今回の学習のまとめを書いています。

結論としては地方の人件費が安いからと言って、レンタサイクルや体験学習の費用を安く設定するのが正しい事ではないという事。

やはり都会であろうが地方であろうが、従業員の給料は業績や頑張りに応じてアップさせたいもの。

なのである程度の伸びしろを考えてあげるのは当然として、まずもってお客様の視線からは知る由もない準備段階から片付け、メンテナンスに至るまでの従業員の働きも含めて、正当な報酬を頂くのが正解なのです。

知っていますか?

コベリンとか神戸でもレンタル電動アシスト自転車がありますけど、1日500円で貸し出しとか・・・あれって採算取れると思います?

借りる人の全てが丁寧な乗り方をすると思いますか?・・・逆ですよ。

7割の利用者は他人の自転車だから・・・大事に使う意識がない。

トラックで回収して、台数の少ないステーションに運ぶ業者がいる・・・すなわちその業者に業務委託するコストがかかっている。

恐らくこの時点で採算が取れるかどうか・・・いやいや無理でしょ?って話なんです。

じゃあコベリンのメンテナンスはどうするの?

実はコベリンって神戸市が関東の業者から購入しています。

市内の自転車屋さんは一切ノータッチです。

だからメンテナンスの有無も知りません。

いつ死人や怪我人が発生するかわかったものじゃありません。

そのくらい深刻に意識した方が良い乗り物だと理解して下さい。

しまなみ海道のレンタサイクルも然り!

僕も何度か現地でレンタサイクルの異音を聞いては、見ず知らずの利用客を呼び止めてレンタサイクルの修理や調整をした事があるのですが、死人や怪我人がいないのが不思議なレベルです。

詳しく事情を知る内部からの情報によると、怪我人が発生しても自転車のせいにはしておらず、揉み消しているらしい。

メンテナンスも一人のメカニックに1000台のレンタサイクルを預けて、たったの3日で点検と調整をしろと行政からお達しが来るらしい。

寝る間も惜しんで何とかメンテナンスした自転車を、回収業者が受け取りに来るのだが、自転車の扱いを解っていないのか、トラックに放り込んで横に倒れたまま重ねて積んでいくらしい。

せっかくメンテナンスをした意味よ・・・。

部品の交換や廃棄すべき車体の指摘をしたメカニックは、うるさいと言われて切られたって話もあるそうで、実に闇が深い話なんです。

レンタサイクルや体験ツアーに予算をかける事の重要性・・・解って頂けますか?

そういう訳で、僕も料金設定やサービス内容などを今一度精査しつつ、新規事業に臨みたいと思っています。

従業員の仕事が評価されて、観光地の全ての業者さんが賑わってくれて・・・

それでいて過疎化が進んだ地方に移住者が増えてくれれば、僕の今回の役割は全うできます。

そしてその一連の流れが日本の経済を建て直します!

何年で達成できるか・・・想像もつきませんが・・・

どうか皆さんにも応援して頂きたいものです。

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