2010年モデルのビアンキ『ヴィア・ニローネ・アルカーボン』シマノ・105仕様車!
サイズは530サイズで、トップチューブ長535mm(ホリゾンタル換算)、シートチューブ500mmとスローピングタイプのフレームです。
素材の詳細は不明ですが、オリジナルの6000系アルミニウムがメインで、フロントフォークとシートステーがカーボン&ケブラーとなっています。
5600系シマノ・105搭載車でしたが、スプロケなど、一部の部品は5700系にグレードアップしています。
ギア設定はフロントが50T-34Tのコンパクトドライブで、スプロケは12T-27Tのオールラウンドセッティングです。
ホイールは前後シマノ・R500
コンポーネントは5600系105のほか、クランクやヘッドパーツなど一部FSA製品を使用。
新品当時の定価は168000円(税込)
さて、これをいくらで売ろうか・・・
ああ悩むわ~!!!!
とりあえず僕のインプレッションを書かせて頂きます。
まずこの自転車にサブタイトルをつけるとすれば・・・『乗りこなせるものなら乗ってみろ!』ですね。
僕もロード歴18年ですが・・・
ここまで訳のわからない不思議な自転車は初めて乗りました。
正直最近のビアンキに何の魅力も感じていない僕としては、これは実に衝撃的でした!
「何これ?う~ん・・・何がしたいのサイクルヨーロッパは?」
結論から言うと、この自転車に宿るポテンシャルは、もしそれを引き出せる脚力を持ったライダーなら、レースで勝ちを狙いにいけると断言できます。
すごく引き出しにくいところに力を封じ込めたようなフレームなので、ハッキリ言って何がしたいのかさっぱり解らない状態に仕上がってますが・・・
僕みたいにひねくれた感性を持ったライダーなら「結構オモロイやん!」と感じるかも知れません。
過去にビアンキの『インフィニート』というフルカーボンフレームのロードを試乗した時に、「ああ、ビアンキの名前も地に堕ちたな・・・」と感じたのですが、それはなぜかと言うと、ゼロ発進でリアを引きずるような腰の重いスタートをしたからなんですね。
全く爽快感がないというか、カーボンの軽さと硬さ、それに相反する衝撃吸収性。
そのバランスを見事なまでに裏切った自転車がインフィニートだったので、それより格下扱いのヴィア・ニローネはもっと消費者を馬鹿にしたような自転車に違いない!
心の底でそう思っていたので、乗ってみて驚きました。
テイストは素人向けの自転車ではありませんが、乗りこなしたらかなり面白いでしょうね。
特徴はこのカーボンバックとフロントフォーク。
見てのとおり、カーボンの先端部分だけケブラーになってますよね?
この自転車の難しい挙動の秘密は、どうやらここにありそうなんです。
ケブラーはカーボンよりも破断耐久性が強く、防弾ジャケットの素材にもなるくらいの強力な繊維素材です。
どうもペダルを踏み込むと、ここがすべての力を溜め込むみたいな感じで、一向に加速する気配がしません。
しかしインフィニートの引きずるような感覚とはまた違います。
クランクを2回転くらいトルクをかけたら突然、引っ張ったゴムを放したように爆発的な加速をします。
この溜め込みって必要か?
そこは謎です。開発した人の意図も不明です!(笑)
でも加速しだしてからの反応は手のひらを返したように良くなります。
こんな不思議な自転車ってあるもんなんですね?
強いて言えば乗り心地の悪さが気になるな~。
6000系アルミニウムは比較的マイルドな乗り味を作りやすいのですが、このカーボンフォークがゴツゴツ感を醸し出しています。
毎日乗り続けたら男性機能が損なわれるのではないかという恐怖が脳裏を過ぎります(笑)
その辺の味付けがビアンキは下手くそになったな~と思いますね。
とは言え、この自転車は定価168000円とは思えないようなパフォーマンスであることは間違いありません。
ホイールをはじめ、パーツを変えていけばどんどん自分に合った、面白い自転車に仕上がること請け合いです。
ヒルクライムには適していないように思えますが、クリテリウムや、サーキットレースではその能力を発揮できそうなので、スプリンターやパンチャー系の脚質の方に是非お奨めしたい自転車です。
ちなみにこの自転車、チームメンバーのO様1号の所有車なんです。
買ってからしばらく乗ってなかったそうで、走行距離は延べ4000km弱という低走行車です。
なので中古車としては比較的良好なコンディションなので、当店でも自信を持って販売させていただきます。
O様1号はこの自転車で六甲山を上ったり、淡路島を1周された訳なんですが・・・
いや~!よく走りましたね。
本当にこの自転車は難しい自転車なので、きっとO様にはしんどかった事と思われます。
実はO様・・・以前、長野県松本市に住んでおられて、その時にこの自転車を奨めてくれたのが、なんと元五輪代表の鈴木雷太氏なのです。
「いや~。雷太さんが良いって奨めてくれたからね~。」
「いやいや!雷太さんはどんな自転車に乗ってもポテンシャルを引き出せる脚があるから、そんな軽いノリで言うんですよ~(笑)」
とまあ、そんなエピソードもあるすごい自転車なんですよね!
『鈴木雷太さんがプロデュースしたビアンキ』
どうですか?欲しくなってきたでしょ?
車体はクリーニングして、前後ホイールもオーバーホールしてよく回るようになっています。
これで販売価格10万5000円(税込)を予定しています!!
興味ある方は是非ご来店下さい。
もちろん試乗も可能です!
身長168cm~178cmくらいが適正だと思うので、参考程度にお願いします。
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