最近中国人の大学生風のお客様が持ち込みで組み立て及び防犯登録や、その他の自転車の安全整備でご来店頂いたのですが・・・。
非常に日本語も良く勉強されている方々で、単純に持ち込みの場合の組み立て工賃が高い事も理解したうえで、料金や作業内容の交渉ができたので、非常に好印象だったのです。
なので僕個人として可能な限り料金的な問題も歩み寄れるように努力をしたのですが・・・
問題はこのMTBのような自転車の安全整備でした。
購入してから少し乗ったようですが、安心して乗れる状態じゃないとおっしゃるので、お預かりしてあれこれ点検していたのです。
するとM籏君が、「店長、このグリップがすぐに抜けちゃうんです・・・。」って、僕に確認を取ったのです。
そこからが「どうしたらいいんだろう?」の始まりでした。
シフトレバーの台座のチープさもさながら、ハンドルのパイプの肉薄加減にビックリ!
携帯電話のカメラでピントがずれているのが申し訳ないのですが、左が通常の肉厚のハンドル。
パイプの肉厚が半分以下で、もしもこの自転車をMTBとして認識して乗ったとしたならば・・・
シングルトラック(山道)で岩場とかをジャンプした時には、両手に全体重がかかって、このハンドルじゃ間違いなくポッキリと折れるだろうな~っていうのが、容易に想像できるのであります。
なのでコストが少しかかりますが、せめてハンドルくらいはまともなものに交換を・・・
ステムもちゃちな作りでしたが、ハンドルのそれよりはまだマシなレベルでしたのでそのまま。
そしてブレーキレバー本体が固定ボルトをいくら締めてもクルクル回るというので、薄いゴムスペーサーを噛ませて固定。
このレバーも安いプラスチックでできているので、強度や耐久性は幼児用自転車と変わらないレベルです。
っていうか、このブレーキラインの角度はなんだ?
明らかにアウターケーブルの変形による、インナーケーブルの摩擦を考慮に入れていない作り。
無駄に太いヘッドチューブが剛性感を醸し出しているかと思いきや・・・
何?この痩せ細ったフォーククラウンは?
しかも左右のブレードって、通常はクラウンに差し込んでボルトで締め込んでいたりするものなのに、「えっ?ここを溶接でやっちゃうの?」って、ちょうどオフロードバイクに乗っているお客様も横で見ていて、「この溶接を信じて乗れって言うんかい?勇気がいるなぁ。」と驚いていました。
ここって応力に対する耐久性も、運動性も・・・左右均等である事を求められる箇所なので、本当にこれでいのか?って部分なんですよ。
そして横からみたらフォークの横開きを防止するアーチもペラペラで、形だけ真似たサスペンションなのが痛いほど判る。
クランクもママチャリクランクにチェーンリングを3枚付けただけ・・・かと思ったら・・・
「ワーオ!なんて薄っぺらいんだ?」
ママチャリクランクの半分近い厚みの、非常にしなりのあるソフトなクランクでした。
そしてよく見たらフロントディレーラーは・・・『シメン』?何それ?
これか?ネット販売のガラクタに『シマノパーツ装備!』って書かないと売れない原因を作ったのは?
ずっと「シマノパーツをつけてるだけで偉いんか?普通やろ。そもそもシマノパーツもピンキリって事を知らない人が多過ぎる。」とか思っていたけど、こういった粗悪なコピー品が存在しているのも一つの要因になっているんですね。
リアディレーラーも形とかカラーリングを、見様見真似で近付けた感じがすごい。
まあオブジェとするなら努力賞ってレベルでしょうか。
そして僕が何よりもビビッたのが、この『ディスクブレーキのような物』です。
パッと見・・・良く頑張って真似たなぁ~と思うのですが、ディスクローターの傷とかバリが気になりませんか?
ローターは一切研磨の処理をしていないですし、それどころかキャリパーの中にはブレーキパッドが入っていません!
ピストンだけで挟んでいます。
なのでフロントタイヤに至ってはブレーキが効きません!
全力で握っても前に進みます!
何てワイルドな構造なんでしょう!
それだけでは終わりません!!
ブレーキローターは6点止め・・・
ボルトの頭が舐めているのが気になります。
「アーレンキー(六角)タイプのボルトを使えよ!トルクが十分にかけれないだろ!」等と突っ込みを入れて終わりかと思ったら・・・
ハブボディ(本体)に6点止め・・・ではなく、台座は独立式なのであります。
このアルミの台座・・・ハブに対してねじ式で締め込まれています。
つまり6点止めの意味が全く無くなっているというか・・・
確かにねじ式のローターも存在するけど、その場合最後にロックリングを締めて、ローターが緩まないようにできているのですが、当然このディスクブレーキのような物にはそんなセーフティ機能は付いておらず・・・
前後のブレーキをロックした状態で車体を後ろにバックさせると、ローターのねじが緩んで止まらなくなるのです。
つまり激坂を上っている途中でブレーキを掛けたら、体重で車体の後ろに荷重がかかり・・・
ローターが緩んで、どんどんバックしたまま加速してしまうという、超危険な代物なんです。
ロゴのステッカーなども気泡が入りまくりで、もっと綺麗に貼れよ!って言いたくなる、このGIANTのパチもの自転車ですが・・・
車体にQRコードが付いていたので調べてみたんですね。
何と価格が2180元!
日本円にして3万5000円程です。
中国の方の平均収入で考えてみたらかなりの高額自転車ですよ?
この自転車を生産しているメーカーって酷くないですか?
最後にシートポストも上げて脚の長さに合わせて差し上げようとしたら「スポッ!」ってすぐに抜けて、他の中国人のお客様も含めて、全員で「うわっ!短!」って大笑い。
なので持ち主の方も、僕の「坂道は押して歩いて下さい!」とか、「絶対にスピードを出さないで下さい!」といった意見にちゃんと納得して帰られました。
とても好印象の若者たちでしたので、是非怪我や事故の無い事を祈りつつ、安いからといって粗悪品に手を出す日本の方々にも注意喚起と言ったところです。
皆様お気をつけ下さいませ!
HAT神戸にある自転車屋さんです! 自転車の事はもちろん、趣味の情報を幅広くご紹介させて頂きます!! ホームページ:http://www.l-alpe-d-huez-kobe.com/
2017年3月29日水曜日
2017年3月18日土曜日
体調不良でご迷惑をかけてます。
今となったら何がきっかけでこうなったのかは判りませんが・・・
冬の乾燥するシーズンになると気管支喘息になりやすくなってしまいました。
僕の記憶では、20代の頃に心肺機能を追い込み過ぎたのが、喉を悪くしたきっかけだったと思うのですが、喘息の症状が顕著に出て来るようになったのは、この商売を始めてからなので、本当に酷くなったのは3年程前からと最近の話。
ある日接客中に突然発作のような咳が出そうになって、会話を続けられなくなったのが始まり。
以来冬場はできるだけ会話のトーンを落として、お客様の質問が多くてしゃべり続けるのがしんどい時などは、他のスタッフに話を振って休憩を入れないと、咳が止まらなくなって立っているのも辛くなる事がありました。
昨シーズンはそこまでだったのですが、今シーズンはかなり酷くて、年末頃にはかなり苦しかったんですね。
1月の寒波の時期にとうとう喉が本当に痛くなって・・・
一度は回復したものの、その後もずっと咽がくすぐったい状態が続き、余計に乾燥した空気や冷たい冷気に過敏になって咳がすぐに出るので、自転車で走っていても大きく息を吸い込めなくて、上り坂で無理ができない状態が続く・・・
2月に入ってどうにもできないくらい咳が止まらない状態に陥って、店を閉めた直後に救急外来で病院に行ったら『咽頭炎』だと診断される。
そういえば8年程前に一度『咽頭炎』で、生まれて初めての入院を体験しました。
口蓋垂が腫れて拡大し、食道を塞いでしまっているので、口呼吸ができない!
しかし花粉症の僕はこの時期鼻水が酷く、鼻呼吸ができなくて苦しみました。
しかも腫れた口蓋垂のお陰で、痛くて食べ物も食べる事ができないし、それどころか水を飲む事すらできなかったのです。
当時は毎日6時半起きで仕事に行って、終わって帰ったら夜中の1時前後。
それから晩御飯を食べて、スーパー銭湯に通って・・・寝るのは2時半~3時。
会社の定時は18時までなんだけど、20時までに退勤できる日って月に1度くらいしかなくて、残業は毎月少なくても70時間・・・多い月だと100時間超!
まあ当時の仕事は大好きだったけど、社長がいつまでも帰らないし、自分のできない仕事を上司に丸投げして帰る部下や他部署になすりつけて帰る連中がいて、結局社長の口から「まだ残っていたの?今日やる事が終わっているなら、もう帰っていいよ!」と言われるまで帰れない。
社長の側近みたいなポジションだったので、できるだけ仕事を増やしてでも(内心では人に仕事を押し付けておきながら、先に帰ったり、自分だけ違う仕事を悠々とこなしている連中を許せない気持ちはあったけど)社長に付き合って終電ギリギリまで会社に残る事が多かった。
上下関係における礼儀とか建前って大切でしょ?最近の人はそんなのお構いなしなのかも知れませんが・・・
それでも谷町線の終電は早いので、0時に会社を出た時なんかは、御堂筋線の難波駅までスーツと革靴で15分程走り続け、御堂筋線の最終に滑り込んだり・・・
それにすら間に合わない時は神戸までタクシーで帰る事も月平均で3回程。
次の日も同じスーツで出勤するのだけは絶対にプライドが許さない為、何があっても一度家に帰るっていうのがポリシーだったので、今考えてもしんどい生活をしていたよなぁ~って思う。
その疲れが溜まって『咽頭炎』なって、強制的に入院。
4日間『点滴漬け』の入院生活を経て、ようやく咽の腫れが落ち着いて水が飲めるようになったという当時の状態に、今回もあと一歩病院に行くのが遅ければ、また同じ症状で入院するところだったらしいのです。
危なかった。
子供の頃から健康第一で来ている僕は、車に轢かれても骨折すらした事がなくて、高校~大学と仲間内からサイボーグ疑惑がかけられるほど頑丈だったのですが、一度だけ落車の際に自転車を守って転倒し、鎖骨を骨折した時などは「そうか~君も実は人間やったんか。」と皆から言われ、骨折4日後には肩にギブスをしたまま、京セラドームで野球の会社対抗試合に出場していたというくらい、体調が悪いから・・・とか、骨折したから・・・って理由では絶対に休んだり、パフォーマンスが発揮できない言い訳にはしない!っていうのが本来の僕の有り方でした。
それから考えてもここ数年の間に随分と弱くなったなぁって、痛いほど感じています。
走行会も少なくとも最初の2年間は雨が降っても休まずに走っていましたし。
最近は1月に北区の路面凍結で出勤が遅れる可能性がある等で休ませてもらってから、本当に休む回数が増えてきました。
実は最近、走行会を走れていない事を、自分でも結構気にしています。
2月21日に再び病院へ行った際、喉はマシになったけど、咳の症状が治らないと伝え、レントゲンを撮って頂いたら肺炎を患っている事が判明し・・・
結局店を閉める訳にもいかないから入院もせずに出勤し、病院から処方して頂いた薬も5日で無くなったけど、時期的なものもあって忙し過ぎて薬すらもらいに行けず、ようやく病院へ行けたのが先日の3月15日。
肺炎はありがたい事に快方に向かっていたけど、前日から気管支喘息は悪化しており、しかも花粉症・・・
病院で呼吸器検査を検査をした結果、「肺活量が4000cc以上あるので問題なし。」と言われ・・・
「いやいや、元々その倍以上あった人間が半分以下に低下していたとして、それでも問題なしという診断になるんですか?」
「えぇ~っと、それは~。そんなにあったんですか?」
こういう時にかかりつけの病院が無い事の不便さを感じてしまいます。
基本的に「病院なんて行かなくても・・・。」とか「行っている暇があったら・・・。」、「取りあえず気合と根性で・・・。」な性格だったもので、かかりつけの病院も無ければ、どこの病院が信用できるのかも判らないので、いざ病院に行く必要性ができた時に困ります。
しかも今回はオマケつきで、11時から15時半過ぎまで病院に拘束されている間に、風邪かインフルエンザでももらったのか・・・(マスクはちゃんと着用していましたが)
3月15日の夕方以降気分が悪くなって、悪寒と偏頭痛と倦怠感で立っているのがやっとの状態。
翌日16日も39度まで熱が上がったのですが、難しい修理が入ったり、ややこしい来客があった時に対応できるスタッフがいないもので、休む事も出来ずに出勤。
薬も今回は気管支喘息用の吸入薬しか頂いておらず、根性で耐えるしかなかった状態でして。
『この人と会って話をするだけで元気が120%になれる!』はずのI藤様が、僕の体調を心配してご来店下さったのですが、それでも僕の体調は悪いままで・・・。(本当に申し訳ございません!)
昨日ようやく熱が下がって身体が軽くなりました!
まだ偏頭痛が残っていますが・・・
このまましばらくは回復に専念して、来週の走行会には復帰する方向性で頑張りたいと思っています。
そんな事がございましたが、いつも気にかけて様子を見に来て下さるお客様方には随分と元気付けられました。
特に僕が病院に拘束されている間、留美さんがお昼ご飯も食べずにフラフラで頑張っているところ、差し入れを持って来て下さったK林様には助けられました!
本当にありがとうございます!
最近『昼テロ』(お昼休み時にドドッと修理や接客が重なる事)が多くて、僕と留美さんの2人だけだと、お昼御飯が17時半過ぎになる事だってあるくらい、極端な忙しさがあります。
非常にありがたいお話ではございますが、さすがに休憩もまともに取れなかったりするのはストレスなので、平日にもスタッフを強化したい訳ですよ。
客注の部品や自転車も多いし、それも引き取りが来ないものや、納期未定のものまであって、毎日確認を取ったりするのも、2人だと処理しきれなくて、もっとメンバーを増やして役割分担ができるようになりたいというか・・・
前々から経理担当が欲しいと言っていたのも、うちみたいな個人商店だとすべての取引が売掛にできる訳でもなく、逆に売掛にすればそれはそれで、必要な時に必要なタイミングで現金が吸い取られてしまう可能性があって、万が一の場合に取引先によっては大変失礼な話にはなってしまいますが、支払いの優先順位をつけて、数日待ってもらう様なことだってある訳です。
そんなお金の管理と、その都度銀行を巡って走り回る事を考えたら、僕は日常の業務に集中できないばかりか、次に立ち上げる事業の準備すら進まなくなってしまいます。
留美さんも担当する業務が多過ぎて既にパンク気味なので、これ以上の作業は押し付けられないので、仕事が雑にならないように役割分担を決めたいっていうのが、今の僕の希望です。
僕が病院や銀行、配達や出張修理に出かけていない時に限って、留美さんやアルバイトスタッフには作業をさせていないような、ヘビーな修理や部品交換のお客様が来店されたりして・・・
例えばプレスフィットのBB(ボトムブラケット)の交換を希望するお客様が、どうしても作業を見たいから預かりは嫌だと言った場合、僕の帰りが未定だと、一旦お引き取り頂いての後日対応になる。
そもそもプレスフィットの交換をするのは、ただでさえ気を遣う作業なので、本来なら絶対にお客様の前ではやりたくないって旨を説明しているはずなんですけど、頑としてそこを見学したいのだとおっしゃって、預けて帰るくらいなら出直して来ると言って聞かないそうで、2度も僕の留守中にタイミングが被ったので、随分ご立腹で帰られたと留美さんが困惑していました。
余裕で在庫があったはずのBBが、よりによってお客様がご注文下さったタイミングで品切れになり・・・
そうは言っても卸業者にはすぐに注文を入れたので、間もなく入荷するだろうと思っていたら、先方さんより「当分入荷が未定になりました。」という連絡を後日受けまして・・・
お客様に勧めた部品である以上、今さら引っ込みがつかないだろう!って話で、直接メーカーの本国に注文して空輸で取り寄せたんです。
その結果、定価で買うよりも割高。
しかもお客様を待たせている以上は送料が余分にかかった分を追加で請求する訳にもいかないので、当初予定していた金額で交換する予定です。
工賃を差し引いてもほとんど利益なしで、留美さんの怒られ損な仕事。
こういった小さなストレスも、お店を運営している以上は必ずあるので、僕が・・・
いや、別に人に店を任せて僕一人自由に遊び歩いたりするつもりなんて一切無いのですが、今回のように僕だけではなく、スタッフの誰かが体調を崩したり、学校や家庭の事情で休みを余儀なくされた時に、確実にシフトに入れて・・・
プレスフィットのBB交換どころか、LOOKやS-WORKSのクランク交換・・・
シマノに限らず、カンパニョーロであろうがスラムであろうが、コンポーネントの交換や修理が一通りできるレベルのスタッフは、最低限もう一人くらい欲しい訳ですよ。
自転車業界で人材募集をかけたとして、下手に経験者で中途採用すると、知識と作業経験だけで既に「天下を獲ったった!」くらいの自己満足勘違い野郎が来る事が稀にあるので、本当は経験者はいらない!もうウンザリだ!と思ってはいるのですが、最近は本当に仕事を吸収するスピードの緩やかな人も多いので、あんまり新人指導に時間をかけているゆとりもなく・・・
本当に人材募集・・・とっても苦労しています。
でも早くスタッフを増やさないとサービスの質が低下するのも間違いないし、効率よく利益を作る事も難しくなり、何より僕の目標や夢がいつまで経っても実現できない訳で、それは僕としては一番望まない事なので本当に悩んでいます。
色々と満身創痍ではございますが、当店のポリシーとして守るべき事は、スピードと正確さ、的確なアドバイスと判断力、かゆいところに手が届く接客、笑顔と元気だ明るい対応・・・それらをスタッフ全員ができる事なんです。
体調不良に負けずに頑張りますので、どうか今後もよろしくお願い致します!
冬の乾燥するシーズンになると気管支喘息になりやすくなってしまいました。
僕の記憶では、20代の頃に心肺機能を追い込み過ぎたのが、喉を悪くしたきっかけだったと思うのですが、喘息の症状が顕著に出て来るようになったのは、この商売を始めてからなので、本当に酷くなったのは3年程前からと最近の話。
ある日接客中に突然発作のような咳が出そうになって、会話を続けられなくなったのが始まり。
以来冬場はできるだけ会話のトーンを落として、お客様の質問が多くてしゃべり続けるのがしんどい時などは、他のスタッフに話を振って休憩を入れないと、咳が止まらなくなって立っているのも辛くなる事がありました。
昨シーズンはそこまでだったのですが、今シーズンはかなり酷くて、年末頃にはかなり苦しかったんですね。
1月の寒波の時期にとうとう喉が本当に痛くなって・・・
一度は回復したものの、その後もずっと咽がくすぐったい状態が続き、余計に乾燥した空気や冷たい冷気に過敏になって咳がすぐに出るので、自転車で走っていても大きく息を吸い込めなくて、上り坂で無理ができない状態が続く・・・
2月に入ってどうにもできないくらい咳が止まらない状態に陥って、店を閉めた直後に救急外来で病院に行ったら『咽頭炎』だと診断される。
そういえば8年程前に一度『咽頭炎』で、生まれて初めての入院を体験しました。
口蓋垂が腫れて拡大し、食道を塞いでしまっているので、口呼吸ができない!
しかし花粉症の僕はこの時期鼻水が酷く、鼻呼吸ができなくて苦しみました。
しかも腫れた口蓋垂のお陰で、痛くて食べ物も食べる事ができないし、それどころか水を飲む事すらできなかったのです。
当時は毎日6時半起きで仕事に行って、終わって帰ったら夜中の1時前後。
それから晩御飯を食べて、スーパー銭湯に通って・・・寝るのは2時半~3時。
会社の定時は18時までなんだけど、20時までに退勤できる日って月に1度くらいしかなくて、残業は毎月少なくても70時間・・・多い月だと100時間超!
まあ当時の仕事は大好きだったけど、社長がいつまでも帰らないし、自分のできない仕事を上司に丸投げして帰る部下や他部署になすりつけて帰る連中がいて、結局社長の口から「まだ残っていたの?今日やる事が終わっているなら、もう帰っていいよ!」と言われるまで帰れない。
社長の側近みたいなポジションだったので、できるだけ仕事を増やしてでも(内心では人に仕事を押し付けておきながら、先に帰ったり、自分だけ違う仕事を悠々とこなしている連中を許せない気持ちはあったけど)社長に付き合って終電ギリギリまで会社に残る事が多かった。
上下関係における礼儀とか建前って大切でしょ?最近の人はそんなのお構いなしなのかも知れませんが・・・
それでも谷町線の終電は早いので、0時に会社を出た時なんかは、御堂筋線の難波駅までスーツと革靴で15分程走り続け、御堂筋線の最終に滑り込んだり・・・
それにすら間に合わない時は神戸までタクシーで帰る事も月平均で3回程。
次の日も同じスーツで出勤するのだけは絶対にプライドが許さない為、何があっても一度家に帰るっていうのがポリシーだったので、今考えてもしんどい生活をしていたよなぁ~って思う。
その疲れが溜まって『咽頭炎』なって、強制的に入院。
4日間『点滴漬け』の入院生活を経て、ようやく咽の腫れが落ち着いて水が飲めるようになったという当時の状態に、今回もあと一歩病院に行くのが遅ければ、また同じ症状で入院するところだったらしいのです。
危なかった。
子供の頃から健康第一で来ている僕は、車に轢かれても骨折すらした事がなくて、高校~大学と仲間内からサイボーグ疑惑がかけられるほど頑丈だったのですが、一度だけ落車の際に自転車を守って転倒し、鎖骨を骨折した時などは「そうか~君も実は人間やったんか。」と皆から言われ、骨折4日後には肩にギブスをしたまま、京セラドームで野球の会社対抗試合に出場していたというくらい、体調が悪いから・・・とか、骨折したから・・・って理由では絶対に休んだり、パフォーマンスが発揮できない言い訳にはしない!っていうのが本来の僕の有り方でした。
それから考えてもここ数年の間に随分と弱くなったなぁって、痛いほど感じています。
走行会も少なくとも最初の2年間は雨が降っても休まずに走っていましたし。
最近は1月に北区の路面凍結で出勤が遅れる可能性がある等で休ませてもらってから、本当に休む回数が増えてきました。
実は最近、走行会を走れていない事を、自分でも結構気にしています。
2月21日に再び病院へ行った際、喉はマシになったけど、咳の症状が治らないと伝え、レントゲンを撮って頂いたら肺炎を患っている事が判明し・・・
結局店を閉める訳にもいかないから入院もせずに出勤し、病院から処方して頂いた薬も5日で無くなったけど、時期的なものもあって忙し過ぎて薬すらもらいに行けず、ようやく病院へ行けたのが先日の3月15日。
肺炎はありがたい事に快方に向かっていたけど、前日から気管支喘息は悪化しており、しかも花粉症・・・
病院で呼吸器検査を検査をした結果、「肺活量が4000cc以上あるので問題なし。」と言われ・・・
「いやいや、元々その倍以上あった人間が半分以下に低下していたとして、それでも問題なしという診断になるんですか?」
「えぇ~っと、それは~。そんなにあったんですか?」
こういう時にかかりつけの病院が無い事の不便さを感じてしまいます。
基本的に「病院なんて行かなくても・・・。」とか「行っている暇があったら・・・。」、「取りあえず気合と根性で・・・。」な性格だったもので、かかりつけの病院も無ければ、どこの病院が信用できるのかも判らないので、いざ病院に行く必要性ができた時に困ります。
しかも今回はオマケつきで、11時から15時半過ぎまで病院に拘束されている間に、風邪かインフルエンザでももらったのか・・・(マスクはちゃんと着用していましたが)
3月15日の夕方以降気分が悪くなって、悪寒と偏頭痛と倦怠感で立っているのがやっとの状態。
翌日16日も39度まで熱が上がったのですが、難しい修理が入ったり、ややこしい来客があった時に対応できるスタッフがいないもので、休む事も出来ずに出勤。
薬も今回は気管支喘息用の吸入薬しか頂いておらず、根性で耐えるしかなかった状態でして。
『この人と会って話をするだけで元気が120%になれる!』はずのI藤様が、僕の体調を心配してご来店下さったのですが、それでも僕の体調は悪いままで・・・。(本当に申し訳ございません!)
昨日ようやく熱が下がって身体が軽くなりました!
まだ偏頭痛が残っていますが・・・
このまましばらくは回復に専念して、来週の走行会には復帰する方向性で頑張りたいと思っています。
そんな事がございましたが、いつも気にかけて様子を見に来て下さるお客様方には随分と元気付けられました。
特に僕が病院に拘束されている間、留美さんがお昼ご飯も食べずにフラフラで頑張っているところ、差し入れを持って来て下さったK林様には助けられました!
本当にありがとうございます!
最近『昼テロ』(お昼休み時にドドッと修理や接客が重なる事)が多くて、僕と留美さんの2人だけだと、お昼御飯が17時半過ぎになる事だってあるくらい、極端な忙しさがあります。
非常にありがたいお話ではございますが、さすがに休憩もまともに取れなかったりするのはストレスなので、平日にもスタッフを強化したい訳ですよ。
客注の部品や自転車も多いし、それも引き取りが来ないものや、納期未定のものまであって、毎日確認を取ったりするのも、2人だと処理しきれなくて、もっとメンバーを増やして役割分担ができるようになりたいというか・・・
前々から経理担当が欲しいと言っていたのも、うちみたいな個人商店だとすべての取引が売掛にできる訳でもなく、逆に売掛にすればそれはそれで、必要な時に必要なタイミングで現金が吸い取られてしまう可能性があって、万が一の場合に取引先によっては大変失礼な話にはなってしまいますが、支払いの優先順位をつけて、数日待ってもらう様なことだってある訳です。
そんなお金の管理と、その都度銀行を巡って走り回る事を考えたら、僕は日常の業務に集中できないばかりか、次に立ち上げる事業の準備すら進まなくなってしまいます。
留美さんも担当する業務が多過ぎて既にパンク気味なので、これ以上の作業は押し付けられないので、仕事が雑にならないように役割分担を決めたいっていうのが、今の僕の希望です。
僕が病院や銀行、配達や出張修理に出かけていない時に限って、留美さんやアルバイトスタッフには作業をさせていないような、ヘビーな修理や部品交換のお客様が来店されたりして・・・
例えばプレスフィットのBB(ボトムブラケット)の交換を希望するお客様が、どうしても作業を見たいから預かりは嫌だと言った場合、僕の帰りが未定だと、一旦お引き取り頂いての後日対応になる。
そもそもプレスフィットの交換をするのは、ただでさえ気を遣う作業なので、本来なら絶対にお客様の前ではやりたくないって旨を説明しているはずなんですけど、頑としてそこを見学したいのだとおっしゃって、預けて帰るくらいなら出直して来ると言って聞かないそうで、2度も僕の留守中にタイミングが被ったので、随分ご立腹で帰られたと留美さんが困惑していました。
余裕で在庫があったはずのBBが、よりによってお客様がご注文下さったタイミングで品切れになり・・・
そうは言っても卸業者にはすぐに注文を入れたので、間もなく入荷するだろうと思っていたら、先方さんより「当分入荷が未定になりました。」という連絡を後日受けまして・・・
お客様に勧めた部品である以上、今さら引っ込みがつかないだろう!って話で、直接メーカーの本国に注文して空輸で取り寄せたんです。
その結果、定価で買うよりも割高。
しかもお客様を待たせている以上は送料が余分にかかった分を追加で請求する訳にもいかないので、当初予定していた金額で交換する予定です。
工賃を差し引いてもほとんど利益なしで、留美さんの怒られ損な仕事。
こういった小さなストレスも、お店を運営している以上は必ずあるので、僕が・・・
いや、別に人に店を任せて僕一人自由に遊び歩いたりするつもりなんて一切無いのですが、今回のように僕だけではなく、スタッフの誰かが体調を崩したり、学校や家庭の事情で休みを余儀なくされた時に、確実にシフトに入れて・・・
プレスフィットのBB交換どころか、LOOKやS-WORKSのクランク交換・・・
シマノに限らず、カンパニョーロであろうがスラムであろうが、コンポーネントの交換や修理が一通りできるレベルのスタッフは、最低限もう一人くらい欲しい訳ですよ。
自転車業界で人材募集をかけたとして、下手に経験者で中途採用すると、知識と作業経験だけで既に「天下を獲ったった!」くらいの自己満足勘違い野郎が来る事が稀にあるので、本当は経験者はいらない!もうウンザリだ!と思ってはいるのですが、最近は本当に仕事を吸収するスピードの緩やかな人も多いので、あんまり新人指導に時間をかけているゆとりもなく・・・
本当に人材募集・・・とっても苦労しています。
でも早くスタッフを増やさないとサービスの質が低下するのも間違いないし、効率よく利益を作る事も難しくなり、何より僕の目標や夢がいつまで経っても実現できない訳で、それは僕としては一番望まない事なので本当に悩んでいます。
色々と満身創痍ではございますが、当店のポリシーとして守るべき事は、スピードと正確さ、的確なアドバイスと判断力、かゆいところに手が届く接客、笑顔と元気だ明るい対応・・・それらをスタッフ全員ができる事なんです。
体調不良に負けずに頑張りますので、どうか今後もよろしくお願い致します!
2017年3月2日木曜日
3月 4日(土)サイクルモードについて・・・
万博記念公園にて9:30より開園となりますが、参加の皆さんは当店7:00に集合出発でお願い致します。
一部7:20に阪神新在家駅前で合流のメンバーさんもおられますが、とりあえず移動は車で行ないます。
現在参加者は僕とM籏君を含めて現在10名です。
車は僕も出しますが、もう一台5名乗員の車を出して頂く予定です。
チケットはもう1枚残っているので、追加のご参加は可能ですが、その場合は車をもう一台どなたかにご用意頂かないといけません。
とりあえず車2台で行くと考えて、高速道路利用料とガソリン代、現地での駐車場代と考えて、お一人様1500円の参加費を徴収させて頂きます。
万が一もう一台車を出す場合はプラス500円~となります。
尚、今回当店でご用意させて頂いておりますチケットには、万博公園の入園料は含まれておりませんので、現地にて250円だけご準備下さい!
また試乗をする前提での参加になりますので、『サイクルモードライド大阪2017』のPCサイトにて、試乗の申し込みを事前に行ない、誓約書をプリントアウト及びサインを記入してご持参下さい!
そうすれば現地での入場と試乗手続きがスムーズにできます。
その他、僕の方で試乗車についてのアンケート(インプレッション)シートをご用意していますので、皆様のご意見をお聞かせ下さい!
現地では14時頃に試乗を終了して神戸に戻って来る段取りですが、朝ご飯は西宮名塩SAで、お昼ご飯は現地会場内で食べる予定で考えていますのでよろしくお願い致します。
参加する皆さんにご用意頂くものは・・・
①ヘルメット
②グローブ
③試乗誓約書(忘れた場合、現地での手続きも可能)
以上3点のみで結構です。
サイクルモードのご招待チケットは集合の際に配布致します!
それでは土曜日の7:00でよろしくお願い致します!!
一部7:20に阪神新在家駅前で合流のメンバーさんもおられますが、とりあえず移動は車で行ないます。
現在参加者は僕とM籏君を含めて現在10名です。
車は僕も出しますが、もう一台5名乗員の車を出して頂く予定です。
チケットはもう1枚残っているので、追加のご参加は可能ですが、その場合は車をもう一台どなたかにご用意頂かないといけません。
とりあえず車2台で行くと考えて、高速道路利用料とガソリン代、現地での駐車場代と考えて、お一人様1500円の参加費を徴収させて頂きます。
万が一もう一台車を出す場合はプラス500円~となります。
尚、今回当店でご用意させて頂いておりますチケットには、万博公園の入園料は含まれておりませんので、現地にて250円だけご準備下さい!
また試乗をする前提での参加になりますので、『サイクルモードライド大阪2017』のPCサイトにて、試乗の申し込みを事前に行ない、誓約書をプリントアウト及びサインを記入してご持参下さい!
そうすれば現地での入場と試乗手続きがスムーズにできます。
その他、僕の方で試乗車についてのアンケート(インプレッション)シートをご用意していますので、皆様のご意見をお聞かせ下さい!
現地では14時頃に試乗を終了して神戸に戻って来る段取りですが、朝ご飯は西宮名塩SAで、お昼ご飯は現地会場内で食べる予定で考えていますのでよろしくお願い致します。
参加する皆さんにご用意頂くものは・・・
①ヘルメット
②グローブ
③試乗誓約書(忘れた場合、現地での手続きも可能)
以上3点のみで結構です。
サイクルモードのご招待チケットは集合の際に配布致します!
それでは土曜日の7:00でよろしくお願い致します!!
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