ガイドインストラクターの日下さん曰く、「本日ご参加の皆さんは順調に進んでいますので、もう一ヶ所だけ行ってみたいと思います。」との事でしたので・・・
もう一ヶ所・・・菅湖?
行けるのかなぁ~?なんて思っていました。
そして留美さんはトビの撮影に夢中。
これは河野さんに対するアキラ君のそれとは違い、単純に『トビ愛』というやつです。
当店に関わる人には極端に鳥嫌いか、鳥好きか・・・そんな人が多くて驚きます。
ここからは僕のカヤックが最後尾で、全体の安全を確認しながら水月湖まで戻ります。
H様とF様のカヤックもスムーズに進んでいます。
K様夫妻はさすがに疲れて集中力が落ちてきています。
先ほどよりもパドリングが雑になってきました。
慌てなくても良いのでゆっくり落ち着いて行きましょう!
これは先頭の視点です。
こういう秘境感がたまらなく素敵ですよね!
これは再び僕が乗っているカヤックからの視点。
三方五湖には他にもオジロワシなども飛んで来ることがあるので、野鳥観察が好きな方にも楽しめる湖なんです。
一気に追いつきました。
留美さんが撮影に徹しているので、僕も疲れました。(笑)
動画・・・観れるかな?
水月湖に戻ってきました!
向こうには日向湖に繋がっている嵯峨隧道があります。
本来は三方湖や水月湖の水位上昇による氾濫を解消する為に、1709年からトンネルを掘る工事を開始し、225年後に完成したという隧道で・・・ただ・・・。
以前のソーシャルビジネスカレッジのブログでも紹介はしましたが、海水の日向湖に対して淡水の比率が多い汽水の水月湖です。
魚の養殖なども盛んな日向湖に淡水が混ざるのは良くないですし、淡水寄りの汽水に海水が流れ込んでも生態系が崩れます。
1999年の豪雨で水門を開けた結果、硫化水素の混ざった汽水が日向湖に流れ込み、多くの養殖魚が死んでしまって、その損害賠償額が2億円に上ったなんて大問題も発生したので、基本的には水門は閉ざされたままになります。
日下さんがそのガイドをする為、嵯峨隧道へ近付こうとした瞬間・・・
レイククルーズの観光船が迫ってくるのが見えました!
恐らく同じく嵯峨隧道のガイドをする為にこちらへ向かって来るのでしょう。
観光船の余波で我々のカヤックが転覆する可能性もあるので、やむを得ず右手に散開して沿岸を目指して全速力で退避!
余波が近付いて来た場合、カヤックの船体を波に対して90度の向きにすれば転覆することはありませんが、距離を置くに越したことはないので逃げます。
お疲れ気味のK様夫妻が逃げ遅れそうな状況!
H様とF様も急がないと余波に巻き込まれます!
アキラ君とO様は既にかなり沿岸寄りまで逃げています。
留美さん視点から見た状況です!
もう観光船が背後に迫っております。
帰りは向かい風が出てきて進みが悪かったのですが、観光船が速度を落としてくれたからなのか、余波はそこまで大きくありません。
えっ?K様がおもむろに水を飲み始めました!
現状余波が近付いていないだけで・・・油断しすぎです!(笑)
二人してピースまでしてる。
いやいや・・・危機感のなさ・・・(笑)
しかし安心して下さい!
K様夫妻のカヤックの向きであれば転覆は免れそうです。
ここで日下さんがガイドして皆さんを案内したのは・・・
「三方五湖のマングローブ林です!」
「!!!!?」
実際にはマングローブではございませんが、湖岸で幹や枝を拡げた木や、台風などの影響で倒木した木などを潜り抜けられる、非常にテクニカルなエリアがあるのです。
日下さんに続いて真っ先にこのエリアに突入したのがアキラ君とO様のペアなのですが・・・(僕のカヤックは写真向かって左手で待機しています。)
実はこのタイミングで観光船の余波の大きい波が横から襲ってきて、彼らのカヤックだけ浅瀬に乗り上げてしまったのです!
その隙に先に行かせて頂きました。
アキラ君には「慌てないでパドルで押したり、手を使ってもいいよ!」とアドバイスしたのですが、完全にパニクっています!(苦笑)
その間に日下さんはどんどん木のトンネルを潜り抜けて行きます。
そしてアキラ君はT様と岡本さんのペアにも先を越されてしまう。
しかし岡本さんはこの後の撮影も控えているので、当然ここでスピードアップ!
K様夫妻とH様&F様ペアが少し遅れてついて来ています。
O様の袖の濡れ具合が、アキラ君のサポートで如何にパドリングを頑張ってくれたのかを物語っています。
そして日下さんが今潜ろうとしている所が最後にして最大の難関!
カヤックを漕ぎながらリンボーダンスです。
僕も無事にクリアしたので高みの見物です!
まずはT様と岡本さんのペア・・・「腰が痛い!いたたたた・・・。」と言いながら・・・
T様も無事に潜り抜ける事が出来ました。
しかしここで事件発生!
潜り抜けた後に岡本さんが写真撮影モードに切り替えたのですが・・・
さあアキラ君とO様が潜り抜けます。
そこからの・・・アキラ君の十八番・・・渾身のドヤ顔~っ!
これは大事件です。
本日『対河野=野鳥写真撮影大作戦!』に引き続いての『アキラ事件簿その2』です。(笑)
そして自分さえ潜ってしまえばO様の事なんて気にしな~い!
いやいや・・・さっきまではO様がパドリングしてカヤックを進めていたんだから、今度は貴方がパドリングをして推進力を維持しないとダメでしょ?(笑)
『アキラ事件簿その3』ですね。
周りをしっかり観察しましょう!
そしてなぜか外側からK様夫妻がショートカット。
きっと彼の事なので「こっちから回った方が早いよ!」ってノリですね。
「違いますよ!ここは木のトンネルを潜るのが目的ですよ!」って僕が言ったら、「えっ?そうやったの?」って、K様お得意の天然ボケを炸裂していました。(笑)
これもついでに『アキラ事件簿・・・』に追加すべきか・・・(笑)
そして最後にF様とH様が・・・
僕はここでF様が木に引っかからないかを期待して・・・高みの見物。
何か文句を言いながらでしたが上手に潜っています。(笑)
もしかして僕の心の声が聞こえていたのでしょうか?
無事にクリアしました!素晴らしい!
「俺もやればよかった~!」とK様がニコニコしながら悔しがっていました。
何とも微笑ましい光景です。
カヤックツアーはここから出発地点まで戻ります。
楽しかった時間も終了が間近になると寂しいものです。
ちなみに僕のカヤックがなぜ交互にパドルを漕いでいるか・・・ですが。
基本的にはペアでお互いのパドルとパドルがぶつからないように意識して、「右!左!右!左!」と声掛けをしながら漕ぐのですが、2人のパドリングが同じだと、カヤックの船首が左を向いたり・・・右を向いたり・・・とジグザグに動くので、まっすぐ進まない分スピードもロスするんですよ。
それで交互に漕いで真っ直ぐ加速するように進めています。
そしてカヤックから降りて上陸してビックリ!
実質2時間程のカヤックツアーでしたが、想像以上に全身が疲れて変な感覚です。
そしてほぼ全員がズボンを濡らしてしまっているので、少し冷えてしまいました。
という訳で焚火で暖を取る事になりました~!
こういうサービスもあるなんて最高に楽しいですね!
しかし!
ここでまた新たな事件の予感が・・・。(笑)
ではまた次回!
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