9月13日(土)の走行会。
H川様が相変わらず「本当は走りたいんですけど・・・」的な空気でお見送りにいらっしゃって・・・
この日は僕とI藤様、O本君1号とM谷様の4名で出走。
「今日も強豪ぞろいですね!はぁ~、プレッシャー感じるなぁ~!」
「またまた店長、そんな事言って今日も強烈なコースを考えているでしょ?」
「えっ?まあ、面白そうな道はまだいくつか目星をつけてますけど・・・。」
「また激坂っすか?」
「それが不明なんですけどね。でも多分強烈なんじゃないかな?って思えるルートがあります。」
「どこですかそれ?」
「西岡本の高級住宅街の更に奥ですね。」
「霊法会の山ですか?」
「いや、そこは通行禁止ですから上れません!その一つ西の山になります。一応山頂に仏舎利が建っているので、何らかのお寺の施設があるとは思いますが・・・。まあ今回のメンバーならそこにチャレンジしてみてもいいかなって思います。」
ちなみに霊法会の山に関しては以前から上ってみたくて、実は今から15年以上前に友人を介し霊法会へ入会してまで上ろうとした事があるのですが・・・
「ここは関係者の車しか走ってはいけません。それ以外は徒歩のみしか許されておりません。」と、軽くあしらわれてしまった過去がございます(笑)
一応明らかに異常な急斜面の九十九折なので、自転車で上るのも修行と考えてもらえませんかと申し入れましたが、それも却下されました。
という訳で・・・霊法会の山には自転車で乗り入れる事が不可能なので、ハッキリとここで申し上げておきます。
あと念のために書いておきますが、『霊法会』は以前はどうだったか知りませんが、基本的に縛りや厳しい戒律の無い自由な宗教です。
ベースは法華経で、発言者の養成とかってところには、いささか疑問に思える部分もありますが、教えの基本は、僕が心の師匠と敬う石田三成の『大一大万大吉』に準ずるものがあるので、共感できることが多かったですね。
熱心な会員さんは自発的に行事に協力して動き、それを修行として会員としてのランクがアップしていく・・・みたいな感じで、僕は単に山に上りたかっただけで入会した不届き者なので、在籍しているのみの平会員といったところ。
ただ神戸市が本拠地なので、市内には会員の方が大変多く、その中には素晴らしい経営者の方も多数在籍。
そういう方々との交流が出来るという意味では、建設的な会話が出来る有意義なコミュニティだとは思っています。
名前からして変な宗教だと思われる方もいるかも知れませんので、あえて誤解を抱かれないように解説しておきますが・・・ビックリするくらい普通です。
そして僕は宗教には無頓着なので、そういう事って特に気にしていません。
祖母は曹洞宗ですし、祖父は創価学会でしたし・・・でも本家は浄土真宗なので・・・
もう、今更何でもいいや!って感じですね。
そして話は戻りますが、後日確認して判った事は、今回僕が目的地に選んだ場所は、日本山妙法寺という日蓮宗の一派が世界平和を掲げて建てた仏舎利塔らしい・・・って事と、神戸にはここを含めて妙法寺が3つあるという事。
もっともポピュラーなのが神戸市営地下鉄の妙法寺駅で知られる毘沙門山妙法寺で、これは真言宗なので全く宗派が違う。
あと兵庫区天王町にある妙法寺は本家の日蓮宗のお寺のようなんです。
まあ佛教大学出身とはいえ、僕はそんなに宗教の事には詳しくないので、これ以上のインフォメーションはできませんが・・・要するに日本山妙法寺の仏舎利塔を目指して西岡本7丁目へ向かった訳ですよ!
『ザ・岡本プレミアム』ってマンションの東端まで走った所から神戸の街を望むと・・・
「うお~!ええ景色や~!こんな所に住みてぇ~!」って思うわけですよ。
ところがね、右向け右すると・・・
見上げないと確認できないような斜面(斜度は14~16%)が待っている訳ね。
しかもこれは入口に過ぎないので、要するに序の口って奴ですわ!
写真は下山の際に撮っているので、メンバーの表情は「よくこんな坂を上ったもんだ!」という呆れた感じに映っております。
上りは当然ノンストップで走っていますが、僕とI藤様はあろうことかスプロケが21Tのまま突入!
僕が39T×21T、I藤様が34T×21Tのギアで「ウォリャ~ッ!」って叫びながら上るところから、本格的な上りが始まった訳です。
向こうに見える白い看板に『日本山妙法寺南門』と書いてあるのですが、その先で突き当たって左に曲がります。
一旦路面が緩やかになったかと思ったら、そこから間も無く16%の上りがずっと続きます。
(和歌山まで一望できる斜面ですが・・・写真だと色々判りづらい)
その先にこんな小屋があるのですが・・・
ここからが悪魔の20%超えの激坂ゾーン!
最大25%は軽く超えています。
しかも道は狭く、御丁寧なことに道路の真ん中には落ち葉が山積み。
ラインを変える度に後輪が滑る!
とにかくシッティングだと前輪が浮いてまともに走れない!
ダンシングだと落ち葉で後輪が滑って進まない!
ここは完全に魔界です!!
さすがに僕も39T×28Tという弱虫ペダル的ギア設定で上りますが、それでも滑って滑って進まない事から疲労とストレスが蓄積し、バランスを維持できなくなって25%区間の後半、とうとう一度だけ足を地に着けてしまう。
34T×30Tというギアを持っていたI藤様だけが、一度も足を着かずに上り切ったのです。
ちなみに僕は再発進の際は、道路に対して完全に真横を向いてペダルをガチャっとはめてから一気にハンドルを切って上る手法で、何とか成功しましたが・・・
O本君1号とM谷様は余りの急斜面に、恐くてなかなか再発進が出来なくて、やむを得ず斜面が緩くなる所までしばらく自転車を押して上ったそうです。
まあ普通にスキー場の中・上級コースのバーン並みに斜度がきつかったので、そもそも自転車で上ること自体が正気の沙汰ではなかったのです。
実際にO本君1号とM谷様は下りの時でさえ、「落ち葉で滑る事をプラスして考えたら、こんな急斜面を自転車に乗っては下れません!」という判断で歩いていたくらいですから。
僕はむしろ歩いてて、シューズのクリートが滑ってスッテンコロリンする方が恐かったので、自転車に乗る方を選択し、「おお~っ!落ち葉でタイヤが滑る~!」とか言いながら楽しく下らせて頂きました。
この少し広くなったところまで上ると、あとは5~10%程度の並みの上りになります。
これがゴール付近。
向こうの森の先に仏舎利塔があるそうですが・・・
何だか私有地っぽい雰囲気を醸し出しているので、これ以上先には進めませんでした。
住吉川を渡る橋の手前から計算して丁度2kmのヒルクライムですが・・・
「これでたったの2kmしかないとか・・・それは有り得んやろ?」
というのが全員の感想でした。
そのくらい地獄の苦しみが永遠に続くと感じられる、悪魔の坂道だったのです。
正直僕も神戸の街にこれほど恐ろしい坂道があるなんて今まで知らなかったくらいです(苦笑)
下山後、M谷様だけ用事があるとの事で先に離脱。
残った3人で・・・
「せっかくやからもう一本違う坂を上りましょう!あっ!そうだ!O本君にあの坂を紹介しよう!」と住吉山手9丁目の壁に向かいました。
その道中住吉川沿いの坂を走りながら、僕とI藤様とで・・・
「ああ・・・今回のブログのテーマなんですけど・・・」
「どんなタイトルにするんですか?」
「度肝を抜く!ってのがピッタリかと・・・」
「ああ・・・いいっすね。それ以上にあの激坂を上手く表現できるタイトルはありませんね!」
なんて会話をしながら上り・・・
花元石材前まで上って休憩。
自販機でドリンクを買って3人で飲みながら・・・
「O本君!あそこに見えるのが噂の壁なんやけど・・・わかる?」
「うわっ!ここから見てもヤバイですね。」
「そやろ!あれも最大25%はある斜面やから、とにかく前輪が浮くって話よ。」
「はぁ・・・。」
そこからしばらく沈黙の時間。
「さあそろそろ行きますか!」
「あれっ?店長上らないんですか?」
「えっ?I藤さん上る気だったんですか?」
「いやいや、ここまで来たからには上っとかんとダメでしょ?」
「それは一理ありますねぇ~。ええ上りますよ!上りますとも!」
そんな会話を聞いていたO本君1号が、ここにきてボソッと・・・
「やっぱり変な人たちの集まりですよね。」
「ん?変?やっぱり僕らって変なんかな?ねえI藤さん?」
「いや~まあ、変かも知れませんけど、楽しいからいいんとちゃいますか?」
「ですよね~!まあ自転車は楽しく乗ってナンボですから、O本君もせっかくここまで来たんやし楽しく壁を上ろうよ!」
って、また上ってきました。
I藤さんと僕はまだ余力があったのですんなり上りましたが、ここの壁にはさすがのO本君1号も先ほどの魔界での疲労が祟ってか、かなり苦しかった模様。
「どう?今日の達成感は?」
「今日のは強烈でしたね~。トラウマになりそうなくらい度ギツかったです!」
いや、素晴らしい誉め言葉をありがとう!
それから甲南病院方面へ下って、御影山手を横切り・・・
高羽交差点から西へ走り、護国神社もシンズバーガーも越えて・・・
珍しく店まで帰らずに、青谷で解散しました。
いや~!うちの走行会が決して、毎回こういったサドスティックなルートばかりを選んでいる訳じゃないとだけ、言いわけさせていただきたいのですが・・・
すみません!速い人ばかりの時は無礼講にさせて下さい(笑)
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