12月 7日(土)。
この日はI井様のみが参加の計3名でスタート!
O様親子はM嬢がレースに出場するので、走行会はお休みです。
他のメンバーさんも仕事だったり、冬場は布団から出るのが嫌だったり・・・(笑)
僕も冬場は布団が恋しい。
できればずっと布団の中で丸まっていたい派です(笑)
そのうえ・・・
11月上旬に傷めた右肩が治らなくて、木曜日の深夜にゴルフの打ちっ放しで150球打ち込んで、激痛に耐えながら荒療治。
おかげで肩の可動域はほぼ元通りに戻ったものの・・・
今度は久々のゴルフで上半身が筋肉痛。
寒い!眠い!痛い!モチベーション低い!
そんな状態で他の参加者が来ないかを待っていたら、I井様が・・・
「店長!もし今日の参加者が僕一人だったらリクエストを聞いて欲しいのですが・・・」
「はい?リクエスト?どこが希望なんですか?」
「え~っと。できれば東六・・・」
「げ~っ!マジっすか?」
「無理なら全然いいですよ!」
「わかりました!行きましょう!行きますとも!!中富~っ聞こえたか?今日は東六甲やで!」
「マジッすか?了解しました・・・」
どうも最近中富君も筋トレを再開したとかで・・・全身筋肉痛らしい(笑)
I井様には申し訳ございませんが、スタッフ2人が既に空元気状態でした。
しかしね・・・自転車って面白いもので、走りながらモチベーションって高くする事もできるんですよ。
特にレースをやっている人は皆そうなんです。
どんなにコンディションが悪くても、走りながら「思ったより速く走れてるやん俺?」とか、「今日目標タイムで完走したら、あとで自分にお駄賃として買い物に行くぞ~!」などと考えながら、楽しく充実感を噛み締めながら走るうちに、どんな坂道も、どんな向かい風も「よっしゃ!やったらぁ!」って気持ちに切り替わるものなんです。
僕はI井様の物腰の柔らかい中にも、常に自分自身にストイックな姿勢が垣間見えて・・・
そういうところ尊敬します!
おかげで僕まで頑張ろう!って気持ちになるからです。
I井様の職場の同僚でもあるM様はよく「I井君には負けたくなくて、一緒に走るときはコンディションを最高の状態に持っていってから走るんです。」とおっしゃってましたが、その気持ちわかります!
この日I井様は「リクエストをしておきながら、決して僕もコンディションがベストではありません。」とおっしゃっていたのですが、それなら尚更負けられないな~と思いつつ、山手幹線を引っ張る。
僕は53T×19Tのギアで100~120回転のケイデンスで甲陽園まで走り続けました。
実は東六甲の上りは、そこに行くまでに苦行が待っています。
甲山を越えるのか、船坂峠を越えるのか、阪急逆瀬川から上るのか・・・
この中では逆瀬川から上るってのが一番楽に思えますが、それは東側に住んでいる人にこそ言える話で、西側に住んでいる我々には決して楽な道のりではないという事。
I井様のリクエストで逆瀬川を目指しますが、甲陽園から関西学院大学を目指し、仁川から県道337号線を経由して行くため、結構なアップダウンがあります。
その上逆瀬川沿いの上りは、徐々にジワジワと勾配がきつくなります。
走る距離や手間を考えると我々の場合、例え激坂を上るとしても甲山越えの方が幾分か楽だったりするものです。
阪急逆瀬川駅前についた頃には3人ともヘロヘロでした(笑)
これには理由が2つあります。
1つは当店の開店時間までに完走する為には、かなりギリギリの距離を走るので、まず休憩をする暇すらないという事。
2つ目は東六甲が日陰の多い道なので、そこに行くまでに身体を温めて、ベストなコンディションで挑まなければ、十分なパフォーマンスを発揮できないから。
だからこその高回転走法だったのです。
しかしまあ、さすがに今から東六甲を上るのかと思うと、一気に身体が重く感じました(笑)
「ほんまに上るんですか?僕もう嫌なんですけど・・・」(笑)
3人ともそんなノリで甲寿橋交差点よりダラダラとスタート。
しかし走り出して間も無く僕は右足に違和感を感じる。
正直買い換えたばかりのSIDIのシューズが、まだ馴染んでいないんですよね。
9年くらいノースウェーブに浮気していたので、足の形が変わってしまったのかなぁ~?
ちょっとベルトを締めすぎて、ただでさえ冷えている足の血行を悪くしてしまったので、母指球付近の骨に痛みを感じました。
最初は我慢して上ろうかと思いましたが、東六甲の登坂はそんなに生易しくないので・・・
一度立ち止まってベルトを締め直す。
その間にI井様が先行して行ったので、締め直したあとすぐに後を追う!
西宮北有料トンネル前の分岐までは10%オーバーの上りが続くが、38T×19TのギアでI井様を追い捕らえる。
その際にI井様のケイデンスを自分と比較して判ったのが、I井様は34T×19Tをクルクルと回しているという事実。
僕のイメージではI井様はもっと軽いギアを高回転で回しているものだと思っていたので、実は思っていた以上に重ためのギアも使えるんだ?と感心。
そして少し暑くなってきた僕は、ウインドブレーカーのファスナーを開こうとする・・・
開かない・・・(汗)
どうやら生地が噛んでしまったようだ。
分岐の後のフラット区間で、両手離しの状態でファスナーを引っ張るが、やはり開かない・・・(怒)
ここでとうとうフラストレーション炸裂!
「なんでやねんボケ~!あぁ~っ!!」
再び立ち止まってグローブをハンドルに叩きつけ、雄たけびを上げてしまった。(苦笑)
その横を中富君が、まるで「今日も荒れてますね~」と言わんばかりの表情で「大丈夫っすか~?」と追い抜いていく・・・
「うるさ~い!大丈夫な訳ないやろが~!」と叫びたい衝動を抑えつつ、ファスナーを何とか直す。
1度ならず2度までも水を差されたような状況に、一気に怒りが込み上げたのだ。
別に誰かが悪いとかではない!
こういうのって理屈じゃないんです。
自分のイメージ通りにいかないとイラッとするのが完璧主義のAB型なんです(笑)
これで完全にモチベーションがガタガタに崩れた僕は、一度は中富君を射程圏内に捕らえるも、徐々に集中力を失って後退。
結局一軒茶屋までのタイムは、I井様が38分。
中富君が40分45秒で、僕は立ち止まった分のロスを差し引いても41分30秒。
悔しかったですね。
そしてやはり東六甲だけは何度上っても好きになれない。
しかし毎回「もうこんな坂道二度と来るか!」と思うのに、ついまた上らなくてはならない衝動に駆られるのである。
まったく不思議な上りであります。
帰りの表六甲の下りでは、開店時間に間に合わない焦りもあって、弾丸ペースで下りたかったが、気温や湿度の関係か、ブレーキの鳴きがハンパ無くて・・・
およそ猿でも飼っているかのような、キーキー音を奏でながら下山しました。
ラストの国道2号線では、自転車だと思ってクラクションを鳴らしてくる軽自動車にイラッとしたので、怒りのスーパースプリントを炸裂させようとしたのですが・・・
時速45kmを過ぎた付近で、大腿四頭筋が攣りそうになってあえなくスローダウン。
納得のいく走りができなかったのは残念ですが、それでも久々に限界まで脚を使い切る走りができたので、この日は有意義で清清しい気持ちで仕事ができました。
I井様ありがとうございます!
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