2014年12月14日日曜日

中部・北陸サイクリングツアー~その6~到着!久々の金沢兼六園・・・

 結局何だかんだで金沢市内に入ったのが11:20頃だったので、兼六園到着予定時間には少々遅れてしまいそうである。

とりあえずクルマの交通量が一気に増えてきたので、山崎様2号のジュークが車線を間違わないように指示しながら走る。

一応ナビに兼六園を登録してもらっていましたが、何ぶん左折専用レーンとか所々に存在するので、僕ら3人の動きを見ながら運転していると、つい車線の事を考えずにキープレフトしてしまう訳ですね。

ところがようやく片町まで来た時に、振り向いたらジュークが右側車線にいるではないか?

ジェスチャーでY崎様2号に確認したら指を右に差している。

「あれ?ここで右折?香林坊で右折じゃないの?・・・まあ、いっか!」

って僕ら自転車は先に片町のスクランブル交差点を右折。

実際のところY崎様2号は・・・

「次の信号を右折!」といいながらジェスチャーをしていたらしく・・・

右折後池田町二番丁付近で、ジュークを待っていたが、いつまで待っても曲がって来ない!

しばらくすると同じ赤色のジュークが路地から出てきて、また路地へ入ったので、Y崎様だと思って追いかけたら長野ナンバーの他人でした(笑)

「紛らわしいわ!」って思わず突っ込みを入れてしまった。

それで金沢中警察署の前からY崎様に連絡をしてみたら、「もう兼六園駐車場に入ったよ!」って。

「ちょっと待って!それって今すぐ出れますか?食事場所の前でも停めれたはずやから移動をお願いします。」

「え~っ!そうなの?行けるかな~。ちょっと試してみます。」

そうして僕らも食事会場を目指します。


警察署のすぐ隣には『金沢21世紀美術館』があります。

なんだかお洒落な景色~!

僕まだここの美術館には入った事ないんですよね~。

メッチャ興味あるんですけど、自転車のウェアでは入りたくないなぁ~。


標識にはこう書いてますけど、もう目の前に兼六園と金沢城が見えてます。


この向こうに兼六園があります!


これが石川門・・・


兼六園の正面入口前です。

この日のお昼ご飯の会場はこの先にある『奇観亭』です。


しかしY崎様2号は無事に入って来れるかな?

実は兼六園の周辺は時計逆周りに走らないと敷地内の道路には入れないのだが、どれも一方通行なうえに、「ここって進入してもいいの?」って悩んでしまうような道路の作りなので、きっと2~3周はぐるぐる回ってしまうはず・・・

そして予想通りY崎様2号もその罠にかかってしまったのだ(笑)

結局全員が合流して昼食会場に入ったのは12:00だった。

まあそれでも30分くらいのロスなら何とかなるだろう・・・そう思っていたのに・・・。


そしてお待ち兼ねのランチタイム!

金沢の名物が詰まった和膳です。

大好物の餅麩の揚げ物もちゃんとあります!

ちょうど旬の子持ちの甘えびは・・・もっと食べたかったなぁ~。

甲殻類が苦手のマサやんが聞いたら悲鳴を上げそうですが(笑)

そして金沢に来たなら治部煮(鴨肉の鍋焼き)を食べないといけません!

一度でいいからお腹一杯になるまで治部煮を食べてみたいものだ。

それでは昼食も終わったところで兼六園の散策でもしましょうか!

ではまた次回!


2014年12月13日土曜日

中部・北陸サイクリングツアー~その5~金沢兼六園までの道程・・・

朝は6:30起床。

食事は7:00からになります。

皆さん本当はもっと寝ていたかった事でしょう。

そして僕の体調が良くない事もなぜか皆さんにはバレていて・・・

「店長、顔赤くないですか?」

「赤くなってますか?ちょっと微熱でもあるのかなぁ~。まあ走れば治りますよ!」

とは言ったものの、実際のところ11月24日(祝)までには症状が悪くて、一度咳き込むと止まらない感じで。

そういえばやたら咳や鼻水が酷い人がいたのでうつったのかな?(笑)

なので25日(火)の定休日も半日寝込んでて、この週はほぼ毎日38度以上の熱がありました。



「さあさあ朝ごはんをしっかり食べて頑張って走りましょう!」


そうです。僕は食欲がある以上は熱があろうが何があろうが「俺は走れる!」って思っていますので、微塵も気にしてないです。

それに僕が北陸にいる間、店を任せている留美さんも相当大変なはず。

どうもこの2日間、H江様やH川様、Y崎様3号にマサやん等、多くのメンバーさんが、僕のいないお店を活気付けようと朝から晩まで、留美さんと一緒に盛り上げてくれていたそうです。

本当にありがとうございます!

そんなふうに助けてくれる方々の為にも、僕は中途半端な事はできません。



実はこの日、僕にはある課題が課せられていました。

僕のジタンがしばらく使えないこともあって、Y崎様3号がもう1台所有しているスチールフレームのロードバイクを貸して下さったんですよ。

その後ラピエール・ゼリウスの試乗車が来たので、2台体制となったのですが、せっかくのご好意なので、Y崎様3号のスチールバイクの性質や性能を検証する約束になっていたのです。

これも例の『A・N・DESIGN』なんですけど・・・

重量も約12kgあるのですが、乗ってみたら意外にも乗り心地が良くて気持ちいいんですよ。

なので、実際にロングで検証して欲しいって依頼だったんですね。



8時には出発の予定でしたが、ちょっとチェックアウトでもたついて・・・スタート時間をだいぶ押してしまいました。

しかしこの日はメンバーも疲れが溜まって山岳は勘弁してくれ!との話でしたので、元々初心者コースにしていたルートで兼六園を目指す事に!

ちなみにY崎様2号は「今日は走れそうもないので、私はサポートカーをします!」って事で、ジュークで出動。

それもあって、9時頃のスタートでしたが、兼六園へはほぼ予定通りに着くだろうと予想。

山がなければA部様もかなり速い方なので、ペースを少々早めても大丈夫という見込みでした。

そう、この3名ならこの日のスケジュールは難なくこなせるだろう!

という具合に高を括ってしまった事で、後に度重なる軌道修正で自らの首を絞めてしまう事になるとは、この時点でまだ思いも寄らなかった(苦笑)

まず出発して間も無くハッとする。

「これって自転車でも走れたよね?」

国道8号線バイパスである。

何だか自動車の交通量が多くて走りにくそうに感じた事と、先にも述べたとおり軌道修正の出来る布陣だったので・・・

「まあノンビリ行きましょう!」って、国道8号線と木場潟の間に拡がる住宅街を抜ける路地を走り続ける。

国道360号線に出てからは東へ進み、再び8号線バイパスと交差。

間も無く左折してようやく県道22号線に合流!

ここからは予定通りのルートとなる。

ここは加賀産業開発道路って通称となっていますが、主に地元の生活道路として活躍している感じの道路です。


しかし想像以上にアップダウンが多い。

惰力を活かして一気に上りきれる程度・・・ではあるけれど、余りに何度もこのパターンが続くとA部様の事が心配になる。

完全なインターバルトレーニング状態ですわ。

「これはマサやんが参加していたら喜びそうなコースですね。っていうかA部さん大丈夫ですか?」

「今のところは。でもさっきの時速40km以上を維持して走られた区間(国道360号線)は、正直きつかったです。」

なるほど・・・A部様は時速40km以上のスピードを長時間維持しなければ走れる・・・と僕の頭のメモリーにインプット。


「まあ今日は日曜日ですけど、第48回走行会って事でいいんじゃないでしょうか?」

「そうですねぇ。これは完全に走行会のペースですよね。」

そんな時だった。

パン!プシュ~ッ!

「マジか?」

「どうしたんですか?」

「パンクで~す。」

能美市徳山町は青山交差点の手前でした。

サポートカーがあったので出来るだけ装備を身軽にしていましたが、本当にY崎様2号がサポートカーを務めてくれて助かりました。

急いでホイールを外して、チューブを抜き出す!

そしてフロアポンプでチューブに空気を入れ、パンク箇所を確認する。

「やっぱり何かを踏んだ訳ではない!リムテープ側に問題がありそう。」


「なるほど。リムテープに穴が空いていた。ニップルホールにバリがあって、そこでリムテープごとチューブが攻撃されたみたい。」

とりあえず時間が勿体無いので、リムテープ側と、チューブの穴開き箇所にパナレーサーのシールタイプのパッチを貼り付ける。

とりあえずの応急処置にはなるだろう。

皆さんも作業を手伝ってくれたので、あっと言う間に終わりすぐに出発。

ところが青山交差点を渡ったところで振り返っても、K南様とサポートカーが来ないのである。

仕方がないので反対車線へ渡ったところのローソンへ・・・

次にコンビニを見たらトイレ休憩!って打ち合わせだったので。

ところがトイレは先客が大に長引いてなかなか出て来ない。

「これは出てきたところで、しばらくはエキサイティングな香りが漂って、入れたものじゃないだろうな。」って感じたので、A部様と青山交差点に出来たばかりのセブンイレブンに向かう。

するとY崎様2号から電話が・・・

「あの・・・K南さんがトラブルです。」

「えっ?まさか今度はK南さんがパンク?」

「いえ、※%Φ&☆$£#★です!」

「え~っ!※%Φ&☆$£#★ですか?」

まさかの『首洗い井戸』の呪いが、こんなところで何も悪くないK南様の身に降りかかるなんて!

これは一大事です。

しかし『※%Φ&☆$£#★』の件については、これ以上多くを語れません。

どうしても何があったか知りたい方は、郡上八幡城の首洗い井戸の屋根を見に行けば、K南様の名誉の為にもここに書けない理由が解ります。

結局僕は我慢できずに(笑)ここまで書いてしまいましたが、もうこの件については明言しません。



それでは一度頭をリセットして!

4人でセブンイレブンを出発して間も無く・・・

「あれ?マジかよ・・・もう空気が抜けてるわ。」

どうやら元々チューブに着いていたゴムのワックスが効き過ぎて、パッチの糊が負けてしまった模様。

止むを得ずチューブをチェンジ!5分で作業完了!!

しかしなんだかんだで30分のロスが発生してしまいました。

これで予定通りに行程を進められるのだろうか?


次回『到着!久々の金沢兼六園・・・』の巻です。

2014年12月12日金曜日

中部・北陸サイクリングツアー~その4~目指すは旅のメイン『カニ』・・・


山々に囲まれた長良川流域の風景。

長良川鉄道の単線線路がまたいい雰囲気を醸し出しています。


九頭竜湖などは紅葉が落葉へと切り替わっている感じでしたが、ここはまだまだ秋の景色を楽しめます。

Y崎様2号はしんどいと言いながらも、時速25~30kmをキープしながら頑張っています。

ガッツですね!

ここでの役割は僕が先導して道標となり、K南様とA部様はY崎様2号を焦らさないよう、ペースを合わせて後ろから応援といった感じ。


しかしまだ雨雲がちらほら残っており、日が暮れていくことも踏まえると、ここから先はかなり危険になる。

帰りは緩い上り基調のルートになるので、Y崎様2号にとっては行きよりも辛かったと思います。

その辺はA部様、K南様も心得てらっしゃるので、全員が無事に帰れるように・・・と隊列を乱さずに走って下さってます。

唯一中二病に侵された僕を除いては・・・(苦笑)

そもそも『ラピエール・ゼリウス』が余りに良すぎるのがねぇ~。(言い訳)

とにかくダッシュしたくて・・・ダッシュしたくて・・・とにかく疼く自転車でした。

ちょっとした上り区間で、制服の女子高生が2人自転車で競っているじゃないですか?

冷静に考えたら大人げない話なんですが・・・

競っている姿に刺激を受けて、ついギアを掛けてしまいました。

ダンシングこそしなかったものの、5%程度の上り坂を時速40kmオーバーで走り去ったので、あとからA部様に怒られました。

いや、僕がゼリウスに乗ってはしゃいでいる事自体は、3名とも気持ちを理解して下さっていたんですね。

「店長!あんなところでいいところを見せないで下さいよ!お陰で僕たちまで意識されてしまったじゃないですか!」

どうやら思いの他、負けん気の強い女子高生だった模様。

「はい。申し訳ございません。」(汗)

それにしてもだいぶ日が欠けて寒くなってきました。

先ほどまでは16度まで上っていた気温も、12度まで下がり・・・

K南様に「ここから奥美濃しろとりまでの道って覚えてますか?」って聞いたら、真っ先にA部様が「今日来た道をそのまま戻るのであれば大丈夫ですよ!」って応えて下さりました。

いざって時に心強いメンバーで助かりました。

「それではY崎さんは僕が引っ張って行くので、A部さんとK南さんは先に戻って、支配人に間も無く全員戻る旨をお伝え下さい!」と、ここで選手交代。

お二人はこれまで抑えて走っていた分を発散するかのように、あっと言う間に彼方へと消えて行きました。

Y崎様2号は「ああ~。やっぱり運動不足だったのがきてるわ~!」って悲観的でしたが、それでも速度が大幅に落ちている訳でもなく、まだ時速20km以上をキープしているので立派だと思います。

「ああ!そうだY崎さん!最後の上りは気をつけて下さいよ。足元に・・・」

そうなんです。

白鳥の街中で歩道を走っていたら、無数の排泄物が・・・(汗)

恐らくはイノシシかなにかと思われますが、余りにもそこら中だったものですから、暗くなってからではかなり危険だと思った次第です。

だって踏んだ自転車を、そのままバラして車に積みたくないでしょ?

ところが・・・

「私もうどうでもいいです!」

「うわっ!投げやり~。」

「もうこんな暗い中で、そんなのいちいち判断してられないやん!」

「ははは。まあまあそう言わずに・・・。」(汗)



そして17時15分頃ようやく『味の里 奥美濃しろとり』に戻って参りました。

この日の走行距離は丁度45km!

A部様とK南様は喫茶室でくつろいでいた模様。

「私のせいで遅くなってすみません!」とY崎様2号。

「いやいや、遅くはないですよ。季節的に日没が早いだけです。」

そう、誰もY崎様のスピードを遅いとか思っていませんでした。

是非運動不足と言わずに、自転車に乗る機会を増やしましょう!

それから早速お土産購入タイム!

皆さんには僕一押しの明宝ハムを筆頭に、色々とお土産を買って頂きました。

時期的には新そばも美味しい季節です。

場所柄高山ラーメンや、朴葉味噌などにも惹かれますよね(笑)


「さあそろそろ宿に向かいましょうか?」と言った頃にはもう17時50分。

急いで越前大野方面へ向かう。

「ああ・・・油坂峠、上れるかなぁ・・・。」

自転車ではありません。僕の車です。

先ほど白鳥に着いた時は、多少ですがオイルがポタポタと滴り落ちているのが判る程でした。

「越前大野のスズキが開いているなら、念の為にもう一度見てもらってもいいですか?」

「それはもちろん寄っておきましょう!開いているといいですね。」

「そして問題は油坂峠を上ってダメージが無いのか・・・ですよ。」

油坂峠は中部縦貫道といって、白鳥から福井までをバイパスでつなぐプロジェクトで建設された道路の要所になっています。


中部縦貫道は東海北陸道の白鳥ICより、このような感じで・・・


まるで銀河鉄道999の線路のように山沿いに延びているんですね。


まるでマツダのCMでも採用されていたフランスの高速道路みたいでしょ?

こんな坂道をエンジンに負担をかけずに上れるのか・・・いささか心配ではありましたが、僕のエヴリィ君はエンジン音を聞く限りでは好調な感じ。


本当はゼリウスでここの旧道側を走りたかったんですね。

午前中までの雨と、車のトラブルさえなければ・・・


皆さんとこの景色を、もしかしたらもっと雲海にまみれた景色を拝めたかも知れないのに・・・

そう思うと何だか不完全燃焼でした。



そして越前大野に18:30頃着いたらまだ『スズキ・カープラザ大野』が開いてました!

「すみません!何度も申し訳ございませんが、念の為に点検お願いできますか?」

で、点検して頂いた結果、確かにオイルの滲みはありましたが、漏れ止め剤の効果が出てきたみたいで、気にするほど酷くはなっていませんでした。

実際オイル残量もゲージ一杯まであったので、今回のサイクリング中に故障する事はないだろうとの判断に落ち着き、ようやくホッとできました。

「あっ!今回こそは料金を頂いて下さいね!」

「いえいえ結構です。」

「いやぁ、それでは僕の気持ちがスッキリしません!例え千円でも2千円でも取って頂かないと。」

「はぁ・・・そうしましたら千円頂戴してよろしいでしょうか?」

「はい!ありがとうございます!」

これでスッキリと帰る事ができるというもの。

それにしても何て良心的な対応だったんだろう。

今回の件でスズキを見直さずにはいられませんでした。

配達やレスキューで活躍してもらわなくちゃならないので、神戸に帰ったらきっちりとエヴリィを修理します!


そしてここからがまた問題。

越前大野から粟津温泉までのルートだ。

ここに来て睡魔が出てきた僕を心配してK南様が運転を代わって下さったのですが、それもあって車にナビを搭載しているY崎様2号に先導をお願いしたのが悲劇の始まり。

僕の勘違いで勝山から小松まで国道416号線がつながっているものという前提で、下道の方が早いなんて言ってしまったものですから、Y崎様は忠実にそれに従い、それプラスジュークの日産ナビが裏道大好きなナビであった事も加わって、それはそれはえらいこっちゃに・・・

正解のルートは福井ICまたは福井北ICから北陸道に乗って、加賀ICを下りてから国道8号線で行くのが最速だったのです。

後日、当時うとうとしながらも通ったルートを断片的に覚えていた僕が、地図で追っていった結果、「あぁ~!俺の愚か者め~っ!」となった事は言うまでもありませんでした。(涙)


恐らくは一度九頭竜湖方面へ戻って左折、国道157号線を勝山方面に向かい、途中で道に迷っていたポイントがあったので、きっとそこから国道158号線で永平寺方面へ向かったものと思われる。

その後『六呂瀬山古墳群』の看板と、綺麗な夜景を見た記憶からも、永平寺口より国道364号線を北上し、越前竹人形の里の前を通過して上ったのだろう。

山中温泉辺りから意識がハッキリしてきたが、もはやどこを走っているか判らなくなっていたという、なんとも情けない状況に・・・

そう、山中温泉からであれば、山代温泉を抜けて行った方が早い気がするのだが、ナビは県道39号線を指示し・・・

「法皇山横穴群?どこですかそれ?」みたいな。

辛うじて使い慣れないスマホでマップを開いた僕は場所を特定し、もう間も無く到着する事を確信。

ようやく全員が安堵するのだった。

皆さん余計な神経を使わせてごめんなさい!

結局20時過ぎには楽勝で着いていたであろう、その現地に着いたのは21時過ぎ(汗)

そして慌てて食事会場へ・・・

本来は20時までに食事をして下さいっていうのがセオリーですが、今回のスケジュールでは元々20時前後になる予定でしたから・・・

そこを宿のスタッフに怒られるのは・・・僕はともかく他の皆さんの前では勘弁してよ!って思いつつも、気を取り直して・・・


 まずは基本的な夕食膳が並ぶ。

餅麩の揚げ物とか最高に美味しかった!


 そしてここからがメイン!生のカニ脚・・・

まあ刺身は残念ながら、今回脚だけですが。

さすがにカニみそは新鮮な水揚げ仕立てでないとダメなんだとか。


翌日の最終目的地である尼御前にある橋立港で水揚げされたズワイガニです。

一杯辺りの大きさは、1m超で、重さも1kg~1.2kg程の大きさでした。

シーズン料金から考えると一杯2万円~3万円はするカニでしょう。

皆さん本物のカニの味と食感に感動されていました。



そしてお腹一杯になった後は温泉で温まって爆睡!

翌日は金沢まで走ります。

ではまた次回お楽しみに!

2014年12月11日木曜日

中部・北陸サイクリングツアー~その3~恐るべし『ラピエール・ゼリウス』の戦闘力!郡上で中二病になる(笑)

まずこれを読む前に・・・

車田正美先生の『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』を熟読して頂きたい。

といえば、さすがにややこしく感じるでしょうか?

まあそんな作品を見たことが無い!って人もいるでしょうが、今回に関してはそれにちなんだ表現をする僕の横暴を、どうか女神(アテナ)の名の下にお許し下さい!

いや、とにかくすごい!

何がって?

ラピエールのゼリウスですよ!

今回2015年モデルのラピエール・ゼリウス100を試乗車でお借りしているので、今回のサイクリングで早速インプレッションをしようかと・・・

ゼリウスはつけているパーツのグレードで100~400(フランス本国モデル)まであるのですが・・・

フレーム自体は全て同じです!

アルミフレームのアウダシオシリーズだと、200と400で、溶接ビードの研磨処理をしているか否かで、コストのかけ方を差別化していますが、センシウム以上のフレームに関しては全て共通!

唯一フレーム売りをしている『アルティメイト』モデルだけが別格扱いになっています。

2015年モデルではエアコードとパルシウム、ゼリウスの3車種のみアルティメイトモデルをラインナップしていますが、これらはフランスのプロサイクリングチーム『FDJ』の使用するプロスペックバイクです。

つまりは通常完成車売りのモデルよりも強度が20%増しになっている・・・

機動戦士ガンダムでいうところの・・・量産型ザクに対するシャア専用ザク(御堂筋君流に言えば、量産型じゃないやつ)みたいな存在であります。

なのでアルティメイトモデルは、とんでもない反応と加速を秘めたリアルレーシングな訳ですが・・・

だからといって、量産型(?)とはいえ・・・ゼリウス100をナメてもらっちゃ困ります!

当店でも販売実績があり、2013年モデルのゼリウスに至っては、O様1号が9000系デュラエースに換装し、セラミックBBに変更までして乗っておられます。

そこまでする価値があるフレームだから、O様も納得してカスタムして下さったのです。

実際改めて乗ってみて僕が感じた感想は・・・

まるで青銅聖闘士(ブロンズセイント)が、黄金聖衣(ゴールドクロス)を纏って戦うような気分。

踏み込んだ瞬間の反応の良さと、加速の鋭さを味わった瞬間、セブンセンシズ(第6感を越える感覚)に目覚めて小宇宙(コスモ)が爆発しそうな底力が湧いてくる。

「あぁ~!燃えろ俺の小宇宙!」

これは間違いなく『中二病』になれること請け合いであります!

そして中二病になった僕は、できるだけY崎様2号のスピードを考慮して走っていましたが、身体が疼いて疼いて仕方がない状態に陥っていました。

国道156号線は交通量が意外と多いって事を省けば走りやすく、白鳥から郡上八幡へ向かう場合は気持ち下り基調のコースレイアウトなので、クランクを2~3回回しては脚を止め、また適当に2~3回ペダリング・・・

そんな適当な走り方をしていても、時速32km前後のスピードを維持するくらいは難なくこなせる。

普通に回していれば時速38~43km程度で走り続けられる・・・そんなフレームです。



余りに楽に反応してくれるので、ぎふ大和インターの手前ら辺からのフラット区間から、思わず横を抜き去った車を追ってギアを掛けてみる。

すると川縁を吹き抜ける風が逆巻く中で、あっと言う間に時速59.4kmまで加速。

まだまだ加速できる余裕を感じながらも、後ろを振り返ると3人が見えなくなり・・・

「あ~!あかん!これはあかん奴や!この自転車速過ぎる!」と減速。



久々に腹の底から力が漲ってくる感覚を味わいました。



とりあえず20km少々走って15時過ぎに郡上八幡へ到着。

僕はわざと古い町並みを抜ける狭い路地を走って、城下町の中心部に入っていく。

郡上八幡の城下町は長良川と、その支流の吉田川に囲まれた山間の隠れ里的な城下町で、中心の郡上八幡城は戦国時代の城としては、かなり攻略しにくい城の一つだったようです。

山と谷と川に囲まれたこの城下町は水の都と呼ばれ、そこには名水100選の第一号『宗祇水』があります。


もちろんこの周辺は造り酒屋で賑わっています。


さすがに大雨の後で川は氾濫気味・・・

でもカヌーに乗ったチャレンジャーな人がいました。(大丈夫だったのだろうか?)

吉田川は夏になると橋の上から川へダイブする飛込み大会で知られていますが・・・

何より郡上八幡といえばこれでしょう?


レストランや喫茶店の食品サンプル発祥の地ですからね。

お腹が空いたまま夜の郡上八幡に来たら、ショーウインドゥのサンプルがリアル過ぎて気が狂いそうになります。(経験談)

あと日本3大盆踊りの一つ『郡上踊り』も有名で・・・


街のどこだったか・・・10曲目全ての踊りをマスターしたら家元の称号をもらえるんだっけ・・・


建物をよく見て下さい。うだつがあるのが判りますか?

古い町並みによく見られる建築様式で、火事になった際に火が隣の家に燃え広がらないようにする為の工夫なんだとか。



それはそうと時間的にゆっくりしている暇がない事が判明。

本来午前中に来る予定でいた場所なので仕方ないですね。

「この調子だと戻ってから油坂峠に上るのも厳しいと思うので、代わりに郡上八幡城の天守閣の付近まで上りましょうか?」

「えっ?きつくないんですか?」

「う~ん。地元のライダーはよくコースに入れて走っていますけど・・・傾斜はわりとキツイかも。」

「え~っ!それを上れと?」

「いや・・・距離はそれほどでもないから大丈夫ですよ。記念です記念!」

そういってまずは寺町から最初の上りを上って城下町を見下ろせる広場へ・・・

すでに皆さん息が上がってます。

「とりあえずトイレ休憩を取って続きを上りましょう!」

「えっ?これで終わりじゃなかったんですか?」

「いえ・・・本丸はこれからです。」

「うそ~っ!」

そうなんです、ここからが本当に強烈な上りでして・・・

以前仕事で来ていた時に、地元ライダーのグループがしんどそうに上っているのを見て、「あ~!いいな。俺も上りたい!」って思った頃を思い出し、今日こそは!って気持ちだったんですね。



Y崎様2号はしんどくて2度足を付いたと言いながらも、頑張って上り切りました。

そして中二病に陥っていた僕は、まるでマルコ・パンターニにでもなったかのように、九十九折のカーブの度に加速し、上れば上るほどスピードを上げていく。

しかしそれにTREKのドマーネに乗ったK南様が反応してついて来る!

この時僕は痛感しました。

K南様が速い事もそうですが、ドマーネが想像以上にいい仕事をしているなぁ~って。

K南様のペダリングが軽やかだったので、僕もつい楽しくてペースを上げちゃいました。


A部様ごめんなさい!




ところが、これまたA部様も遅れる事20秒程で上って来られました。

上りが苦手とは言っていますが、A部様の瞬発力はなかなかのものです。

距離さえダラダラと長く続かない上りであれば、結構なスピードで上れるって事が判りました。

是非また走行会で、再度ドライブウェイを一緒に走りたいものです。


天守閣の裏側ですが記念撮影!


ちなみに写真右側の小さい祠みたいなもの判りますか?

実はこれ・・・『首洗い井戸』なんですよ。

戦国の戦で討ち取った敵将の首を洗って、首実見をした場所なんでしょうね。

そしてその井戸の屋根に、けしからん落書きが書かれてある事をK南様が発見!

「これは許せませんね~!」

僕はK南様の素晴らしい人格と正義感にもっともだと思いました。

しかしこの落書きを見つけてしまった事で・・・

いや、それが原因とは到底思いたくもないのですが・・・

翌日僕とK南様に不幸が訪れるのでありました(笑)



そして下山しているうちに日が沈みそうになっていたので、白鳥に向かって急いで帰る事に。

Y崎様2号が久々のサイクリング過ぎて、既に脚がパンパンって事で少々心配ではありましたが、「頑張りましょう!」って復路スタート!

明るいうちに白鳥へ到着するのでしょうか?

ではまた次回!

2014年12月10日水曜日

中部・北陸サイクリングツアー~その2~車の故障に尽く神対応・・・そして飛騨の贅沢ランチ!


ひるがの高原の『丸三モータース』さんがレッカーで駆けつけてくれましたが、雨足が強くなる中外で待っていた僕とA部様に対して、真っ先に傘を開いて手渡してくれるなど、何とも紳士的な対応。

車に乗る人間としてレッカーのお世話になるのだけは嫌だ!ってつい思ってしまう僕ですが、ワーゲンバス仕様のサンバー以来、レッカーのお世話になる率が上っています(汗)

それだけに以前は地元で『あかつきレッカー』を見ただけで、「またどこかで事故か故障か?」って、まるで死神でも見るような感覚でいましたが、実際にあかつきさんといい、今回の丸三モータースさんといい、手際の良さや対応の良さもあってか、ものすごく安心感を感じてしまいます。


今回購入してまだ半月しか経っていないエヴリィですが・・・

ノンターボなので水温が急激に上ったりはしません。

強いて言えば4WD仕様なので、壊れると面倒くさいかなぁ~って程度の話で・・・

時間を置いてエンジンをかけたら普通にエンジンは回っていたので、まだ走れそうでもありましたが、あくまで先ほどのエンジンストールを、エンジンブローの前兆と考えた方が賢明だという判断で越前大野まで輸送。

僕とA部様はレッカー車の補助席と助手席に乗る。

「はぁ~。なんだかいきなりご迷惑をお掛けして申し訳ございません。」


う~ん。なんてシュールなんだろう。

移動中丸三モータースの方に話をお伺いすると、郡上市側は個人でされている工場が多いので、土日に柔軟な対応が出来るところが少ないって事だったので、越前大野のスズキディーラーの方が間違いないとの事。

あとありがたかったのは、僕の保険に入っているロードサービスが200kmまで可能だったので、場合によっては神戸まで無料で運べますよ!って事実。

なんとありがたい!共栄火災さん素晴らしい!!

三井住友海上さんにもお世話になっていますが、今回エヴリィでお世話になっている共栄火災さんのロードサービスは神ですね。

ところで丸三モータースさんの話では、最近神戸でレッカーによるレスキューの競技会があって参加されていたそうですが、その主催をあかつきさんがされているのだとか。

あかつきさんも神戸のレスキューでは収まらず、いつの間にか全国区クラスになっていた訳です。

素晴らしいですね!

当店もレスキューサービスを行なっている自転車店なので、そのくらい多くの人に頼りにされる運営をしていきたいと思います。

そしてレッカーに運ばれる事45分。

越前大野市内にある『スズキ・カープラザ大野』に到着!


エンジンに歪が出来る程の負担はかけていないとは思いますが、とりあえずその判断もオイルの減った量次第ってところでしょうか・・・

他の3名には先に中でお茶を飲んで待って頂き、その間に僕はオイル残量を確認。

「ギリギリゲージの中に納まっていますね。」

「良かった~!それならエンジンに致命的なダメージは無いですよね?」

「でもこれでも1リットルくらいのオイルが漏れているので、今後どうなるかが心配ですね。」

「そうかぁ~。これから岐阜へ行って、そこから粟津温泉へ行き、更に明日神戸まで戻れるか・・・」

「エンジンのシールが完全に劣化しているので、仮にここを直しても次は別の場所が・・・って事にもなり兼ねませんので、今すぐ修理っていうのは出来ません。よって、今回はオイルを足すくらいしか処置ができませんが・・・」

「いえいえ、それだけでもありがたいです。」

そしてこういう時の為に、実は僕・・・『オイル漏れ止め剤』を持参していたのですね。

ある意味用意周到だった訳ですが・・・

しかし漏れ止め剤はかなり粘度の硬いオイルなので、1本入れるのにかなり時間を取りました。

もちろんスズキのスタッフの邪魔にならないように自分で入れました。

その後オイルの継ぎ足しと、エンジンの外側の拭き取り清掃をスズキの方がして下さいました。

出来れば漏れ止め剤が馴染むまで、せめて5分~10分くらいはアイドリングしておきたかったのですが、これ以上ロスを作れないので、すぐに出発する事に。

「朝から突然すみませんでした!今回の件はおいくらになりますでしょうか?」

するとスズキの担当者が首を振りながら・・・

「いえ!今回は結構ですよ!」

「いやいや!そういう訳にいきませんよ!ちゃんとオイル代も取って下さい!」

「いえ!本当に結構なので、是非お気をつけて行ってらっしゃいませ!」

「ええ~っ!」

いいのかスズキ?

そんな神対応で調子に乗るお客様とかいないのか?(汗)

むしろこちらが心配になってしまった。

恐らくはレッカーを利用したり、今後エンジンの修理をするであろう事を想定して、精一杯の親切で対応してくれたものと思い感謝!

見えなくなるまでお見送りまでして頂き、本当に感動しました。



お客様は神様だ!なんて言葉がございますが、僕はその言葉に難色を示す人間の一人です。

僕も高校生の頃からレストラン、ガソリンスタンド、某一流ホテル・・・とサービス業の仕事を数多く経験しているとはいえ、経営者がこういうデリケートな話を書く事は、大変勇気のいる話ではございます・・・

しかし幸いな事に当店には素晴らしいお客様が多くご利用頂いているので、あえて自信を持って言わせて頂きたい。

作業をさせたり、スタッフを拘束しておきながらお金を落とさない方、理不尽なクレームをつける方、全く無関係の用事で当店を利用しようとする方(金券を現金に換えろとか、お金を貸してくれだとか・・・)は当然なのですが、敷地内に入って・・・ましてや自転車に無許可で触れるのに、挨拶をしても無視したり、「ああ結構です。」とかって拒絶されると、何て不躾な方なんだろう!って思うわけなんですよ。

そういった人をお客様というのだろうか?

せめて挨拶や何気ない世間話くらいは、気持ちよくして頂きたいものです。



まあそんな話で・・・僕は細かい事を気にする器の小さい人間なものですから、せめて自分が他店を利用する時は気持ちよく利用したいですし、一緒にいる仲間やお客様に嫌な思いをさせたくないじゃないですか?

なので余計にありがたい反面、僕ってものすごく迷惑な客だったんじゃないだろうか?って、何か煮え切らない気持ち(恩返しがしたい気持ち)のまま白鳥へ向かう。

そう、僕の車のトラブルのお陰で、もうすぐお昼ご飯の時間ですよ!

皆さん大変お待たせ致しました!

『味の里 奥美濃しろとり』の支配人も心配していましたが、お昼ご飯は予定より早めの12時05分に現地へ到着。

さすがに食の秋って事もあって、多くの観光バスが来店しています。

支配人が気を使って素晴らしいメニューをご用意下さっていました!


その名も『飛騨牛すき焼きと松茸三昧』ですわ!

これで土瓶蒸しでもあれば松茸メニューは完璧・・・とはさすがに言えません(笑)

そもそもお肉だけで最低でも3000円は取られちゃいますよ、普通なら・・・

中央の厚切りにした松茸は贅沢にすき焼きにして食べます。

松茸ご飯も美味しかったけど、そばは松茸が入っているだけではなく、出汁まで松茸風味!

徹底していましたね。

皆さんにも満足して頂きまして何よりでした!

お昼ご飯を食べ終わり、食後の珈琲を頂いていたら・・・

「おっ!空が晴れてきましたね!」

「ホンマや!これなら走れるかも!」

「じゃあせっかくなので郡上八幡までの往復だけでも走りますか!」

という訳で自転車に乗る服装に着替え、自転車を組み立てる事になりました。

支配人には「後でお土産を買いに戻るので、それまで車をよろしくお願いします!」って話で・・・

時間は間も無く14時。

明るいうちに行って帰って来れるかな?

早く帰れたら油坂峠のヒルクライムにチャレンジする気だったので、今回自分が乗る自転車を2台体制で準備していた僕は、ここで早速秘密兵器を投入するのでした。

次回乞うご期待!

中部・北陸サイクリングツアー~その1~旅の始まり、そして悪夢の予感・・・

今回はこういった催しに初参加って人から参加したいって話が多かったのですが・・・

やはり初参加っていうのは色々と勇気がいるんですねぇ。

何名かはなかなかハッキリと行きます!って返事をもらえないままギリギリまで待っていたんですけど、結局キャンセルが相次ぎ4名で行くことになりました。

まあ実際のところギリギリどころか前日まで粘っていたので、宿泊費に影響が出ないか心配したくらいでしたが・・・

なんというか・・・

サイクリングって結局のところ自分自身の力で走る訳なので、体調管理とかリタイヤしなくてもいいように走りきる為の覚悟とか、予算とか時間とか・・・

色々と調整が必要な訳ですよ。

僕にしても店を2日間も空ける訳なので、残ったメンバーに業務を任せて大丈夫なのか?とか、売上の心配とか色々あるんですね。

そういう覚悟を決めて開催するものですから、どうせ行くなら気持ちよく走りたいじゃないですか。

当然、一緒に行くお客様には絶対に参加してよかった!って感じてもらいたい訳じゃないですか。

だから期限を決めてハッキリとした意見を求めていたはずなのに、僕はギリギリまで待ってしまったんですね。

まあ今回は直前に色々あって、本当に行っても大丈夫なの?って話にもなって・・・

正直常連のお客様方には余計なご心配をお掛け致しました。



まあ僕としては天候が大荒れになったりとか、何かしら中止をする為の大義名分が無いようなら、基本的に予定を実行したい性格なので、中止なんて事にだけはしたくありませんでした。



一応僕がサイクリングイベントを企画・開催することに関して、どんな意図があるのかを、この際改めて解りやすく説明しましょう。


①サイクルスポーツ活性化に少しでも貢献する為。
 実は僕、自身が選手として走る事を断念し、一時は自転車を見るのも嫌な時期がありましたが、どんな業界で仕事をしようとも、いずれ自転車業界に戻り、関わりを持つ気持ちがございました。
 それにはちょっとしたトラウマがあります。今から13年以上前までは、まだヨーロッパに渡り、本格的なレースの世界に足を踏み入れる夢を捨て切れないでいた僕ですが、当時・・・スポーツは何をしているんですか?の問いに、自転車レースをしていますって応えたら、十中八九「競輪ですか?」と返され、「いえ、ロードレースです。」ってムッとして応える事が多かったんですね。
 別に競輪がどうという話ではありません。日本人の認識の中に競輪以外に自転車競技の存在がハッキリと浮かばない・・・そんな時代背景があった訳ですよ。
 当時の時点でヨーロッパに120年以上根付いた国技としての自転車競技も、遥か極東の地では野球やサッカーはおろか、スカッシュやフットサルにも知名度において劣るのか・・・と。
 自分の青春をかけて打ち込んだスポーツに、誇りを持っちゃいけませんか?僕はいつかこのロマンに満ち溢れた偉大なスポーツへの認識を、一人でも多くの人に伝えたくて、日本での自転車競技の地位を確立するための礎を築く為、その伝道者の一人になろうと誓ったんですよ。自分が叶えられなかった夢を次代に繋げる為にも。

②自転車を通して人の力と可能性を引き出すサポートがしたい。
 生まれ持っての悪人がいないのと同じで、人に不可能とか限界なんて無いと思うんですよ。やってみないと判らない事も多いですし、限界は努力すれば引き上げる事が出来るんです。
 僕が人に可能性を感じる瞬間は、その人の意志にチャレンジ精神や、反骨精神を垣間見た時。
ポジティブな人や負けず嫌いな人は、勤勉で吸収しやすいので成長の伸び代が期待できます。

③自分自身がもっと成長したい。
 共に成長できる仲間を増やしたい!自転車はそのきっかけとしては最高です。

④一人で走るよりも大勢で。
 一緒に走る仲間が多いほど楽しく走れます。そして成長につながります。

⑤自転車一つ取っても、色々なビジネスと繋げるチャンスは多いと考えています。
 自転車でヒントを得て、新しい何かを生み出せる可能性を色々探っています。

⑥以前僕が天職だと思っていたツアープランナーの仕事をしていた時の、取引先の中でも特にお世話になった方々に恩返しをしたいという気持ち。
 自転車と旅は密接につなげる事ができます。そんな中で多少なりとも恩返しをして義理を通したい気持ちと、地方の観光地の活性化に貢献できたら・・・という想いから。

⑦参加費用で利益を取っていない件について。
 これについては利益どころか自分の参加費や人件費すらもペイできていません。
 将来的には判りませんが、スケールメリットを作れない以上は、こういった企画で儲けを考えられないのは旅行業界で従事していた者としては周知の事実なので、目先の利益よりはお客様とのコミュニケーションや、お客様に広い視野や知識を持っていただく事の為に自分の時間や予算をかけています。この件について損して得を取れ・・・とまでは思っていませんが、限りなくそれに近い考え方で企画しています。


以上が僕が主としているサイクリングイベント実施に関する意図であります。


そういう意図があるからこそ店を閉めてまでスタッフ総出でおもてなし・・・とはいかなかったりもするわけなんですけどね(苦笑)

なので参加人数が多過ぎると、僕一人では力不足な点も多くなりますので、基本的にお客様と協力しながらスケジュールを進める必要があります。よって参加費云々など、僕は参加者の皆さんと平等に条件を揃えています。

そういった事情をご理解の上、今後もお付き合いいただけると幸いです。



今回は信州サイクリングにも参加したA部様以外は初参加でした。

K南様とY崎様2号ですが・・・

K南様は元々体力もあるし走れる人なのは知っているのですが、Y崎様2号は女性ですし、ロングを走るのはかなり久しぶりらしくて・・・

「しんどかったらサポートカーやります!」って前もって宣言されてしまいました(笑)



そしてまたしても天候に泣かされました。

11月28日(金)の夜、閉店後に何名かのメンバーさんがお見送りに来て下さり、出発の準備も出来たタイミングでまさかの雨・・・。


初日は越前大野から九頭竜湖経由で白鳥~郡上八幡の区間を往復。

Y崎様2号は白鳥~郡上八幡の往復を予定していますが、同じくらいのスピードで雨雲が北東へ移動した場合、山間部は大雨になりそうで・・・

出発時から憂鬱でした。


なにしろ今回は車2台で行ったのですが、Y崎様2号のニッサン・ジュークはともかくとして、僕はレガシィの投入が間に合わなかったので、代わりにエヴリィを使用。

念の為に(越前大野~九頭竜湖付近が凍結していた場合を考えて)スタッドレスタイヤを装着していたのですが、それって言い換えればウエットコンディションはグリップしない訳で・・・

しかも軽のワンボックスは強風に弱いので、高速走行中に突風が吹いたら忙しく方向修正をしなくてはならない。

果たして一切の集中力を切らさないように目的地まで走れるだろうか?

私『ミスター睡眠不足』はありったけの集中力を振り絞って頑張りました。

とりあえず最初は集中力が持つか心配だったので、名神高速の大津SAで晩ご飯って打ち合わせで走りましたが、思った以上に元気だったので、食後すぐに再び多賀SAまで走る。

多賀でレストインに泊まる提案もありましたが、思いの他宿泊料が高くて・・・

結局レストランのベンチで仮眠。

ところが夜中の2時半頃、キャーキャー騒ぐ若い女子の声で目が覚める。

何かの部活の試合のメンバーなのか・・・

「引率の先生とかいながら騒がせるなよ!」

結局僕は1時間しか寝れなかった。

A部様とK南様は何とか寝れているようでしたが、僕は女子高生(?)の騒ぎ声が耳障りだったので車へ移動。

結局音楽を聴いていたら4時半になってしまい・・・

「あと30分で出発かぁ~!仕方ない、顔を洗いに行こう!」ってトイレに行くと、既にK南様が歯を磨いておられました。

車で寝ていたY崎様2号も既にスタンバッておられて・・・

A部様も起きてこられました。

5時頃出発。

一度は止んでいた雨ですが、彦根を過ぎてからまた降り始め・・・

長浜付近から土砂降り&突風。

木之元~南条SAまでの山間部は、風と戦いながらギリギリのグリップで走りました。

助手席のA部様が気にせず寝ていてくれた事が何より幸いでした(笑)

南条SAで朝ごはんを食べた後は、福井ICで高速道路を降りて・・・

国道158号線を越前大野方面へ向う。



本来スタートする予定の越前大野には、ほぼ予定通り朝の7時10分頃到着しましたが、やはり雨が酷いのでそのまま車で九頭竜湖まで進む事に・・・


九頭竜ダム前に着いたのが7時40分。

雨は落ち着きましたが・・・どうする?


九頭竜湖は程よく靄が立ち込めて神秘的な雰囲気であること間違いなし!

これは油坂峠から雲海を眺められそうな予感・・・

「この先の駐車場に車を停めて自転車に乗りましょうか?」

「そうですね。これならなんとか乗れそうですし・・・」

そして出発しようとした瞬間。


プスン!


「はぁ?何ですか?」

「店長・・・実は今見てはならないものを見てしまったんですけど・・・」とはA部様。

「えっ?どういう事です?」

「なんだかオイルのようなものが、結構な量漏れているような・・・」

「マジっすか?」

慌てて降りて確認する。

「うおぉ~っ!なんじゃこりゃ~っ!」

確かにオイル漏れの予兆は1週間ほど前にありました。

心配なので出発前にオイル交換していたんですね。

モービルの5W-30の100%化合オイル。

3リットルで6千円近くするオイルですよ。

当然フィルターも交換してフレッシュな状態にしていたのですが・・・

「高速道路を頑張り過ぎた上に、ここまでの峠道も結構なペースで上ったからなぁ~。」(汗)

もう一度イグニッションを回したらエンジンがかかりました。しかし・・・

まあエンジン音に異常は無いものの、エンストしたって考えたら相当量のオイルが漏れている?

「店長どうするんですか?」

「う~ん。このまま走ってもし取り返しのつかない事になったら・・・」



色々と想定してみました。

しかし自転車を積んでいる事を考えると、あまり無理はできないって事は容易に想像がつきます。

「僕、JAF会員入ってますよ!」とK南様。

「ありがとうございます。とりあえず僕の保険にロードサービスが含まれているので、そちらにあたってみます!」と電話をかける。

「これからレッカーを手配致しますが、どちらかお運びする工場はお決まりでしょうか?」

「地元じゃないので全く判りません!とりあえずそれは探してみるのでレッカーお願いします。」

さあ岐阜県の郡上方面へ運ぶが吉か、はたまた元来た道を戻って越前大野か福井市内まで戻るのが賢明なのか・・・?

旅行会社時代の取引先・・・郡上と越前それぞれの恩人に連絡し、スズキ車を扱える工場を一緒に探して欲しい旨を伝える。

そうしている間にY崎様2号とK南様だけには、「今のうちに九頭竜湖の観光をしておいて下さい!」と行ってもらう。



これは間違いなく油坂峠は雲海が・・・と思えるような天候です。


九頭竜ダムの上から撮影したものですが、この時僕とA部様は・・・


そうです、向こうにポツリと黄色い車が見えるでしょ?

そこでレッカーが来るのを寂しく待っております。

その間にY崎様&K南様は・・・


九頭竜ダムのダムカードをもらいに管理事務所に行ってこられました。

僕が事前に「管理事務所でダムカードがもらえますが・・・九頭竜ダムの担当者はすごく態度が横柄なので要注意です。腹が立っても怒らないで下さいね!」って言ってたのですが・・・

「店長の言っていた通りでしたよ!」だって・・・(汗)

担当者の特徴を聞いたら、やはり以前に僕がカードをもらった時の人と同じようでした。

面倒くさいのは解りますが・・・ダムファンの為にも、もう少し優しい対応をして下さい!



そしてその間にレッカーが到着。

レッカーのおじさんと話をした結果、越前大野のスズキなら空いているんじゃないか?との事で早速電話してみたら、修理の受け入れOKを頂きました!

Y崎様2号の車が戻って来たところで、一旦全員で越前大野へ戻る事になりました(汗)

さあ、波乱の幕開けになってしまいましたが・・・

果たして無事にこの後のスケジュールに復帰することが出来るのでしょうか?

乞うご期待です!

2014年12月6日土曜日

12月 7日(日)香川県サイクリングツアー中止と、忘年会のお知らせ

今週に入ってからの寒さといい、徳島県の吉野川沿いの積雪といい・・・

「これは小豆島に行ったところで、寒霞渓は凍結して走れないよ。」とか・・・

「こんぴらさんって三好のすぐ北やろ?そうとう寒いんじゃない?」って話になりまして。

「安全第一で考えた結果中止!って事にしましょう。」

という訳で、また気が向いたら企画したいと思います!



それはそうと来週13日(土)に忘年会で焼肉パーティーを開催します。

夜18時~18時半頃当店に集合のうえ、車にて移動(19時出発予定)。

お肉は神戸牛A3~A5相当のお肉を使用しながら、お腹一杯食べてもドリンク抜きでお一人様予算は3000円で足ります。

なので今回、お酒を飲まない方はワンドリンク込みで3000円で予定しています。飲み放題はできるかどうか確認中ですが、ビールやカクテルを飲んでも5000円もしないと思うので、満足すること間違い無しです。

出来るだけ当日の午前中までに参加表明をして下さい。

食事会場についてはまだ秘密です(笑)