しまなみ海道の宿泊では男性陣がダブルルームに泊まる羽目になり・・・
おかげさまで「同じベッドで一夜を過ごした仲じゃありませんか!」という伝説の名言(迷言)が誕生した訳なんですが。
それが恐かったので今回僕は・・・
「男性の割合が多いので、大部屋で結構です!」と女将さんに伝えていたのですが、「大丈夫ですよ!部屋は空いてますから。」と、用意されたのは2人1部屋だったのです!
そうなると名言の主であるH川様とは・・・僕がペアになるしかないでしょう!(笑)
もちろん今回は和室だったので、前回のような窮屈さは微塵もありません。
とりあえずH川様と「同じ部屋で一夜を過ごした仲」という意味では、僕はH江様とブラザーになることができましたね(笑)
朝6時前。
目覚ましより先に起きたのですが、既にH川様は目覚めていた模様。
2人とも自転車のユニフォームに着替えて準備完了後、1FのロビーでO様2号とI藤様を待っていたら・・・
庭に可愛いワンちゃんがいるではないか!
ムーちゃんという名前の犬で、すごく人懐こいんです!
「それにしても2人は遅いですね。ちょっと様子を見てきます!」
って2Fへ行くと、下りる階段を探すのに迷っている2人が・・・
睡眠不足でまだ思考回路が寝ていたんでしょうか?
しかし豪華な朝食を目の前にして声を上げて喜んでいました!
朝ごはんが豪華だと嬉しいですよね。
そんな食事の中、胃に直接攻撃するほど強烈にすっぱい梅干は、さすが若狭の梅というべきか。
『若狭梅』は大相撲の優勝力士に贈呈される梅干としても知られ、『紀州梅』に引けを取らないブランド梅なのですが、これで皆さん完全に目が覚めた事でしょう!
そういえば留美さんから「若狭の梅酒を忘れんじゃねぇぞ!」と言われていたのですが・・・
波路さんの姉妹店であるドライブイン『千鳥苑』に立ち寄れたら買うんだけど、如何せん朝が早いものでちょっと無理!
「夕方以降敦賀の町で探すしかないね。」と皆もお土産を買う場所に困っていました。
すると波路の女将さんが、「これを使って下さいね!」とお土産引換券を4人分ご用意下さって・・・
お買い物や宿泊でスタンプを貯めたら、1枚で千円分の買い物ができるチケットになり、更に抽選でプレゼントが当たるという・・・観光客誘致の為に福井県の行政が予算を出してくれているらしい!
僕が旅行会社でプランナーをしていた頃に、「次回の大河ドラマで注目される舞台なので是非活用して、観光客の誘致を図りませんか?」って、ある市庁に話を持っていった事があるのですが・・・
その大河ドラマが始まっても一向に返事が来ないので、「一体いつ動くつもりなんですか?」って直談判に行ったところ、「なにぶんお金の掛かる事ですからまだ決定が・・・」と言われ。
「じゃあいつになったら予算が出るんですか?」って聞いたら、「少なくとも決定には1年半はかかるかと・・・」と返されて・・・
「それじゃとっくに大河が終わってるやろ!」って呆れてしまった事があります。
結局その時は地元有志と共に可能な限りの努力をして、地味ながらもすさまじい数の観光バスを誘致することができました。
あの時もしも行政が協力していたら、JRの新快速が関西と直通になった事と合わさって、もっと多くの観光客を誘致できていた事でしょう。
まあ・・・宣伝下手で商売っ気が無いのが、福井県の長閑で良いところなのかも知れませんが・・・
そう思うと今さらながら「ようやく重い腰を上げたんやなぁ。」ってちょっと嬉しくなりました。
舞鶴若狭道から北陸道まで接続する高速道路もようやく形になってきてましたし、これで福井県の嶺南地方は原発に頼らなくたって、一次産業も二次産業も潤うんじゃないだろうか?って言えば、大きく期待し過ぎですかね?
ともあれ僕にとって福井県は心の故郷の一つなので、是非頑張ってもらいたいです!
話は戻り、ちょっと遅れましたが、7時半過ぎに波路を出発。
結局サイクリングのスタート地点である『越前やべ清』の駐車場には8時15分に到着。
それから自転車を組み立て、タイヤの空気圧を調整し、道路向かいのローソンでドリンクを買ったりしていたら、もう8時40分じゃないですか!!
「予定より40分遅いスタートですよ~!途中の休憩を抜いてもいいんですか~?」ってな具合にスタート!
まあメンバーを考えるとしまなみの頃よりは速いので・・・
僕の中では平均時速23~25kmくらいでは走れるものと予想。
それでもラストの河野海岸道路(しおかぜライン)で、夕日をバックに記念撮影をするという目標を達成するにはギリギリかな?って思っていました。
まずはスタートして国道8号線を嶺北地方の内陸に向けて走る。
そして5分も走らないうちに突然、土砂降りの雨が・・・
「マジかよ~!ちょっとOさ~ん!」
そうです、O様2号が「自分は雨男だから・・・」なんて言っていたので、本当に降ってきましたよ。
「南条まではトンネル区間が点在する山間部なので、くれぐれも気をつけて!」
8号線は大型トラックの往来も激しいので、武生(越前市)の手前までこの道を走ると考えると、まさにこの区間が今回の最難関ポイントなんです。
しかし「難関を最初にクリアすれば後は楽チン!」だなんて考えていたものの、この大雨で超難関になってしまい・・・
これで一日雨が続いたら・・・なんて考えたら、スタート早々モチベーションが下がる下がる。
「これ・・・大丈夫か?」
I藤様は僕にピッタリついて来るのですが、O様2号とH川様は路側帯が狭くてトンネルだらけのこの区間で猛苦戦!!
それにかなりのアップダウンなので、精神的にも肉体的にも、この区間を走ることは想像以上に大変なんです。
でも僕はミラクルを信じていましたよ!
敦賀の周辺って天候の変化が激しいんです。
まず滋賀県から福井県に入る県境・・・
伊吹山ってのが曲者で、周辺の気候を左右しているらしいのですが、滋賀県内が土砂降りで、木之本から速度規制がかかっていたとしても、賤ヶ岳のトンネルを抜けたらあら不思議!日本海に青空が広がっている・・・なんて事はよくある話で。
更に南条~武生は豪雪地帯なので降水量が多いのですが、敦賀まで出たら雪が無い!なんていうのもよくある話。
なので「武生まで抜けたら天候が変わるんじゃないか?」っていうのが、僕の希望的観測で・・・
そんな話をI藤様と交わし、O様2号やH川様を励ましながら、山々を上っては下り、上っては下りと雨に打たれ、トラックに泥水を浴びせられながら、国道8号線をひた走るのでした。
さてミラクルは訪れるのだろうか?
続きは次回!
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