2016年1月29日金曜日

厄払いバトル2016年

1月19日(火)

昨年同様、六甲八幡神社へ参拝。


今年は本厄なので昨年頂いた笹の葉の返納に加え、本年の無病息災を祈りました。

そして22時から始まる『湯立の神事』・・・


準備が整いました。

今年はなんだか兵庫県警の警官隊の人数が増えているような・・・

そして既に僕はイライラモードに入っています。

後ろに立っていた髭面のニイチャンが、人垣の向こうに見える作業の様子を見ようと背伸びをする。

その結果ちょっとぶつかって「すみません!」って話なら、そこまでは許せる話なのだが・・・

完全に密着!

しかももたれかかって来るので重い!

そのニイチャンの体重を支えているお陰で腰にダメージが蓄積・・・

そもそも密着しているから、お尻のポケットに入れている財布や携帯電話が盗まれないか心配で気になって仕方ない!

「すみません・・・ちょっと・・・。」

何度か自覚してもらおうと声をかけアクションを起こすも、全くお構いなし・・・

「おいこらヒゲ!ええかげんにせんと、そろそろ殴るぞ。」

そしてようやく平和が訪れたかと思えば・・・


放送で「神事の後、この笹を皆さんで仲良く分けて下さい!」というアナウンスが流れるや・・・

「ははは!そんなん無理に決まっているやろ!」とか・・・

「普通に奪い合うやろ・・・そんなん。」といった声があちこちから聞こえてくるではないか。

昨年の事もあって、僕もそうなる事は察しがついているのだが、四隅に立っている笹はちゃんと分け合えば、参拝者全員に行き渡るくらいの枝と葉が付いている。

厄払いや験担ぎの為に参拝しているのなら、「自分だけよかったらそれでいい!」なんて身勝手な思想は持たず、邪心の無いように願いたい。

自分も当然そうありたいと願っている。

それなのに早い者勝ち、奪ったもの勝ちといった声が聞こえてくると・・・

僕のイライラゲージは更に上昇してくるのである。


巫女さんが登場して神事が始まりました。

「あれ?今の見た?」

「何が?」

「いや・・・あれって巫女さん・・・やんな?」

「えっ?」

「なんか老けてなかったか?」

「いや、知らん!そこまで見てなかったわ。」

それ以降の会話は掲載すること自体NGの酷い内容でした。

ちょうど僕は自分の事や家族、お店のスタッフ、お客様方の幸運を祈って精神を集中している時だったので・・・

そんな声が聞こえて集中力が乱れた事にイライラ!

完全に僕の怒りはレッドゾーンまで到達していました。

次に何かしら・・・それも自分に向けて起こったならば・・・恐らく躊躇なくスイッチが入る・・・

そんな精神状態になっていました。

悲しいやら悔しいやら・・・

「なんでこんなに空気の読めないバカばかりが集まりやがるんだ?」

僕の心は邪心に蝕まれ、どんどんダークサイドへと引き込まれていく。

そして冷静な方の僕の心は、必死に余計な事に気を取られまいと努力する。

僕はまだまだ人として修行不足です。


しまいには参拝客にお湯をかける、行事の後半に差し掛かった頃・・・


「熱っ!えっ?こんなにかけられるんや?うわぁ~メッチャ濡れたやん!」と、後ろで大げさに騒いでいた中年男性の声を聞いて・・・

「嫌なら来んかったらええねん!アホが黙ってろ!」って言葉が出そうになるのを、咽あたりで堪える始末。(苦笑)

完全に僕はシスに心を支配されつつありました。(笑)

トドメは笹の枝を頂く際の事・・・

今回の笹は枝がなかなか折れなくて、それも問題ありだったのですが、僕がようやく折った枝を目の前にいたおばさんが掴んで奪おうとしたのだ。

僕は一瞬力を抜いて、フェイントを入れてから引っ張ったのだが・・・

おばさん死に物狂いで離さない!

これを意地で奪い返したところで、御利益もなけりゃ、自分の美学にも反しているので、諦めて笹を手放しました。

それにしても強烈なおばさんだった。

まさか握力75kgの僕の指が持って行かれそうになるだなんて・・・。

まだ手はヒリヒリしているが、自分に関わる人たちの分も持って帰らないとならないので・・・

改めて違う枝を折ろうと手を伸ばす。

すると今度は僕の折ろうとしている枝を含む、大きな枝の塊を・・・

20歳~30歳くらいの男性5人組がごっそりと折って逃げようとしたのだ!

いくらなんでもそれは取り過ぎだろ?

そう思った僕は周りの人の分も含めて取り返そうと頑張るが・・・

さすがに5人相手に引っ張り合うのは辛い。

パワーでは負ける気はしなかったけど、笹が絡んで指が千切れそうになった。

何とか自分の分くらいは取り返せたけど・・・

さすがに相手が5人組の男っていうのもあって、スイッチが入ってしまいました。

特に容赦なく笹を引っ張って、周りの人たちをなぎ払った奴・・・

僕の視界には奴の脇腹しか見えていませんでした。

今蹴りを入れたら肋骨3本は確実にへし折れる・・・

格闘技を経験していると、相手の空いている部分が自然に見えてしまうものですが、この時ばかりは完全に仕留めるつもりになっていました。

僕が奴の隙を見つけて、脇腹へ蹴りを繰り出すまでの僅か0.3秒。

そのタイミングにまさかの兵庫県警が割って入る!(汗)

「こらっ!君たち!自分たちだけでそんなに必要ないやろ?ちゃんと他の人にも分け与えなさい!」

間一髪というか・・・

お陰で冷静になれました。

素直に警官隊へ感謝。

危うく僕まで『カンダタ』になるところでした。

そんな邪心を持って掴み取った笹を、一度は捨てようかと思った僕でしたが、反省の意味も含めて捨てずに持ち帰る事に。

そして四隅の別の場所で違う笹を分けて頂きました。

スタッフや家族、お客様にはこちらをもらって頂こうっていう考えから・・・

しかしさすがにここまでイライラがヒートしたのは久々ですが、こんなに心が乱れた状態じゃ・・・って思ったので、破魔矢やお守りを買うのは諦めました。

駐車場に戻る間、必死に心を鎮めて・・・

帰りにレストランで夕食を食べようと手を拭いた瞬間「痛っ!」


本当に指と手首を負傷していました。

危ない、危ない!

しかし・・・

こんな醜い争いを来年も経験しなくてはならないのか?って思うと、少々気持ちが萎えますなぁ~。

世の中・・・真の平和を求めるなら、欠かせないのは譲り合う精神と、認め合う心です。

僕みたいに短気で好戦的と思われがちな人間が言うのはおかしい事かも知れませんが・・・

これでも『大一大万大吉』をモットーに生きているんで、くだらない争い事よりも、誰もが平等で助け合える世の中を理想に、自分の出来る事を頑張りたいって思っているんですよ。

厄払いバトル・・・辛いわぁ~。

何か対策を考えて頂きたい。(他の厄神さんへ浮気はしたくないので・・・)

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