6月7日(土)
蓄積された疲労がかなりピークです。
メンバー次第では走るのが厳しいな~なんて思いつつ出勤。
そしてこの日集まったのはH川様とI藤様、そしてM様!
「うわっ!今日はまた速い人ばかりじゃないっすか!」
「いやいや、よう言いますわ~!」
「それで店長、今日はどこを走ります?」
「そうっすねぇ~。そろそろ毛虫も減っている頃でしょうから、久々に再度でも走りましょうか?」
本当はね~っ・・・
再度ドライブウェイどころか、有馬街道を上るのも辛いくらいしんどくて、ギリギリまでどうしようか悩んでいたんですよ。
でも何かつい期待に応えてしまいました(笑)
そこから再度の上り口までは「はぁ~っ。本当にこれで良かったのだろうか?マジで今日上れるのか俺?」って自問自答しながら走る。
しかし上り口に着く頃には上る覚悟は決まってて・・・
「今日はタイムを狙えるコンディションじゃないので、回復走を兼ねてH川さんのタイム更新の為、最初のピークまでは完全にアシストします。」って宣言をしてスタート!
I藤様もM様も僕に付き合って、一緒にH川様を牽引。
いつもは4分前後で通過するビーナスブリッジも、今回は5分30秒で通過。
ヒルクライムって自分との闘いなので、本来はものすごく孤独なんです。
そこにきてライバルが前後を走っていたりすると、余計なプレッシャーが働いて更に辛いものになるのです。
でも同じくらいのペースで走る仲間がいたりすると、今度は逆に楽しく上れるので・・・
プレッシャーが無い分、簡単にモチベーションが崩れないものなんです。
そこが今回の狙いでした。
僕が上りたくない理由も、少なからずM様やI藤様とライバル化して走るプレッシャーが、今の自分にはきついと感じていたので、反対に協力して走ればH川様のタイムも更新できるかも知れないし、また自分たちも新しい走り方を発見できるのではないだろうか?
そういう意図で走ったものの、僕は少々しゃべり過ぎてちょっと息が上がりかけでした(笑)
とはいえ、リラックスしながら走ると「こんなに楽なんだ?」って思えるくらい余力が残ってて・・・
いつもは顔を歪めながら上る区間でさえ、笑い声を上げながら走れているっていうのが、何かとても新鮮でした。
碇山のヘアピンの1つ前のヘアピン付近で、とうとうM様が痺れを切らせてペースを上げ始める。
一瞬反応しそうになりましたが、後ろを振り向いてまだついてきているH川様を見て自分を制止。
I藤様も行きたそうにしていましたが、僕がH川様の方を振り向いてペースを抑えたのを確認して付き合ってくれました。
一応僕のプランでは最初のピークまでH川様に、余力を残した状態で18分前後のタイムで上ってもらう。
その後残り5kmを17分前後で走っての35分が目標タイム。
まあそんな感じでした。
ところが自転車仙人の住む最初のピークに達したのが、僕とI藤様はほぼ予定通り18分20秒でしたが、H川様は18分40秒ほどかかってしまい、ちょっと余力が残ってそうもありませんでした。
言っているうちに19分を過ぎ・・・
「このままだと僕とI藤さんすらも35分より遅れてしまうかも・・・」
とりあえずは大竜寺まではH川様を気にしつつ、ペースを抑えて走りましたが、大竜寺を23分半程のタイムで通過した辺りで・・・
「I藤さん!追いつけるかどうかは分りませんが、そろそろMさんを追いましょうか?」
「了解しました!」
という具合にシフトチェンジ。
あくまで余力を残しつつも、後半は今年の個人ベストのペースくらいのスピードで走る。
I藤様もまだまだ余裕でついてきます!
まだスピードアップをしようと思えば可能でしたが、どれだけ余力を残せるか?それも今回の課題でしたので、一定のペースを守り抜く。
そして結局はM様に逃げ切られたものの・・・
M様が33分30秒程でゴールして、僕とI藤様は34分でゴール。
最初のピークまで19分近いタイムで上っても34分で走れる!それも余力を十分残して!
それが判っただけでも今回の走行会はかなり有意義なものになりました。
「I藤さん!何か見えてきましたね!」
「今日の走りを考えたら、普段あんなに必死で走っている意味が解らなくなりますよね?」
「ペース配分の難しさってやつですよ!再度はそれが顕著ですから。」
そしてH川様は38分を少しだけ超えてゴール!
目標にはあと3分届かなかったけど、確実に自己ベストを更新しました。
そこからは西六甲経由で表六甲を下って帰還しました。
道中何組かのサイクリストに抜かれました。
でも今日は怠いので、リラックスして余力を残す走りを徹底したい!
そういうコンセプトだったので、いくらすぐに抜き返してぶっちぎりたい衝動に駆られても我慢!
カワウソ池の手前で某ショップのジャージを着た人に抜かれて、実はちょっと心が折れるくらいのペースで抜き返して差し上げたい気分になり・・・
しかもそこから傾斜がきつくなる区間で、いつまでもその人の背中が見えるので・・・
「遅いなぁ~!行くんやったらもっと早く行けよ!いつまでも視界に入ってたら・・・つい追いかけたくなるやないか~!」ってウズウズ・・・
そしたら頭で考えるよりも身体が先に反応してて、いつの間にかスピードアップ。
すぐにでも捕らえられる射程圏まで一気に追いつく!
「店長!何かスピードが上ってませんか?行っちゃうんですか?」
「おっといけない!ぶち抜きたいけど、今日は追いません!」
I藤様の一言でふと我に返る。
何ていうか・・・
朝の倦怠感はどこへ行ったのやら?
怠い時こそ自分の走りを見直したり、逆に自信を付け直してモチベーションを高めたり・・・
そんな走り方を是非おすすめします。
久々に充実感のある走行会を走れました。
余力も随分残せましたし、たまにはこういうのも悪くないですね。
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