記念すべき第30回目の走行会!
久々に10人以上の参加者を期待していましたが・・・
僕、中富、Y田様、O様2号の4名でスタート。
コースは前回を踏襲したような激坂&スプリントのメニューを組み込みました。
まずは摩耶ケーブルの駅までの上りで始まり・・・
最近みるみると上りのスピードが身に付いてきたO様2号に、絶望感という強烈なパンチを浴びせる激坂!
「体重が軽いと上りが強い」という神話が嘘だと知らしめる為のルートです。
もちろんそんな急勾配を上るのは、僕や中富君のように体重のある人間にとっても厳しいです。
しかしトルクが必要な急勾配では、絶対的なパワーがものをいう事もあるんです!
確かにメンバーの中にはK様やN様2号のように、身体が細くて体重が軽くても、筋肉がバネのようにしなやかな人であれば、限りなく最小限のパワーでも上れてしまうものですが、現段階においてO様2号はそこまで動きがしなやかではありません。
筋肉量を増やせないのであれば、バネ力をアップするしかないので、是非O様2号にはしなやかなダンシング(立ちこぎ)を身につけていただきたい!
そういう課題を自身で感じてもらう事も、この走行会の意義なんです。
しかしO様2号は負けず嫌いな方です。
最初の摩耶ケーブルまでの上りで、僕は前回よりもペースを上げて、38T×19Tのギア設定でスピードを殺さずに上り切ったのですが・・・
何と前回の走行会ではボロボロだった中富君がビックリするくらいのスピードで僕との差を詰めて上ってきました。
それに負けじとY田様が食いついて上る!
O様2号はそこで負けたのが相当悔しかったのでしょう。
次の甲南病院経由渦森台行きの鴨子ヶ原の激坂では意地を見せてくれました。
深田池からの上りで、最初は僕にピッタリとついてきたO様でしたが、住吉山手4丁目では大きく遅れ、中富君にも刺されていました。
しかしそこから甲南病院まで中富君から離れることなく、粘りのある走りを見せてくれました。
むしろY田様が自信を失うほど、中富君とO様2号の進化っぷりはすごいものでした。
更に甲南病院から渦森台までの壁では、僕が交差点の赤信号にスピードを緩めている隙に、中富君とO様の2人が、僕の両サイドからいつでもアタックを決めれる射程圏に、こっそりと迫ってきた事が気配で判りました。
なので青信号に変わってからスピードを上げるタイミングを伺っていたところ、先に動いたのは中富君でした!
相変わらずパンチのあるアタックでロケットのように刺されたので、一瞬心が折れそうになりましたが、ここで折れたら僕はレーサーとして二度と復帰できないと思ったので、応戦する事にしました。
中富君が速くなった秘密はクランクにあります。
これまで身長165cmの彼にとって170mmのクランクは少々長かったのです。
この度M嬢のお下がりで105やティアグラのパーツを譲り受け、8速から10速化した彼の自転車には、新たにティアグラのコンパクトドライブ(50T-34T)・・・しかもクランク長165mmを投入。
「自転車屋がコンパクトに逃げたらおしまいや!」と頑なに否定する僕を、「いい加減新しい部品の良さを知りやがれ!」とばかりに、こてんぱんに打ちのめしたいんでしょうね~。
新しいスペックを身につけた中富君は確かに劇的な速さでした。
34T×25Tのギアを90回転以上で回していたそうですが、僕は38T×19Tのギアでダンシングし、カウンターアタックを仕掛ける射程範囲まで盛り返し・・・
そろそろ中富君のスタミナが限界というのを見越して、決定的なダメージを与えようと、38T×18Tのギアにシフトアップして、その「ガチャン!」という音で、こっちにはまだまだ余力があり、今すぐに刺し返してやるぞ!ってアピールをしたら・・・
「ああ~!あかん!もう一枚ギアが欲しい!ああ~!仕掛けるのが早過ぎた~!」と中富君が折れました。(笑)
僕はそのまま38T×18Tのギアで刺し返してゴール。
でも正直18%はある勾配で使うギアじゃありませんよ!
さすがに大腿四頭筋が死にかけました(笑)
O様2号も途中からついて来れなかったみたいです。
そしてまたY田様がガックリと肩を落とされていました(汗)
くどいようですが僕は絶対にコンパクトドライブは使いません!
僕の根本は15~20年前の90年代レーサーです。
最新の反則技みたいなパーツに甘えるなんてプライドが許しません!
僕は浦島太郎なのかも知れませんが、できるだけ古き良き伝統は守っていきたいと考えてます。
そんな僕にとってのロードのスタイルは、ノーマルのクランクで勝つことにこそ美学があるのです。
というより、速い人は何を使っても速く走れるんです!
まあN様2号との勝負も考えると、せめて23Tとか25Tのスプロケは必要かも知れませんけど。
とりあえずもう2~3本上りを走るつもりが、このスプリントで脚を使い切ってしまったので、ぼちぼちとクールダウンしながら山手幹線へ・・・
そして山手幹線で平地のスプリント合戦!
御影~石屋川の区間はその気になれば65km/h以上のスピードまで加速ができる道なのに、今回は55.2km/h止まり。
少しずつスプリント力は戻ってきたものの、まだまだ自分本来の走りには程遠いです。
そして2号線摩耶交差点から脇浜交差点までの区間・・・
もう脚が限界だったので、スタートで少し溜め込んでから加速した僕は、ジワジワっとスピードを上げ、せめて60km/hの大台には乗せてやりたいと思っていた所・・・
ナフコの駐車場から出てきたトラックが50km/hキープで走り・・・
抜こうと左側へ入ろうとしたら加速され、結局路駐車とのタイミングの兼ね合いで抜くこともできず・・・
ここにきてフラストレーションが爆発してしまいました。
「邪魔や!退くか加速するかどっちかにせぇ!こら~!」とハンドルを叩きながら怒鳴ってしまいました。
それでも怒りが収まらなくて、横に並んで窓に向かって怒鳴り続けました。
できれば気持ちよく走りたいので、大声なんて上げたくないです。
しかし車のドライバーが自転車を軽んじて判断しがちなのは、サイクリストとして我慢がならないのも事実です。
自転車だって車両です!
エンジンが人間ってだけで、平地でも80km/hくらいまでならスピードを出せるんです。
それを軽く見られ、ましてや邪魔者のように扱われる事にも怒りを覚えます。
もちろん車の走行を妨げるようなKYサイクリストも大勢いるかも知れませんが、こっちはめいっぱい周りの動きに注意を払った上で全力を尽くして走っているので、車の走行を妨げるような無神経な走りは一切していません。
結局この日は不完全燃焼のまま終了。
その後中富君がその事について留美さんへ「それってどう思います?」的な話をしていて、2人してそれは駄目でしょ?って僕に言って来たのですが・・・
確かにお客様の前での振る舞いとしては最低だったと認めます!
でも悪いとは一切思っていません。
僕は腐ってもレーサーです。
自分の理想のライン、理想のタイミングを邪魔されて頭に来ないようじゃレーサーなんて務まりません!
僕も長年自転車から離れて、車のレースも色々あって出来なくなって、そこからは仕事一本!サラリーマンとして上司を立てて、後輩をかばって、仕事の実績で出世はしたものの、気がついたら社内では自分の意見を言いたくても言えないポンコツになっていたのです。
そんな自分が憎くて憎くて、負けん気の強さが取り得で、やるからには絶対勝つまで諦めない性格だった自分が、そんなポンコツ人間になっていた事が、ものすごくコンプレックスだったんです。
最近は車の運転こそ、以前よりは大人しくしているものの、自転車に乗り始めたおかげで少しずつ負けん気というか、アドレナリン体質が戻ってきています。
まあけんかっ早い性格はよろしくありませんが、どんなシチュエーションでも勝負に対する執着心だけは捨てたくないし、そういう心がないと強くなれないし速く走れないと思うんですよ。
だから僕はそんな自分を正しいとは思わないけど、間違ってるとも思っていません!
勝利への執着と怒りは速く走る為のエネルギーです。
表に出さない努力はしないといけませんが、根本的なところは絶対に譲れません!
とまあ、頑固な人間でどうもすみません(汗)
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