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2015年7月3日金曜日
永平寺~東尋坊~若狭の旅・・・その4
先ほどまでいた雄島が向こうに見えます。
ここはもう東尋坊です。
天気が悪くみえますが、実際にこの時は西日本全体的に悪かった時で・・・
神戸は土砂降りだったタイミングです。
そう思うとこんな空ですが、今回はまだ雨に降られていません!
1年前はここでI藤様、H川様、O様2号と記念撮影をしました。
この写真で見ると閑散としていますが、実はそこそこ賑わっていました。
29年振りに東尋坊の遊覧船に乗ろう!って話になって、チケット購入後・・・
遊覧船を目指します。
うちの祖母は還暦を過ぎた頃に、自転車に突っ込まれて、一時期歩けなくなった経歴があるので、こういった所は一緒に歩かないと危険です。
北海道の大沼国立公園での事故でしたが、加害者は中学生で・・・
その時の対応が悪過ぎてものすごく頭にきた覚えがあります。
すべて保険会社に丸投げで、両親から謝罪の電話も無かった。
今の僕だったら徹底的に責めていたかも知れません。
そのお陰で僕とよく山歩きを楽しんでくれた祖母が、それ以来一切山歩きが出来なくなったんです。
言葉は悪くなりますが、当時の僕の知識では何をどうしていいのか判らなくて、ただただ加害者を絞め殺してやりたい気持ちでいっぱいでした。
だからこそ皆さん、せめて保険だけは加入しておいて下さい!
そして信号無視やながら運転、2人乗りなどが事故を起こしても、その場合は保険金が下りないって事も併せて覚えておいて下さい。
事故は起こさないに越したことはありません!
出航時間が迫っています。
放送では「慌てないでゆっくりお越し下さい!」と言ってくれてはいるものの、先に乗り込んで待っている観光客がいたら、白い目で見られてしまうので、祖母を焦らさない程度に歩く速度を上げる。
最後はかなり急な階段だ!
係りのお兄さんが祖母を親切にサポートしてくれたので助かりました!
そして思った以上に観光客が乗っていた。
一番前の席・・・童心に帰ります(笑)
都合よくミニスカのおねえさんは立っていたりはしない・・・
代わりにおっちゃんが岩場の先端で、恐る恐る歩いているが・・・
これはミニのひらひらスカートのおねえさん以外は、一切絵にならないと感じるのでした(笑)
入れ替わりに次の遊覧船が入っていく。
少しの間だが・・・さらば東尋坊!
ここからはスピードを上げるって事もあるのだが、少々波でうねる可能性があるので・・・
各シートの手すりにはゲロ袋が用意されていた!
お世話になるのは嫌ですね(笑)
確かに揺れるが、波と海風が気持ちいい!
雄島に近づいてきました。
こうしてみると更に存在感を感じる島ですね。
島の中央にある大きな枯れ木から、妙に惹きつける何かを感じます。
こんな霊的な島でも磯釣りしている釣り客はいます。
タバコやゴミのポイ捨てはしないでね!
そして灯台の右手に見える小屋は、不法密入国者を見張る為の小屋だそうです。
ジャッキーチェン主演の『新宿インシデント』という映画では、確かに福井県に上陸とあったような。
ちなみにその映画は、新宿・・・といいながら、ロケの大半は神戸で撮影しています。
確かに、夜中にこっそり上陸するにはよさげな場所ですな(苦笑)
そしてここでUターン!
先ほどは遠くて確認できなかったけど、あんなところに鳥居が見える。
ここの神社はかなり古くからあるそうですが、信長が朝倉攻めの時に焼き払ったそうで、現在のものはそれ以降に再建されたものだそうです。
ひょうたん島・・・見る角度によっては全くひょうたんには見えないという・・・
近くで見ると侵食された地形が美しく見える。
洞窟もいっぱい!
しかしどれも奥行きは無いそうです(笑)
一度東尋坊の入り江に入ります。
以前ここで飛び込みのパフォーマンスを見せていた人がいませんでした?
『ドリャーおじさん』とかいう・・・元気なんでしょうか?
ちなみに東尋坊という名前の由来ですが・・・
その昔・・・勝山の平泉寺に東尋坊という名の豪傑無双の悪僧がいたんだそうです。
実力は武蔵坊弁慶にも引けをとらないとか・・・
そしてその東尋坊と女性を巡って対立をしていた、同じ平泉寺の真柄覚念という僧によって騙まし討ちに遭い、この断崖絶壁から突き落されて死んだという・・・
名称の由来がすでに『火曜サスペンス』だったという逸話です。
ちなみに真柄覚念もその後、東尋坊の怨念に引きずり込まれて、この東尋坊の海に亡くなったそうです。
そういった暗い伝承があるから、尚更観光地としても冴えない東尋坊ですが、この独特の地形と岩石は世界で3ヶ所しか確認されていなくて、そのうちの1つだと思えば希少なんですよ!
再び入り江を出て南側へ移動します!
だいぶ回り込んでからUターン。
丁度写真の中央付近が、昨年サイクリングのメンバーで記念撮影をしていたら、僕の足元に花束が供えてあったというポイントです。
僕は物心ついた時から死というものを意識していて、ずっと自分の死に方とか死に場所、タイミングを考えていたような人間なので、こういった場所で人の死に触れたりすると、ついその人がなぜ死んだのだろう?生前何があったんだろう?生き抜く手段は本当に無かったのだろうか?って、つい色々と・・・面識も無い人の人生に想いを馳せてしまうのです。
なので悩みのある時はよく、夜中に1人で六甲山の登山道を歩いたり・・・
地縛霊がウヨウヨいるような所を選んで行くのは、肌でそういう切羽詰った空気に触れて、自分の今後を見つめ直す手段にしているんですね。
自殺ではありませんが、肺炎で無くなった大叔母にも、遣り残した事がたくさんあったはずです。
そういう人々の想いを感じて、その分を自分が頑張って、生きているうちに成し遂げようって気持ちになるというか・・・
誤った判断をしないように、自分自身に戒めたりするのです。
人を好きになる時も同じで、やはりその人の外見や人格だけでなく、その人の出生や人生がどうだったか・・・そういった深いところを好きになる事が多いので、つい幸の薄い人や、人に言えないような過去を持った人に惹かれてしまったり、逆にものすごくポジティブでパワーに満ちた人に、僕自身が励まされる事があります。
生きるって素晴らしい事ですね。
人対人なので誤解や間違いも多いですが、お互いの気持ちを大切にし合えたら、誰もが更に幸せになるんですけどね。
僕は基本的に身勝手で自己中心的な所があるので、それを無理して直す事よりは、人に譲歩したり、ギブ&テイクになるような考え方を心掛けています。
帰ってきました。
30分はあっと言う間だなぁ~。
そして再びデトマソ・パンテーラを期待するが、誰もいない!(笑)
後部座席もなかなか楽しそうな雰囲気。
こう見るとうちの祖母はまだまだ元気である。
いや~っ!たまにこういった遊覧船に乗るのも悪くないね!
大変気持ちよかったです!!
さすがに祖母は例え上りであっても、岩のゴツゴツしたところは、歩く自信が無いそうです。
祖母と一緒に東尋坊に来たのは29年振り!
その当時は大叔母も一緒で、3人でやはり曽祖父の13回忌で永平寺へ参った帰りの事でした。
僕はまだ小学5年生になったばかりでしたが・・・
大叔母に「私が死んだら、同じように永平寺に骨を納めてよ!」って言われ、「そんな事まだまだ先の事やし、考えたくないわぁ~。」って返したのを覚えています。
とうとう現実になってしまったなぁ。
大叔母とももう少し思い出・・・作っておきたかったなぁ~。
祖父も死に、両親も死に、大叔母もみんないなくなって・・・
儀祖父も色々と寂しい人なので、本当は構ってあげたいけど・・・わがまま過ぎてすごく苦手。
だからせめて祖母だけは・・・
今まで散々心配や迷惑をかけた分、元気なうちに孝行して恩返ししておきたい。
あと5年・・・せめて3年は元気でいて下さい!
僕はまだまだ半人前です。
自分で一人前になったって自覚が出来るまでは、恩返しだなんて差し出がましい事は偉そうにできません!
心から願います!
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