K合様が名古屋に帰って5日。
にも関わらずK合様(ピナイさん)の呪いは神戸を立ち去っていなかったのです。
5月3日の走行会。
T口君とA部君の高校生コンビとK様が参加なので、もう少し気の利いたルートにすればいいところを・・・
前回23Tのスプロケを導入して再度ドライブウェイのタイムを更新した事もあり、布引の上りでもその成果を試してみたい・・・なんて思ってしまったのです。
ええ、それが過ちの始まりでした。
この日は他にスペシャルゲストとして鹿児島へ引っ越されたY崎様1号が帰郷し、久々に走行会へ参加して頂きました。
そして最近皆勤賞といっていい程ご参加頂いているH川様を加えて、6名で出走しました。
1週間前の徹夜の疲れがまだ残っている僕でしたが、坂道が走りたくてたまらないって一心で布引の上りに向かったのですが・・・
23Tという保険があるものの、神戸第一高校まではできるだけペースを抑えて上る。
気持ちでは10分以内のタイムで走るつもりでいました。
しかし布引の滝を通過して23Tに変速した瞬間・・・「あれ?」
いつもなら21Tを死に物狂いでダンシングする登坂。
23Tなら幾分か楽に踏めると考えていたのに・・・
「えっ?なんでこんなに重いの?重いし進まないし最悪やん!」
古いフレームなんでリアエンドのセンターが狂っているのを、無理矢理調整している事もあって、トルクをかけると後輪のシャフトがずれる現象に悩まされています。
それでまたブレーキとリムが干渉して、重く感じているのかも・・・
と思ったら、それほど影響しているような大きなずれは無さそう。
となると、ここの登坂が21Tも23Tも変わらないくらいきつい傾斜である事になる。
言い換えれば高校生コンビがいかに27Tと24Tを装備しているとはいえ、あのスピードで回し続けるのはかなりの仕事量で・・・
素直に高校生コンビの速さに脱帽である。
そして23Tですら、思うように回せないで足掻いている僕を、とうとうピナイさんの呪いが襲ったのでありました。
虫のカーテン!
どこを見渡しても虫!虫!虫!
みんな虫のカーテンを避けながら潜るように走っているが、糸でぶら下がる奴らは段々と下がってくるので避けきれない!
僕は子供の頃、毛虫の毒にやられて患部が倍ほどに腫れ上がった経験が2度もある為、幼虫系は全般的に受け付けない(汗)
海釣りの際はゴカイやアオムシなど、実は平気で触れたりするのだが、それとこれは全く別問題なのであります!
春~初夏の山道はこれだから苦手!
道路で踏み潰されたり、干からびた毛虫など見るだけで背筋がゾゾ~っとしてしまうので、この日は虫のカーテンに突入して全身虫まみれになった僕が絶叫した事は言うまでもない。
次の瞬間、息が詰まって呼吸もままならないくらい・・・
そしてやむを得ず地に足を着いてしまった(涙)
そんな僕を尻目に今度はH川様も上って行く・・・
虫を払い落とした僕は、気を取り直してH川様を追う。
しかしH川様は思いの他後半セクションが速くて、追いつき切れなかった。
「H川さん速かったですね!全然追いつけなかったですよ。っていうか・・・とうとう25Tでノンストップで上り切ったんじゃないですか?」
「はい!おかげさまで上れるようになりました。」
「すごいじゃないですか!僕なんて虫が気持ち悪くて・・・ああっ!寒気が・・・」
「ははは!」
「そういえばY崎さんは?いくら今日は留美さんのクロスバイクを借りてるとはいえ、あの方がそんなに遅いわけないですから・・・」
とりあえず紅葉の茶屋に別件で用事のあった僕は、虫に注意しつつ先へ進み、K様が一度道を戻ってY崎様1号の様子を見に行く事に・・・
そして10分後、茶屋での用件を済ませた僕が風の丘まで戻ると、既にK様が戻ってました。
「あれ?Y崎さまは?」
「虫が死ぬほど嫌いだそうで・・・。現在布引の滝の付近で、進む事も戻る事もできずに立ち往生しています。」
どうやら僕以上の虫嫌いがいたようです。
という訳で今回は茶屋でモーニングとはいかず、引き返す事になりました。
布引の滝の付近はガードレールさえもたれる所がないくらい、イモムシ(シャクトリムシの仲間)まみれで・・・
Y崎様1号が凍りついたように佇んでおられました。
「店長・・・僕は虫が大の・・・」
「話は聞きました。大丈夫です!もう下山しましょう。」
そしてその下山の最中も、散々虫のカーテンを避けて・・・潜って走ったのですが、どうしても走行ラインを変えれずに接触したり・・・
木の枝から降ってきたり・・・
結局また虫まみれになり・・・
「うぎゃあ~っ!」
すると後ろの方でも・・・
「ぎゃあ~!」
「うお~っ!」
みんな悲鳴を上げてました(笑)
今年は特に異常繁殖みたいで、こりゃ当分の間は布引も再度も上れないな~って感じでした。
下山後、次に向かったのは青谷から青龍寺~大龍院を経て摩耶山まで上る登山道。
この道は僕も歩いた事のない道なので、どこまで舗装されているか知りませんが、登り口の傾斜が異常に急勾配の激坂・・・しかも道が狭くテクニカルな感じだったので、どうしても上ってみたくて行ってみたのですが・・・
これも最初の20%以上ある激坂&ヘアピンを上って間無しに・・・
藤棚の藤の如く大量の虫がぶら下がり、我々の行く手を塞いでいたものですから・・・
偵察部隊の僕と高校生コンビの3人は思わず言葉を失い、速やかにUターンをしたのでした。
ピナイさんの呪い恐るべし・・・(笑)
その後摩耶ケーブルの駅までの上りを走った後・・・
久々に長峰中学校までの激坂を上りました。
これにはさすがのH川様とY崎様1号もお手上げだったそうで、途中でギブアップしました。
僕も中盤までは先頭を引いていましたが、布引で足を付いた事が尾を引いてモチベーションが続かず、分岐を左に行ったあたりでK様と高校生コンビにかわされてしまいました。
今回は完敗です。
それにしても今回の走行会で、K様の高校生コンビに対する気持ちが、尊敬の気持ちへと変化しているのが判りました。
2人とも速いのですが、特にA部君が速いってすごく喜んでいました。
どうやら布引のゴールではK様がA部君のアタックに反応できなかったそうで・・・
ちなみに高校生コンビは4月末に滋賀県のレースで好成績でした。
それぞれ違うカテゴリーに出場したのですが、T口君は表彰は逃したものの8位と健闘し、A部君はレース初体験ながらいきなり優勝して、イーストンのホイールを賞品として貰って帰ったのだとか。
なかなか末恐ろしいですな~。
頑張って早急にチームジャージを製作するから、2人とも今度はそれを着て走ってなぁ~!
あとY崎様1号は間違いなく現チーム内で一番速い方なので、鹿児島でしっかり鈍った身体を鍛えなおしてまた一緒に走って下さいね!
次回こそは上りでN様2号を圧倒するくらいのアタックを決めて下さい!
そういえば今回のサブタイトルはK合様・・・もとい、ピナイさんの呪いでしたよね?
ちょっとK合様!
一人で名古屋に帰らないで、山の虫を全部連れて帰って下さいよ~!
という訳で今後しばらくはヒルクライムは無し!?の予定にした方がよろしいのでしょうか?
えっ?
表六甲なら虫の害は大丈夫!って声が聞こえましたが・・・
行きます?表六甲・・・
ん~。そうですね・・・
ちょっと心の準備をさせて下さい。
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